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2007/08/12

グアテマラ、イシル地域におけるダム開発

イシル地域におけるダム開発
 インフォプレス紙 1713号(2007/07/20)からのまとめ

グアテマラ国北西部、メキシコにも近いイシル地域はグアテマラ内戦期に地域の先住民族コミュニティが大きな弾圧を受けた地域である。この地域に存在するペルラ農園は19世紀後半から、地域のイシル民族の土地を囲い込み、5850haもの面積を有する大農園となった。内戦期にはゲリラ勢力の一つであるグアテマラ貧民軍がこのペルラ農園の農園主であったホセ・ルイス・アレナスを殺害した。このことはその後この地域で、軍による弾圧が繰り広げられるきっかけとなった。
 現在、このペルラ農園の所有権にあるとされている土地の中にはいくつものコミュニティが存在し、これらは自らの正当な土地所有権を主張し、現在でも土地紛争が続いている。
  
 このイシル地域で2010年の運用開始を目指して、水力発電ダムの開発が進められている。当初計画はペルラ農園の所有者であるアレナ家の者によって進められていたが、土地紛争の中で計画が進まないため、2004年に農園の一部をシャクバル水力社に売却、この会社が計画の実施を担うこととなった。
 しかし地域で活動する農民組織は、この土地は土地紛争を抱えており、地域のイシル民族の土地が横領されたものであること、また建設に関して適切な協議が行われていないことなどを訴えており、この建設計画に不満を表明している。
  
ちなみにこのダム計画も地球温暖化対策の一環であるクリーン・開発メカニズム(CDM)の認可を待つものである。 http://cdm.unfccc.int/Projects/Validation/DB/04U077ODCZ3UXD7L0SICU3TX02VVRA/view.html
 
 開発と権利のための行動センターの関連ブログはこちら
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2006/12/cdm_ce01.html
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2006/12/cdm_a061.html

 開発と権利のための行動センター
 青西靖夫

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中米 バイオ燃料関係 動向

中米 バイオ燃料関係 動向

 あれこれあり、ブログの更新がしばらくできずにいました。このところ十分に各地のニュースに目を通せていないのですが、とりあえず見つけたものから紹介します。

1)CEPALが中米地域のバイオ・ディーゼル関係の資料を発行しました。(2007/08)
PERSPECTIVAS PARA EL BIODIESEL EN CENTROAMÉRICA:COSTA RICA, EL SALVADOR, GUATEMALA Y HONDURAS 
CONVENIO CEPAL / REPÚBLICA FEDERAL ALEMANA
中米地域のバイオディーゼルのパースペクティブ
 http://www.eclac.cl/cgi-bin/getProd.asp?xml=/publicaciones/xml/3/29423/P29423.xml&xsl=/mexico/tpl/p9f.xsl&base=/mexico/tpl/top-bottom.xsl

 この報告書によると既に中米諸国はバイオディーゼル市場に参入する初期段階に入っていると見なされている。
 まだ中身をちゃんと読んでいないので参考までに

2)韓国企業がグアテマラにバイオ燃料生産のためのプラント建設(07/07/28)
 プレンサリブレ紙(07/07/28)によると韓国企業の「新エネルギー(Nuevas Energias)」がサカパ県のテクルトラン市にプラント建設のための認可を受けたとのこと。
 ここではキャッサバを原料としてエタノールとバイオディーゼルを生産する予定とのこと。
 http://www.prensalibre.com/pl/2007/julio/28/178292.html

3)グアテマラでは耕作適地が不足し、森林を破壊し、耕境が拡大する危険性が指摘される。(2007/07/13)
 サトウキビ作付地とアフリカヤシ作付地の拡大から、農業適地が不足し、森林を破壊して耕境が拡大する危険性が指摘されている。現地の環境NGO代表は小農園が買い上げられ、その後農民は森林を伐採して、より耕作に不適な土地に移動していく可能性を指摘している。http://www.elperiodico.com.gt/es/20070713/actualidad/41586/
 

4)OLADEのバイオ燃料ニュースレター
 中南米カリブ地域の26カ国が参加するラテンアメリカエネルギー機構(OLADE)がバイオ燃料に関するニュースレターを発行している。
 http://www.olade.org.ec/boletinBiocombustibles.html

5)その他
 しばらく海外にいたせいで、日本で出版されているバイオ燃料関係の書籍や雑誌などはほとんど押さえていませんが・・・とりあえずインターネットで見つけたいくつかを紹介
ベリタ4号 http://www.nikkanberita.com/docs/doc20070710.html
農と食の現場から
エタノールは環境を救わない、むしろ世界の飢餓の引き金に/バイオ燃料はちっとも「エコ」じゃない/解体する農民世界アジアの村で起こっていること/アメリカのコメ戦略が作り出す貧困と人権侵害/
 ここではキューバのカストロ議長の論文も翻訳されているはず。
論座 6月号
フォーリン・アフェアーズの翻訳から「エタノール燃料は本当に人と地球に優しいのか」
 フォード・ランゲ、ベンジャミン・セナウアー
 これは以前紹介したものの翻訳
ル・モンド・ディプロマティーク 7月号http://www.diplo.jp/articles07/0706-3.html  アグリ燃料にまつわる5つの幻想 
 エリック・ホルト=ギメネス(Eric Holt-Gimenez)フード・ファースト/食糧・開発政策研究所専務理事、オークランド、訳・岡林祐子

とりあえずここまで

 開発と権利のための行動センター
 青西靖夫

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