« グアテマラ移民 拘束 | トップページ | 未来を決める権利は誰のもの! グアテマラでの活動支援のお願い »

2006/12/15

ボリビア 農地改革法改正点

 ボリビア農地改革法 改正点概観

 農地改革法(Ley INRA)は1996年10月に施行されたもので、正式には法1715号という。この法律では農地改革国家サービスの組織的構造およびその権限また土地分配制度を定めるものであった。
 今回、2006年11月28日に施行されたのはこの法1715号の改正法であり、法3545号が正式な名称となっている。法3545号では1715号法の条文ごとに、補足、修正を行うという内容となっている。
 
 重要な改正点としては
 第2条において「経済的・社会的機能」を厳密に検証するための規定を追加していること。(旧法第2条の改正)ここには拡大予定地の定義、放牧地の定義、また「環境のための地役権設定」と「経済的・社会的機能」の関係などを定義している。
 第13条において新法の13条では経済的・社会的機能を果たしていない土地の回復の告発を行える主体がこれまで農地監督局だけであったのが、国家農地委員会に所属する農民組織などに幅広く開かれることとなったこと。(法1715号18条第7項の改正)
 第29条において「経済・社会的機能を果たしていない土地」が国有地への回復対象となりうることを明確に記したこと。
 第32条で2年ごとに「経済・社会的機能」の検証を行うこと。
 第34条では、公益のために収用の対象となった土地の分配について、旧法では入札であったものを、「先住民族に限りその要請に基づいて分配するとしている」
また移行措置11項として、「これまでに、また現在実施中の所有権確定手続きにおいて利用可能な国有地とされた土地は先住民族および先住民族コミュニティ、農民コミュニティ、土地なし在地コミュニティあるいは十分な土地を有さない者にのみ分配されるものである、としている。ここでは旧法17条の一般的な土地分配対象規定よりも先住民族を対象とする意向を強めているとともに、originarias sin tierra (土地なしの在地のもの)とすることでoriginariasの定義を狭めているものと考えられる。注:通常Comunidades originariasで先住民族コミュニティを指すものと考えられるが、どうもここでは違う意図で利用されているように思われる。)
 また最終規定2項では農地の取引に関して、INRAに登録すること
最終規定8項では土地所有権の認定に際する、男女の平等も定めている。

 ここまで簡単に改正点を整理してみたが、用語の用法などで慣れない法律用語もあり、間違いもあるかもしれないので、関心のある人は原文で確認頂きたい。まだ間違いなど教えて頂ければ幸いです。

 法律原文はINRAの次のサイトからアクセスできます。
  http://www.inra.gov.bo/portalv2/Docs/Normas/set_normas.aspx
 新法http://www.inra.gov.bo/portalv2/Docs/noticias/uploads/Ley3545.pdf

 開発と権利のための行動センター
 青西靖夫
************************************
 開発と権利のための行動センターでは、現地での活動のための寄付金をお願いしております。詳しくはこちら>>>http://homepage3.nifty.com/CADE/news.htm

寄付金口座
◆郵便振替口座:00230-5-131472
◆口座名   :開発と権利のための行動センター
************************************

|

« グアテマラ移民 拘束 | トップページ | 未来を決める権利は誰のもの! グアテマラでの活動支援のお願い »

ボリビア」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

農村開発」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/50657/13076604

この記事へのトラックバック一覧です: ボリビア 農地改革法改正点:

« グアテマラ移民 拘束 | トップページ | 未来を決める権利は誰のもの! グアテマラでの活動支援のお願い »