グアテマラ

2009/11/06

 グアテマラ:農村部で並行的な権力が力を増す

 コッツアルでの事件に関連する記事として次の記事をまとめました。(有料サイトなので、インターネットでは直接アクセスできませんが) Grupos de poder paralelo toman fuerza en el ambiente local , Inforpress Edición : 1808 Publicado : 17/07/2009
 農村部で、独自に組織されている、「地域住民による治安組織」というものが、制度的にJuntas Locales de Seguridad という枠組みに入っているのかどうかはわかりません。地域ごとの治安組織も、地方ボス次第でカラーは変わるのだろうと思います。
 またこの記事の後半に出てくる、市長のお抱え武装ガードマンの問題は、コッツアルでも聞いていましたが、これがJLSと重なっていたり、地域の「自警団」化していたり、というところがあるのかと思います。


 農村部で並行的な権力が力を増す(インフォプレス 2009/07/17)
 
 1999年に地方安全評議会(Juntas Locales de Seguridad :JLS)が、安全確保への市民の関与を進める目的で、内務省のコミュニティ支援副大臣の下に組織された。しかしこの枠組みは、市民の広範な参加の上で、安全を確立するという方向から、並行的な権力グループの確立と人権侵害に向かうものとなった。
 
 当初の考えでは、このJLSは地域の警察を中心に組織され、警察への信頼を高めるための支援と考えられていた。また警察のアンテナとして、情報提供に協力という機能を期待されていた。
 
 市民安全のオータナティブの構築とされていたが、警察との結びつきから、権威的な、また人権侵害を引き起こす組織へと転換していった。警察への信頼を高めるための活動から、監視組織へ、そしてまた社会的なコントロールの組織へと。こうして現在の警察が乗り越えることができなかった、以前の抑圧的な警察のモデルを継続することとなった。
 
 「これらのグループによる人権侵害についてしばしば耳にするようになったのです。違法な拘束や家宅捜査、時にはリンチに向けて人びとをたきつけるのです。更に多くは違法に火器を所持しています」こうした声は、キチェ県、ケツアルテナンゴ県、ウエウエテナンゴ県、アルタベラパス県、サンマルコス県などでも聞くことができる。

 ケツアルテナンゴ県のカンテルでは、「暴力事件が多発し、住民は自治体内に9つの評議会を組織しました。毎日夜回りをし、確かに暴力事件は少し減りました。しかし徐々に人権侵害が広がってきたのです。誰でも止めて、チェックをし、知らない者であれば通行を許可しないとか。更に、いくつものリンチ事件が引き起こされました。」

 持続的開発インスティテュートのカルメン・ロサ・デレオンは評議会へのコントロールが不足している問題、その役割について明確に定める政策や基準が欠如している問題をあげている。「評議会の動きは、誰が市長なのか、誰が開発審議会に参加しているかで、好きに動かせる状況です。コミュニティによる治安のモデルというのは存在していません。」
 
 実際にはJLSは警察のコントロールからも離れ、法的に組織された並行権力グループへと転換していった。警察が不在の土地で、安全の欠如に対抗していくために、コミュニティで独自の組織が生まれてきた。これらは安全や治安の維持について、独自の論理を持った存在である。「こうしたグループは、安全の問題と処罰の行使を一緒くたにして、住民に対して権力を強化するために恐怖を利用するのです。」

 憂慮されることは、こうした組織が、消滅した「市民自警団(Patrullas de Autodefensa Civil)」と類する構造を持ち、多くの場合に、当時の軍コミッショナーや元自警団によって組織されていることである。彼らは、内戦期に利用したメカニズムを維持して、住民へのコントロールを行っている。
 「JLSが、パラミリタリーに変質しているケースが多く、また自分たちで司法を適用しようとします。こうしたグループが支配しているため警察も検察も活動できない所もあります。」とグアテマラ研究センターのサンディーノ・アストリアスは語る。
コミュニティが安全のためにパラミリタリー的な組織を受け入れていく状況があり、こうして内戦期のパラミリタリーとつながっていた人間が権力を持っていく。
 さらに、社会が、強いリーダーを受け入れる傾向がある。「数名がJLSをコントロールし、彼らが人びとをたきつけるのです。実際のところ地方のマフィアの頭領なのです。」

 こうした状況に対し、開発審議会の中の市民安全委員会を強化し、治安の問題を自治体レベルに移管していくことが必要と考えられている。(関連部分省略・後日整理する予定です)

 JLSや並行的な治安組織の問題に加えて、個人的なガードマンという名目で、自治体の市長と結びついた武装グループの存在もある。
 「以前、大農園と結びついていた軍事的な構造が、内戦後に、民間の軍に転換したのです。それは現在、法的な存在とされている民間ガードマン企業であり、これらの多くは、地方の有力者や市長などと結びついています。」とアストリアスは述べる。

 市長がこうしたグループを使って、競合する政治家や社会的な活動家を脅すケースが報告されている。一つのケースはネバの市長に対するものであり。イシル女性ネットワークが、脅迫を受けたことを告発している。またキチェ県で、こうしたグループが、市長の後押しのない、非政府組織の活動を妨げたり、移動を妨害するということが報告されている。

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2009/11/04

グアテマラ:鉱山開発を拒否-クネンでの住民による協議

 キチェ県のクネンで10月27日、住民による協議が行われました。これは地域における鉱山開発の是非を問うために71のコミュニティで開催されました。また国内外から約200人のオブザーバーも参加。
 この協議は、9月23日付けの自治体の合意文書に基づいて、「クネン・コミュニティ協議会:Consejo de Comunidades de Cunén)」によって調整・実施されたもので、クネンの町と農村部の実施されました。
 午前中に農村部で、午後にはクネンの町で協議が開催され、19116人がクネンにおける、国内外の企業による自然資源の開発に拒否の意志を示しました。(2002年総人口の74%であり、72のコミュニティのうち71で開催されたとのことです)
 今後サクアルパやウスパンタンでもこうした協議を行う計画があるとのことであり、ウエウエテナンゴ県に続き、キチェ県でも鉱山開発に反対する住民の意思表明が続くものと思われます。

 グアテマラ在住の石川さんも現地を訪問されたとのことです。石川さんによると、この協議を中心に進めたのはクネンの72のコミュニティを8地域に分けたミクロ・レヒオンの代表によって構成されるクネン・コミュニティ協議会であり、環境団体のマドレ・セルバや人権組織のCALDHなどが実施の支援を行ってきたということです。CALDHでは半年ほど前から、関連法についての研修などを行ってきたということです。
 
 当日は、村ごとに住民総会を開催し、「鉱山・水などの自然資源を企業が開発することに賛成か」というような質問に対し、同意か、非同意かを表明してもらうという形で実施。参加者は、8歳から17歳の未成年者、身分証を有する成人、選挙人登録を行っている成人、身分証を有するが、選挙人登録を行っていない成人というカテゴリーに分けられた上で、それぞれに質問に対する票を集めたとのことです。 (2002年センサスによると、クネンの人口は25595人。マヤ民族が90%)

 ちなみにクネンでは数年前に警察を追い出し、現在自治体による警官(Policia Municipal)は存在するものの、住民によって4年任期の治安審議会が各村で組織されているとのことです。

<関連サイト>
ビデオ
Rechazo masivo contra explotación minera en Cunén, Quiché, Guatemala.(2009/10/30))
http://www.youtube.com/watch?v=5MDoe2T_JFI

4o Asamblea de las Comunidades de Cunen(2009/09/23)
http://www.youtube.com/watch?v=MkBNlZLa7ng

協議に関わる総会決議
http://www.scribd.com/doc/21413149/Memoria-de-La-Cuarta-Asamblea-de-Las-Comunidades-de-Cunen-22-09-2009

Boletín de prensa No. 5
FINALIZA CONSULTA COMUNITARIA, RESULTAODS CUNEN DICE NO A LA MINERÍA DE FORMA MASIVA. http://chiapas.indymedia.org/article_170949
成人が11116人、未成年が8千人参加したとのことです。

<上記他次のニュースを参照>
CUNEN DICE NO A LA PRESENCIA MINERA EN SU TERRITORIO Boletín de Prensa Waqib’ Kej(2009/10/29)
11000 dicen 'No' en consulta comunitaria en Cunen (Roble 26号)

