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2008/12/15

エクアドル 新憲法の内実が問われる新鉱業法

1)鉱業法関連
 エクアドルでは、国家で審議中の新鉱業法に対する抗議行動が続いているが、11月17日に行われた大規模な抗議行動[1]に続いて、今週にも再びストライキが実施されるとのことである。
  「生命と主権の擁護のためのナショナル・コーディネーター」は採掘企業へのコンセッションの廃止、新鉱業法の廃案などを求めている。新鉱業法は、「新憲法に定められた水、健康、自然、そして食糧主権への権利を侵害する」ものであると告発してい る。[2]
 開発のための収入源として鉱物資源の利用に前向きのコレア大統領は、「責任ある鉱業」を実施するとして、今回の鉱業法を議会に提出しているが[3]、先住民族組織などは、憲法に定められた権利を侵害しているとして告発している。
(12/27追記:12月22日、エクアドル各地で新鉱業法に反対する抗議行動が展開された。関連映像はこちらhttp://www.ecuavisa.com/Desktop.aspx?Id=958&e=4483


[1]Alrededor de 20 mil indígenas protestan contra Ley Minera
http://www.hoy.com.ec/noticias-ecuador/alrededor-de-20-mil-indigenas-protestan-contra-ley-minera-319090.html       Ecuador mobilises against draft Mining Bill - Jornada nacional de lucha contra proyecto de ley minera
 http://www.minesandcommunities.org/article.php?a=8952        
[2]CNDVS RATIFICA PARO GENERAL DE COMUNIDADES AFECTADAS POR LA MINERIA Y DE ORGANIZACIONES POPULARES EN RESISTENCIA
http://www.nomineria.tk/
[3]Correa ratifica impulso a la minería responsable en Ecuador
http://www.hoy.com.ec/noticias-ecuador/correa-ratifica-impulso-a-la-mineria-responsable-en-ecuador-321601.html

2)食糧主権に関する法
  「食糧主権に関する法」においても、憲法で定められた遺伝子組み換え植物導入の禁止の規定をなし崩しにする危険があると言う指摘がなされている。エクアドル憲法第401条では例外規定は残されているものの、基本的に遺伝子組み換え作物及び種子を排除することが定められている。しかし現在審議中の「食糧主権に関する法」では、例外規定として定めている手続きが、通常の遺伝子組み換え作物導入手続きとなんら変わらないものとなっているとのことである。[4]
 
 エクアドル憲法で展開されている新しい理念をどのように法制度の中に組み込んでいけるのか、あるいは個別の法律において抜け穴が次々と作られていくのか、せめぎ合いが続いていくものと思われる。
[4] Ecuador: transgénicos y la Ley de soberanía alimentaria
http://www.biodiversidadla.org/content/view/full/46244
 
 開発と権利のための行動センター
  青西

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