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2011/06/23

ホンジュラス:オイル・パームによって引き起こされる人権侵害

 このブログでもこれまでに2回にわたって報告してきたホンジュラス北部とオイル・パーム・プランテーションによる農民弾圧、強制排除などの状況について、詳細な報告書が公表された。
 食料への権利確立のために取り組んでいるFIAN他が公表した報告書
” Honduras: Violaciones de Derechos Humanos en el Bajo Aguán Informe Preliminar de la Misión de Verificación Internacional Realizada del 25 febrero a 4 marzo de 2011(西語)”及びプレスステートメント”Honduras – Bajo Aguan: International Networks Denounce Ongoing Killings and Severe Human Rights Violations”(英語)は現地で継続する人権侵害について詳細に報告している。

 報告書によるバホ・アグアン地域において今年の4月から6月15日の間に組織に参加している農民が9名殺害され、5月、6月で少なくとも6名が重傷を負い、失踪や誘拐事件なども発生しているという。
 また昨年1月から、この地域で25名の農民が農地紛争に関連して殺害されているとのことである。更には殺害予告、誘拐、拷問など多数の人権侵害事件が報告されている。しかし25名の殺害事件のうち、9件に関しては立件されるどころか調書すら存在していないとのことである。

 その一方で、農民側は様々な名目で162件も立件されているとのことであり、更に多数の違法な強制排除が行われてきたことを明らかにしている。
 また4月に結ばれた政府と農民組織の合意文書の履行にも進展はみられないとのことである。

 このような現地調査を踏まえ、FIANなどのNGOは連名にて、人権侵害に対する適切な調査の実施、農民に対する抑圧の中止、これまでの合意の履行、土地収奪を引き起こす農業モデルからの転換、国内、国際的基準に基づく人権の尊重特に司法へのアクセスと、食料・住居・教育の権利の履行、企業の私兵/ガードマンの活動監視・調査、軍事基地の撤退農民殺害事件の調査などを求めている。

報告書のサイト
http://www.fian.org/news/press-releases/honduras-2013-bajo-aguan-international-networks-denounce-ongoing-killings-and-severe-human-rights-violations
行動センターの記事
ホンジュラス:オイルパームを巡って繰り返される農民虐殺 2010/11/18
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2010/11/post-96f4.html
ホンジュラス:土地紛争・人権侵害・RSPO 2010/07/02
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2010/07/rspo-1bba.html

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