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2008/07/16

 グァテマラにおけるバイオ・ディーゼル生産



 バイオ燃料の拡大への危惧が世界的に広がる一方で、バイオ燃料向け生産拡大の動きは続いています。
1)イシュカン地域におけるアフリカン・パーム農園の拡大
 グァテマラの週間ニュース誌であるインフォ・プレス誌の7月11日号は次のようなニュースを伝えています。
テキサスに本拠を置く米国系の「Green Earth Fuels/緑の地球燃料社!」がグァテマラのイシュカン地域にアフリカン・パームのプランテーションの設置記念植栽のセレモニーを実施。Green Earth Fuels社は現地子会社のPalmas del Ixcanを通じて、2万5000ヘクタールのプランテーションを経営する計画であるという。またこの中には4000ヘクタールの契約栽培の計画も含まれているとのことである。インフォ・プレス誌の記事によると、Palmas del Ixcanはプランテーション拡大のために現地の小農民からの土地購入を続けており、かわりに4000人の雇用を生み出すと述べているとのことである。更には3百万ドルの予算を投じて、近隣の原生林を購入して保護区として管理していくことを企業の社会的・環境的な責任として打ち出しているとのことである。
 7月15日付のペリオディコ紙もイシュカンやペテンにおけるアフリカン・パーム生産拡大のニュースを伝えているが、その中で「ペテン・南部の土地対話テーブル」のジョバンニ・ツィンは「アフリカン・パームの生産拡大がコミュニティの消滅を引き起こしている。貧困あるいは強制によって土地を売らざるえない」と伝えている。

関係リンク  
Palma africana se extiende; biodiésel próximo paso(インフォ・プレス誌08/07/11) http://www.inforpressca.com/
Auge de biocombustibles dispara demanda de tierras (ペリオディコ紙08/07/15) http://www.elperiodico.com.gt/es/20080715/economia/61450/
Green Earth Fuels社 http://www.greenearthfuelsllc.com/index.php
Palmas del Ixcán, R. L社 http://www.palixcan.com/index.php?cache=1

 ペテン県などのグァテマラ北部の低地地方では、森林から農地への転換は止まることなく続いており、バイオ燃料生産の拡大はこの動きに拍車をかけるものとなるであろう。土地を売った農民、あるいは耕作地を売った農民は次の土地を探すことになるであろう。また土地なし農民あるいは土地なしの農業労働者を増加させることは、リスクに対して脆弱な層を増加させることとなるであろう。

2)また太平洋岸の低地では小農民向けに、ピニョン(ジャトロファ)を利用したバイオ燃料の精製プラントが設置される計画であるという。
Abrirán una planta para procesar aceite de piñón(080714) 
http://www.prensalibre.com/pl/2008/julio/14/250104.html

 開発と権利のための行動センター
 青西

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