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2010/11/18

炭素市場の外に「先住民族REDD」を

ペルーの先住民族の連合体(AIDESEP)による声明文「先住民族のテリトリー、権利、協議なしには、REDD、林業、石油、環境サービスへのコンセッションはあり得ない。(2010/10/28)」の一部訳である。声明の中心は現在議論されている森林法に関するものであるが、そこから一部を抜粋した。

  炭素市場の外に「先住民族REDD」を 
 国家や企業、またいくつかのNGOなどからも先住民族に対して、REDDのプロジェクトや政策を、問題を省みることなく、支持するようにという圧力が加えられている。有望な将来のみが語られ、世界各地でREDDによって引き起こされている紛争が分析されることもない。コミュニティが受け取る利益は限られている一方で、仲介業者たちが膨大な利益を手にし、森林に対する厳しい管理によってそれまでの生活様式が妨げられ、REDD契約の交渉のために第三者が土地に侵入する。同時にモラルもなく、多国籍企業は大地をそしてアマゾンを破壊し、汚染し続け、その後始末にはほとんど金を支払わない。こうした「炭素市場」は母なる大地を私有化する一つのモデルであり、地球の自殺の縁に追い込む行為である。
 アマゾンの先住民族による領域管理は、森林や生態系のサービスを生産的に保全するために有効なことを示してきた。そこで私たちは、異なる国際的な協力や異なる形のREDDを提案する権利を有している。それは「先住民族REDD」である。
 *まず前提として先住民族のテリトリーの権利を確立すること
 *169号条約や国連宣言に定められた先住民族の権利を尊重し、保障すること
 *炭素市場の外に置き、排出の削減に取り組む
 *利益の配分における公平性の確保。植民地支配に反対
 *仲介業者を排除した先住民族との直接の交渉
 *炭素に関連するテーマについての先住民族の強化
 *先住民族による森林の管理
 *モノカルチャー林業の排除
 *COICAによる提案の支持
 *REDDに関して、原則的な条件、権利は交渉の対象ではない。 

 2010年5月に議会で合意された事前の情報に基づく協議
 森林、REDD、環境サービスに関連する政策は、ILO169号条約を履行し、「事前の情報に基づく協議」を受けなくてはならない。協議は、「情報提供の公聴会」でもなければ、「作業グループ」でもない。そこにはそれぞれの先住民族がその提案を持ち寄り、組み入れていくスペースがなければならない。情報と議論、交渉、十分な時間と空間、これらが必要とされるのである。それぞれのアマゾン先住民族と協議を行うということは、AIDESEPに参加する63の地域の先住民族連合のそれぞれと協議を行うということになるであろう。そこには自分たちの森林の投機を求めているコミュニティの男性や女性のリーダーが参加することとなる。
提案:森林法、環境サービス、REDDプロジェクトに緊急性があるというのであれば、2010年5月19日に議会で承認された先住民族への協議に関する法律を承認すること。協議は上記の法律に示された原則と手続きに則って行われること。必要な場合には、その会議はそれぞれの地域組織にて行われること。(AIDESEPであれば63の組織が存在する)
 国際社会に対して私たちの提案と、マラニョン川における石油汚染に反対し、母なる大地を守るために裁判にかけられようとしている先住民族の正義の闘いへの連帯を求める。
翻訳まとめ 開発と権利のための行動センター 青西

Sin Territorios, Derechos y Consulta Indígenas no puede haber concesiones REDD, forestales, petroleras y de servicios ambientales.
http://www.servindi.org/actualidad/34447

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