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2011/04/26

ボリビア:原発のない南米に


 エボ・モラレス大統領は「気候変動と母なる大地の権利に関する世界民衆会議」から一周年の集いにおいて、原子力発電に関心を持っていたことを認めるともに、原子力発電を受け入れない方針を明らかにした。[1]

「原子力に関連して日本で起きた事態は非常に深刻であり、残念なことであり、また深い憂慮を引き起こすものです。この機会を利用して、また間違いを犯さないために・・・私はボリビアに原子力があればという願いを持っていました。もちろん核兵器ではなく、原子力発電です。しかしそれはたぶん間違っていたのだということに気がつきました。日本の状況を前に、考えなければなりませんし、それを拒絶しなければならないでしょう。」

母なる大地のために大統領はその信念を大陸レベルに広げる必要性があるとして、
「ボリビア人の生命を守るため、南米の人々の命を守るために、原子力のない南米にしなければなりません」と断言した。

「この新しい1000年の中で、国連は母なる大地の権利を認めなければなりません。そのために社会運動の参加と社会的な力が不可欠です」

ボリビアは昨年10月イランとの原子力エネルギー協定を結び、電力輸出に関心を示していたが、[2]その方針の転換と、原子力発電所のない南米に向けての方向性を明らかにしたものである。

また太田昌国氏は既に1月にこの問題について次のように指摘していた。
「モラレス政権は、イランの協力を得て原子力発電所建設を検討している。ボリビアとイランに共通する「抗米」の意思表示としての意味はともかく、電力不足解消の名目があるにしても「母なる大地」は原発に耐えられるかという問い直しが、近代主義的マルクス主義の超克をめざしていると思われるモラレスだけに、ほしい。(1月7日記)」[3]

 まとめ
 青西

[1]Presidente Morales descarta uso de energía nuclear en Bolivia
http://www.presidencia.gob.bo/noticia2.php?cod=414
[2]Morales “sueña” que Bolivia cuente con energía nuclear, porque “hay materia prima”
http://www.noticias24.com/actualidad/noticia/178511/morales-suena-que-bolivia-cuente-la-energia-nuclear-porque-hay-materia-prima/
BOLIVIA E IRÁN BUSCAN DESARROLAR ENERGÍA NUCLEAR
http://www.la-razon.com/version.php?ArticleId=120376&EditionId=2330
[3]太田昌国の夢は夜ひらく⑪ 遠くアンデスの塩湖に眠るリチウム資源をめぐって
http://www.jca.apc.org/gendai_blog/wordpress/?cat=13

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2011/04/25

ペルー:アマゾン地域の第39石油鉱区の開発に脅かされる非接触先住民族

 4月14日、サバイバル・インターナショナルは「レプソルが知られたくない39の話」という文書を公表。
 スペインとアルゼンチン資本の入るRepsol-YPF社が権益を有する、ペルー北部アマゾン地域の第39鉱区には世界でも最後に残された非接触先住民族の存在が知られている。しかしその存在を示す証拠が存在するにも関わらず、Repsol-YPF社は石油開発を進めようとしているのである。
 Repsol-YPF社は2003年に一度は非接触先住民族の存在を認めたとのことであるが、その後、その存在を認めようとせず石油開発を進めつつある。
 
 また英・仏資本の入るペレンコ社は第39鉱区の内側に位置する第67鉱区に権益を有しており、そこからパイプラインを引く計画を有するという。これは先住民族のテリトリーを分断することとなる。

 今回のサバイバル・インターナショナルのサイトでは取り上げられてはいないが、隣接する第117鉱区については日本の国際石油開発帝石が権益を有するのである。アマゾン地域における石油開発は決して私たちとは無関係ではない。[1]

 サバイバル・インターナショナルの文書は英語とスペイン語で次のサイトからダウンロードできる。
http://www.survivalinternational.org/news/7202 

 青西

[1]行動センターの関連記事は下記の記事およびその記事のリンクからお読みください
  「ペルー:開発に抵抗するアマゾン地域の先住民族」
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2010/11/post-c56c.html

