« 炭素市場の外に「先住民族REDD」を | トップページ | 11/26 COP10報告会「生物多様性と先住民族」 »

2010/11/18

ホンジュラス:オイルパームを巡って繰り返される農民虐殺

 11月15日未明、ホンジュラスのコロン県に位置するエル・トゥンバドール農園において、農民グループが武装した農園ガードマンに襲撃され、6人が殺害され、複数が負傷するという事件が発生した。
 事件の詳細については、情報が錯綜しているところがあるが、農民組織側が、本来自分たちの手に引き渡されるべき農園の占拠を行ったところ、AK-47やM-16などで武装した200名にのぼる農園ガードマンが現れ、発砲を開始し、農民を追い回したようである。
 警察は事件のあった昼過ぎに現場に現れたという。
この襲撃事件に対して、農民組織は政府の農地改革庁に対して農地紛争の早期解決、事件の真相究明を要求するとともに、警察や軍が武装グループを放任しているとして告発している。

 エル・トゥンバドール農園は80年代には、ニカラグアのサンディニスタ革命政権に対する抵抗勢力であり、米国の支援を受けて組織されていたコントラの訓練基地として利用されていた土地である。その後国有地となったが、90年代初頭に非正規にオイル・パーム生産農園に組み込まれていた。
 しかし国有地として登記されていたこの土地については、農地改革局と農民組織との間で土地供与について既に合意がなされていたのである。それにもかかわらずこのような暴挙がなされた背景には、地域に君臨する大地主であり、パーム・オイル企業を率いるミゲル・ファクセの存在があり、今回の事件もミゲル・ファクセの武装集団が行ったと指摘されている。
 政府の農地改革局は一貫して土地が本来国有地であり、農民に引き渡されるべきものであり、ミゲル・ファクセによって違法に占拠されていると主張し、政府側とミゲル・ファクセとの対立も続いている。 
 現在、政府は地域の武装解除を進めているとのことである。

次のサイトの記事を参考にした。
http://voselsoberano.com/v1/index.php?option=com_content&view=frontpage&Itemid=1
http://www.rel-uita.org/agricultura/palma_africana/masacre_y_barbarie_en_bajo_aguan.htm
http://viacampesina.org/sp/index.php?option=com_content&view=article&id=1087:honduras-nueva-masacre-en-el-aguan&catid=19:derechos-humanos&Itemid=40
下記の他、プレンサ紙の記事も参考にした
http://www.laprensa.hn/Apertura/Ediciones/2010/11/16/Noticias/Honduras-Suben-a-5-los-campesinos-muertos
行動センターの記事:ホンジュラス:土地紛争・人権侵害・RSPO
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2010/07/rspo-1bba.html

|

« 炭素市場の外に「先住民族REDD」を | トップページ | 11/26 COP10報告会「生物多様性と先住民族」 »

中南米」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

食糧・農業・大豆」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/50657/50064167

この記事へのトラックバック一覧です: ホンジュラス:オイルパームを巡って繰り返される農民虐殺:

« 炭素市場の外に「先住民族REDD」を | トップページ | 11/26 COP10報告会「生物多様性と先住民族」 »