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2009/11/13

パラグアイ:先住民族に対して農薬散布-大豆生産地の拡大を狙 ったものか

 南米パラグアイのアルト・パラナ県において、11月6日、アバ・グアラニ
民族のコミュニティに対して、飛行機で農薬散布を行うという事件が発生した。
この地域ではアバ・グアラニ民族と拡大を続ける大豆生産者との間で土地をめ
ぐる争議が続いている。
 この事件に対して既に政府も調査に動いており、報道によると、保健相はこ
の地域の5つのアバ・グアラニ民族のコミュニティに対して、飛行機による農
薬散布が行われ、約200人が吐き気を催すなど農薬による急性中毒の被害を
受けたと告発。またパラグアイ先住民族庁は、伝統的な土地への権利を要求す
る先住民族を排除するために意図的に大豆生産者が農薬を散布したものである
との見解を表明している。[1]
 国際的な人権擁護組織であるアムネスティ・インターナショナルによると、
事件当日の11月6日には、当初、先住民族に対する強制的な排除が行われる
予定であったという。しかしその排除命令が無効とされた後、ブラジル系農業
者が、約50人の男性を伴って、実力行使によって先住民族を土地から排除し
ようとして衝突になったとのことである。その後、軽飛行機により、コミュニ
ティ上空から農薬散布が行われたという。この農薬散布によって、健康被害だ
けではなく、飲料水の水源も汚染されたとのことである。[2]
アムネスティ・インターナショナルでは、今回のアバ・グアラニ民族のケー
スだけではなく、ヤクエ・アシャなど、パラグアイの先住民族が伝統的に利用
してきた土地への権利を認めるように、国際的なキャンペーンを展開している。
[4]
(青西靖夫 2009/11/13)

[1]Indigenas paraguayos afectados por la fumigacion(2009/11/10)
http://www.agencianova.com/nota.asp?n=2009_11_12&id=12743&id_tiponota=8
[2]Paraguay: Comunidades Indigenas se enfrentan a represalias
http://www.amnesty.org/es/library/info/AMR45/049/2009/es
[3] COMUNIDADES INDIGENAS SE ENFRENTAN A SU DESALOJO
http://www.amnesty.org/es/library/asset/AMR45/048/2009/es/70ad9e33-30d9-40e7-ae5d-9406668d6a8f/amr450482009es.html
パラグアイ:「私たちは、私たちの土地を返してほしいだけ」
http://www.amnesty.or.jp/modules/wfsection/article.php?articleid=2547

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