« 2011年5月 | トップページ | 2011年7月 »

2011/06/28

ボリビア:食料主権の確立と小農による有機農業振興を目指して

 6月26日、農牧・共同体的生産革命法(Ley 144)が布告された。食料主権と小農民による農業振興を目指したこの法律は、審議過程において、遺伝子組み換え作物をどのように扱うかで先住民族組織や農民組織の間で大きな議論を巻き起こしていた。最終的に当初法案に反発していた先住民族組織なども含めた「統一協定」に参加した諸組織の立ち会いのもと、エボ・モラレス大統領によって布告されたものである

 大統領は「この先、我々はこの新しい法を履行していく責任があります。それぞれの村から、しっかりとした組織を通じて、あなた方が中心となって、食料主権を確立していく責任があるのです。投資を無駄にしないために、生産者である農民組織は、それぞれの自治体で、何のために、どれだけの金額を生産に振り向けるべきかを決めなくてはなりません」と語ったという。
 
 また大統領官房であるカルロス・ロメロは、この法律が遺伝子組み換え作物を推進すものではなく、ボリビアに存在する伝統的な遺伝子資産の価値を認めていくものであり、先住民族の持つ遺伝子資源の開発を通じて、バイオ・テクノロジーの開発を進めるものである」と語っている。
 この法律の15条は、遺伝子組み換え種子の国内持ち込みを禁止しており、また輸入食料は遺伝子組み換え作物を含むかどうか明記しなければならないとのことである。[1]
 
 しかしながら、6月27日にBolpressのサイトに掲載された記事によると、この法律では、遺伝子組み換え作物を全面的に禁止しているのではなく、ボリビアが起源であるか多様性の中心である、あるいは遺伝子資産や生物多様性、健康を脅かしうるような遺伝子組み換え種子を含む技術パッケージを導入しない、と定めているだけであり、近い将来に遺伝子組み換え稲などが導入されてくるであろうと指摘している。[2]


 このように遺伝子組み換え作物を巡っての対立は解消されていないようである。このほか、この法律では、国家による肥料生産、種子生産、農業保険などについても定めているとのことであるが、まだ制定された法律原文を入手できていないので、今後報告したい。

開発と権利のための行動センター
青西 靖夫
 
[1] EVO MORALES PROMULGA LEY DE REVOLUCIÓN PRODUCTIVA QUE GARANTIZA SEGURIDAD ALIMENTARIA EN EL PAÍS SIN TRANSGÉNICOS http://www.vicepresidencia.gob.bo/Inicio/tabid/36/ctl/noticia/mid/471/code/201106261/Default.aspx
[2]¿A qué cultivos transgénicos apunta la Ley de Revolución Productiva Comunitaria?
http://www.bolpress.com/art.php?Cod=2011062707

注:「統一協定」に参加するCONAMAQは22日の段階でも、遺伝子組み換えに関わる法案の15条などに反発する声明を出しており、そこではCONAMAQとして法案に賛成する署名をした覚えはないと語っている。それ以降どこまで歩み寄りがあったのかは定かではなく、火種は残ったままのようである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/06/24

グアテマラ:政府は鉱山停止を求めた勧告を無視

昨年5月に米州人権委員会はグアテマラのサン・マルコス県にあるカナダ系のゴールド・コープ社の有するマルリン鉱山の操業停止を要請。この鉱山周辺の18のマヤ民族コミュニティの住民の生命及び環境が脅かされているという訴えに対し、予防措置を取ることを求めた。[1]
しかしながら、グアテマラ政府は、勧告の履行を先送りにし続けたあげくに、2011年6月になって「法に定められた手続きを行い」、「すべての調査や分析を行った上で、鉱山を停止する根拠はない」として停止を見送ることを表明。[2]
 
 この対応に対して国内外から強い非難の声があがっている。
 オックスファムではマルリン鉱山は、人々に必要な水を汚染し、農地からの移転を強い、鉱業開発に反対する人々は脅迫されている、と告発するとともに、改めて、米州人権委員会の勧告に従い、人々の権利を侵害しているマルリン鉱山を停止するように求めている。[3]
 オンライン署名には次のサイトよりアクセスできる(英文)
http://www.oxfamamerica.org/articles/guatemalan-government-continues-to-ignore-ruling-of-human-rights-commission
 
