ハリケーン・スタンからその後
ハリケーン・スタンからその後
2月25日 プレンサ・リブレ紙
フォディグア(FODIGUA:グアテマラ先住民基金)は、チマルテナンゴのイシムチェでスタンの被害者に対して、地域の衣類を6000着提供。ステイン副大統領はこの席でスピーチの最初をカクチケル語で行い、グアテマラの差別の歴史、こうした物資提供に際しても文化的な適切さを配慮してこなかったことをふり返ったという。
http://www.prensalibre.com/pl/2006/febrero/25/135465.html
このような形で文化的な配慮がなされるとともに、先住民系ではない副大統領がカクチケル語でスピーチを行ったということは非常に大きな変化であると考えられる。
2月13日 プレンサリブレ紙
これまでグアテマラ西部からの重要な出稼ぎ先となっていたメキシコ南部もスタンで大きな被害を受けた。特にソコヌスコやタパチューラのバナナやアフリカン・パームの栽培地に被害が出て、6万人が出稼ぎ先を失ったという。
こうした状況の中で、ここ数ヶ月米国への大規模な労働者の移動が見られるという。
http://www.prensalibre.com/pl/2006/febrero/13/134535.html
スタンは直接的な被害だけではなく、未だに貧困層の多いグアテマラ西部地区をじわじわと苦しめ続けている。
開発と権利のための行動センター
青西靖夫
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