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2010/06/23

ペルー:先住民族との協議に関する法は公布されず

 アラン・ガルシア大統領と閣僚評議会議長のハビエル・ベラスケス・ケスケンは議会で承認されていた先住民族との協議に関する法案に関して、意見書をつけて国会に差し戻した。この法案は再び議会で審議されることとなる。
 この法案は、第三条<目的>において、「協議の目的は、国家の意思決定への先住民族の参加と、集団的な権利を尊重した施策の適用を保証するために、通文化的な対話を通じて、国家と先住民族が、先住民族に直接影響しうる法的・行政措置に関して、合意に達すること」と定めていた。これは、先住民族との対話を通じて、新しい国家のあり方を模索していく可能性を秘めていた。
 しかし意見書では、法案の革新的な部分が否定されて、「合意が得られない場合には、主管する国家機関が決定する」ということを明記することを求めている。
 また法案の第15条で「合意が得られない場合には、国家機関は先住民族の集団的権利を保障するために必要とされうるすべての手段を取る」とされていた部分に関しても、「国家の利益、一般の利益を優先しつつ、受益者の参加の上で、国家が施策の実施を決定し、必要な場合には被りうる損害に対する補償を行う」と修正すべきとしている。
 こうして協議は国家の決定における一つのプロセスに押し戻されてしまった。

 これに対して、CONACAMI(鉱業被害コミュニティ連盟)の代表であるマリオ・パラシンは、「先住民族の権利をないがしろにするだけではなく、先住民族の存在自体を無視しようとするもの」だと非難し、このような政府の態度は、国内の先住民族の反発をひきおこすだろうと断言している。

 開発と権利のための行動センター
 青西

参考サイト
'GRAVE Y URGENTE: Peru Comete Fraude'
http://clavero.derechosindigenas.org/?p=6564
Perú: Observación a Ley de Consulta demuestra “autoritarismo, racismo y discriminación” de Alan
http://www.servindi.org/actualidad/27294
Perú: Autógrafa de la Ley de Consulta: ¿Defenderla o combatirla?
http://www.servindi.org/actualidad/26186
 

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