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2006/04/21

グアテマラ先住民族組織の声明文

グアテマラの先住民族・農民全国調整委員会が3月30日の行進にむけて提出したもの。

MEMORIAL URGENTE

Guatemala, 30 de marzo 2,006


2006年3月30日、我々はマヤ・民衆全国行動を実施している。この行動は先住民族・農民全国調整委員会(CONIC)の呼びかけに始まり、マードレ・セルバ、先住民族地域審議会、デフェンソリア・ケクチ、組合民衆行動連合(UASP)全国教員大会、コナビグア、そして先住民族の権利と、正義の適切な適用、平和、暴力の廃止、そして国の開発のために戦う諸組織の参加によって行われているものである。
 「先住民族の権利とアイデンティティーに関する協定」が政府とグアテマラ民族革命連合(URNG)との間に結ばれてから11年となる。この協定は、当初は先住民族にとって大きな希望であったにも関わらず、協定に定められたものとは異なる、政府の差別的な態度とこの協定をなおざりにしようとする態度は残念なものである。この姿勢からも、個人の利益よりも公益が優先すると定めた憲法に基づき、公共の福祉を守るべき責任を政府が果たす意志がないことは明らかである。特に現政権は権力をもつセクターに恩恵を与えているのは明らかであり、多数派であるにも関わらず、コーヒーやカルダモモ、砂糖などの大農園で働く(先住民族)労働者の搾取を通じて富を得ているにも関わらず、先住民族は目に入らぬものとされている。
 そこで、我々は再度、政府の最高責任者であるあなた方と、先住民族の要求する必要について、これまでにも何度となく要求してきたにも関わらず対応されてこなかった要求を、あらためて表明するとともに、こうして我々の声と要求が聞き届けられるまで、こうして再び繰り返し行動を起こすものである。
 我々が抗議するだけで提案しないという指摘を拒否するものである。我々はこれまでの行動の中で何度となく提案をしてきたが、それらは無視されてきたのである。
 人口の60%の先住民族の名において、先住民族の権利とアイデンティティーに関する協定と、グアテマラ国憲法、ILO169号条約、米州人権条約に基づいて次の要求を行う。 これらの権利は政府から与えられたものではなく、その権利が認められることを求めて命までをなげうった男性や女性たちの闘争の結果である。それだからこそ、この闘争は我々の権利が認められ、全うされる、すべての方策をもって続けられるのである。
我々は次のような要求を行う。
1) 土地と領域に関する要求
先住民族の土地と領域に関して、CONICを通じてまとめられた要求に政府が対処することを求める。この要求は添付文書1にまとめてあるが、その中には早急に解決すべき状況が表明されている。その解決のために国家予算の2億ケッツアルを振り向けること。また次のケースに関して早急な対処を求めるものである。:Asociación Jun Q'anilに組織されたヌエバ・リンダの600家族、チマルテナンゴ県ラス・メルセデス、テルグアと問題を抱えるチチカステナンゴの先住民族首長、ウエウエテナンゴ県のラグーナ・ブラバ、ペテン県のラグーナ・ティグレ、イシル民族のイロム、サクシグアン、イシュトゥピルのコミュニティとペルラ農園のケース。


2) 鉱山開発権の譲渡と鉱山開発
鉱山開発は、先住民族のテリトリーに対する新しい形の外国からの侵略であり 、議会が決議や一時的な鉱山開発・石油開発・水源開発ライセンス法を通じて早急に停止することを求めるものである。その上で、市民社会の諸セクターの参加に基づき、新しい鉱山や石油法、水の非民営化のための法律などが検討されるべきである。それらは先住民族コミュニティを律する原則や価値観を、その世界観に基づき考慮したものとなるべきである。またこの文書の付属書類2をその基礎として考慮することを求める。

3) グアテマラの先住民族と民族法の提案
我々は2002年にFRGが与党であった時期の議会が受け取っている「グアテマラの先住民族と民族法」をあらためてGANAが与党であるこの議会に、その実現可能性を詳細に検討することを求めて提出するものである。我々のこの提案は、民主主義と先住民族の真の参加のための提案であり、ここに特別のパンフレットとしてあらためて添付する。

