« グアテマラで大規模開発の背後に潜む殺人グループ | トップページ | グアテマラへようこそのご案内 »

2009/03/11

エクアドルの環境団体に対して政府の圧力

 3月9日、エクアドルの環境団体であるアクシオン・エコロヒカが政府からその法人格を剥奪されました。報道によりますとコレア大統領は、NGOは「好き勝手を行い、不適切に政治に介入している」とみなし、また「国内には三万のNGOなど非営利組織が存在するがその95%が法的な手続きを満たしていない、こうしたものを排除するのだ」と語っているとのことです。[1]
 これに対し、アクシオン・エコロヒカは「設立目的を逸脱している」という名目で法人格の剥奪を命じられたとのことで、政治的弾圧だと告発しています。HPにおいてアクシオン・エコロヒカは次のように訴えています。
「アクシオン・エコロヒカは、エクアドルの新憲法にも定められている、自然資源を守り、健康な環境を保全し、自然の権利を擁護するという目的と原則にそって活動してきたのであり、これは健康への権利も含んだ"BuenVivir "(良き生き方)に到達する基盤でもある」
「1986年に法人格を取得して以来、年次報告といった義務を果たしてきており、いまだかって一度も観察意見等を受け取ったことはなく、対話もない今回の手続きは正当な手続きとは言えない」
「これは単なる行政的な整理ではなく、アクシオン・エコロヒカが様々な組織と行ってきた、特に鉱業法と大規模な鉱山開発に反対する活動への報復であることは明らかである」[2]

 エクアドルでは新憲法制定後に定められた鉱業法が、憲法に定められた権利を侵害し、また多国籍企業を優遇するものであるという批判が高まっており、NGOや先住民族組織と、鉱業法に基づき鉱業開発を促進したいコレア大統領との溝が深まっていました。世界も最も環境に配慮している憲法の一つであろうエクアドル新憲法下で、このような形で環境団体へ圧力がかけられるということは非常に残念な出来事です。
 また昨年来凍結されていた二つの鉱山の操業が許可されたという報道もあり、環境と鉱業開発を巡って、また4月26日の総選挙に向けて緊張が高まっていくことが予想されます。
追記:この件について、アクシオン・エコロヒカのサイトにはエドゥアルド・ガレアーノやノーベル平和賞受賞者のアドルフォ・ペレス・エスキバルなどの声明が掲載されている。

[1]http://www.expreso.ec/ultimas-noticias/?codigo=2009310142752 他
[2]アクシオン・エコロヒカ http://www.accionecologica.org/index.php

開発と権利のための行動センターでも現在対応を検討中である。

 開発と権利のための行動センター
 青西

|

« グアテマラで大規模開発の背後に潜む殺人グループ | トップページ | グアテマラへようこそのご案内 »

エクアドル」カテゴリの記事

環境」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/50657/44310633

この記事へのトラックバック一覧です: エクアドルの環境団体に対して政府の圧力:

« グアテマラで大規模開発の背後に潜む殺人グループ | トップページ | グアテマラへようこそのご案内 »