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グアテマラ:CICIGについて 追加説明

CICIG(グアテマラの免責に対する国際委員会:Comisión Internacional contra la Impunidad en Guatemala)は、2006年12月にグアテマラ政府と国連との間に結ばれた合意に基づいて設置された、グアテマラ国の検察・警察他の国家機関の支援機関であり、違法な治安部隊や秘密治安組織などの調査、解体のために、慎重を要するケースなどの捜査を行ってきています。
 CICIGは捜査を行うだけではなく、CICIGとしてグアテマラ国内の司法機関に起訴することもできます。またこうした捜査だけにとどまらず、関連機関の活動改善のための勧告、検察や警察に対する技術支援などもおこなっています。
 CICIGのサイトは、「CICIGの使命は、司法国家を強化・促進するための国連や国際的な機関の取り組みの中で、これまでに類をみないものである。国際検察に類する機能を有しつつ、グアテマラ国内法、グアテマラの司法のもとで活動し、グアテマラの刑事プロセスを利用しているのである」と伝えています。

 上記の合意が、グアテマラ国会で承認されたのが2007年8月で、その後9月より2年の任期で活動を開始、その後2年の活動期間の延長が承認され、2011年まで活動する予定となっています。
 
 現在、CICIGは様々な国家の援助資金によって動いていますが、第64回国連総会において、スイスやスゥエーデンなどを中心に、CICIGを国連機関とすべきであるという提案がなされ、その方向にむけた決議案が採択されています。
 
*詳細はCICIGのサイトを参照ください。
http://cicig.org/index.php?page=inicio

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2009/10/30

グアテマラ:免責に対する国際委員会、活動家殺害事件の調査に乗り出す

 グアテマラの治安状況は相変わらずひどい状態が続いている。10月29日付けのペリオディコ紙の記事は3日間で4人の都市バス運転手が殺害されたというニュースを伝えている。今年だけで、バス運転手と助手で120人が殺害されているという。[1]更に、警察自体が襲撃の対象となる事件も相次いでいる。
また政治的背景があるのか、一般犯罪なのか定かではないが、社会運動のリーダーの殺害事件も相次いでいる。10月18日には、先住民族の集団的権利の擁護などに取り組んでいたカクチケル民族の若手弁護士が遺体で発見されている。前日に失踪した後、谷底で発見された遺体には拷問の後などが残されていたという。この他にも24日にはマラカタンで、民営化による電気料金高騰の問題に取り組んでいた活動家の殺害、セメント工場反対運動に参加していた若者の殺害、農民組織の地域リーダーの殺害など、ここのところ、運動リーダーが殺害されたというニュースが相次いでいる。
 こうした中、10月29日付けのプレンサ・リブレ紙はCICIG(グアテマラの免責に対する国際委員会:International Commission against Impunity in Guatemala )が2004年から2009年に発生した農民リーダーや組合リーダーの殺害事件の調査に取り組むことなったという記事を伝えている。[2]
 CICIGは国連とグアテマラ政府の合意に基づいて設置された独立調査委員会であり、2007年9月から秘密治安部隊などによる犯罪調査と司法手続きを支援するための活動を続けており、国際社会からも高い評価を受けている。[3]

 また国連開発計画は中米人間開発報告書として、安全と人間開発をテーマにした報告書を刊行[4]

グアテマラの治安問題、司法制度確立は依然、大きな問題であり、注視が必要である。日本からもどのような支援が可能なのか検討を続けていきたい。

 開発と権利のための行動センター
 青西靖夫

[1]Cuatro pilotos urbanos han muerto en tres días
http://www.elperiodico.com.gt/es/20091029/pais/122158/
[2]La Cicig investigará atropellos a sindicalistas y dirigentes campesinos
http://www.prensalibre.com/pl/2009/octubre/29/352500.html
[3]国連総会に対して提出した活動報告書
A/64/370 Activities of the International Commission against Impunity in Guatemala (2009.9)
http://daccessdds.un.org/doc/UNDOC/GEN/N09/523/86/PDF/N0952386.pdf?OpenElement (英語)
その他の言語は次のサイトの上のボタンを押す
http://www.un.org/Docs/journal/asp/ws.asp?m=A/64/370

[5] Abrir espacios para la seguridad ciudadanay el desarrollo humano
Informe sobre Desarrollo Humano para América Central , 2009-2010
http://www.idhac-abrirespaciosalaseguridad.org/informe.php
直接ダウンロードしたい方はこちらへ
http://www.idhac-abrirespaciosalaseguridad.org/documentos/informe.pdf

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2009/10/27

グアテマラへようこそ第57号からの抜粋

 行動センターでも発行協力しているメールマガジン、「グアテマラへようこそ」からグアテマラ関連情報の抜粋です。購読は左の関係リンクからどうぞ。

1-1 アティトラン湖でシアノ・バクテリアが増加

 シアノ・バクテリア(藍藻)がアティトラン湖で増加しつつあるという報道がありました。日本ではアオコ(青粉)と呼ばれる、湖に緑の粉を撒いたような状態が発生しつつあるということなのだと思いますが、どの程度の広がりを持って発生しているのかは記事だけではよくわかりません。
“Atitlan tiene un grave problema ecologico”
http://www.prensalibre.com/pl/2009/octubre/24/351340.html

 流域からの窒素やリンの流入によって湖水の富栄養化が進んでいるのだと思われます。シアノ・バクテリアは悪臭を引き起こしたり、酸欠状態を引き起こしたりするだけではなく、毒素を生成する種も存在しており、現在その点については分析中であるとのことです。
 スタン台風以来、パナハッチェルの下水処理施設が不備なままであったり、野菜生産地となっている周辺農地からの肥料分が流入したりと、富栄養化の危険は昨日今日にはじまった話ではありません。しかし直接湖の水を飲料にしている地域もあり、早急な対策が必要であることは間違いがありません。
 誰もがアティトラン湖を見放してしまったら、更に急速に汚染が進むことでしょう。実際にグアテマラの多くの河川で下水が垂れ流され、ゴミ捨て場になっている現状を振り返るならば、皆が使っている間に、出口を探すことが不可欠です。

注:10月25日付けの記事によると、アティトラン湖で発生しているのは、アオコの仲間の藍藻ではなく、リングビアといわれる、スポンジのようなマットを形成する種のようです。この種には毒素を生成する物が含まれているとのことです。

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1-2 各地で禁酒条例

 ウエウエテナンゴ県のサンティアゴ・チマルテナンゴの自治体で、酒類の販売・消費の禁止され、酔っぱらいは収監され、罰金もしくはコミュニティの共同作業に従事すること、とする規則が採択されたとのことです。
 これは地域の女性組織の声から生まれたとのことで、「男たちは酔っぱらって、女に暴力を振るう、酒を買うために勝手に収穫物を売り払う、そのあげくに、道で酔いつぶれ・・・」という現状に、女性たちが立ち上がったとのことです。
 既にこうした動きは、トドス・サントス・クチュマタン、サンマルコス県のコミタンシージョなどでも進んでいるとのことです。「慣習法」という枠組みで、地域の人たちが、自分たちでルールを定めていく・・・大きな変化が進みつつあるように思います。

“Aqui no queremos guaro ni bolos” 
http://www.elperiodico.com.gt/es/20091025/portada/121384/

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1-3 「忘れられたゲリラ戦士」

 正直、この記事は何なのだろうか、というのが第一印象です。1960年代のゲリラ蜂起の拠点となったシエラ・デ・ラス・ミナスに、ゲリラ兵のグループが、武装解除も戦後補償も受けぬまま、集団生活を続けていた・・・
 40年以上前にその拠点を開いたのは、セサル・モンテスというゲリラのリーダーであったという。
 セサル・モンテスは数年前にこのグループに会い、驚き、「平和のゲリラ」と名付け、支援しているということらしいのだが・・・土地分配のための農園確保を巡って、二つの元ゲリラ系財団の間での綱引きをしているようでもある。
 自然保護区、鉱山開発、オイルパーム拡大など、様々な利権がうごめくこの地域で、元々仲の悪い(元)ゲリラ勢力同士が、地域の運動を混乱させなければいいけれども・・・そんな危惧を抱かせるのでした。

