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2007/03/18

第3回先住民族リーダーの声 大陸会議開催に向けて(アンデス先住民族組織から)

第3回先住民族大陸会議開催に向けて(3/16)
ラテンアメリカの先住民族運動リーダーの声 

 アンデス先住民族組織調整組織(Coordinadora Andina de Organizaciones Indigenas :CAOI)の総コーディネーターであるペルー出身の先住民族リーダー、ミゲル・パラシン・キスペが今回グアテマラで開催される第三回先住民族大陸会議の意義を語っています。
 Minga Informativaのサイトから
http://movimientos.org/enlacei/show_text.php3?key=9424 聞き手はルイス・ビトル(CONACAMI/Minga Informativa)
 
 アンデスの先住民族運動はグアテマラで3月26日から30日にかけて開催される第三回先住民族大陸(Abya Yala)会議への参加にむけて準備しつつあります。CAOIの総コーディネーター、ミゲル・パラシン・キスペは、ミンガ・インフォルマティバとの対話で、大陸レベルの先住民族運動の連係の強化がアンデス地域からの挑戦の一つであると語っています。また来週(18日の週)にはエクアドル、コロンビア、ボリビア、アルヘンティーナ、ペルーからCAOIに参加する先住民族組織の代表が出発するであろうことを告げています。

先住民族運動は、どのような前進と挑戦をもって今回の第三回先住民族大陸会議にのぞむのですか?

先住民族運動は大陸における非常に興味深い挑戦と数多くの紛争の中で、この会議に参加することとなります。一つには大国と多国籍企業にリードされた新自由主義的政策が氾濫し、私たちの法が私たちを不利益な状況に置き、私たちの資源が彼らの手の元におかれ、略奪と抑圧的な政策が続く中にいます。しかし、私たちが現代的な植民地的従属の中におかれる一方で、先住民族は日に日にその結びつきを強め、私たちの提案を改善し、また国内の組織そして大陸における先住民族運動をリードする力をもった新しいリーダーが生まれつつあります。我々がやり残していることは大陸レベルでの大きな行動指針を定めるとともに、あらゆるスペースでの連係を強化し、我々の国家及び大陸における政治的変化にむけて歩むことにあります。本当に変化を引きおこす地域的な動きを望むのであれば、南米にはそうした新しい空気はあるのです。
 私たちは集団的な参加に基づく民主的な議論と共同体的な提案の構築に取り組みつつあるのだということを承認しつつ、こうしたプロセスを強化しなくてはなりません。これは一つの挑戦ではありますが。同時にもし力を失ってしまったら、再び従属することになり、更には消え去ることになるかもしれないのです。

CAOIとしてはこの第三回大陸会議に向けてアンデスの先住民族運動に何を望み、またどのような形で貢献することができると思いますか?

 私たちは非常に大きな責任を担っています。第二回目の会議はエクアドルで行われ、少なくとも南米のレベルにおいてはこのことが先住民族運動の位置づけに変化をもたらし、先住民族運動は様々なプロセスにおいて重要なアクターへと変化しました。今、私たちの責任は北米そして中米における先住民族運動の強化にどのように貢献できるかという点にあります。大きな課題は、統合プロセスにおける政治的な議論を引きおこすこと、米国から各国に押しつけられつつある自由貿易圏のような新自由主義的政策に対して、どのような回答を示すかということにあります。
 同時に南米には諸権利を尊重し、先住民族運動に親近感を持つ進歩的な政権が存在しています。こうした中で第三回大陸会議は、政治的にも、先住民族運動の方向性を指し示すことにつながるのです。国家の政策を定める政治的なアクターとして、ボリビア、そしてエクアドルで議論が進みつつあるような国家の再構築に向かうことを意味するのです。
 私たちはこうした大きな責任があります。この第三回大陸会議で新自由主義的政策に対して態度を表明し、権利回復の要求からより具体的な行動へと動き出す必要があるのです。私たちの運動がより強いものになるために、こうした点について共鳴し合うことを期待しています。

 先住民族運動の議論には関心が高まりつつありますが、今回の第三回大陸会議における中心的な議題はどのようなものになりますか?