 また3月に国連の人権理事会に提出された、先住民族の権利に関する特別報告者、ジェームズ・アナヤ氏の報告書は、付属文書においてマルリン鉱山の問題を特別に取り上げ、米州人権委員会の勧告に従うことを求めている。[4]

開発と権利のための行動センター
青西靖夫

[1]グアテマラ:マルリン鉱山開発を巡る動き 米州人権委員会が操業停止を要求
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2010/05/post-9bbd.html
[2] Guatemala descarta cierre de minera canadiense pese a fallo de CIDH
http://www.prensalibre.com/noticias/comunitario/Guatemala-descarta-minera-canadiense-CIDH_0_497950301.html?print=1
[3] Guatemalan government continues to ignore ruling of human rights commission
[4]Situation of indigenous peoples of Guatemala in relation to natural resource extraction projects, and other projects, in their traditional territories.
http://unsr.jamesanaya.org/notes/report-on-natural-resource-extraction-and-the-marlin-mine-in-guatemala

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/06/23

ホンジュラス:オイル・パームによって引き起こされる人権侵害

 このブログでもこれまでに2回にわたって報告してきたホンジュラス北部とオイル・パーム・プランテーションによる農民弾圧、強制排除などの状況について、詳細な報告書が公表された。
 食料への権利確立のために取り組んでいるFIAN他が公表した報告書
” Honduras: Violaciones de Derechos Humanos en el Bajo Aguán Informe Preliminar de la Misión de Verificación Internacional Realizada del 25 febrero a 4 marzo de 2011(西語)”及びプレスステートメント”Honduras – Bajo Aguan: International Networks Denounce Ongoing Killings and Severe Human Rights Violations”(英語)は現地で継続する人権侵害について詳細に報告している。

 報告書によるバホ・アグアン地域において今年の4月から6月15日の間に組織に参加している農民が9名殺害され、5月、6月で少なくとも6名が重傷を負い、失踪や誘拐事件なども発生しているという。
 また昨年1月から、この地域で25名の農民が農地紛争に関連して殺害されているとのことである。更には殺害予告、誘拐、拷問など多数の人権侵害事件が報告されている。しかし25名の殺害事件のうち、9件に関しては立件されるどころか調書すら存在していないとのことである。

 その一方で、農民側は様々な名目で162件も立件されているとのことであり、更に多数の違法な強制排除が行われてきたことを明らかにしている。
 また4月に結ばれた政府と農民組織の合意文書の履行にも進展はみられないとのことである。

 このような現地調査を踏まえ、FIANなどのNGOは連名にて、人権侵害に対する適切な調査の実施、農民に対する抑圧の中止、これまでの合意の履行、土地収奪を引き起こす農業モデルからの転換、国内、国際的基準に基づく人権の尊重特に司法へのアクセスと、食料・住居・教育の権利の履行、企業の私兵/ガードマンの活動監視・調査、軍事基地の撤退農民殺害事件の調査などを求めている。

報告書のサイト
http://www.fian.org/news/press-releases/honduras-2013-bajo-aguan-international-networks-denounce-ongoing-killings-and-severe-human-rights-violations
行動センターの記事
ホンジュラス:オイルパームを巡って繰り返される農民虐殺 2010/11/18
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2010/11/post-96f4.html
ホンジュラス:土地紛争・人権侵害・RSPO 2010/07/02
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2010/07/rspo-1bba.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

グアテマラ:開発事業に脅かされるポロチック川流域のケクチ民族

 農民組織リーダーの暗殺やコミュニティの強制排除が相次ぐポロチック川流域は、様々な開発事業に脅かされています。
 地域コミュニティによるの抵抗運動を支援している「民衆の抵抗」のサイトにはポロチック川流域で進められつつある鉱業開発、水力発電、オイルパーム、サトウキビ農園など農民や先住民族への脅威となっている開発事業が示す地図が掲載されています。いかに農民や先住民族が追い込まれているかがはっきりとわかります。

http://resistenciadlp.webcindario.com/ 
地図は次のサイトより転載
http://noticiascomunicarte.blogspot.com/


