« 鉱山問題続報 | トップページ | グアテマラ・鉱山開発反対運動への弾圧に抗議 »

2005/01/12

ロスエンクエントロスでの衝突

 1月11日、ソロラ県ロス・エンクエントロスで鉱山開発に利用される巨大な鋼管の運搬を阻止していた農民に対して、警察と軍が介入し、強制排除の際に複数の死者と負傷者が出た模様。直径7メートル、重さ50トンもの鋼管を搬送するためには、ロス・エンクエントロスの歩道橋を撤去する必要があったが、その歩道橋の撤去を地域の住民が認めず、またソロラの首長もどのような目的で利用するのか明確な説明を受けていなかったとして歩道橋の撤去を認めなかった。運送会社はこの運搬を政府に委ねたが、政府は民間企業の利益を代弁し、「法治国家」の名の下に、暴力的な排除を行った。
 通行阻止の後、この資材がサン・マルコス県の金鉱山マルリンで利用するものであることが明らかにされているが、地域住民は納得してない。ソロラの人々も地元での鉱山開発の不安を抱えているからである。
 グァテマラが批准しているILO169号条約に基づく、鉱山開発に先立つ先住民族との協議などが行われないままに、鉱山開発が進められ、それに対して政府は外国資本を導入するためだけに「法治国家」と「国の安定」を口にする。

2005年1月に入り、グァテマラでは鉱山開発をめぐって既にトトニカパン県で鉱山開発関係者と見なされたツーリストが地域住民に一時的に拘束されるという事件も行っている。どちらも鉱山開発に関する情報の不足から来る不安と政府の対応への不信感によって生み出された事件である。地域住民はソロラ県でもトトニカパン県でも鉱山開発が進められる可能性があることを既に知っている。しかし自らの土地でどのような鉱山開発が進みつつあるのか情報を有さないままに、政府によって鉱山開発のライセンスが認可され続け、また動き出した鉱山開発を止めることも出来ない中で、地域住民は自らの手で取りうる対策を取らざる得ないのである。

 今回の事件に対しても「投資家以外」の国際社会の目があることをグァテマラ政府に伝えていく必要があるだろう。

 開発と権利のための行動センター
http://homepage3.nifty.com/CADE/
 青西

|

« 鉱山問題続報 | トップページ | グアテマラ・鉱山開発反対運動への弾圧に抗議 »

グアテマラ」カテゴリの記事

先住民族」カテゴリの記事

鉱山開発」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/50657/2549044

この記事へのトラックバック一覧です: ロスエンクエントロスでの衝突:

« 鉱山問題続報 | トップページ | グアテマラ・鉱山開発反対運動への弾圧に抗議 »