4) 司法制度に関して
司法制度に関して、立法府が、司法当局に対しグアテマラ国が批准しているILO169号条約の遵守のために資金を付与し、また政府が先住民族への支援への意志を示すものとして、早急に改めての批准を求めるものである。また「先住民族の権利とアイデンティティー協定」の未履行に関する真摯かつ客観的な分析を行うとともに、早急な履行と現行法の改正、特にマヤの司法システムの承認を推進することを求めるものである。先住民族のための新しい制度や機関の設置では不十分であり、新しい法や経済的資源に支えられることが必要である。CONICや他のマヤ・民衆組織は国連の2月20日から3月10日において行われた第68会議での人種差別撤廃委員会の文書を、グアテマラ国への提言文書として理解しており、それを添付するともに、グアテマラにおいて諸民族が平和に共存するために誠実な履行を要求するものである。

5) 教育改革に関連して
現在行われている教育が、我々独自の文化や価値観に十分に配慮せず、それどころか、先住民族を同化し、私たちのアイデンティティーを失わせようとしているような状況の中で、教員、親、先住民族組織の参加の上で、私たちは共和国議会に対して、農村部の先住民族コミュニティに教員を確保する予算を承認することを、これまで非識字者を放置してきた、小学校前や小学校の教員がいないところへ、これまで放置されてきた遠隔のコミュニティで小学校の建設が必要とされるところへ、予算を配分することを求めるものである。
また共和国議会が、教育に必要な資材、教材など我々の子どもたちのために必要なものを提供することを求めるものである。また政府に対し、教員への正当な給与支払いを求めるとともに、政府の人間による教員組合の分断工作をやめ、法的な抑圧を含め、教員への様々な抑圧を避けることを求める。

6) 先住民族女性に関して
大統領及び国会の執務委員のメンバーに対して、各政党幹部に対して、そしてすべての政府機関に対して、先住民族女性、非先住民女性の権利について、先住民族諸言語にて大々的な広報を行うことを、それを通じて、女性の全的な参加と、自己を尊重する意識を高めるとともに、すべての形の差別をやめることを求めるものである。また、政府に対して、中等教育以上の女子教育のための奨学金を、政治的な目的で選抜することなく、広範に行うこと。

7) スタン台風による被害コミュニティへの早急な対応について
国家は、被災コミュニティに対して、高い連帯意識を示し、通常の生活に回帰するために、十分な資金を提供することが必要とされている。CONICにとって必要性の高い地域は Retalhuleu, Sololá, San Marcos, Chimaltenango, Suchitepequez, Huehuetenango y Quezaltenangoである。これらの地域では、住居の再建、土地や農業投入資材、保健、教育が必要とされている。またいくつかの地域では、トウモロコシの収穫が失われ、農村経済が復興するまでの間、最低限の食料の確保が必要とされている。
こうした人々のためにCONICは1億ケッツアルを求めるものであり、小規模の農・牧畜業の復興のために、投入することを求める。プライオリティを把握するために第3文書を添付する。

8) 自由貿易協定に関して。
自由貿易協定は我々の国の富を略奪するものであり、金持ちや企業が恩恵に浴するに過ぎない。これは小規模企業をじわじわと死に追いやり、小規模生産者を破壊するものである。また大規模なそして経済的力を有するものに、我々の自然資源を安易に引き渡すものでしかない。また我々は米国が我々の兄弟・姉妹である移民をどのように扱っているかわかっている。こうした現実を前に、議会に対して、尊厳のために自給貿易協定は無効とされるべきこと求める。

9) 国の再軍事化について
我々の社会の平和と調和は、再軍事化を通じては得ることができない。そこで我々は国歌警察と軍の統合を強く拒絶するものである。我々の国の暴力と洗練された抑圧を終わりにしなくてはならない。

 社会的価値を教え、社会的奉仕、教育、保健、住居を保証し、母なる大地に近づく必要性に対応し、農村部において実直な仕事を促進し、そしてすべての人々への利益を生みだし、農民の生産物への公正な価格を保証し、国内市場に供給し、国内への依存を脱却し、コミュニティレベルの組織を動機付けること。
 違う言葉で言うならば、我々の国の開発と、農村部のコミュニティ、都市そして都市近郊においても影響を受けている、基本穀物の高いコストに対応するためには統合的な農地改革が早急に必要とされているのである。
 
 これらの要求が望ましい結果となるためには、早急な議論と、その履行のための迅速なメカニズムが必要である。今回の行進に参加した組織は、それぞれ関心のあるテーマについて代表がおり、今回の要求が再び忘却の中に放置されないように、議会に対し率直かつ真摯な議論の開始を求めるものである。すべての正当に対し、我々の国の利益のための法律について合意を形成し、法を定めることを求めるものである。

訳 開発と権利のための行動センター
少し急いで訳したため、間違いもあるかもしれませんがお許しください。
原文が必要な方は連絡頂ければ送付します
cade-la@nifty.com

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