 6月4日にはパンソスのパラナ村のコミュニティ・リーダーであり、ケクチ民族のテリトリーの擁護のために闘ってきたマリア・マルガリータ・チュブ・チェ(María Margarita Chub Ché)さんが暗殺されるという事件がありました。武装した複数の男がオートバイでやってきて、中庭にいたマルガリータさんは二人の幼い子どもの面前で殺害されたということです。マルガリータさんは5月29日に「パンソスの虐殺」から33年目の追悼集会に参加したばかりでした。しかし弾圧はいまだ続いているのです。
 この事件は、チャビル・ウツア製糖工場の要請で3月15日に始められた農民排除の一環であり、農民は武装ガードマンの攻撃にさらされていると告発しています。 [1]
 5月21日にはカンルン村においてサトウキビ農園の私兵集団が農民を襲撃するという事件が発生、その中でオスカル・レイエス(Oscar Reyes)が25発近くの銃弾を浴びて殺害され、複数の負傷者が出る事件が発生しました。この土地は元々はツァラミラ協同組合の土地であり、サトウキビ農園に囲い込まれてしまいましたが、その土地で農民は耕作し、土地の回復を目指してきましたのです。[2]
 3月15日に行われた農園主とその私兵部隊による暴力的な強制排除の中では、警察や軍、そして検察の面前でアントニオ・ベブ・アク(Antonio Beb Ac)が殺害され、12名が負傷しています。 [3]

 ポロチック川流域はケクチ民族やポコムチ民族が居住してきました。1800年代後半以降、コーヒー栽培の導入とともに、共有地が奪われていったのです。地域の人々はそれに対抗する形で、農地改革の制度を利用して、土地へのアクセスを確保し、回復しようとしてきました。

 こうした中で1978年に5月29日に土地へのアクセスを求めてパンソスの庁舎前に結集した何百人という農民に対して政府軍が発砲したのです。このパンソスの虐殺で少なくとも53名が死亡したと真相究明委員会の報告は伝えています。[4]

しかしパンソスの虐殺はいまだ過去のものとはなっていません。土地を求め、テリトリーの回復を求める先住民族や農民と、地域の資源の略奪を狙う企業との対立は続き、企業の私兵が暴力を行使し、弾圧し、政府は直接、そして間接的にそれを支援しているのです。

 開発と権利のための行動センター
 青西靖夫

[1]Otro campesino asesinado y cinco heridos en el Valle del Polochic(2011/5/25)
http://www.albedrio.org/htm/otrosdocs/comunicados/cuc-055.htm
[2]CONDENAMOS Y REPUDIAMOS LA INSTALACIÓN E INSTITUCIONALIZACIÓN DE LA REPRESIÓN EN EL VALLE DEL POLOCHIC (2011/6/07)
http://www.cuc.org.gt/es/index.php?option=com_content&view=article&id=334:pronunciamiento-ante-la-constante-violencia-y-asesinatos-en-el-valle-del-polochic-&catid=34:contenido&Itemid=53
[3]グアテマラ:アルタベラパス県で暴力的な農民排除が続く(3/25追記)
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/cat1516756/index.html
[4]CASO ILUSTRATIVO No. 9 LA MASACRE DE PANZOS
http://shr.aaas.org/guatemala/ceh/mds/spanish/anexo1/vol1/no9.html

<参考情報>
動画:DESALOJOS EN EL POLOCHIC‏
 ポロチック流域で続けられる農民の強制排除についての動画
 歴史的な背景についても解説しています
Desalojos en el Polochic (1a parte)
http://www.youtube.com/watch?v=S2zH5Ckz1G4
Desalojos en el Polochic (2a parte)
http://www.youtube.com/watch?v=uTytP058MlE
Desalojos en el Polochic (3a parte)
http://www.youtube.com/watch?v=u89aOnEaE9Y

