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2009/10/04

グアテマラ:エル・エストールで、鉱山会社と衝突

 9月27日、グアテマラ東部のイサバル県のエル・エストールにおいて、チポン、ラ・ウニオン、ラス・ヌベスのコミュニティの住民に対する強制的な排除が行われ、衝突の中で47才の教員アドルフォ・イチ・チャマン(Adolfo Ich Chaman)が銃撃を受けて死亡するという事件が起きました。
 住民はグアテマラ・ニッケル会社CGNが違法に土地を占拠しているとして、土地占拠を行っていましたが、これに対する強制排除が行われ、更にその後エル・エストール各地で警察署への襲撃などの衝突が起きたようです。事件の詳細についてははっきりしたことはわかりませんが、機に乗じて、地域の暴力集団が行ったものであるという報道もなされています。また強制排除も警察ではなく、CGNのガードマンによって違法に行われたといわれています。
 また29日、エル・エストールの住民2千人あまりが、イチ・チャマンの埋葬とデモ行進に参加し、CGNの警備担当者の逮捕、地域からのCGNの撤退を要求しました。イチ・チャマンは衝突の中で暴力を受けていた子どもを、危険を省みず助けに行って殺害されたとのことです。(2009/10/04 青西)

 

 この事件に対して,アムネスティ・インターナショナルも13日にプレス・リリースを発表。殺人事件の徹底的な調査を要請しています。
 Guatemala: Los homicidios no deben quedar impunes(2009/10/13)
http://www.amnesty.org/es/for-media/press-releases/guatemala-homicidios-no-deben-quedar-impunes-20091013
 
 このリリースによると、カナダのハッド・ベイ鉱業(HudBay Minerals Inc)の子会社であるCGNのガードマンによって農民が殺された、という証言がなされているとのことである。アドルフォ・イチ・チャマンはマチェーテで斬りつけられた上に、銃撃されたとのことである。更に、7人が銃弾によって負傷したと伝えている。
 一方で、ハッド・ベイ社は関与を否定するとともに、強制的な排除も行われず、デモ隊が政府の車両や警察署を襲撃したのだと発言しているとのことである。
 アムネスティ・インターナショナルの特別アドバイザーであるハビエル・ツニーガ(Javier Zúñiga)は「暴力行為は調査されなくてはならないし、責任者は免責されてはならない」と表明しており、アムネスティ・インターナショナルは関係当局に対して、調査を進め、責任を明らかにするように求めている。 (2009/10/16)

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