グアテマラ:免責に対する国際委員会、活動家殺害事件の調査に乗り出す
グアテマラの治安状況は相変わらずひどい状態が続いている。10月29日付けのペリオディコ紙の記事は3日間で4人の都市バス運転手が殺害されたというニュースを伝えている。今年だけで、バス運転手と助手で120人が殺害されているという。[1]更に、警察自体が襲撃の対象となる事件も相次いでいる。
また政治的背景があるのか、一般犯罪なのか定かではないが、社会運動のリーダーの殺害事件も相次いでいる。10月18日には、先住民族の集団的権利の擁護などに取り組んでいたカクチケル民族の若手弁護士が遺体で発見されている。前日に失踪した後、谷底で発見された遺体には拷問の後などが残されていたという。<追記 11/25:米国の人権団体であるHuman Rights First が真摯な調査と責任者の法的な処罰を求めるキャンペーンを展開中 http://actions.humanrightsfirst.org/p/dia/action/public/?action_KEY=404 >
この他にも24日にはマラカタンで、民営化による電気料金高騰の問題に取り組んでいた活動家の殺害、セメント工場反対運動に参加していた若者の殺害、農民組織の地域リーダーの殺害など、ここのところ、運動リーダーが殺害されたというニュースが相次いでいる。
こうした中、10月29日付けのプレンサ・リブレ紙はCICIG(グアテマラの免責に対する国際委員会:International Commission against Impunity in Guatemala )が2004年から2009年に発生した農民リーダーや組合リーダーの殺害事件の調査に取り組むことなったという記事を伝えている。[2]
CICIGは国連とグアテマラ政府の合意に基づいて設置された独立調査委員会であり、2007年9月から秘密治安部隊などによる犯罪調査と司法手続きを支援するための活動を続けており、国際社会からも高い評価を受けている。[3]
また国連開発計画は中米人間開発報告書として、安全と人間開発をテーマにした報告書を刊行[4]
グアテマラの治安問題、司法制度確立は依然、大きな問題であり、注視が必要である。日本からもどのような支援が可能なのか検討を続けていきたい。
開発と権利のための行動センター
青西靖夫
[1]Cuatro pilotos urbanos han muerto en tres días
http://www.elperiodico.com.gt/es/20091029/pais/122158/
[2]La Cicig investigará atropellos a sindicalistas y dirigentes campesinos
http://www.prensalibre.com/pl/2009/octubre/29/352500.html
[3]国連総会に対して提出した活動報告書
A/64/370 Activities of the International Commission against Impunity in Guatemala (2009.9)
http://daccessdds.un.org/doc/UNDOC/GEN/N09/523/86/PDF/N0952386.pdf?OpenElement (英語)
その他の言語は次のサイトの上のボタンを押す
http://www.un.org/Docs/journal/asp/ws.asp?m=A/64/370
[5] Abrir espacios para la seguridad ciudadanay el desarrollo humano
Informe sobre Desarrollo Humano para América Central , 2009-2010
http://www.idhac-abrirespaciosalaseguridad.org/informe.php
直接ダウンロードしたい方はこちらへ
http://www.idhac-abrirespaciosalaseguridad.org/documentos/informe.pdf
また政治的背景があるのか、一般犯罪なのか定かではないが、社会運動のリーダーの殺害事件も相次いでいる。10月18日には、先住民族の集団的権利の擁護などに取り組んでいたカクチケル民族の若手弁護士が遺体で発見されている。前日に失踪した後、谷底で発見された遺体には拷問の後などが残されていたという。<追記 11/25:米国の人権団体であるHuman Rights First が真摯な調査と責任者の法的な処罰を求めるキャンペーンを展開中 http://actions.humanrightsfirst.org/p/dia/action/public/?action_KEY=404 >
この他にも24日にはマラカタンで、民営化による電気料金高騰の問題に取り組んでいた活動家の殺害、セメント工場反対運動に参加していた若者の殺害、農民組織の地域リーダーの殺害など、ここのところ、運動リーダーが殺害されたというニュースが相次いでいる。
こうした中、10月29日付けのプレンサ・リブレ紙はCICIG(グアテマラの免責に対する国際委員会:International Commission against Impunity in Guatemala )が2004年から2009年に発生した農民リーダーや組合リーダーの殺害事件の調査に取り組むことなったという記事を伝えている。[2]
CICIGは国連とグアテマラ政府の合意に基づいて設置された独立調査委員会であり、2007年9月から秘密治安部隊などによる犯罪調査と司法手続きを支援するための活動を続けており、国際社会からも高い評価を受けている。[3]
また国連開発計画は中米人間開発報告書として、安全と人間開発をテーマにした報告書を刊行[4]
グアテマラの治安問題、司法制度確立は依然、大きな問題であり、注視が必要である。日本からもどのような支援が可能なのか検討を続けていきたい。
開発と権利のための行動センター
青西靖夫
[1]Cuatro pilotos urbanos han muerto en tres días
http://www.elperiodico.com.gt/es/20091029/pais/122158/
[2]La Cicig investigará atropellos a sindicalistas y dirigentes campesinos
http://www.prensalibre.com/pl/2009/octubre/29/352500.html
[3]国連総会に対して提出した活動報告書
A/64/370 Activities of the International Commission against Impunity in Guatemala (2009.9)
http://daccessdds.un.org/doc/UNDOC/GEN/N09/523/86/PDF/N0952386.pdf?OpenElement (英語)
その他の言語は次のサイトの上のボタンを押す
http://www.un.org/Docs/journal/asp/ws.asp?m=A/64/370
[5] Abrir espacios para la seguridad ciudadanay el desarrollo humano
Informe sobre Desarrollo Humano para América Central , 2009-2010
http://www.idhac-abrirespaciosalaseguridad.org/informe.php
直接ダウンロードしたい方はこちらへ
http://www.idhac-abrirespaciosalaseguridad.org/documentos/informe.pdf
| 固定リンク
「グアテマラ」カテゴリの記事
- スピーキングツアー:「 戦時性暴力の被害者から 変革の主体へ」---グアテマラ先住民族女性の声を聞く---(2009.11.25)
- グアテマラ:ケクチ民族はエル・ボルカン水力発電を拒否する!(2009.11.25)
- グアテマラ:免責に対する国際委員会、活動家殺害事件の調査に乗り出す(2009.10.30)
- グアテマラ:農村部で並行的な権力が力を増す(2009.11.06)
- グアテマラ:村の平和を取り戻すために(2009.10.20)
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- パームオイルでつながっているコロンビアでの農民排除と日本(2009.11.27)
- スピーキングツアー:「 戦時性暴力の被害者から 変革の主体へ」---グアテマラ先住民族女性の声を聞く---(2009.11.25)
- 国連特別報告官、ダム開発に脅かされるパナマの先住民族に懸念を表明(2008.08.12)
- パナマの先住民族、集団的土地所有の権利を求めて米州人権委員会に提訴(2008.10.30)
- パナマ:ボカス・デル・トロでは県人口の30%が被災(2008.11.30)


コメント