WEB サイトValle del Polochic
http://www.valledelpolochic.net/?page_id=16
ここにこの地域に関連する資料などが集められています。
-EL MERCADO DE LOS AGROCOMBUSTIBLES
Destino de la producción de caña de azúcar y palma africana de Guatemala
-Enfoque No 16. Valle del Polochic: El poder de dos familias. Por Luis Solano
など

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/06/22

反原発・脱原発関連 情報紹介

他のメディアで紹介されていると思いますが、ここでもいくつか紹介します。

1)「放射能除染・回復プロジェクト」関連のニュース動画
揺れる子供の安全 放射線の現実:放射能除染・回復プロジェクト
http://www.youtube.com/watch?v=gB6Se8w8hUw
http://www.youtube.com/watch?v=jN3Dq3NzbkA

2)NHK 原発についてのアンケート
「”フクシマ後”の世界~私たちは原発とどう向き合うのか」という番組で、今後原発をどうすべきかのアンケートを取っています。
原発廃止の声を伝えていきましょう
http://www.nhk.or.jp/genpatsu/

3)6月26日 PARC会員総会記念シンポジウム
脱原発・脱成長の地域をつくる――食・農・暮らしを結い直す
詳細はこちら http://www.parc-jp.org/freeschool/event/110626.html

4)2011年8月6日(土)「私たちの電気が、アポリジニの大地を壊す」
「私たちの電気が、アポリジニの大地を壊す」
命の大地を守る人びとのたたかいを描いたドキュメンタリー
『ジャビルカ』上映&トーク
日時:2011年8月6日(土)午後6時30分~上映
・午後6時30分~『ジャビルカ』日本語版上映(53分)
監督D.ブラッドベリ FrontlineFilms/オーストラリア/1998年
映画の詳細は下記のHP
http://japan.nonukesasiaforum.org/japanese/jabiluka/index.htm
・午後7時30分~(演題)
「ジャビルカとフクシマに向き合う ── なぜ私たちはヒロシマ・ナガサキを生かすことに失敗したのか」
細川弘明さん(京都精華大学教授・映画『ジャビルカ』日本語版監修)のお話。
 映画『ジャビルカ』の背景、映画以後の現状、日本との関わり等をお話ししていただく予定です。また、東日本大震災と福島原発事故に対して、現地への支援・調査活動に取り組んでおられるので、そのお話もしていただきます。 
 ・お話の後、質疑応答・感想意見交流(予定)
      (午後9時10分頃終了予定)     
会場:ひと・まち交流館京都 第4・第5会議室(3階)
   河原町五条下る東側 市バス「河原町正面」下車すぐ 
   京阪「清水五条」駅下車 徒歩8分      
   地下鉄烏丸線「五条」駅下車 徒歩10分      
    TEL:075ー354ー8711
http://www.hitomachi-kyoto.jp/access.html
参加費:500円
主催:ピースムービーメント実行委員会
問い合わせ先:Eメール anc49871@nifty.com(山崎)
(オリジナルの広報にありました電話番号は省略しました)

5)「非現実的な夢想家として」
我々日本人は核に対する「ノー」を叫び続けるべきだった。それが僕の意見です
村上春樹のカタルーニャ国際賞授賞式でのスピーチ
http://www.47news.jp/47topics/e/213712.php?page=all

6)毎日新聞 記者の目:原発を拒否した町が教えること=山下貴史
地方を犠牲にして原発に依存し、豊かさにひたることが幸せなのか--。目指すべき社会の姿は、はっきりしていると思う。
http://mainichi.jp/select/opinion/eye/news/20110621k0000m070132000c.html

7)ブログ紹介
「 明日に向けて 福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。」
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011

