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2010/02/22

グアテマラ:憲法裁判所は、先住民族への協議を改めて要請

 グアテマラ:憲法裁判所はILO169号条約が憲法と同等の位置にあるものを確認し、先住民族への協議は、根源的な権利であると判断。

 この判断は2009年12月21日に出されたものであり、サン・フアン・サカテペケにおけるコミュニティへの協議に関して、この中で、憲法裁判所は、ILO169号条約に基づく、協議やその他の権利は、憲法と同等の位置付けにあり、政府は自由で事前の情報に基づく協議を行うための手続きを定めなければならないと判断。

 違憲審査請求は、この地域でセメント企業である「セメント・プログレッソ」が行っていた探査と採掘に関するライセンスを巡って、住民が自治体に協議の実施を申し入れ、その決定が決まっていたものの、地方自治体の審議会によって一方的に中止になったことから、住民の権利を侵害していると訴えられていたものである。
 
 これに対し、憲法裁判所は、ILO169号条約に定められた協議の権利を認め、更に協議について定めた法的整備の必要性を認めている。またその中で、ILO169号条約にとどまらず、先住民族の権利に関する国連宣言、条約履行に関するILOの勧告、先住民族の権利に関する国連の特別報告者の報告書などにも言及している点は重要であろう。

 その一方で、合意形成は勧めるのものの、合意が得られない場合の決定権は、政府機関にあること、協議の結果が不同意であっても、政府機関の決定に対する拘束力を持ち得ないとされている。
 協議を実施しないことが違憲であるという状況は続いており、このまま法整備がなされなければ、先住民族に影響を与えるプロジェクトや鉱業開発が違憲状態に置かれ、探査ライセンスなどを認可できないという状況が続くこととなる。
 しかし今後、協議に関する法律が整備された後に、「合意に達しない」として、政府が強行していく可能性を開く/正当化する判決とも読むことができ、十分に検討する必要があるだろう。
(未定稿:十分に判決文を読み込めていないので、詳細はまた改めて報告するつもりである)
 青西

Prensa Libre CC resuelve sobre consulta popular en San Juan Sacatepéquez (2009/12/22)
http://www.prensalibre.com/pl/2009/diciembre/23/364617.html
COPAE, Corte de Constitucionalidad declara que consulta y Convenio 169 tienen igual jerarquia constitucional, (2010/02/10)
http://resistencia-mineria.org/espanol/?q=node/260
上のページから判決文の全文にアクセスできる。

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