« 各会場の詳細です:「 戦時性暴力の被害者から 変革の主体へ」---グアテマラ先住民族女性の声を聞く-- | トップページ | グアテマラ:内戦時の強制失踪で軍高官に有罪判決 »

2009/12/10

パナマ:ナソ民族に対する米州人権委員会の勧告と政府の反応

  ナソ民族に対する米州人権委員会の勧告と政府の反応

 米州人権委員会(CIDH)は11月30日、パナマ政府に対して、ナソ民族の複数のリーダーの生命の保全及び、強制的な排除の継続を避け、またボカス・デル・トロにおけるナソ民族の自由な通行と安全を保障するための予防措置、また排除を受けた被害者への緊急の保健・住居の提供などを要請。[1]
一方、パナマ政府の先住民族政策局長ホセ・イサク・アコスタ氏は「米州人権委員会はナソ民族の状況を誇張している。我々はこの勧告について懸念している。しかし正式な回答を準備しているところである。なぜなら(CIDHは)今回の事件を誇張しており、このことは地域のナソ民族と非先住民の良好な理解に貢献することはないと考えているからである」とコメントしているとのことである。更に、「CIDHはナソ民族地域における本当の事情を知らないようであり、"広範な排除”も先住民族と民間企業との間の暴力も存在せず、常に生命と身体に対する尊重がなされているのだ」と語っているとのことである。[2]
ちなみにこの政府の先住民族政策局長は、国連の先住民族の権利に関する特別報告者の声明に対しても、政府の見解が考慮されていない、2ヶ月前にパナマの先住民族に関して見解を表明する前に、事前に先住民族政策局に問い合わせてもらいたいと頼んでいたのに、と不平を述べていたようである。[3]
パナマの先住民族にとって、国際機関の存在がきわめて重要なことがあらためて浮き彫りにされるニュースである。

 開発と権利のための行動センター
 青西

[1]MC 118/09 – Pueblo Indígena Naso de la Región Bocas del Toro, Panamá、CIDH
  http://www.cidh.oas.org/medidas/2009.sp.htm
[2]Acosta considera que la CIDH 'exagera' situación de naso
http://mensual.prensa.com/mensual/contenido/2009/12/09/uhora/local_2009120915425173.asp
Director de Política Indígena objeta a relator de la ONU
http://mensual.prensa.com/mensual/contenido/2009/11/27/uhora/local_2009112718113929.asp

|

« 各会場の詳細です:「 戦時性暴力の被害者から 変革の主体へ」---グアテマラ先住民族女性の声を聞く-- | トップページ | グアテマラ:内戦時の強制失踪で軍高官に有罪判決 »

パナマ」カテゴリの記事

先住民族」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/50657/46984958

この記事へのトラックバック一覧です: パナマ:ナソ民族に対する米州人権委員会の勧告と政府の反応:

« 各会場の詳細です:「 戦時性暴力の被害者から 変革の主体へ」---グアテマラ先住民族女性の声を聞く-- | トップページ | グアテマラ:内戦時の強制失踪で軍高官に有罪判決 »