整理 青西

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ペルー:アマゾン地域のイナンバリ・ダム開発計画一時中止

 クスコ県、プーノ県、マードレ・デ・ディオス県にまたがる、ペルー・アマゾンに計画されていたイナンバリ水力発電計画が公式に一時中止となった。[1] エネルギー・鉱業省の省令はEGASUR社(Empresa de Generación Eléctrica Amazonas Sur )に与えられていたイナンバリ水力発電計画のための調査実施のための一時免許が失効し、現在有効な免許は存在していないこと、また今後のイナンバリ水力発電計画に関しては、ILO169号条約及び大統領令No.023-2011-EM(鉱業・エネルギー分野における先住民族の協議の権利の適用に関する手続き令)[2]に基づく先住民族との事前協議を実施することを定めている。

 しかしながら一時免許が失効しただけであり、プロジェクトが完全に中止されたわけではなく、反対運動を黙らせるための芝居に過ぎないとジョニー・レスカノ(Yonhy Lescano)議員は警鐘を鳴らしている。[3]またカラバヤの住民組織のリーダーであるオルガ・クティパ氏(Olga Cutipa)もプロジェクトの完全中止に加えて、水力発電計画以外の鉱業開発や石油開発、水資源開発などにおいても協議を行うことを求めている。[4]

 このダムはブラジルとのエネルギー協定に基づく6つの水力発電計画の一つであり、発電量の80%をブラジルに売却する計画であった。しかし3年前から抗議活動が続き、ここ一ヶ月は2000人近くがストライキを続けていた。

 開発と権利のための行動センター
 青西
 
[1]Resolución Ministerial N° 265-2011-MEM/DM
http://www.gacetajuridica.com.pe/servicios/normaspdf_2011/Junio/15-06-2011.pdf
[2]DECRETO SUPREMO Nº 023-2011-EM
http://www.minem.gob.pe/minem/archivos/file/Mineria/LEGISLACION/2011/DS%20N%C2%BA%20023-2011-EM.pdf
(2011年5月12日に施行されたこの手続き令については、後日内容を検討したい))
[3]Cancelación de proyecto Inambari es una farsa
http://diario16.pe/noticia/6321-cancelaciaon-de-proyecto-inambari-es-una-farsa
[4]Locals Still Wary Despite Cancellation of Inambari Dam
http://www.internationalrivers.org/en/node/6639


参考資料
Oficializan cancelación del proyecto hidroeléctrico de Inambari
http://www.losandes.com.pe/Nacional/20110616/51282.html
Perú: Pueblo de Carabaya consigue la cancelación de Inambari
http://servindi.org/actualidad/46561
Mega Hidroeléctrica de Inambari será el quinto mas grande de America Latina(200905)
http://www.bicusa.org/es/Article.11133.aspx
関連動画 抗議行動の様子など
Promueven paro contra megaproyecto Inambari en Puno.wmv
http://www.youtube.com/watch?v=XnfYLGFTRmA&feature=related
Pobladores de Puno marchan contra hidroeléctrica en Inambari
http://www.youtube.com/watch?v=AeqtQxrCcE8&feature=related
Puno paró contra la construcción de la Hidroeléctrica del Inambari
http://www.youtube.com/watch?v=KEkynuDJJOw

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/06/21

気候変動、REDD資料紹介

フィリピンに行ったりして、あれこれ手が回っていなかったため、とりあえずの資料紹介です。

1)The world bank's role in dirty energy investment and carbon markets. Friends of the Earth International, June 2011
http://www.foei.org/en/resources/publications/pdfs/2011/world-bank-catalysing-catastrophic-climate-change/view
Banco mundial: catalizador del cambio climático devastador
http://www.foei.org/es/recursos/publicaciones/pdfs-por-ano/2011/banco-mundial-catalizador-del-cambio-clima301tico-devastador/view
2) CAPITALISMO VERDE. Una mirada a la estrategia del BID en Cambio Climatico
CENSAT Agua Viva - Amigos de la Tierra Colombia, 2011.06
http://www.censat.org/publicaciones?task=view&catid=10044&id=55

3)REDD+ and carbon markets: Ten Myths Exploded ,GreenPeace他 2011.06
http://www.gruporeddperu.net/images/stories/publicaciones/greenpeace_redd_carbon.pdf

4) Entendiendo REDD a Través del Derecho de los Pueblos Indígenas
http://www.gruporeddperu.net/images/stories/publicaciones/Libro_irene_REDD.pdf

