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2014/02/05

グアテマラ:チクソイダム建設に対する補償がやっと実現か

チクソイダム建設に対する補償がやっと実現か+米国の国際金融機関政策

 1月17日にオバマ大統領によって署名された2014年統合予算法(Consolidated Appropriations Act of 2014)に基づき、米国政府は1970年代から80年代にかけて、大規模な強制移転と殺害を引き起こしたチショイダムの被害者への補償が動き出すこととなる。

 予算法の1240ページには、「財務長官は、世界銀行と米州開発銀行の米国代表理事に対して、2010年4月の補償計画の進捗について報告を求めること」と記されている。

 内戦の中で、この二つの銀行の融資に基づいて行われたこのダム建設によって、3000人以上のマヤ-アチ民族が移転を強いられ、更にリオネグロでは440人の先住民族が虐殺された。このプロジェクに関連して5000人以上の死者が生み出されたと言われている。

 長年の被害者による運動の成果として2010年に生み出された補償計画書には、1.5億ドルにのぼる補償が含まれているというが、今後補償がどのように実現していくか、注目されるところである。

 この予算法はこれ以外にもいくつか重要な規定を含んでいる。米国政府が国際的な金融機関に単独で影響力を持ちすぎることは問題ではあるが、今後の方向性としては重要であろう。注1

※貧困な人々の初等教育やプライマリーヘルスケアの有償化につながる融資や政策には反対すること (1239)

※IMF理事に対しIMFによる重債務貧困国の保健や教育予算の維持や増加を妨げるような融資やプロジェクトに反対すること

※融資等によって引き起こされる人権侵害や強制移転などについて、監査機関の勧告に従い、補償などを行うこと。

※熱帯林・一次林における企業レベルでの伐採につながる事業に対して反対すること(1361)

※巨大ダム建設に対して融資をしないこと

これらをどのような文脈において理解すべきか、私の手には負えないが、米国との協調融資となっている事業などについては日本政府の資金の動きに対して圧力をかけるツールにもなるのではないかV

注1 http://docs.house.gov/billsthisweek/20140113/CPRT-113-HPRT-RU00-h3547-hamdt2samdt_xml.pdf

(ページは上のリンクの文書に基づく)

<参考>

ダム補償関連が先の2つ。

Guatemala's indigenous communities boosted by landmark reparations bill

http://www.theguardian.com/global-development/2014/jan/17/guatemala-chixoy-dam-reparations-bill

US Congress takes strides toward reparations for Chixoy Dam survivors

http://www.bicusa.org/us-congress-takes-strides-toward-reparations-for-chixoy-dam-survivors/

Reparations for the Maya Achi Chixoy Dam Affected

http://www.internationalrivers.org/blogs/233/reparations-for-the-maya-achi-chixoy-dam-affected

<米国の国際金融機関政策>

US Congressional legislation threatens IMF and World Bank plans

http://www.brettonwoodsproject.org/2014/01/us-congress-threatens-imf-world-bank-plans/

U.S. pushes for outside oversight of World Bank, opposes push toward ‘big hydro’

http://www.washingtonpost.com/business/economy/us-pushes-for-outside-oversight-of-world-bank-opposes-push-toward-big-hydro/2014/01/24/fb41bb7c-8516-11e3-8099-9181471f7aaf_story.html

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2014/02/01

森林破壊の進むホットスポットにボリビアも

既にご存じの方も多いのかも知れませんが・・・2013年11月にガーディアン紙のサイトに掲載されている記事(1)ですが、記事の写真自体はわかりにくいのですが、メリーランド大学の画像サイトをじっくり見ていくと、いろいろわかってくるところがあります。

http://earthenginepartners.appspot.com/science-2013-global-forest

<おすすめの使い方>

右ボックスのDataをForest loss year (transparent)にして、知りたいエリアと重ね、データ表示のボックスを表示・非表示と切り替えながら見ていくと、2000年以降の変化が見やすくなるのではないかと思います。グーグルの地図を地図と航空写真を切り替えると場所の特定と現行の土地利用の把握が楽になります。(残念ながらそれ以前の森林減少はわからないのですが)

グアテマラのペテン県やエストール周辺の様子、ボリビアのチャコやTIPNISにおける入植者の拡大(入植範囲を押さえるためのレッドラインを既に超えている)、フィリピンのイサベラ地域、モザンビークとあちこち見てください。

グアテマラの北部横断帯周辺の以前のプロジェクトエリアに大規模プランテーションができている姿などもはっきり見つけることができました。

(1)Global deforestation: 10 hot spots on Google Earth – in pictures
http://www.theguardian.com/environment/gallery/2013/nov/15/global-deforestation-10-hot-spots-on-google-earth-in-pictures

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チャコ地域での森林減少続く

パラグアイとアルゼンチンを中心にグラン・チャコ地域の森林減少が進む。グラン・チャコ地域は、パラグアイ、アルゼンチン、ボリビアそしてブラジルにかかる南米大陸南部内陸の乾燥・半乾燥地域であるが、この地域での森林減少が進みつつあるとEcoportal Netは伝えている。

 2013年には農業開発や牧畜業の広がりで539,233ヘクタールの森林が失われたという。これはグランチャコ地域の0.5%の森林が一年間に失われたことに相当する。このうち268,000haがグランチャコ地域の25.4%を含むパラグアイで、235, 061haが62%を含むアルゼンチンで喪失したとのことである。

Más pérdida de bosques por actividad agrícola

http://www.ecoportal.net/Eco-Noticias/Mas_perdida_de_bosques_por_actividad_agricola

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