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勝手に紹介:反原発イベント案内

1)4/27「STOP! 原発」-原発は地球上の生命環境にとって最悪の選択!-
お話: 清水 靖子さん(メルセス会シスター)
日時:2011年 4月27日(水)  18:45~20:30
場所:カトリック麹町聖イグナチオ教会信徒会館 3F アルペホール
千年に一度と言われる大震災は天災でも、地震大国に起きた原発事故は明らかな人災。キリスト者こそ原発の撤廃に知恵と力を尽くすことができると日本カトリック正義と平和協議会・原発問題リーフレット作成チームの清水さんは訴えます。 
リーフレットは当日配布予定。
参加費:無料 主催:カトリック麹町教会メルキゼデクの会
連絡先: 03-3682-3870 渡辺 

2)4/28 ATTAC 京都 マザーアースデイ企画
もうひとつの日本は可能だ!一緒に考えよう!これまでの日本、そしてこれからの日本。 
日時:2011年4月28日(木)PM 6:00~9:00
場所:ひとまち交流館 京都 第4会議室
(市バス「河原町正面」下車スグ、京阪「清水五条」駅より徒歩8分)
http://www.hitomachi-kyoto.jp/access.html
参加費:500円(収益は被災者支援カンパにさせていただきます)
【講演1】守田敏也さん
「福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中を生きる」
【講演2】中野佳裕さん
「原発震災に直面して、わたしたちはどのような社会を求めるのか:〈戦後〉
の歴史に学ぶ」
【参考資料】 
★ブログ「明日に向けて」。http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011(守田敏也さん)
★「生まれてくる生命(いのち)を支える社会を創る」雑誌『世界』2011年5
月号、所収(中野佳裕さん)
主催:ATTAC京都
協賛:ジュビリー関西ネットワーク、市民社会フォーラム
お問い合わせ:kyoto@attac.jp

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メキシコ:「ベラクスルの母親の会」 原発の即時停止を求める

 メキシコの「ベラクルスの母親の会」、「環境保全のためのベラクルス会議」はグリーン・ピース・メキシコとともに、ラグーナ・ベルデ原子力発電所の停止を求める運動を改めて継続していく意志を表明している。メキシコの原子力発電所はこのラグーナ・ベルデに限られているが、地域住民や環境活動家は24年にわたって反対運動を継続してきている。
「フクシマで起きた事故は私たちの国でもあらためて原発の問題に目を向けることを求めるものです。ラグーナ・ベルデにある二つの原子炉はフクシマで損傷したものと同じであり、沿岸にあり、また20年以上が過ぎているという点においてもフクシマと同様の条件に置かれている」という。
 またチェルノブイリ原発の事故から25年となる4月26日に向けて様々な抗議行動を繰り広げていくとのことである。「歴史に刻み込まれたこの事故は、未だに被害を生み出し続けている。原子力エネルギー(事故)には国境など関係はない」

下記のニュースなどから
Exhorto a mantener lucha contra operación de Laguna Verde
http://www.marcha.com.mx/resumen.php?id=19435
Grupos ecologistas, en contra de Laguna Verde
http://www.imagendelgolfo.com.mx/resumen.php?id=240866

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2011/04/21

4/23 気候変動と社会的公正を考える連続学習会 第一回

 ボリビア政府の進める「母なる大地の権利」、世界的なクライメート・ジャスティスを求める動き。原子力発電所の問題も含め、私たちは考え、運動していかなくてはなりません。

 以下勉強会のお知らせです。


気候変動と社会的公正を考える連続学習会 第一回
コチャバンバ気候会議とCOP16からみたクライメート・ジャスティス

日時 4月23日(土)13:30~
場所 アカデミー茗台学習室A、午後1時~5時半
   文京区春日2-9-5、丸ノ内線茗荷谷駅10分
   http://www.city.bunkyo.lg.jp/gmap/detail.php?id=1995
会費 500円
主催 気候変動と社会的公正を考える連続学習会
連絡 cade-la@nifty.com
   開発と権利のための行動センター(青西)

