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2008/10/26

コロンビア続報:大統領との対話に向けて

 追記:10月27日
 詳細は不明ですが、26日にウリベ大統領と予定されていた対話は成立せず。
 先住民族組織側は、当初予定された会場で、メディアの扱いなどに慣れた政府側のペースで限られた参加者の中で対話が進むのを好まず、公開の場での討論を求めたたが、予定時刻には大統領は現れなかったようである。
 ウリベ大統領は11月2日にポパヤンで対話を行うことを提案している。

 10月25日
10月21日に、カウカ県のピエンダモを出発したデモ隊は25日、金曜日カリに到着しました。26日、カリにて大統領と対談の予定。
 未整理ですが関連情報をいくつか
-コロンビアの国際連合人権高等弁務官事務所は政府と先住民族の対話を歓迎する声明を発表。
 更に平和的な抗議行動の権利を尊重すること、先週来の暴力的な弾圧について遺憾の念を表明。
http://www.hchr.org.co/default.php3

-警察が先週、マリア、ピエンダモでの運動を弾圧した際に、実弾射撃を行っていたことが判明。政府は当初否定していた。
 CNNのニュース報道の後、大統領が正式に認める。(ビデオもあります)
http://edition.cnn.com/2008/WORLD/americas/10/23/colombia.shooting/index.html
-コロンビア軍が若者の誘拐、殺害事件に関与していたことが判明
http://news.bbc.co.uk/hi/spanish/latin_america/newsid_7690000/7690482.stm
 社会運動を「テロリスト」として非難してきたウリベ大統領ですが、足元から続々と実は身内に「テロリスト」が浸透していた事実が判明しているとも言えます。
 <その他>
-コロンビア、デモ行進などの写真が掲載されています。
   http://www.elpais.com.co/paisonline/multimedia/galerias.php
 
 関連先住民族組織のサイト
 Asociación de Cabildos Indígenas del Norte del Cauca - ACIN - CXAB WALA KIWE  http://www.nasaacin.org/
  Consejo Regional Indígena del Cauca CRIC
  http://cric-colombia.org/inicio.htm
 La Organización Nacional Indígena de Colombia - ONIC
http://www.onic.org.co/

日刊ベリタ掲載記事(081025) 

 コロンビア南西部のカウカ県、ピエンダモを出発した先住民族の大規模なデモ隊は2万人近くにふくれあがり、10月25日にコロンビア第2の都市、カリに到着する予定である。先住民族組織の運動に対し、「テロリストが浸透している」として、否定的なコメントを行ってきたウリベ大統領は、遂に対話を受け入れることを表明。26日、カリにて先住民族組織の代表と対談を行う予定である。

 コロンビア各地の先住民族組織は10月12日、コロンブスのアメリカ大陸「発見」の日にあわせて大規模な運動を展開。先住民族組織は、コロンビアの102の民族のうち18民族が消滅の危機にあること、先住民族に対する暗殺事件が頻発し、今年だけで57人、ここ6年間で1240人が殺害されていること、40万人の土地を持たぬ先住民族がいること、これまでの政府との合意事項が履行されていないこと、自由貿易協定への反対、さらには先住民族の権利要求の声が犯罪扱いされ、「テロリスト」扱いされる問題などを取り上げていた。

 カウカ県のピエンダモでは、先住民族組織側はパン・アメリカン・ハイウェイを封鎖。これに対して政府の治安部隊が14日から15日にかけて暴力的な弾圧を行い、1人が死亡、銃撃によるものを含め100人以上の負傷者がでる事態となった。大統領はこの衝突に対して「テロリストが浸透しているのだ」と非難し、負傷した警察官の人権を訴えていた。しかし政府側は実弾は使用していないと説明していたものの、CNNによって警官が銃撃を加えているビデオ映像が公開された後、大統領は警察側が銃撃を加えた事実を正式に認めた。しかし今回の一連の抗議行動の中で、これまでに少なくとも4人の先住民族が死亡しているが、政府側は銃撃との関係、またその責任を否定している。

 コロンビアでは、様々な社会運動が「テロリスト」あるいは「ゲリラ」との烙印を押され、弾圧の対象となってきたことに抗議の声が広がっており、先住民族組織も対話事項の一つとして基本的人権の尊重と、こうした非難への償いを要求している。

(2008/10/25)

 開発と権利のための行動センター
 青西

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