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2010/09/13

エクアドルの先住民族の権利状況

 先住民族の権利に関する国連特別報告者、ジェームズ・アナヤ氏は、国連の人権理事会に「エクアドル憲法に定められた先住民族の権利の履行状況についての前進と課題」についての報告書を提出。

 2008年憲法における先住民族の権利の承認は、非常に大きな前進であるとともに、国際的にも重要な前例であると評価。その一方で、鉱業開発における事前協議などで不充分な点があることを指摘。

 報告書は、先住民族の司法権の承認、事前協議、自然資源の開発、自発的孤立にある先住民族の状況の4つのテーマに分けられている。
 事前協議については、エクアドル最大の先住民族組織であるCONAIEとの対立にもふれ、政府に対して対立がこれ以上深化しないよう注意深く取り組み、憲法に定められている、「先住民族の集団的権利に影響を及ぼす恐れのある法制化の前に、先住民族と協議をする」という規定を実現することを求めている。
 また自然資源の採掘に関連して、先住民族の参加と事前協議なしに、こうした開発プロジェクトを進めるべきではないと明言。「先住民族のテリトリーにおける鉱業開発については、そのすべての段階において憲法第57条に定められた事前協議を行わなければならない」とした憲法裁判所の裁決を改めて引用している。
 更に既に動いている資源開発のプロジェクトについても、その権利やテリトリーに対するインパクトについて協議を行うとともに、緩和策、補償などを行うことを求めている。
 自発的孤立にある先住民族、タガエリ、タロメナニについても特別の配慮を払うことを求めている。2007年に政府はヤスニ国立公園内にタガエリ、タロメナニ民族の不可侵地域を定めたが、この地域はこの両民族の活動地域の全域をカバーしておらず、一部はアルマディジョ石油採掘区にも含まれている。そこで政府に対して、不可侵地域外にいる場合においても、憲法に定められているように自発的孤立にある先住民族を保護することを求めている。

 報告書はInforme del Relator Especial sobre la situación de los derechos humanos y las libertades fundamentales de los indígenas, James Anaya*
Adición
Observaciones sobre los avances y desafíos en la implementación de las garantías de la Constitución Política del Ecuador sobre los derechos de los pueblos indígenas**

http://www2.ohchr.org/english/bodies/hrcouncil/docs/15session/A.HRC.15.37.Add.7_sp.pdf

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