El Periodico 2009/10/17  La guerrilla olvidada
http://www.elperiodico.com.gt/es/20091018/portada/120435/
SigloXX1 Cesar Montes
CON LA MOCHILA AL HOMBRO ”EL 20 DE OCTUBRE DE TODOS ”
http://www.sigloxxi.com/opinion/6713
NO HAY GUERRILLAS OLVIDADAS EN LA SIERRA DE LAS MINAS, Si HAY COMUNIDADES DESPOJADAS DE SUS DERECHOS 
http://www.fgtoriello.org.gt/
追記:既にセサルモンテスと農民組織間でもめ事は起きていました・・・
CESAR MONTES Y LA CAMPANA NEGRA EN CONTRA DE LAS
COMUNIDADES Q'EQCHIS DE LIVINGTON (2009/4/27)   
http://www.waqib-kej.org/html/comunicados.asp?id=35

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1-4 間近に迫るイシュカンの陸軍基地再開

 内戦期に軍の駐屯地が置かれ、政府軍によって100以上の虐殺事件が行われたキチェ県のイシュカン。2004年になってやっと駐屯地が廃止されたにも関わらず、基地が再開され、1000人の兵隊が駐屯することになるとのことです。
 住民の中には基地の再開に反対する声も根強いとのことですが、コロム大統領が率先して、麻薬対策や組織犯罪対策のために軍の展開を進めています。
 組織犯罪を前に警察が無力であるとしても、軍の再展開と国内治安維持への動員は、和平協定の精神に逆行するものなのですが。
Ixcan reabre sus heridas con la presencia militar
http://www.prensalibre.com/pl/2009/octubre/10/347820.html

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2009/10/20

グアテマラ:村の平和を取り戻すために

 グアテマラ北部のキチェ県のサン・フアン・コッツアルではここ数年、マラスと呼ばれる若者の暴力集団が大きな問題となっていました。敵対する二つのグループが村の中で銃撃戦を展開するだけではなく、村民の殺害事件、教員への恐喝、強盗事件など日常生活は暴力に脅かされていたのです。
 しかし昨年の7月(あるいは8月)に発生した強盗事件をきっかけに、一つの村で犯人を捕まえるために山狩りが組織され、捕まった犯人の一人に激しい暴行が加えられました。この事件をきっかけに村々で「市民治安委員会」の結成が始まりました。ある村では15人ほどが捕まり、「Justicia Maya」という名目でむち打ちなどを受けたということです。
 別の村では体罰を用いず、一週間の免責期間を定め、その間に武器を引き渡し、グループを抜けることを呼びかけたところ、8名ほどが出頭したとのことです。
 サン・フアン・コッツアルの街では周辺村落の人びとの圧力で「市民治安委員会」が組織され、またマラスの解体が進んだと言うことです。

 現在、コッツアルの村々では「市民治安委員会」が組織され、村の治安維持を行っています。警察は汚職にまみれ、人々から見放され、司法制度も信頼されていないこの国で、人々は自分たちの生活を守っていくために、コッツアルの人びとは自分たちの手で社会を守っていく道を選んだと言えるでしょう。

 地域によってはむち打ちという暴力的な手段を選んだところもあり、また共同体への労働奉仕を強いたところもあります。
 更に関連するまた殺人事件に対して、村の会議で裁いたケースもありました。コミュニティのリーダーが連夜、会議を行い、事件への対応を協議しました。最終的に、検察には訴えないことを文書で書き記し、死者への補償金を支払うことで問題の解決を図ったということです。
 
 「市民治安委員会」の組織化に対しても、内戦期の「自警団」による弾圧を振り返って、否定的な思いを持つ人も多々いるようですし、過去の歴史の中で暴力的な振る舞いに慣れてしまっている人びとが、「市民治安委員会」の中で暴力的な行為を振るうということもあり、問題は続いています。
 しかし住民は警察より自分たちの方が信頼できると述べています。あるリーダーは「理想的ではありませんが、(「市民治安委員会」を組織するのは)仕方がないのです。今後、非暴力による紛争の解決、平和的な対話や交渉という文化を育てていかなければなりません」と語っていました。

 ちなみに犯罪組織を抜けた若者たちは、今村で農業に従事しているといいます。何人かは出頭せずに都市に逃げ出したとのことですが、出頭した若者たちは、今度は都市に出ていけば裏切り者として殺される危険があるということです。
 
 内戦の歴史を背負うイシル地域には、コミュニティも家族もずたずたにされた中で生まれてきた、育ってきた子どもたち、そして若者たちがたくさんいます。戦争孤児、片親を知らぬ子ども、親から認知されないなど、差別を受けてきた子どもたちも数多いといいます。そうした子どもたちがまた親になり、子どもを育てる年代に入っています。
 暴力グループが解体されても、貧困は続き、若者には自分たちの開発の機会も十分に存在していません。未来に向けて若者たちが、様々な機会を得て、社会に参加していくこと、平和的な文化を育むことがとても大切です。

 *今年7月に行った複数のインタビューの話をまとめたものです。

注)現行法では、コミュニティで犯罪者を裁くと言ったことは認められてはいません。しかし現実には上のような事態は進みつつあり、警察や司法当局がコミュニティの判断に介入することもないのです。
 先住民族の慣習法の採用などを含め、早急な司法制度改革が不可欠です。
 

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2009/10/04

グアテマラ:エル・エストールで、鉱山会社と衝突

 9月27日、グアテマラ東部のイサバル県のエル・エストールにおいて、チポン、ラ・ウニオン、ラス・ヌベスのコミュニティの住民に対する強制的な排除が行われ、衝突の中で47才の教員アドルフォ・イチ・チャマン(Adolfo Ich Chaman)が銃撃を受けて死亡するという事件が起きました。
 住民はグアテマラ・ニッケル会社CGNが違法に土地を占拠しているとして、土地占拠を行っていましたが、これに対する強制排除が行われ、更にその後エル・エストール各地で警察署への襲撃などの衝突が起きたようです。事件の詳細についてははっきりしたことはわかりませんが、機に乗じて、地域の暴力集団が行ったものであるという報道もなされています。また強制排除も警察ではなく、CGNのガードマンによって違法に行われたといわれています。
 また29日、エル・エストールの住民2千人あまりが、イチ・チャマンの埋葬とデモ行進に参加し、CGNの警備担当者の逮捕、地域からのCGNの撤退を要求しました。イチ・チャマンは衝突の中で暴力を受けていた子どもを、危険を省みず助けに行って殺害されたとのことです。(2009/10/04 青西)

 

 この事件に対して,アムネスティ・インターナショナルも13日にプレス・リリースを発表。殺人事件の徹底的な調査を要請しています。
 Guatemala: Los homicidios no deben quedar impunes(2009/10/13)
http://www.amnesty.org/es/for-media/press-releases/guatemala-homicidios-no-deben-quedar-impunes-20091013
 
 このリリースによると、カナダのハッド・ベイ鉱業(HudBay Minerals Inc)の子会社であるCGNのガードマンによって農民が殺された、という証言がなされているとのことである。アドルフォ・イチ・チャマンはマチェーテで斬りつけられた上に、銃撃されたとのことである。更に、7人が銃弾によって負傷したと伝えている。
 一方で、ハッド・ベイ社は関与を否定するとともに、強制的な排除も行われず、デモ隊が政府の車両や警察署を襲撃したのだと発言しているとのことである。
 アムネスティ・インターナショナルの特別アドバイザーであるハビエル・ツニーガ(Javier Zúñiga)は「暴力行為は調査されなくてはならないし、責任者は免責されてはならない」と表明しており、アムネスティ・インターナショナルは関係当局に対して、調査を進め、責任を明らかにするように求めている。 (2009/10/16)

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2009/08/28

グアテマラでのプロジェクトへのご協力をお願いします

 開発と権利のための行動センターでは、今年度は次のようなプロジェクトを
実施しています。

1)地域の自然資源管理のための先住民族組織強化プロジェクト
 このプロジェクトはイサバル県のシエラ・デ・サンタクルス自然保護区計画
地域とキチェ県のイシル地域で実施しています。
<イサバル県> 
 イサバル県では地域住民の組織した「森を守る人」アソシエーションが、自
分たちで保護区を管理していくことを目指して組織強化のための活動を行って
います。これまでは運営委員に対する研修などを行ってきましたが、これからは運営委員が自分たちで計画し、その計画実施のモニタリングをしていくという活動を行っていきます。
 また既に保護区の管理に参加している近隣の住民アソシエーションとの交流
の機会を設け、意見交換や協力関係の構築に取り組んでいきます。