気候変動の問題で責任を果たそうとしない先進大国に対して、いま社会的公正と歴史的責任を求めるクライメート・ジャスティスの声が世界各地から上がっています。2010年4月22日、南米ボリビアのコチャバンバ郊外で開催されていた「気候変動と母なる大地の権利に関する世界民衆会議」の最終日、「気候変動および母なる大地の権利に関する世界民衆会議における最終文書」が採択されました。コチャバンバ民衆宣言はクライメート・ジャスティスにもとづいたものとして注目されています。一回目の連続学習会は、コチャバンバ合意の一周年の日を記念して、コチャバンバ合意の意味やクライメート・ジャスティスの概要をふりかえります。

内容
・コチャバンバ会議記録ビデオ(日本語字幕、26分、初公開)
・コチャバンバ会議とは 青西靖夫さん(開発と権利のための行動センター)
・クライメート・ジャスティス入門 秋本陽子さん(ATTAC首都圏)
・COP15&16で見た聞いたクライメート・ジャスティス 満川暁代さん

■気候変動と社会的公正を考える連続学習会
今年11月末に南ア・ダーバンで開催される「気候変動枠組み条約第17回締約国会議(COP17や2012年に予定されている第二回コチャバンバ会議に向けて、クライメート・ジャスティスの立場から様々なテーマで二カ月に一回程度の学習会を開催していきます。クライメート・ジャスティスって何?という方も歓迎です。今後の予定としては、京都議定書、排出量取引、REDD(森林減少と森林劣化による排出の削減)、環境税、金融、開発、原発などを予定しています。

呼びかけ団体(募集中)

ATTAC首都圏
開発と権利のための行動センター
地球の子ども新聞


 諸事情から様々な変更もありうるかと思いますので、できる限り参加者の事前連絡をお願いします。

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2011/04/20

反原発:情報紹介

1)福島原発事故情報共同デスク
http://2011shinsai.info/

2)STOP原発!原発反対の署名ができるサイト
WEB署名サイトへのリンク
http://matome.naver.jp/odai/2130148259763568501

3)小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章氏による情報を非公式に集約したサイト
http://hiroakikoide.wordpress.com/

4)岩波 世界
2011年1月号の特集 「原子力復興という危険な夢」が一部無料で読めるようになっています。
http://www.iwanami.co.jp/sekai/index.html

5)大手日刊紙社説
毎日新聞:震災後「低エネ」社会 日本モデルは可能だ(4/16)
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20110416k0000m070168000c.html
朝日新聞:原発をどうするか―脱・依存へかじを切れ(4/20)
http://www.asahi.com/paper/editorial.html

6)朝日新聞 GLOBE 原発 揺れる世界
http://globe.asahi.com/feature/110417/index.html

7)城南信用金庫
原発に頼らない安心できる社会へ
http://www.jsbank.co.jp/topic/pdf/genpatu.pdf

8)母なる大地(パチャママ)の破壊にNO、いのちにYES~エクアドルからのメッセージ
http://www.voluntary.jp/weblog/myblog/275/1945888#1945888

9)オーストラリア先住民族  
ミラル・グンジェイッミ氏族 Mirarr Gundjehmi
NT、カカドゥ所有グループ、ウラン鉱山反対(東電にもこの地域のウランが)
http://www.25today.com/news/2011/04/nt_26.php
「がんばれ日本 がんばれ東北」
http://www.mirarr.net/

10)原発輸出・ウラン鉱山(伊藤孝司氏のサイト)
http://www.jca.apc.org/~earth/sub1d.html

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2011/04/12

4月16日 南米連続勉強会-ブラジル

コロンビア、エクアドルに続く第3回はブラジルを取り上げます。
8年間続いたルラ政権から2011年1月にジルマ・ルセフ政権へと移行するブラ
ジルの開発政策についてお話を伺います。

第三回 「社会自由主義-ブラジルの開発政策」

日時: 4月16日(土)午後2時から
会場: アジア太平洋資料センター(PARC)
    〒101-0063 東京都千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル
    http://www.parc-jp.org/guidance/guidance_04.html
    都営新宿線「小川町」 丸ノ内線「淡路町」 千代田線「新御茶ノ水」
    地下鉄A5出口から徒歩2分
資料代:500円

講師:小池洋一(立命館大学経済学部教員)

