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2008/12/22

バイオ燃料:ビルマの事例

 行動センターは中南米を中心に活動しており、アジアの情報には疎いのですが、南米ウルグアイを経由して、地球をぐるりと回って入ってきた、ビルマにおけるバイオ燃料政策の問題を指摘した報告を紹介します。
 報告書は今年5月に公表されたもののようですが、世界熱帯雨林行動(WRM)の12月のニュースレターでスペイン語でも概要が紹介されています。(Boletin 137 del WRM - Diciembre 2008:HPはまだ更新されていないようで、136号までしかアクセスできません http://www.wrm.org.uy/inicio.html
   
  ビルマにおけるジャトロファ生産の問題を指摘している概要記事はタイの Foundation for Ecological Recoveryのサイトに掲載されている”Biofuel by Decree”に基づくもので、the Ethnic Community Development Forumが作成しています。
 資料は次のサイトからダウンロードできます。
  http://www.terraper.org/key_issues_view.php?id=17

 「ビルマでは2005年にジャトロファ生産の全国キャンペーンが開始され、320万ヘクタールの植え付けが計画された。この計画の中で、強制労働、土地収用、食糧供給の不安定化などの問題が発生した。
 2006年からはジャトロファ植え付けに多くの農地が差し向けられ、また教員も学生、看護士、農民、公務員なども動員され、道路沿いや学校、また以前米作に利用していた農地などにも植え付けが進められた。
 土地や労働力への過剰な要求の結果、2008年には「ジャトロファ難民」も生み出された。
 食糧生産用農地との競合、遠隔地への農地拡大、強制的なジャトロファ生産による自身の農業に従事する時間の不足などから食糧安全も脅かされている。」(抜粋)

 行動センターのブログでも数行ですが、以前ビルマの話も紹介しています。
 
 バイオ燃料:フィリピン・ミンダナオ
 http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2008/03/post_25c9.html

 またビルマにおけるジャトロファ推進には日本企業も関与している。
http://jbedc.com/jbedcsservice-2.html#3

 なんにしても原油価格の下落や金融危機で、バイオ燃料ブームもしばらくは落ち着くと思いますが、動きの速い市場に振り回されるのは、土地に根付いて生活してきた農民だと思います。きっと農村部では、資本の撤退や買い付け停止などあれこれ起きているのではないかと思いますが、具体的なニュースなど入ってきましたらお伝えします。

 開発と権利のための行動センター
 青西

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