« 先住民族テリトリーをダム開発から守るために立ち上がるノベ・ブグレ民族 | トップページ | エクアドル:3月8日から水と生命、尊厳を求める行進 »

2012/02/19

「協議法はTIPNISの先住民族への恐喝だ」

 フンダシオン・ティエラの代表へのインタビュー記事の部分訳 (2012/02/12)

-この「協議法」はどのような危険を意味するのですか?

 この法律は適切なものではなく、憲法が定める事前の情報に基づく、誠実なる協議を履行するものではありません。
 この法律はTIPNISの一部の中間組織(CONISUR)の要請によるもので、地域のコミュニティの意志を飛び越えたものであり、TIPNISの領域により大きな紛争を引き起こすでしょう。たとえば、コカ農民の連合体は、TIPNIS内に耕作地を広げつつあり、今回のCONISURの構成員が居住する第7区は10万ヘクタールほどの面積を有し、いまだ国立公園の中ではありますが、先住民族テリトリー(TCO)を構成してはいません。
 つまり、この法律はコカ農民のために道路建設を進めるための国家的支援であり、それは(TIPNISに)深く浸透するための道路となります。

-協議はどのように、誰と行われるべきですか?


 国家が対話し、協議プロセスを進めるべき相手は、昨年の行進に参加し、(道路建設に反対している)TIPNISの先住民族コミュニティ(地区連合Subcentral)の代表であるフェルナンド・バルガスです。
 この法は、誰と協議を行うかについて曖昧な部分があり、第7区にも(法に記されている)チマネ、モヘーニョ-トリニタリオス、ユラカレ民族が住んでいますが、多くはコカ農民組織に所属しており、誰に協議を受ける権利があるのか、というのが判然としません。そこで紛争が起きる可能性もあり、それを政府は承知していることでしょう。

-法律は憲法の枠内にあるのですか?
 2011年に法第180号として結実したTIPNISのコミュニティの意志を無視するものであり、またその組織の意向を聞かずに中間組織の要請で協議を定めるという点で違憲であり、169号条約にも違反しています。

-道路建設についてのフンダシオン・ティエラの見解は?
 
 建設に対してフンダシオンとしての見解はありません。政府に対する疑念は、先住民族の権利を尊重するための手続きの履行に関するものです。

 もう一つの深刻な問題は「Intangibilidad/触れることはできない」という用語の利用にあります。昨年10月に先住民族出身の議員によって提起された用語ですが、その後議会で削除され、そして改めて政府によって取り込まれた制約です。外部からTIPNISを守るための楯として使われたこの用語が、先住民族を抑圧する剣になっているのです。これは先住民族に対する恐喝です。「触れてはいけない」という定義のままでいくのか、そうではないのか協議にかけようと。

-どこが恐喝なのですか?

 現在、(法180号のもとで、「触れてはいけない」とされ)先住民族が自然資源を利用していくことが制約され、一方で道路建設が禁止されています。そこで政府は先住民族に対して、この「触れてはいけない」という条項を続けるのか、あるいはやめるのか、つまり、人々の自然資源の利用を認めるとに道路建設を進めようというのです。

 政府の戦略は、「触れてはいけない」という用語を利用して、道路建設を認めるように先住民族を屈服させようとしているのです。議員たちはこの点についてわかっていないようですが、これは悪意に基づく協議であり、わながかけられています。「食べたければ道路も一緒に受け入れろ」ということなのです。

 協議は「事前に」そして「誠実に」行われなければいけませんが、既に法律によって道路建設の資金が認められており、事前とは言えませんし、中立性や透明性という点からも政府が「誠実に」振る舞ってきたとは言えません。

-政府の環境政策に対する意見は?

 政府は母なる大地の擁護者としてのラディカルな姿勢をあっという間に投げ出してきたように思われます。ラパスに到着したデモ行進において、人々は大統領に対して「母なる大地の擁護者でもなければ、先住民族の権利の擁護者でもない」と言い放ちました。今や政府もこうした言説は使いもしません。
 実際に政府はCSUTCBの要請を受け入れ、TCOの設置プロセスを停止しました。それどころか、農民や入植農民の提案を受け入れ、TCO内の所有権を見直し、土地を分配しようとしています。

-協議に関する全般法はどのようなものであるべきなのでしょうか?


 それは共同体的民主主義とリベラルな民主主義を求めるニーズに応えるものでなくてはなりません。先住民族の住む国々において、共同体的民主主義とリベラルな民主主義の共存を目指す取り組みなのです。

“La ley de consulta es un chantaje a los pueblos indígenas del TIPNIS”
Domingo, 12 de Febrero de 2012 10:39 | Escrito por Pagina Siete |
http://www.ftierra.org/ft/index.php?option=com_content&view=article&id=8626:rair&catid=164:fundacion-tierra-en-los-medios&Itemid=242

2)モラレス大統領は誤った約束を認めるべき

 ボリビア元国連大使は、「モラレス大統領はコカ農民と、誤った約束をしてしまったことを認めるべき」と発言。道路建設をあくまで推し進めるのは、国際的な背景も、企業の利害でもなく、選挙キャンペーン時の約束に原因があると指摘。

 もしTIPNISの先住民族コミュニティが受益する道路を造るというのであれば、それは今の計画とは異なるはずだと言う。

Solón: Evo debe reconocer que hizo una promesa equivocada a cocaleros

http://www.erbol.com.bo/noticia.php?identificador=2147483955311

|

« 先住民族テリトリーをダム開発から守るために立ち上がるノベ・ブグレ民族 | トップページ | エクアドル:3月8日から水と生命、尊厳を求める行進 »

ボリビア」カテゴリの記事

先住民族」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/50657/54027090

この記事へのトラックバック一覧です: 「協議法はTIPNISの先住民族への恐喝だ」:

« 先住民族テリトリーをダム開発から守るために立ち上がるノベ・ブグレ民族 | トップページ | エクアドル:3月8日から水と生命、尊厳を求める行進 »