アジア経済研究所での30年近い研究生活をへて現職。現在日本ラテンアメリカ
学会、ラテン・アメリカ政経学会、ブラジル中央協会、アジア太平洋資料セン
ター(PARC)理事を兼務。最近の著作に『図説ラテンアメリカ経済』(共著)、
『地域経済はよみがえるか-ラテン・アメリカの産業クラスターに学ぶ』(共
編著)など。現在のテーマは、国際価値連鎖と開発、参加型予算、アマゾン環
境、日本の労働市場と日系人など。

主催:開発と権利のための行動センター
   日本ラテンアメリカ協力ネットワーク
   先住民族の10年市民連絡会
   ATTAC Japan(首都圏)
共催:アジア太平洋資料センター(PARC)

連絡先:開発と権利のための行動センター
    cade-la@nifty.com
    資料準備の都合上、できる限り事前に連絡をお願いします。

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2011/04/10

原発はいらない! 候補者のエネルギー政策他 様々な動きや情報(4/10)

追記 4月15日

福島原発事故情報共同デスク
http://2011shinsai.info/

1)統一地方選 候補者のエネルギー政策

「候補者のエネルギー政策を知りたい有権者の会」
http://energy-policy.net/

都民の方はこちらも
都知事選、誰に投票するかはこれで決まり!さらに原発について聞きました
http://www.webdice.jp/dice/detail/2998/

2)4月19日 「エネルギー政策転換に向けた議員セミナー <第1回>」

http://www.foejapan.org/infomation/news/evt_110419.html
(必ず事前申し込みを、とのことです)
【日時】 2011年4月19日(火)16:00~18:00
【場所】 衆議院第2議員会館 多目的会議室
(東京都千代田区永田町1-7-1 最寄駅:国会議事堂前、または永田町)
   http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_kokkaimap.htm
【プログラム】(すべて仮題、敬称略)
   「原発の本当のコスト」大島堅一(立命館大学教授)
   「3.11後の原子力・エネルギー政策の方向性」 
              飯田哲也(環境エネルギー政策研究所所長)
   「エネルギー消費を拡大する原発、小さくする自然エネルギー」
              西尾漠(原子力資料情報室共同代表)
【定員】 140名 (定員に達し次第締め切ります)
【資料代】500円
【主催】 環境エネルギー政策研究所(ISEP)、原子力資料情報室、
     国際環境NGO FoE Japan、グリーン・アクション、グリーンピース・
     ジャパン、「環境・持続社会」研究センター(JACSES)、
     原水爆禁止日本国民会議、
【協力】市民がつくる政策調査会、地球・人間環境フォーラム、メコン・ウォッチ
【申込み】下記からお申込みください。(必ずお申込み下さい。)
     http://www.foejapan.org/event/event_form.html
 ※議員会館の外からお越しの参加者には、15:45から16:15まで、衆議院第2議員
  会館の入口で入館証を配布します。大幅に遅れる場合は、あらかじめご連絡く
  ださい。
【問い合わせ】
国際環境NGO FoE Japan 満田、渡辺
Tel: 03-6907-7217 Email: finance@foejapan.org 

3)原発震災に関する「京都三条ラジオカフェ」音源URL一覧

●音源URL一覧
小出裕章さん(京大原子炉実験所)
(3月14日放送回) http://bit.ly/radio314b 
(3月15日放送回) http://bit.ly/radio315
(3月22日放送回) http://www.ustream.tv/recorded/13489796
(3月30日放送回) http://www.ustream.tv/recorded/13657716
(4月5日放送回) http://www.ustream.tv/recorded/13787729
(4月8日放送回) http://www.ustream.tv/recorded/13851905
飯田哲也さん(環境エネルギー政策研究所)
(3月17日放送回) http://www.ustream.tv/recorded/13374352
矢ヶ崎克馬さん
(3月21日放送回) http://www.ustream.tv/recorded/13471866
内部被曝について ── TV番組などで「大丈夫」を連発する「専門家」たちの無知・誤謬をばっさり!
安斎郁郎さん(放射線防護学)
(3月15日放送回) http://bit.ly/radio315
佐伯昌和さん(有機農家)
(3月24日放送回) http://www.ustream.tv/recorded/13524879
水口憲哉さん(東京海洋大学・名誉教授)放射能の海への影響
(3月30日放送回) http://www.ustream.tv/recorded/13679552
細川弘明 (京都精華大学 環境未来コース)
(3月14日放送回) http://bit.ly/radio314a
(3月15日放送回) http://bit.ly/radio315
(3月25日放送回) http://bit.ly/radio325
(3月28日放送回) http://bit.ly/radio328