<キチェ県>
 キチェ県では、ダム開発問題などを抱えるコミュニティや住民組織などの経
験交流や実際に利用できる法的なアクションなどについて学んでいくためのセ
ミナーを実施していきます。
 こうした活動を通じて、地域の外にではなく、「地域の中に力を蓄える」ことを目指していきます。
 
 こうした活動には助成金も利用していきますが、事業実施には不足しており、皆様の寄附金による協力を是非ともお願いします。
 
郵便振替口座 00230-5-131472
口座名 :開発と権利のための行動センター

ゆうちょ銀行 029店
口座番号 当座 0131472
口座名 :開発と権利のための行動センター


2)先住民族の権利法普及プロジェクト

 現在、国会に「先住民族の権利に関する一般法」の法案が提出されています。
 この法案は、様々な先住民族組織が集まり作成したものですが、採択のため
には更に幅広く内容について周知を進めるとともに、世論に喚起していくこと
が不可欠です。
 現在庭野平和財団の助成金を受けて、現地の先住民族組織であるCONICまた
人権組織であるCALDHと普及のためのセミナーを8月から実施しています。
 ところがサンマルコス県のアフチモルという先住民族組織から既にセミナー
実施の追加要請を受けています。資金があれば予定よりも数多くこうしたセミ
ナーを実施していけます。
 
 是非ご協力ください。
 
郵便振替口座 00230-5-131472
口座名 :開発と権利のための行動センター
ゆうちょ銀行 029店
口座番号 当座 0131472 
口座名 :開発と権利のための行動センター

 
 
*****************************************
開発と権利のための行動センター(CADE)
代表理事 青西靖夫
行動センターのブログ 
http://cade.cocolog-nifty.com/
E-mail cade-la@nifty.com
*****************************************

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2009/07/18

排除のために使われる『開発』と主体的な開発を目指す取り組み 

 1980年代初頭、キチェ県イシル地域は政府軍による徹底的な掃討作戦の対象とされました。ゲリラ勢力の活動地域であったこの地域の人々はすべてゲリラと見なされ、村を焼き払われ、虐殺が繰り広げられたのです。多くの人々が山に逃げ、生き延びるために「抵抗の共同体(CPR)」を組織して、山中での生活を続けました。

 内戦も終わり、「抵抗の共同体」を組織していた人たちも山を下り、村の生活に戻りました。しかし歴史を取り戻すための運動を続けている人たちがいます。そうした運動に参加するガブリエルさんは次のように語ってくれました。

「暴力の前から私たちは長老たちを中心に組織されていました。以前は、長老が集まり、何をすべきか、何をしなくてはいけないか、話し合いをしてきたのです。以前はプロジェクトなどありませんでしたが、村の産品を馬で街に出すために必要な道の整備などいついて村の中の話し合いで決めてきたのです。」

「しかし内戦の中で私たちの伝統や文化、私たち自身の開発のあり方は中断されてしまったのです。村人のつながりはずたずたにされてしまいました。多くの村人がゲリラだと言われ、協力しない者は殺されました。」

「でもそうした過去は現在まで続いています。以前は軍を前に、出頭しない者は敵だとみなされました。今は、開発計画を受け入れない者が排除されるのです。政府は私たちを貧困のままに留めたあげくに、私たちの貧困を利用するのです。私たちの自然の富を取り上げるために、あれこれ出してきます。そうした『開発』を受け入れない者は排除され、市民ではないかのごとくに扱われるのです。」

「私たちからの提案は無視され、よそで計画された『開発』が押しつけられ、外からやってきて、申請書を埋め、サインをして、計画に同意することが求められるのです。政府関係機関や政党は、自分たちの仲間になったらトタンや肥料や食糧を渡すというのです。時には村の中で解決できる、不必要なものまで押しつけていくのです。私はこういうやり方には納得できません。」

 一方で、グアテマラの各地で進みつつあるのが住民による「協議」です。これは村人の総会で、学校建設や道路整備、水道整備など、村の開発について総意で決めてきた経験をもとに、鉱山開発や水力発電ダムなどの巨大プロジェクトに対抗する仕組みとして各地で組織されつつあります。自分たちの地域の開発の方向を自分たちで決定していく、そのために村での総会の仕組みが「協議」として使われていっているのです。

 鉱山開発などの巨大プロジェクトは、村人の分断を図るために各地で金をまき散らし、買収や汚職を繰り広げ、村の中での分裂を深めています。その一方で、「協議」に取り組むところでは、地域住民の参加に基づく、民主主義の新しい形が生まれつつあります。これは先住民族による自己決定権行使の一つの形でもあります。グアテマラで制度化されているコミュニティ開発審議会や地方自治体開発審議会などの動きも含め、政党による利益誘導型のこれまでのような地方政治のあり方を見直し、住民の参加に基づく直接民主主義の新しい可能性が秘められているように思います。

 開発と権利のための行動センター
 青西

 

 

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鉱山開発に立ち向かうグアテマラ先住民族

 6月27日、グアテマラ西部のサン・マルコス県、サン・クリストバル・エル・クーチョにおいて、地域住民の総意として鉱山開発に反対の意思を表明する住民集会が開催された。

サン・マルコス県では、カナダのゴールド・コープ社の子会社であるモンタナ社によって、北部のサン・ミゲル・イシュタウアカンで強引に金鉱山開発が進められたことを発端に、各地で鉱山開発への反対運動が広がっている。

 反対運動の中で積極的に展開されているのが、「住民による協議」である。これはコミュニティが伝統的に住民集会の場で様々な課題への取り組みについて決定してきた経験に加えて、グアテマラ国が批准している国際労働機関の第169号条約において「開発に先立つ先住民族への協議」が定められていることを法的裏付けとして、先住民族の積極的な意思表明の手段として広がっているものである。既に西部のウエウエテナンゴ県やサン・マルコス県などで30以上の「協議」が行われている。

 エル・クーチョにおいては、住民からの要請に基づいて、地方自治体が主導して6つのコミュニティで「協議」-住民集会を行ってきたという。その結果を正式文書にした上で、27日にあらためて役所前の広場において住民集会が開催されたのである。首長や自治体の審議会の役員も出席しての集会において、改めて鉱山開発へ反対する意思が表明された。

このような「協議」の広がりは、既存の政党政治の枠を超えて、コミュニティの伝統に基づく民主的な政治のあり方を地方自治体のレベルまで広げていく、新しい政治的な取り組みとして注目される。(09/06/27 青西靖夫) 

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グアテマラでのプロジェクト調整作業

 現在グアテマラでは自然資源に対する先住民族コミュニティの権利確立というテーマでのプロジェクトを二つ動かしています。それに加えて去年開始したキチェ県のコッツアルにおける若者グループ支援のフォローアップ、さらに新しい活動として、先住民族法の必要性に関する理解喚起というプロジェクトも始めることとなりました。
 とは言っても、総額200万円にもいたらないような金額のプロジェクトたちです。その上、先住民族の自然資源への権利、なんていうーマは日本では余り受けないのか、ほとんど寄附金も集まりません。しかし欧米系のNGOなどでは結構関心を持ってやっているところもあるようです。
 
 さて、実際に何をしているかといいますと。
 先住民族の自然資源への権利というテーマではイサバル県とキチェ県で活動しています。厳密に言うと今年の4月~9月は見直し期間としてちょっとプロジェクトをお休みして、今後の展開を再検討しているところです。

