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2010/01/29

ハイチの前首相、ミッシェル・ピエール・ルイ氏へのインタビュー記事(翻訳)

 1993年に来日したこともある、ハイチ前首相へのインタビュー記事の翻訳です。


ハイチの前首相、ミッシェル・ピエール・ルイ氏へのインタビュー (2010/1/19)
Michèle Pierre-Louis : «Il faut qu'une entité commande»
フランス、フィガロ誌のサイトより
http://www.lefigaro.fr/international/2010/01/19/01003-20100119ARTFIG00329-michele-pierre-louis-il-faut-qu-une-entite-commande-.php
フィガロ-ハイチの国家の破綻の現状をどのように説明することができるのでしょうか?

ミッシェル・ピエール・ルイ
 今回の地震以前からの国家の脆弱さの問題があります。私が首相の時に4つのハリケーンがハイチを襲い、国の制度はがたがたになっていました。しかしその理由を問うならば、50年にわたる劣悪な統治と腐敗にさかのぼらなくてはなりません。農民の問題は解決されることもなく、またポルトープランスの周りには38ものスラム街が形成されています。不法に占拠された土地に詰め込まれるように住んでいる人々は非常に不安定な状態に置かれ、こうした人々に手がさしのべられることはなかったのである。

-米国は強い連帯の証を示していますが、ハイチがこうして信託統治下に置かれてしまうのではという懸念はありませんか?

 現実からみなくてはなりません。私も信託統治という言葉は他のハイチの人々と同じように好ましくは思いませんが、指揮していくなにがしかの実体が必要なのです。それはひとりでに生まれてくるわけではありません。
 再建は壮大な事業となるでしょう。もともと非常に従属した国であったわけですが、財務省も税務所も税関も存在しない中で、国庫にはもうお金は入ってこないわけです。6万5千人いた公務員にも支払うお金はありません。例えば国家の歳入の18%はガソリン税から入ってきたのです。
 米国は援助のために来ていますが、米国との歴史は本当に複雑なものです。私たちの独立から60年たって、やっと米国はハイチを承認したことを忘れることはできません。20世紀初頭にも占領があり、逆にアリスティド元大統領は2万5千の米国軍人とともに復権し・・・いずれにせよ、米国でなくともフランス、カナダの連合、あるいは欧州連合。

-国連は?
 私は国連にはその力はないと考えています。国連のハイチ・ミッションは地震で上層部を失ってしまいました。これは悲しいことですが、7千人の兵士は日々現場で活動しています。

-米国軍の展開は国内で受け入れられるのでしょうか?

 それは可能でしょう。外国人が下心を持ってやってくるのではなく、彼らは必要な手段を持っているからこそいるのです。そのことは理解されています。またハイチ人に相談しなければいけません。私は力の落ちている政党や市民組織ではなく、個人とです。多くの人がやる気を見せています。
 一方、右よりのグループもナショナリスト的な立場を取って、歴史を引き出して扇動してくるでしょう。あたかも自分たちだけでは解決できないかのように、外国の軍隊を前にしていつもさいなまれるのです。
 
-これまでのハイチへの援助が失敗してきたにも関わらず、今回は成功するのでしょうか?

 もう権力による揺さぶりはありません。1月12日を境に変わったのです。もう駄目だなどとは思いません。一部の政治権力者による支配はもう通用しません。危機によってもたらされた機会をつかみ取らなくてはなりません。2008のハリケーンの後は、それができず、狭量な政治家を封じ込めることができませんでした。今回、それができなければ、絶望的です。再建こそが優先課題なのです。

(翻訳:青西靖夫)
辞書を引きまくっていうるとはいえ、私のフランス語は10数年間使っていないので、怪しい点もあると思います。

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