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2014/01/27

キヌアは庶民の手に届かぬものへ

2年前はリマの市場で7ソルで1キロのキヌアを買うことができたものの、今ではキロ16ソルにまで値上がりし、一部のスーパーでは20ソルするという。(注:16ソルで約580円。日本のスーパーで売っている通常のお米よりも高い)

 ペルーの「ラ・レプブリカ」紙のWEBサイトは1月4日発の記事で、ペルーにおけるキヌアの高騰を伝えている。この高騰の背景に北米や中国、ヨーロッパなどで貴重な食材として取引されていることをあげている。更にFAOが高栄養なキヌアを評価し、2013年を「国際キヌア年」としたこともそれに拍車をかけたという。

ペルーではここ10年で需要が18倍も拡大し、それに伴い耕作面積も拡大しているというが、それでも国際市場での需要から価格が上昇し、庶民には手の届かないものになっているという。

 健康にいい、栄養価も高いと評価される一方で、代々この資源を守り続けてきた生産者はキヌアの消費を減少させつつある。5年前は一人当たり年2.5キロから5キロだった消費量が2013年には0~3キロに減少しているという。

このような状況の中、キヌアは高地から低地にそして森林地帯にも拡大しようとしているという。低地に耕作地を拡大することで現在の10倍の耕作面積を確保することもできると言われているとのことである。

El fuerte encarecimiento de la quinua la aleja de la mesa popular de los peruanos

http://www.larepublica.pe/04-01-2014/el-fuerte-encarecimiento-de-la-quinua-la-aleja-de-la-mesa-popular-de-los-peruanos

 日本が「豊か」と言われていた時代、私たちは世界のあちこちで同じような問題を引き起こし、そして加害者意識にさいなまれた人もいたことだろう。その状況はもちろん変わっていない。私たちはあちこちから食料を買いあさって、うまいものを食べて生きている。しかし、同時に、私たちはうまいものどころかまともな食べ物が食えなくなる時代も思い浮かべながら生きていかなくてはならない。もう既に食費に回せるお金が十分ではない世帯は山ほどあるのだ。

 自由貿易でみんなが豊かに食べられるなどというのは幻想に過ぎない。土地という限られた資源は、みんなにまっとうに食べさせるという論理で、配分されているわけでも、取引されているわけでもない。分厚い財布を持つ人たちのために食料を作り、販売すればいいというのが、今の時代のルールになりつつある。「国際市場の金持ちに向けて、高級な食品を作り、売っていけば儲かるじゃないか」、そんな話しに踊らされてはいけない!

 私たちの子どもたちが、本当のところ将来何を食べて生きていけるのか、そんな危機感を持って、世界の農民と連帯していくことが必要ではないか、と思うのであった。

 

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