5) 他ペルーにおけるREDD関連
GRUPO REDD PERUのサイト
http://www.gruporeddperu.net/index.php?option=com_content&view=category&layout=blog&id=48&Itemid=100

青西

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/06/15

フィリピンにおけるバイオ燃料プロジェクトが引き起こす社会紛争



17の報告会で詳細はお話しさせて頂きますが、とりあえずの報告です。

 青西


2010年4月、伊藤忠商事および日揮は、フィリピン共和国のルソン島北部イザ
ベラ州でサトウキビを原料とするバイオエタノール(54,000kl/年)の製造・
販売事業、およびサトウキビ残渣(バガス)を燃料とする火力発電(最大19MW)
による電力販売事業を開始することを公表した。[1]
 このプロジェクトはイサベラ州のサン・マリアーノ町を中心に計画されてお
り、来年3月の操業開始を目指してプラントの建設が進められつつある。原材
料となるサトウキビはサン・マリアーノ町の「遊休地」での借地契約を中心に、
11000haでの生産を目指しているものである。
 しかし現地ではこのプロジェクトに対する抗議行動が本格化し、2011年2月
には現地の農民組織などが調査団を派遣し、抗議声明を発表するとともに、関
係省庁との協議も開始されている。[3]
更に、2011年5月30日より6月3日にかけて、食料主権に関する人民連合
(PCFS)、イボン財団・国際部、アジア農民連合(APC)、フィリピン農民連
合(KMP)、また、イサベラ州農民組織(DAGAMI)などは、国際NGO 現地調査
団を派遣し、更に現地の状況を調査した。[3]

 今回、この調査団に参加する機会を得たので、現地の状況について概要を報
告する。


<遊休地>
 現地法人であるグリーン・フューチャー・イノベーション社(GFII)またそ
の子会社でありサトウキビ供給を担うエコ・フュエル社は、このサン・マリア
ーノ町をプロジェクトサイトに選んだ理由を、「マージナル・ランド」の存在
であると述べている。
 しかしながら、この「遊休地」とは、山裾の丘陵地帯において、人々が生活
し、自給用のトウモロコシやバナナ、あるいはキャッサバなどを生産している
土地であった。時に野火や台風などによって一時的に耕作が放棄されていると
しても、それは現在の世代、あるいは未来の世代の生計を安定させるための重
要な手段である。

 <土地紛争>
プロジェクト予定地では、サトウキビ生産をきっかけに土地問題が各地で勃
発している。サトウキビ生産のための借地契約が、耕作者に占有権を認めてき
た慣習地土地利用のあり方と調和しないこと。現地のエコ・フュエル社が実施
した土地測量調査が、土地の所属を巡る紛争を顕在化させるといった問題が起
きている。また今後、サトウキビ生産のための借地契約が広がれば土地所有に
関する手続きにアクセスできる人とできない人の間での社会的な格差の拡大も
広がっていくものと思われる。
 
 <不明瞭な土地所有権>
 プロジェクト対象地は複雑な土地所有権のもとに置かれている。サン・マリ
アーノ町の面積の約半分は森林と定義された国有地である。このほかにこうし
た森林地域から分割され、国有の「可処分地」と定義されている土地が存在す
る。しかしその区分は不明瞭である。
 更にサトウキビは「森林」地帯にも侵入し、国有地である「可処分地」にお
いても借地契約が進められている。これまで土地利用者に利用権が与えられて
きた、慣習的な土地利用のあり方が大きく揺さぶられているのである。更に借
地契約が行われている、あるいは行われようとしている土地の所有権が定かで
なく、今後問題が更に深刻化していく可能性がある。
 またこの地域で2000年代前半に発生した土地分配及び登記を巡る詐欺事件の
被害者を中心に、土地権を喪失するケースが多々起きており、大きな問題とな
っている。この問題を解決することなく、この地域で借地契約等を広げること
は問題を深刻化する危険があるとともに、サトウキビ生産拡大の中で土地集中
につながる危険性がある。

