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2008/09/11

ボリビア:サンタ・クルスに広がる暴力

 9月9日、サンタ・クルスでは、農地改革局他、複数の政府機関事務所や政府系のメディアが「自治」推進派の暴力集団に襲撃されました。軍は事務所を警護していたものの、火器の使用を制限されており、対抗できなかったよう。また先住民族運動、農民運動を支援してきたNGOである法的研究・社会調査センター(el Centro de Estudios Jurídicos e Investigación Social :CEJIS)の事務所も襲撃されました。

-米州機構のインスルサ事務局長は10日、ボリビアで起きている暴力事件に対して深い憂慮と拒絶を示し、あらためて対話を呼びかけました。市民グループによる政府機関の占拠や破壊行為は、明らかな挑発行為であり攻撃である、と非難をするとともに、ボリビア当局と警察の慎重な振る舞い、政府の明確な指示に基づく武器の使用の制限が、更にひどい結果を避けることを可能にしている、と明確に述べています。
  http://www.oas.org/OASpage/press_releases/press_release.asp?sCodigo=C-336/08
-CEJISはこの襲撃事件に対して、抗議し、また人権団体に対して、連帯を求めています。
  http://www.servindi.org/archivo/2008/4640#more-4640
-アンデス先住民族コーディネーター(CAOI)も、暴力行為を強く非難し、国際社会、先住民族組織、人権組織に対し、ボリビアの状況に注意を払い、改革の動きをとどめるようなクーデターが起きないよう行動を取るとともに、ボリビア民衆と連帯していくことを求めています。
  http://www.movimientos.org/enlacei/show_text.php3?key=12974

 暴力行為や人権侵害を野放しにするだけではなく、あえて暴力的な衝突を狙って挑発し、また都合の悪い情報を発信するものを弾圧し・・・もう、民主主義を深めるための「自治」などという仮面すら脱ぎ捨てたのでしょう。これが「自治」推進派の真の姿と言えます。取り巻きの暴力集団が、邪魔なNGOやジャーナリストを排除する、独裁「自治」政権を目指しているだけと言えるでしょう。
 開発と権利のための行動センター
 青西

 追記:(08/09/14) パンド県のトレス・バラカスにおける「自治」派の武装集団と農民グループの衝突は、少なくとも16人の死者、30人以上の負傷者が出たようであり、政府側は農民に対する「虐殺」であると非難している。更にその後、このパンド県に戒厳令が出され、軍が増派されている。

 一方12日夜、タリハ県のコシオ知事と政府との対話が開始され、日曜日、再度会議がもたれる予定とのこと。

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