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2009/10/30

  食料への権利に関する国連特別報告者 種子に関する知的所有権の法的扱いの変更を求める

 国連の食料への権利に関する特別報告者、オリビエ・ド・シューテル(オリビエ・デ・シュッター/Olivier De Schutter)は、種子政策は、革新と食料保障そして、農業的な多様性を同時に促進するものでなくてはならず、現在の知的所有権制度は、今日の、食料安全保障を促進するためには不十分であると表明。

 国連総会に提出した報告書において、種子企業の支配的立場の悪用や農民には手の届かない不当な価格設定などを避けるためにも、独占禁止法の適用可能性を検討するように求めている。[1]

 またプレスリリースでは次のような内容について言及。 [2]
 「不安定化する気候の中で、種子政策は収量を増加させるだけではなく、難しい環境下で耕作している貧困農民の収入を増加させ、気候変動への対応力を高め、更に作物の遺伝的多様性の喪失を押さえるものでなければならない」。
 「現在の種子へのアクセスは地域的な交換などによるインフォーマルな種子取引と、公的機関に認証された改良種子市場に分かれているが、農業政策の中での軽視、また現行の知的所有権制度が後者を推し進めていることもあり、前者は消滅しつつある。しかしそれぞれの種子取引にはそれぞれの機能があり、異なるニーズに対応するものでり、農民による種子取引も促進されていかなければならない。」
 「過剰な知的所有権の保護が、技術革新のインセンティブどころか障害になりつつあるという懸念を日々聞かされている。公的な科学者にとって遺伝子材料へアクセスすることは日々難しくなり、研究は豊かな国のニーズに向けられている。」
 「小農民に向けた技術革新を進めるために二つの原則がある。一つは参加であり、小農民の経験と科学を結びつけること、そしてもう一つは農業技術改革を全体的なシステムとして改良していくこと。作物の改良だけではなく、生産的そして抵抗力のある農業システムを生み出していくこと。アグロフォレストリーや生物農薬、間作・混作などは大きなポテンシャルを持っている。」

また関連する国際的な運動としては次のサイトを参照ください。
STOP ‘MONSANTOSIZING’ FOOD, SEEDS AND ANIMALS!
 http://www.no-patents-on-seeds.org/index.php?option=com_content&task=view&id=93&Itemid=56
 NEW ALERT: STOPP MONSANTOSIZING !(10/21発信)
 http://www.no-patents-on-seeds.org/index.php?option=com_mkpostman&task=view&Itemid=52&id=27


[1] Report to the General Assembly (main focus: seed policies and the right to food) 2009 A/64/170
http://www2.ohchr.org/english/issues/food/annual.htm
[2] PRESS RELEASE “Current intellectual property rights regime suboptimal for global food security”, according to UN expert on food NEW YORK (21 October 2009)
http://www2.ohchr.org/english/issues/food/docs/GA_press_release_21102009.pdf

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