 <気候変動対策としての貢献?>
 このプロジェクトは直接的にはフィリピン政府の「バイオ燃料法」に基づく
自動車燃料へのバイオ・エタノール混合政策による新しい市場を狙ったもので
あるが、伊藤忠はCDMによる炭素クレジット入手も目指している。CDMについて
は今のところ十分な情報は開示されていないが、このプロジェクトでは耕作地
を排除した形でCDMの認可を狙っているようである。
 しかしながら、経済産業省の報告書によるとバイオ燃料生産において二酸化
炭素削減に実際に貢献しうるレベルは、ブラジルの既存農地におけるサトウキ
ビ生産だけだと言われている。[4]
 今回の地域のように、草地や時として林地からの転換、分散し、道路状況の
悪い斜面に位置する耕作地からの搬出に関わる燃料消費、転換された農地の代
償としての森林地への農業フロンティアの拡大などを考慮すれば、温暖化効果
ガスの排出量削減につながることはあり得ないであろう。
 
 終わりに

 伊藤忠商事による今回のバイオ燃料プロジェクトは、土地利用と所有を巡る
不安定な環境の中で進められている。現地の農民組織は事業の撤退を求めてい
る。
 それでも事業を進めるのであれば、地域社会に対する深いコミットメントが
求められるであろう。それは森林政策、農地改革、土地登記というフィリピン
政府によって長年置き去りにされてきた、非常に困難な課題に取り組む責任が
求められるのである。

[1]フィリピンにおけるバイオエタノール製造・発電事業について (2010/4/8)
http://www.itochu.co.jp/ja/news/2010/100408.html
[2]サン・マリアノ町の農民および先住民族 大規模な土地収奪に強く反対
http://www.foejapan.org/aid/land/isabela/pdf/20110223.pdf
[3]イサベラ州サン・マリアノ町における国際NGO現地調査団声明(2011/6/6)
http://www.foejapan.org/aid/land/isabela/pdf/20110606a.pdf
[4]「バイオ燃料導入に係る持続可能性基準等に関する検討会」報告書につい

http://www.meti.go.jp/press/20100305002/20100305002.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011/06/09

6/17 現地報告会 「フィ リピンにおけるバイオ燃料開発と土地収奪」

☆対外農業投資=農地収奪に関する勉強会 第2回のご案内
現地報告!! 「フィリピンにおけるバイオ燃料開発と土地収奪」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
米、コーン、バナナ、野菜、果樹―― 地元の農民や先住民族が数十年にわたり耕してきた畑が、サトウキビ・プランテーションに転換されてしまうかもしれません。 フィリピンで最大のバイオエタノール製造事業を日本企業が実施するのに伴い、11,000haでのサトウキビ栽培が必要とされるためです。

また、企業はこの事業を気候取引(クリーン開発メカニズム:CDM)にも使おうとしています。

現地で何が起きているのか。6月上旬に行なった最新の調査報告も含め、現地の状況を報告します。ぜひご参加ください。

【日 時】2011年6月17日(金) 18:30~20:30
【場 所】JICA地球ひろば セミナールーム401号室
     (〒150-0012 東京都渋谷区広尾4-2-24)
     http://www.jica.go.jp/hiroba/about/map.html
【報告者】開発と権利のための行動センター 青西 靖夫
FoE Japan委託研究員 波多江 秀枝
【資料代】500円
【申込み】下記ウェブサイトの申込みフォームよりお申込みください。
     http://www.foejapan.org/aid/land/isabela/evt_110617.html

【主 催】(仮)対外農業投資・農地収奪を考える会、FoE Japan
【問合せ】◇(仮)対外農業投資・農地収奪を考える会(担当:近藤)
      TEL:03-6807-6717  E-mail: mkykondo@ybb.ne.jp
     ◇FoE Japan (担当: 波多江) TEL: 03-6907-7217  
      E-mail: hatae@foejapan.org
【関連サイト】http://landgrab-japan.blogspot.com/
       http://www.foejapan.org/aid/land/isabela/index.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年5月 | トップページ | 2011年7月 »