(PARCメーリングリストの細川さんの情報を転載させて頂きました)

4)斉藤和義:反原発ソング
あちこちのサイトに掲載されているようですが。
http://www.veoh.com/watch/v20903929fEBfp4MB
この国を 歩けば 原発が 54基
教科書も CMも 言ってたよ 安全です
...俺たちを 騙して 言い訳は 「想定外」
懐かしい あの空 くすぐったい 黒い雨
ずっとウソだったんだぜ やっぱバレてしまったな
ほんとウソだったんだぜ 原子力は安全です
ずっと嘘だったんだぜ ほうれん草食いてぇなあ
ほんと嘘だったんだぜ 気づいてたろうこの事態
風に舞う放射能は もう止められない
何人が 被爆すれば 気がついてくれるの
この国の政府

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2011/04/06

パナマ:ILO169号条約批准に取り組む

 パナマ政府は、国際連合人権理事会において、先住民族の権利を保障している国際労働機関(ILO))の第169号条約を批准すると確約したとのことである。

 これは国連人権理事会のもとに置かれているUPR(普遍的・定期的レビュー)の中で、パナマ政府は、「ILO169号条約について検討を行ってきた上で、批准に向けて法制化を進める」と確約したものである。

 このUPRのプロセス[1]について、先住民族の権利に焦点を当てて、文書にそって概観してみたい。[2]

A)「被審査国の政府が作成する報告書」では、パナマではコマルカ(自治区)が設置されており、先住民族の権利は守られているというような内容が記されている。

B)「人権高等弁務官事務所による文書」は被審査国の国際条約への加入状況などの情報を集約したものである。 ここでは主として国連人種差別撤廃委員会の報告書や勧告に基づいて、先住民族の権利の履行における問題点、事前協議が軽視されている点などが指摘されている。また先住民族の権利に関する特別報告者のパナマ報告書における、ダム建設に際して事前協議が適切に行われなかった指摘などに言及している。

C)「人権高等弁務官事務所が要約した、NGOなどステークホルダーの意見書」
ここには14の主要関係組織などの報告が要約されているが、元になっている報告もすべてWEB上に掲載されている。(肩番号3からリンクしている)カルチャル・サバイバルなど単独で報告を出している組織もあれば、合同で報告書を提出しているところもある。また米国の大学の学生と教員との連名での報告書も含まれている。
 この中では、先住民族の子どもが通文化的な二言語教育を受ける権利を侵害されていること、文化的、言語的な教育を受ける機会を奪われるなど差別を受けていること、資源開発で先住民族の土地が脅かされていること、コマルカ及びコマルカ外の先住民族のテリトリーの一体性が脅かされていることが指摘され、ILO169号条約の批准やナソ民族のコマルカの制定を求める必要性などが記載されている。

D) 追加的質問書
 いくつかの国から追加的な質問が行われている。ドイツは、チャン75ダム建設に関する先住民族の権利に関する特別報告者の結論に言及して、巨大開発事業から市民の権利を守るために何を行っているのか、オランダは協議への権利、また先住民族の権利の領域的な一体性をどのように保障しようとしているのかといった質問を行っている。

E) 作業部会での会議(2010/11/02)
 パナマ政府の代表は、既にILO169号条約批准の可能性について検討する委員会を設置し、この委員会が設置を勧告したことを報告。

 また34カ国の代表が発言し、勧告を行っている。ノルウェー、英国、米国が、昨年のチャンギノーラにおける衝突について憂慮する発言をしている。
 この会議においてブラジル、ノルウェー、エクアドルが、ILO169号条約の批准を勧告しており、2011年3月の第16回国連人権理事会までにパナマ政府が回答することとなった。