 イサバル県では自然保護区(及び計画地区)における、保護区管理への地域住民の主体的参加を支援するプロジェクトを行っています。特に地域のケクチ民族コミュニティが集まって組織したイロル・キチェ・アソシエーション(AIK)の組織強化を支援しています。
 この保護区では、首都に事務所を置くある環境NGOが海外のドナーや政府機関の窓口になってしまっているのですが、住民参加は謳いつつもほとんど何もできていません。相変わらず自分たちだけでプロジェクトを計画し、ドナーから資金を取り、プロジェクトを実施しています。地域の人たちはいつまで経っても「受益者」のままです。
 確かに植林補助金を取ってきたりで、コミュニティの収入が増加したという成果もありますが、先の道筋が見えません。将来的にはAIKや他の住民組織と合弁体を形成して共同で保護区の管理に取り組むというのですが、AIKがどうしたら対等のパートナーになれるのかを真剣には考えているとは思えません。このままでは、住民参加を謳い文句にドナーから資金を確保する一方で、住民組織と環境NGOが合弁体に対等な立場で参加することは難しいだろうと思います。
 既に同じ環境NGOが設置した類似の合弁体では、地域のアソシエーションは理事会も開催できないほど弱体化し、合弁体は空洞化しています。ドナーはどうかというと、現場の状況は環境NGOを通じての情報だけで、現場の状況を把握することも、地域住民の声を聞くこともないようです。
 
 今回の訪問ではドナーや環境NGO含めあちこち訪問し、上に書いたような話を聞いて回り、今後の展開について考えるということをやっています。AIKとの活動については理事会の自主的運営のための支援を行っていく予定ですが、それに加えて、地域の住民組織の意見交換・連携・ドナーとの交渉会議の設定などを行っていく必要があると考えています。

 キチェ県のイシル地域(ネバ、コッツアル、チャフル)でも活動を行っているのですが、ここは難しいところです。30以上にも及ぶという水力発電計画があるのですが、どこでも住民は蚊帳の外に置かれ、あるいは買収され、脅され、「開発」が押しつけられています。こうした中で人々は情報提供、地域住民との協議、意思決定への参加を求めています。
 行動センターでは、このような課題に取り組む地域の人々の動きを踏まえ、域内の連携や協力関係の形成を支援していこうと考えています。しかしなかなかこれが難しい。あちこちで話を聞き、あちこちで対立、不仲の話を聞かされ、という状況で少々行き詰まり気味です。
 しかしそれでも真摯に取り組むグループの話を聞き、そうした人たちと詳細の詰めを行うというのがキチェ県での作業でした。

 ケクチの人たちにしても、イシルの人たちにしても、日々の生活も大変だし、豊かな生活をしているわけでもありません。それでも何かしていかなくてはと、取り組んでいる人たちがいるのです。
 行動センターでは「貧しい人たちへの支援」や「植林への支援」をお願いすることはやっていません。地域の人たちが自分たちで政府の植林補助金にアクセスする力をつけること、そういう制度がなければ、制度を作るように働きかける力をつけること、そういうことが重要だと考えています。

 また活動実施のための寄付金もお願いしておりますのでよろしく
お願いします。
郵便振替口座 00230-5-131472
口座名 :開発と権利のための行動センター

 開発と権利のための行動センター
 青西靖夫(代表理事) 

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2009/05/15

グアテマラへようこそ 第54号

当会も協力しております、「グアテマラへようこそ」のメールマガジンが発行されました。目次のみ掲載します。内容は次のサイトで読むことができます。

 http://archive.mag2.com/0000151310/index.html

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 グアテマラへようこそ54号 ●目次●
●1 グアテマラ短報
1-1 揺れるグアテマラ-暗殺事件に巻き込まれるコロム大統領
1-2 環境活動家ユリ・メリニ氏が人権賞を受賞
1-3 国連の勧告も履行されず
1-4 麻薬組織の抗争で逮捕された犯罪者はもう釈放
1-5 検察庁が盗聴システムを整備
●2 本紹介 グアテマラ内戦後 人間の安全保障の挑戦
●3 関連団体のニュース・イベント案内など
3-1 「マヤの森トーク&まいまいどさまわり」関西中国ツアー
3-2 4月8日のグアテマラ勉強会から-行動センター
3-3 南米連続勉強会 -5月23日 ペルー (修正)
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●1 グアテマラ短報
1-1 揺れるグアテマラ-暗殺事件に巻き込まれるコロム大統領
 グアテマラのコロム大統領が、弁護士暗殺事件の背後にいたのではないかという疑惑が持ち上がり、コロム政権が危機に瀕している。
 これは5月9日に暗殺された弁護士、ロドリゴ・ローゼンバーグ氏が、生前に「殺される危険と殺された場合の大統領私設秘書官と大統領の関与」を告発するビデオを撮影していて、それが公開されたことに端を発している。
 これをきっかけにコロム大統領の退陣を求める動きが高まり、一方で支持派も街頭での支援のデモを行うという状況になっている。
 ロドリゴ・ローゼンバーグ氏は生前、企業家であるムサ氏とその娘の殺害事件の調査に関与していた。ムサ氏は、国家資金を運用しているグアテマラ農村開発銀行の執行委員を務めていたが、その中で巨額な違法取引の隠蔽工作への協力を拒否したために殺害されたという。ローゼンバーグ氏はその背後に大統領がいたとビデオで告発しているのである。
 コロム大統領はこうした告発に関して強く否定している。
 農民組織であるCONICはコロム大統領の辞任を求める動きを非難するとともに透明性のある調査を要請し、かつCIAやFBIに調査協力を要請する必要などない、との声明を発表している。
(BBCのニュース他から)
http://www.bbc.co.uk/mundo/america_latina/2009/05/090514_0737_guatemala_colom_jm.shtml 
続報:上記の事件に関連してトゥイスターというインターネット上のサイトに「農村開発銀行などつぶしてしまえ」と書き込んだ男性が逮捕されるという事件も起きている。
 http://www.elperiodico.com.gt/es/20090514/pais/100676/
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1-2 環境活動家ユリ・メリニ氏が人権賞を受賞
 グアテマラの環境活動家ユリ・メリニ氏がヨーロッパの人権団体であるフロント・ラインの「危険に立ち向かう人権擁護者賞」を受賞した。
 ユリ・メリニ氏はグアテマラの鉱山開発問題などについて積極的に発言してきたが、2008年9月に銃弾を浴びて重傷を負ったのである。
 その後危機的な状態から回復し、再び積極的な活動を続けている。
http://www.frontlinedefenders.org/en/front-line-award-human-rights-defenders-risk
 関連記事はこちら(行動センターのブログ))
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2008/09/ngo-d5a2.html
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1-3 国連の勧告も履行されず
 プレンサ・リブレ紙の記事によると和平合意後13年間で19の国連特別報告官などの使節がやってきたが、それらの勧告のうち15%が履行されたに過ぎないという。
http://www.prensalibre.com/pl/2009/abril/26/293740.html
――――――――――――――――――――――――――――――――――
1-4 麻薬組織の抗争で逮捕された犯罪者はもう釈放
 昨年11月末にウエウエテナンゴ県で発生した麻薬組織間の抗争による17人の死亡事件に関与した疑いで逮捕された4人に対し、武器の違法所持の判決がくだされ、5万円から2万円程度の罰金を支払って釈放された。
 この事件で逮捕されているのはあと1名のみである。
http://www.lahora.com.gt/notas.php?key=48065&fch=2009-04-29
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1-5 検察庁が盗聴システムを整備
 組織犯罪に対抗するため、検察庁が1億円以上をかけて盗聴システムを整備。5月2日から運用されているという。
http://www.prensalibre.com/pl/2009/abril/24/309895.html
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●2 本紹介 みんぱく 実践人類学シリーズ 第5巻 
グアテマラ内戦後 人間の安全保障の挑戦、明石書店
編著 関雄二、狐崎知己、中村雄祐
http://www.akashi.co.jp/menue/siries/minpaku/minpaku5.htm
こちらでも購入できます。
http://astore.amazon.co.jp/guatemala-libros-22?node=1&page=3
(内容の紹介はまた後日)
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2009/05/12

4月8日のグアテマラ勉強会から

 4月8日に開催したグアテマラの状況についての勉強会における石川智子さん(在グアテマラ)の報告を整理しました。
 当日はブログのカテゴリー<グアテマラ>http://cade.cocolog-nifty.com/ao/cat1516756/index.htmlの記事なども参考にしながら、集まった方々で現状に関する情報を共有しました。

