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2004/09/02

農村での強制排除

 再び、暴力的な強制排除が行われる。
 
 8月31日、グァテマラ、チャンペリコ(太平洋岸)のヌエバ・リンダ農園を占拠していた農民グループに対して強制排除が行われ、農民側・警官側あわせて9人の死者と24名の負傷者がでるという事件が起きた。
 
 政府側は、占拠していた農民グループは「犯罪者集団」で武装していたと述べており、確かに農民グループ側が武装していたことも事実のようであり、強制排除に際して、双方からの火器の使用があったことは、これまで報告してきた農園占拠-強制排除とは異なるケースである。
 
 
 しかし現場にいた新聞記者の証言によると、強制排除を行った警官側にも違法な暴力行為があり、超法規的殺害が行われたとも言われている。また警官は取材に当たっていた記者にも殴る蹴るの暴行を加え、カメラ等を剥奪した。
 
 ペリオディコ紙によると、警官は負傷した農民に暴行を加え、発砲したという。また記者に対して「写真を撮ったら、このように殺してやる」と発言も行われ、また記者に銃口を向けて、撮影機材を奪い、もう一名の殺害現場を記録したビデオも破壊したという。
  
 この農民グループは、CONICやCUCという農民組織には参加していなかったものの、近郊のモンテ・クリスト農園を土地運動の後に手に入れた。しかしその後このグループのリーダーが失踪したことに抗議し、この失踪事件の解明を要求して昨年9月からヌエバ・リンダ農園を占拠していた。
 
 この失踪したリーダーは、ヌエバ・リンダ農園の元管理人で、ヌエバ・リンダ農園の農園主はこのことに反発していたとのことであり、その後リーダーはこの農園のガードマンと出かけたまま失踪している、とのことである。

 失踪した元農園管理人と農園主の関係、また地域で動いているといわれる麻薬組織と農園主との関係など、この事件の背景には不明な点も多い。また農民の生存のための農園占拠とはまた異なる事件である。
 
 
 しかしこの事件は、今年6月に政府と農民組織で結ばれた「交渉による解決」という合意に反しているとともに、警察側による不当な暴力の行使が行われ、また超法規的殺害が行われた可能性もある。 
 
 紛争の平和的解決、警察による過剰な暴力の排除と責任追及、基本的人権の擁護を求めていく必要がある。
 
 あお

http://www.prensalibre.com/pl/2004/septiembre/01/index.html 
http://www.elperiodico.com.gt/
http://www.sigloxxi.com/default.asp

webは日が変わり、更新されると、この記事は出てこないと思います。
過去の記録から9月1日付の記事を探してください。

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