F) パナマ政府からの追加的報告(2011/2/17)
 上記の結論や勧告についてパナマ政府が国連人権理事会に先立って回答を行っている。この中で、パナマ政府は既に作業チームを設置して、第169号条約の批准について検討を行い、批准の方向が出され、またそのための法整備を行う政治的意志を有しており、近々法案が閣議に提出されるはずだと回答。

G) 第16回国連人権理事会報告書 草稿 [3]
この文書においては、「作業チームを設置し、作業が終わり、批准に賛成している」と書き込まれた。


 今後、人々の権利を守っていく上でどのようにUPRのプロセスを利用できるのかという点も含め、パナマの事例を検証してみた。市民社会の声はCのプロセスで反映させることができ、その上で、Eの作業部会において、各国の代表からの言及、勧告に含んでもらうことができれば、大きな影響力を持つことができるのだろうと考えられる。
 どの程度の時間での作業になるのかは、あらためて検討が必要と考えている。

 また実際にILO169号条約の批准が行われるかどうかも、注視していく必要がある。

 開発と権利のための行動センター
 青西靖夫

この記事はPanama latest to sign up to tribal peoples’ law (2011/3/26)
http://www.survivalinternational.org/news/7120
Panamá se compromete a consultar a los indígenas por sus tierras http://opinion.eluniversal.com/2011/03/16/panama-se-compromete-a-consultar-a-los-indigenas-por-sus-tierras.shtml
 の裏付けを探る中で、このような形で整理したものである。

[1] UPR(普遍的・定期的レビュー)の概要
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/jinken_r/upr_gai.html
[2]次のサイトより国別、あるいはセッション別の文書にアクセスできる。
http://www.ohchr.org/EN/HRBodies/UPR/Pages/Documentation.aspx
 今回のパナマに関する文書は次のサイトである。
http://www.ohchr.org/EN/HRBodies/UPR%5CPAGES%5CPASession9.aspx
 NGO等の報告書はこちら
http://www.ohchr.org/EN/HRBodies/UPR/Pages/UPRPAStakeholdersInfoS9.aspx
[3]
Draft report of the Human Rights Council on its sixteenth
session*
http://www2.ohchr.org/english/bodies/hrcouncil/docs/16session/DraftReport16thSessionHRC.pdf

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原発はいらない! 様々な動きや情報

 原発の問題は、生き方を問われているのであり、正義の問題だと思います。
 電力をどうするとか、代替エネルギーをどうするとかはその次の話なのです。
 
 青西

1)ネットワークと共同行動
 ピープルズ・プラン研究所やFoE Japanなどで社会運動体やNGOのネットワークの強化と共同行動に向けての動きが進んでいます。
http://www.peoples-plan.org/jp/
http://www.foejapan.org/infomation/news/110404.html
 詳しい動きはまだネット上では公開されていません。準備中と言うことだと思います。

2)4/30「東日本大震災と福島第一原発〜私たちは何をなすべきか」公開研究会(第2弾)
http://socialmovementunionism.blogspot.com/

3) 東日本大震災支援特別番組 福島原発大事故による影響について 増え続ける汚染水、そして原子炉は・・・ 京都大学原子炉実験所​ 小出裕章先生にきく
http://www.ustream.tv/recorded/13787729 (4/5)
 3月26日の毎日放送ラジオの小出氏へのインタビュー 書き起こしブログ
http://www.asyura2.com/11/genpatu7/msg/754.html
 原発Nチャンネル14 原発なしでも電力足りてる 小出裕章(動画)
http://www.youtube.com/watch?v=PLJVLul6Wz0

4)炉心溶融してしまった福島原発の現状と今後  大前研一
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20110404/265766/?ST=business

5)「3.11後のエネルギー戦略ペーパー」No.2
3.11 後の原子力・エネルギー政策の方向性 ~二度と悲劇を繰り返さないための6戦略~
  環境エネルギー政策研究所 所長 飯田哲也
http://www.isep.or.jp/images/press/ISEP_StrategyNo2.pdf