・・・以下石川さん報告
 内戦が終わって、和平協定が締結され、軍が縮小され、プレゼンスも弱まり、ほっと一息ついたかとおもったら、一般犯罪が増えてきて、どこから手が出てきているのかがわからない。気味の悪い状況にあります。
 今年の2月には、日本からも緊急行動を行いました、モホ・マヤス(マヤの若者組織)の二人が殺される事件も起きました。二人は地域で活動してきたリーダーで、青年たちの権利を求める運動を行うとともに、鉱山開発の問題に取り組んできました。モホ・マヤス設立の母体であったコナビグア(連れあいを奪われた女性たちの会)も現在先住民族の集団的権利を守るということで、この鉱山開発の問題に積極的に取り組んできました。
 この二人がウエウエテナンゴ県で鉱山開発の調査を行い、報告書を出そうというところで事件で起きたのです。非常に残虐に殺されてしまったのです。銃で撃たれ、体中をナイフで切り刻まれ・・・
 鉱山開発に反対する活動をしてきたことが関係があるのではないかと見られています。しかしこういう問題が起きても、司法機関がしっかりした調査を行わないので、いつも真相が究明されることはなく、わからないままです。国の司法機関が調査を行わないのです。こうした事件では検死を行わなければならないはずなのに、検死は行われてはいません。家族が、「検死はしなくていい」と頼んだら、そのまま、「はいどうぞ」となります。
 この地域では麻薬絡みの組織も動いていたりと言うこともあり、住民も仕返しを恐れて、告発しません。司法関係者も犯罪にかかわりたくないので動きません。司法機関は事件の真相を究明することへの関心がない上に、犯罪組織と結託しているとも言われています。

 2004年ぐらいから各地で鉱山開発、ダム開発を巡って、企業や国の機関との衝突がたくさん起きています。先住民族組織やコミュニティなどによる反対運動はテロリスト扱いされ、軍によって鎮圧することが当たり前のように行われています。
 コナビグアのリーダーなどとも話をしたのですが、グアテマラの人権状況が悪化していることに危機感を持っています。活動する人たちが恐怖感を持っていて、なかなか外に出て、動けなくなりつつあります。特に若い女性の場合だと、性的な暴行を受ける危険があり、組織の活動に参加するのが難しくなっています。

 グアテマラでは命の重さが非常に軽くなってきていて、農村部でも、10年前ならけんかがあっても殴り合いだったのに、今は簡単に銃が出てきて、それを使うことに躊躇もありません。また麻薬組織が村の人たちとか若い子をリクルートしつつあり、そうした組織と簡単にかかわり始めてしまうということがあります。物価高騰や米国移民の強制送還なども、若者たちを犯罪グループの手に落ちやすくする要因となっています。その一方で犯罪の容疑者を捕まえても、翌日には釈放されているという状況で、司法制度も機能していません。こうした中で、住民組織の強いところでは、独自に夜回りを組織したり、犯罪グループの車両の通過を排除したりという動きも行われています。
 
  コナビグアとしては、先住民族の集団的権利の尊重という目標のもと、地域のリーダー育成と地域内の住民組織の連携強化に取り組んでいます。コナビグアがその土地で活動を展開できなくなっても、地域のリーダーを育てることで、リーダーたちが自分たちで動きを作っていけるように、また地域内の組織がちゃんと強化されて、地域内の連携で、問題に対処できるように、というスタンスで活動してきています。(まとめ・青西)

 

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2009/04/16

グアテマラへようこそ53号のご案内

 当会も協力しております、グアテマラへようこそのメールマガジンが発行されました。目次のみ掲載します。内容は次のサイトで読むことができます。
 http://archive.mag2.com/0000151310/index.html
 
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           グアテマラへようこそ メールマガジン
              2009年4月16日発行  第53号
                     発行部数:252(4/16現在)
              発行:グアテマラへようこそ@ねっと
          http://homepage2.nifty.com/Guatemala/index.htm
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 グアテマラへようこそ ●目次●
●1 イベント案内他
1-1 4/17 NHK 世界遺産への招待状
  「マヤ文明 緑の仮面発 赤の神殿行」
1-2 南米連続勉強会 -4月25日コロンビア
●2 グアテマラ短報(2/10作成)
2-1 オートバイの二人乗り禁止に議論沸騰
2-2 もっと「マヤの顔」を、コロム大統領にマヤ司祭
2-3 UNEとGANAの連立
2-4 武器弾薬の管理に関する法律を承認
2-5 農民組織のデモと先住民族法の要請
2-6 内戦の記憶をよみがえらせる誘拐事件
●3 関係団体のニュースから
3-1 内戦が終わったにもかかわらず、いまだ「戦争中」なのか
3-2 鉱業法に関する議論・鉱山による健康被害

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2009/04/13

グアテマラ:内戦の記憶をよみがえらせる誘拐事件

 3月25日、中米グアテマラでグラディ・モンテロソさんが12時間余りにわたって誘拐、拘束された上に拷問を加えられる事件が発生した。この事件のあと入院しているモンテロソさんは新聞社のインタビューに対して次のように語っている。
 「このような状況を生きることになるとは想像もしていませんでした。...もう内戦の時代に生きているわけではないのに、この民主主義の時代に、21世紀に、拷問を受けたのです。」[1]
  モンテロソさんは左派政党である「グアテマラの出会い」の首都支部の事務局長であり、また人権オンブズマンの妻でもあったことから、今回の事件の政治的な意図が疑われている。犯人たちは明確な要求をしなかったとのことであるが、モンテロソさん自らが語るように、「グアテマラではもう拷問などしない。金を要求されるか、殺されるのかどちらか」という時代に、この事件は起きたのである。
 「グアテマラの出会い」党は、国会で法案が審議されている、武器・弾薬の取り締まり強化に積極的であり、また人権オンブズマン事務所は事件の前日、24日に過去の警察文書の公開に踏み切ったばかりであった。この文書は2005年7月に発見されたものであり、内戦期に行われた国家による人権侵害、誘拐、失踪事件などの真相を明らかにする多数の資料が含まれているとみられている。現在の暴力に立ち向かい、また過去の暴力に向き合う動きの中で、今回の誘拐事件が発生したのである。(青西靖夫)
[1] http://www.prensalibre.com/pl/2009/marzo/31/305157.html

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2009/04/02

グアテマラ:先住民族の権利法制定への取り組み

 「先住民族の権利に関する一般法」制定への取り組み
 グアテマラの農民、先住民族組織であるCONICと人権組織CALDH(人権法的アクションセンター)、Moloj(マヤ女性政治アソシエーション)によって現在、「先住民族の権利に関する一般法」制定への動きが進みつつあります。
 この法律は、個人的な権利、集団的権利の主体として先住民族の権利の尊重と保障、先住民族の権利を保障する上での国家の責任などを定めるものとなっています。上記の組織などでは今後議会に働きかけるとともに、フォーラムなどを開いて世論に呼びかけていくとのことです。
 CONICなどは3月31日にも大規模なデモ行進を行い、法律の制定の必要を訴えました。 

 法律制定に向けての法的な位置づけとしては次のようなものがあげられています。
1:憲法第66条において、多様な民族グループの存在を認め、その生活様式や慣習、文化、伝統、社会組織形態、先住民族の衣服の利用、言語、方言を承認し、尊重し、促進すると定めていること。
2:憲法第58条で価値観、言語、慣習に基づく個人及びコミュニティの文化的アイデンティティーを認めていること。
3:憲法第67条において先住民族コミュニティの土地所有を保全することを国家の責任とし、更に伝統的・歴史的に土地を保持し、伝統的に特別な様式で管理してきたてきた先住民族コミュニティはそのシステムを維持することができると定めている点。
4:憲法第70条において、「先住民族コミュニティ」について定めた第3章、第66条から69条の内容に関する法律を制定することと定められていること。
5:先住民族の権利について定めたILO169号条約を批准していること及び憲法第46条において、人権に関して、批准している国際法が国内法に優越することを定めている点。
6:ILO169号条約に関連して出されている憲法裁判所の裁定
7:先住民族の権利とアイデンティティーに関する協定