 第三回大陸会議に対する期待はとても強いものがありますが、先住民族運動からだけではなく、インテリ層。社会運動、NGOのネットワークやマスメディアなどからも期待が寄せられています。議論すべき課題は多岐にわたりますが、第2回目(エクアドル)からの継続性も重要な点だと考えています。また大陸における結びつきを強化すること、これが中米においてまず実現すべき中心的な動きだろうと考えています。中米レベルそして北米においても先住民族運動を結びつけていくこと。15の分科会が設置されますが、この中でも国家と先住民族、自然資源とテリトリー、統合と自由貿易協定、この三つが最も重要なテーマだと考えています。
 
 ボリビアの大統領であり、アイマラ先住民族であるエボ・モラーレス氏の出席は、大統領選出馬を表明したグアテマラのリゴベルタ・メンチュウ氏を勇気づけるものとなると考えますか。この点についてどのような考えを持っていますか、またこの中での地域の先住民族運動の役割はどうあるべきでしょう?

リゴベルタの基本政策を知らないので、言えることは、これは一つの機会でもあり、また問題の一つでもあるということでしょう。
 第一にこの第三回大陸会議は政治的、社会的な会議であり、先住民族の抱える問題を議論し、大陸レベルにおける行動指針を定めることが大きな課題です。その先に、私たちのそれぞれの国家に対してどのように取り組んでいくのか、二国間や多国間の組織に対してどう取り組んでいくのか、があります。二つ目にリゴベルタは私たちの姉妹であり、大統領候補でありますが、この大陸会議は大統領候補を作るためにあるのではありません。グアテマラの先住民族運動としては、この先にリゴベルタと連係することができるかどうかは、先住民族運動の提案を進めることができるか、あるいはどのような提案を持っているのか、によるのではないでしょうか。この点について詳しくわかりませんが、中米の先住民族運動、特にグアテマラの運動にとって、他の国であったように、投票に行くというだけではない、より中からの参加が必要ではないかと思います。この大会での合意事項を大統領候補であるリゴベルタに、その基本方針とするように引き渡していければいいのでしょう。
 
 最後に、CAOIが作られて8ヶ月になりますが、CAOIとしての将来にむけての計画や展望を聞かせてください。 

 私たちは6つの主たる行動を定めています。一つは土地とテリトリーの防衛とは母なる大地の統一性です。これが私たちが生きていくところであり、生まれ育つところであり、権利の基盤です。二つ目は、多民族国家、多文化社会の構築です。これには先住民族の正当な代表が参加する立憲議会が必要です。三つ目は先住民族としての集団的な権利を実現するための闘争です。このために、政府による国連先住民族権利宣言の承認、ILO169号条約の承認とその細則規定と適用を求めていきます。4つ目は先住民族運動の再構築と、CAOIの枠組みでのアンデスの先住民族運動の結びつきの強化、そして大陸における先住民族の連係の促進。これらはグアテマラで話し合うことになるでしょう。5つ目は先住民族によって選出された代表が、国内及び国際的なプロセスの中で正統な代表として認められるようにすることにあります。最後に、先住民族運動の要求を非犯罪化すること、テリトリーの非武装化すること、このために先住民族による外交を進める必要があると考えています。

訳 開発と権利のための行動センター

会議の開催経費支援はこちら。
寄付金口座 :郵便振替 口座番号 :00110-7-567396
口座名    :日本ラテンアメリカ協力ネットワーク
       (会議支援と明記ください)
呼びかけ団体
日本ラテンアメリカ協力ネットワーク RECOM 
開発と権利のための行動センターCADE


 追記:グアテマラで開催される第三回大陸会議の分科会テーマは以下の通りです。

1)土地とテリトリー
2)自然資源
3)自治と自決
4)多様性と多民族性及び統合的開発
5)知識と知的所有権
6)二国間組織、多国間組織(米州機構、国際連合、世界貿易機関)
7)アイデンティティーと世界観
8)連係のための戦略
9)女性の組織と政治さんか
10)民主主義。国家、先住民族政府
11)自由主義に基づくグローバリゼーションの影響と我々のテリトリーの軍事化
12)コミュニケーションと先住民族
13)青少年
14)先住民族の司法システムと司法へのアクセス
15)グローバリゼーションと民衆のオータナティブ経済

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