6)「英雄」ではない「被害者」である原発事故作業員に、生涯にわたって医療補償を
http://medg.jp/mt/2011/03/vol93.html#more

7)【グローバル・グリーンズ声明】グローバル・グリーンズは日本の人々との連帯を表明し、世界のエネルギーパラダイムの革新的変化を求める
2011年3月16日 グローバル・グリーンズ
http://site.greens.gr.jp/article/44064567.html

8)ENTREVISTA: RYOICHI HATTORI Diputado del opositor Partido Socialdemo'crata de Japo'n
"El desastre de Fukushima ha sido provocado por el ser humano"
http://www.elpais.com/articulo/espana/desastre/Fukushima/ha/sido/provocado/ser/humano/elpepiesp/20110402elpepinac_18/Tes

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2011/04/04

ホンジュラス:広範なデモに弾圧

 ホンジュラスでは教員組合が教育自由化に反対して、3週間にわたってストライキを継続、また全国民衆抵抗戦線の呼びかけでホンジュラス国内各地にデモ行進や道路封鎖が広がった。これに対して、3月30日、ポルフィリオ・ロボ政権が大規模な弾圧を展開。各地で負傷者や不法拘束が相次ぐ。また 抗議行動に参加している先住民族組織のリーダーは、「(弾圧は)クーデターの時よりもひどい状況にある」と語っている。[1]


各地で先住民族による権利要求の行動も広がっており、プエルト・レンピーラでは、北部のミスキト民族などが、自治や開発などに際しての事前協議、水力発電所計画の即時停止、カラタスカ湖の米軍基地の撤去などを求めて数千人規模のデモをおこなった。
 ホンジュラス北部のモスキティア地方は、1861年に英国とホンジュラス間の条約によって、ホンジュラス国の領域に組み込まれたが、条約に定められた自治権は保障されず、国内植民地として、森林や海洋資源は搾取され、先住民族は抑圧されてきたのである。
 また近年では、自然保護区の「捏造」がさらなる土地の排除につながり、またバイオ燃料のためのオイル・パーム生産にも着手されようとしている。[2]

 また28日にはやはり抗議行動に参加していたガリフナ民族組織(Organización Fraternal Negra de Honduras, OFRANEH)のリーダーであるミリアン・ミランダ氏(Miriam Miranda)が不当に逮捕され、翌日、仮釈放されるという事件も起きている。[3]
ガリフナ民族は4月1日には、ホンジュラスの土地にやってきてから214年の記念日nに際して、首都テグシガルパで民族楽器であるタンボール(太鼓)を打ち鳴らして、行進した。ガリフナ民族組織は、首都に祝いのために来たのではなく、「商業的利用のために企業に引き渡されてしまった我々の土地を尊重することを求めている」ことを政府や国際社会に伝えるためにやってきたのだと伝えている。[4]

  事態は沈静化の方向にあるようだが、人権侵害、社会運動への弾圧が広がっているようであり、注視が必要であろう。

 開発と権利のための行動センター
 青西

[1] Violenta represión en todo el país no detiene el Paro Cívico Nacional-Honduras sublevada contra el régimen
http://alainet.org/active/45476
[2] Honduras: Pueblos de la Moskitia Hondureña en defensa de su Territorio
http://voselsoberano.com/v1/index.php?option=com_content&view=article&id=10452%3Apueblos-de-la-moskitia-hondurena-se-movilizan-en-defensa-de-su-territorio&catid=1%3Anoticias-generales&Itemid=1
[3]Detenida dirigenta garifunas en Honduras
http://movimientos.org/show_text.php3?key=19108
Honduras: El golpe de Estado, sus herederos y la criminalización de la protesta social
http://movimientos.org/show_text.php3?key=19120
[4] Garífunas celebran 214 años de presencia en Honduras
http://www.latribuna.hn/2011/04/02/garifunas-celebran-214-anos-de-presencia-en-honduras/
214 tambores…214 años de exigencia del respeto de los derechos garífunas
http://www.revistazo.biz/cms/index.php?option=com_content&view=article&id=1933:214-tambores214-anos-de-exigencia-del-respeto-de-los-derechos-garifunas&catid=19:proyectos&Itemid=19

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