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2005/12/12

サンティアゴ・アティトランその後

 サンティアゴ・アティトランその後(12/9)

 現地在住の石川智子さんがサンティアゴ・アティトラン出身であり、現地農民組織リーダーであるペドロ・エスキーナさんと話しをした内容を整理して報告します。

1) ハリケーン後、確かに多くの人や組織がアティトランにやってきたが、「ここには支援が付いている」という印象を持ってそのまま引き取ったケースも多く、具体的な支援に結びついているケースは少ない。

2) 保健・衛生のテーマではテーマでは、OXFAMやHIVOSの援助もあるが、水やトイレ、ゴミなど衛生面に偏り、治療面での支援は不足している。キューバ人の医師団が来たが、医薬品がなく、緊急援助で受けた医薬品は、下痢や痛みの薬などが多く、治療薬がなかった。
 医者にかかり治療を受けることができれば解決できる健康の問題は多くあるだろうが、しかし治療のための資金は全くない。神経科医や、精神的ケアの必要性もあるだろう。
 現在OXFAMの資金で5人の保健プロモーターを雇っており、彼らから被災者の様々な情報を受けられるが、この援助は来年3月まで。あくまで緊急支援であり、その後のフォローは見込まれておらず、交渉していかなければならない。

3)避難所
FONAPAZ建設による仮設住宅が11月19日に竣工したが、240家族分のみ。トータルで600家族ほどの必要があり、現在第2フェーズで200軒を建設中。
ベルシェ大統領が口頭で約束をしても、実際の動きは鈍い。大統領は来年5月にフォーマルな住居を被災者に渡すと言ったが、住宅建設を担当している平和基金(FONAPAZ)は来年4月までに仮設住宅建設を終了し5月からフォーマルな住居の建設を始める、と言うなど、はっきりしていないまま遅れていきそうである。

また、仮設住居に入った240家族には支援が向けられているが、知人の家に身を寄せている家族などに支援が届いていないことが問題である。

3)生産活動
生産活動が最大のテーマである。2006年10月5日までの1年間で、少なくともノーマルな状態に戻さなければならない。援助を待つだけにならないよう、援助が明日から来なくなっても、それぞれが生活を立てることができるようになること。そのための必要最低限の条件整備が緊急の課題である。
しかし、失われた作物や生産手段のセンサスもなく、被災者が、とりあえず経済活動を再開するための最低限の具体的必要性も把握されていない。例えば、薪割りを仕事にしてきた人であれば、斧と多少の縄さえあればすぐにも仕事を始め収入を得られる。「皆に農具が必要」でなく、一人一人の必要性をまとめることが必要だが、現時点では調査すらできていない。
トウモロコシや野菜、果樹、アボガド、コーヒーなど、植えていくための支援が必要なのは明らかだが、同様に、何がどれだけ必要というデータが不足している。来年の植え付けの時期に適切な支援体制が作れていなければ、さらなる飢えと貧困に見舞われることだろう。

4)Santiagoの状況はあまりに深刻で複雑。他の被災地と比べ、被害の大きさ/密度が違う。一つの小さな市にあって、何百家族もが全てを失い、避難所、緊急の食料、医療、水、などのテーマだけでも充足するに至らず振り回されている。生活建て直しの計画に移れていない。

 以上 現地からの報告を整理したもの。

 開発と権利のための行動センターでは13日より現地に当会会員を派遣し、サンティアゴ・アティトランとサンマルコス県を中心に復興支援のための調査を行います。
 この調査結果をもとに、2006年度の復興支援を実施していきますの、今後ともご支援をお願いします。

 開発と権利のための行動センター
 代表 青西靖夫


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