 法案は大きく次の章に分かれています。
第一編  
 第1章  <通則>
 第2章  <国家の統一と憲法の優越>
  第3章 <概念・定義・原則>
  第12条:先住民族コミュニティの伝統的な役職のシステムを通じて使命、選出されたものを先住民族の権威者とする
  第16条(原則):多様性の尊重、調和と均衡、排除と差別の根絶、政治参加の促進、土地・テリトリー・自然資源への権利の尊重、文化・哲学の歴史的な発展の尊重、ジェンダー間の平等
第二編 
 第1章 先住民族の特別の司法権
 第2章  一般的司法権と先住民族の独自の司法権
第三編 
 第1章  <自決権>
 第29条(自治と自決)
 第30条(開発):独自の開発について決定する権利を有する
  第2章  <先住民族女性の権利>
 第31条:政治参加の権利と歴史的な排除を乗り越えるためのメカニズムの確立
 第32条:身体・精神的・性的な安全の保障
 第33条:女性の開発への権利とそれを保障するメカニズムの確立
 第34条:文化・衣服・言語・伝統を尊重した上での尊厳ある雇用への権利
第四編 <自然の富>
 第1章 <土地とテリトリー>
  第2章 <自然の富について>
  第43条:国家は自然資源の利用について、先住民族、その権威と調整すること
  第44条:国家及び地方自治体は水の利用について、先住民族の利用・慣習を尊重すること
  第45条(鉱業と石油):国家は影響を受けるコミュニティの参加を保障し、またこの分野の計画・プロジェクトについて、先住民族の独自の視点を尊重すること。
  第3章 <先住民族の精神性>
  第47条(聖地):聖地の管理を先住民族の役割である
第五編 <政治的権利>
 第1章 <協議を受ける権利>
 第51条:影響を受ける法制やいかなる決定の際にも協議を行うこと
 第53条:協議の結果は法的であり、拘束力を持つ  
  第2章 <先住民族の国家への参加>
  内閣、最高裁判所、控訴院、人権擁護官、検察庁などへの参加割合を定める
第六編 <社会的権利>>
  第1章 <通文化二言語教育>
  第2章 <保健・安全・食糧主権>
第七編 
 第1章 <人種差別・差別>
 第2章 <安全と先住民族>
 第75条 伝統的な社会組織への尊重を保障するため、軍あるいは警察の存在が必要なときは伝統的な権威と調整すること。

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2009/03/21

グアテマラ:鉱業法に関する議論・鉱山による健康被害

<鉱業法>
 現在、グアテマラでは2006年8月に提案された法案3528に基づいて、鉱業法の改定についての審議が進んでいる。この法案が今年1月22日にエネルギー・鉱業委員会における審議のうえで、同意的な意見書をもって議会に報告されたことから、これに反発する議論が高まっている。[1]
 原案からの改定も行われているとのことで、現在審議されている法案の正式な文面は把握できていないが、現行法にある免税措置が維持されているとのこと、ロイヤルティが3パーセントに押さえられていること、先住民族への協議についての規定に問題があることなどが指摘されている。(ロイヤルティは4.5あるいは3-7パーセントという報道もなされている)

 ロイヤルティについては、ルイス・フラテ環境大臣は現行の1パーセントから少なくとも12パーセントまで引き上げるべきだと指摘している。[2]カトリック教会も、ハイ・レベル委員会で提案した12パーセントまで引き上げるべきだと反発している。[3]
 
  先住民族に対する協議、あるいは鉱山開発に際しての住民投票については、法案3528では次のように定めるにとどまっている。
-都市農村開発審議会における代表を通じて協議を行うこと
-情報を提供すると共に、当該民族は影響を受けると思われる問題について意見を表明し、あるいは提案に対して合意を結ぶことができる
-表明された意見については、それを考慮し、技術的・合理的にその損害を特定し、その点について修正する[4]
 
 この点について、ウエウエテナンゴやサン・マルコス県キチェ県などの先住民族組織の連合体である西部先住民族審議会は2月24日に声明文を発表した声明文の中で、この改定はILO169号条約や先住民族の権利宣言などに定められている権利を踏まえておらず、コミュニティによる協議という権利を侵害しているとし、あらためてコミュニティによる協議が拘束力を持つという、伝統的な意思決定のメカニズムと社会的組織の正統性を主張している。[5]

 こうした中で、2月17日、ロサ・マリア・デ・フラデ議員は、現行法の問題を指摘し、半年間のモラトリアムを定める法案を提出した。[6]また環境大臣もそれを支持するコメントを発表。[7]環境NGOであるCALASの代表のユリ・メリニも政府公報のコラムでモラトリアムを支持。[8]更に3月19日、CALASや西部先住民族審議会などは、国会のエネルギー・鉱業委員会の議長に新鉱業法の審議について公開された審議を求めて意見書を提出。
 次のような点を指摘している。
-鉱業は世界中で社会的・環境的に高い影響を与えている。グアテマラでもいくつものコミュニティやテリトリーで高いレベルの紛争をひきおこす可能性がある。
-既に50万近いグアテマラ国民が住民投票に参加し、受け入れがたい開発モデルであるという意思を表明している。
-新しい鉱業法の審議と承認のプロセスにおいては公開討論を行うように求める。
-こうした審議は影響を受けるコミュニティがアクセスしやすい場所で、また様々なフォーラムや公聴会についてより広範にマスメディアによって伝えられることが不可欠である。[9]

 更にロイヤルティを最低でも10%にすること、またその使途を植林や上水整備、保健などに定めること、住民への協議を定めること、鉱山の閉鎖手続きを明確にし、20年後にその影響が残らないことを保証することなどを求めている。[10]
 
 2008年6月に、憲法裁判所が現行の鉱業法のいくつかの条項に関して違憲であるという裁定を出していることから改正を進めざる得ない状況にあり、今後の推移を見守っていく必要がある。 

[1]http://www.prensalibre.com/pl/2009/febrero/02/292313.html
[2]http://lahora.com.gt/notas.php?key=44943&fch=2009-02-26
[3]http://www.prensalibre.com/pl/2009/febrero/25/297690.html
[4]Iniciativa de ley 3528
[5]Declaración del Consejo de Pueblos de Occidente (2009.02.24)
[6]Iniciativa de ley 3988
[7]http://www.prensalibre.com/pl/2009/febrero/27/298269.html
[8]http://dca.gob.gt:85/archivo/090313/opinion2.html
[9] Convocatoria de Prensa
[10]http://www.prensalibre.com/pl/2009/marzo/20/302862.html
   
<鉱山による健康被害>

 サン・マルコス県マルリン金鉱山周辺での健康被害の報道がいくつかなされている。皮膚に発疹ができるというものである。
 Canadian mine accused of causing skin infections  
 http://news.bbc.co.uk/2/hi/americas/7934513.stm
 上の記事は   Rights Action の下記の報告を参考にしている
 HEALTH HARMS IN SAN MIGUEL IXTAHUACAN WHERE GOLDCORP Inc. OPERATES AN OPEN-PIT, CYANIDE LEECHING GOLD MINE(2009.2.20)
  http://www.rightsaction.org/articles/San_Miguel_022009.htm
 政府公報であるDiario de Centro Americaでもこの件について報道しており、鉱山労働者の血液中にも有害物質が検出されていると報じているが、どのような対策を講じるのか政府関係者のコメントすら報道されていない。
  http://dca.gob.gt:85/archivo/090311/nacional2.html

 開発と権利のための行動センター
 青西

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2009/03/17

内戦が終わったにもかかわらず、いまだ「戦争中」なのか:グアテマラ

 内戦終結から13年がたった今、グアテマラの人権状況は危機にある。人権擁護団体は、相次いで、現在の状況を戦争と例える報告書を発表している。36年間にわたって続いた武力紛争がただ名前を変えただけで、「戦争」が続いている、「新しい戦争だ」と指摘している。
 
 ここではミルナ・マック財団が昨年12月に公表した報告書「グアテマラにおける<新しい戦争>の枠組みの中での、不安定と治安面での統治能力の喪失」の抄訳に、いくつかの資料の情報を加えて現状を報告する。(1)

I.<新しい戦争>
 強力に武装した犯罪組織が現在の「戦争」の主役である。彼らは上納金を要求し、誘拐し、そして公共交通機関の運転手を次々に殺害している。彼らは違法に、闇市場で入手した武器を利用しているが、政府は防衛省内部に武器弾薬管理局という専門部局を設けているにもかかわらず、そのコントロールができずにいる。犯罪組織は犯罪による資金と、正規市場あるいは闇市場を通じて容易に武器が入手できる状態の中で、暴力集団を育て上げ、縄張りを支配し、権益を防衛し、住民を脅かしている。こうした闇の治安組織は、組織犯罪の権益を邪魔する者を、コミュニティ・リーダー、新聞記者、政治家、そして司法当局者を脅迫し、殺害し続けている。
 このような闇の組織は、軍人や、現役そして汚職で解雇された警察官をリクルートし、闇の治安部隊を組織している。特に膨大な資金を投入して育てている軍の特殊部隊、カイビレスのメンバーが利用されている。
 この他に、マラスやパンディジャス(ならず者)がいる。彼らも武装し、首都の街区で恐怖をまき散らしている。ゆすり、要求に応えなければ殺害し、自分たちの縄張り内に住む若い女性たちを暴行し、仲間に入ることを強要する。
 これらの犯罪組織には武器が容易く供給され、そして疑うことなく利用されている。武器の流通にはほとんどコントロールが効かない状況であり、犯罪組織はどのような武器も容易に入手することができる。1999年から武器弾薬の管理に関する法案が議会で審議されているか、業界団体の圧力の下、いまだ法律は制定されていない。

付記1)Instituto de Enseñanza para el Desarrollo Sostenible(IEPADEZ)の報告書は、グアテマラにおいて正式に所有されている火器は25万丁にのぼるという。これ以外に違法に所持されていると思われる火器が約80万丁存在すると指摘している。殺人事件の死者の8割はこうした火器によるものである。(2)
                                                                                
 しかし現在のグアテマラには、このような犯罪に立ち向かっていくことができる司法制度も治安制度も存在していない。警察は脆弱で、汚職にまみれている。警察機構は国家に見放され、住民からは猜疑心と怯えをもって突き放されている。確かに、ここ18ヶ月間、犯罪に手を染めてきた警察官の浄化の取り組みが進められてきたが、それは不十分であり、ほとんどの場合は、せいぜい解雇されるだけで、法的な処罰すらなされていない。大衆の前にその腐敗しきった姿をさらしただけのことである。

II.暴力と犯罪の様相
 この「新しい戦争」の中で、一般犯罪、組織犯罪、マラス、そしてパンディジャスは暴力と犯罪をはびこらせ、治安制度を崩壊に導き、更に中央政府の不安定さの一因となってきた。2008年1月から11月に約5000人が殺害され、ここ5年間の平均で10万人につき46人が殺害されている。(日本は10万人に約1人であり、グアテマラは中南米でも最も殺人件数が高い国の一つである)影響の大きな犯罪に直面する中で、癒しがたい影響が引き起こされつつあり、個々人の安全と生命、財産が危険にさらされているだけではなく、民主的な政治モデル自体が危機にひんしている。

III.特記すべき事件
 このような暴力や犯罪はここ12年余りで広がってきたものであるが、現在最もおぞましいのは公共交通機関、バスの運転手や助手の殺害であるが、この他にも誘拐、ゆすり、麻薬密売、そして闇の部隊による処刑などの問題も存在している。

付記2:2月に公表された人権組織GAMの報告書によると、ここ14ヶ月で155人の運転手が殺害されたが、逮捕された容疑者は3人にすぎないという。さらにマラスによるゆすりの対象として教員が狙われるケースが出てきており、この2ヶ月で8人の教員が殺害されたという。(3)

 麻薬密売も広がりつつあり、グアテマラは域内でも主要な密売ルートとなり、関連する暴力も増加し、また若者への麻薬汚染も広がりつつある。ここ最近のいくつかの事件がこうした状況を白日の下にさらすこととなった。
1-2008年3月25日、サカパ県にて麻薬密売人同時の銃撃事件があり、12人が死亡
2-2008年11月8日、同じくサカパ県にて、ニカラグア人観光客15名と1名のオランダ人の乗ったバスが焼かれる。
3-2008年11月30日、ウエウエテナンゴ県のサンタ・アナ・ウィスタでの密売人同士の抗争で、17人が死亡
 
 これらに加えて組織犯罪と結びつき、なおかつ相互につながっている事件として次のものがある
1-2007年2月 エルサルバドルの中米議会の議員殺害
2-2007年2月 この事件に関与しているとされて逮捕された元警官の刑務所内での処刑
3-2008年4月  誘拐対策局の(元)局長殺害
4-2008年7月  これらの事件を扱っていた予備検事の殺害
5-2008年10月 前記の元警官処刑に関与したと見られる若者の逃亡を幇助した女性が刑務所内で殺害される
6-2008年10月 上記の事件の数日後、同じ女性刑務所の所長殺害
7-2008年10月 刑務所内暴動のさなかに、元警官処刑に関与したとされる容疑者の刑務所内での殺害

 マラスや組織犯罪の広がり、国家制度の弱体化は多かれ少なかれ中米域内各国で見られるものである。しかしグアテマラにおいて問題を深刻化させているのは、犯罪組織のメンバーが治安関連の政府機関、司法府、行政府、立法府に浸透していることである。こうして汚職の構造と不効率が再生産されていくのである。

付記3:GAMの報告書によると、2006年1月から2008年10月のここ34ヶ月間に公訴された数は671889にのぼるが、裁判で判決まで出された事件は6パーセントにすぎない。(3)

 もう一つの暴力の問題としては、移民に関連する事件がある。国境を越えて職を得ようとするもの、特に女性と子どもは深刻な人権侵害にさらされる。奴隷的な状況に置かれ、売春を強要されといった非人間的な搾取を受けるのである。

IV.現状と戦略の乖離 
 こうしてグアテマラでは年間に6千人近くが殺害されているが、ここ3ヶ月ほどの間に、治安・司法面において国家が統治能力を喪失し、また信頼感も急速に失われている。和平協定以来、司法部門の強化などに多くの資金が投入されたにもかかわらず、改善はされなかった。1997年に設置された国家文民警察の設置と改革プロセスは2000年には停滞し、専門的な人員は欠如し、公共秩序を保証する能力はない。

V.危機の中での政策と前進 

 警察を管轄する内務省ではこれまでも改善に取り組んできたがうまくいっていない。警察の強化のために警察学校の増加、人員増、などが必要とされている。現在18000人程度の警官の数を3万人にまで増やそうという計画もあるが、一朝一夕に実現するものではない。しかし十分な予算もなければ、給料も安く、危険な職業である警官を志す者も多くはない。

 また制度の脆弱さに加えて、警察の弱体化を狙った計画的な動きも存在するのではないかと思われる。この中で内務省や警察の権威失墜とともに、軍や民間警備会社のスペースを広げるといった狙いがあるのではないか。


付記4:民間の警備会社は5万から6万、非正規のものを入れると15万にも達するという。こうした規制やコントロールも十分ではない民間の警備会社の増加は、権利の保障が不平等になるだけではなく、容易に組織犯罪と結びついていくこととなる。(4),(5)

 V.I 軍と市民の安全
 治安の悪化を前に、治安維持のための軍の参加を求める声がある。しかし軍の参加による治安維持という方向は避けるべきである。治安維持への軍の参加はあくまで一時的、側面的なものに限定し、明確に規定すべきである。警察の弱体化を放棄し、軍に委ねていく、あるいは民間のサービスに委ねていくという方向に陥ることは避けなければならない。安全を保証するというのは国家の重要な役割であり、これを放棄することなく、文民警察の強化に取り組みことが重要である。

付記5.軍に対して172の自治体から出動要請が出ているという。しかしこの背景には元自警団等の声が反映されているという指摘もある。(6)

 まとめ:開発と権利のための行動センター 青西

この記事は1)の報告の抄訳を中心に、その他の資料を利用して整理したものである
1)Inestabilidad y pérdida de gobernabilidad en el sector seguridad,en el marco de una “guerra nueva” en Guatemala   Fundación Myrna Mack,2008.12
2)Armas pequeñas y desarrollo en sociedades post conflicto,IEPADEZ,2006  http://www.iepades.org/Publicaciones.html
3)Informe sobre la situación de derechos humanos y hechos de violencia durante los meses enero y febrero 2009,  GAM, 2009.2
http://www.gam.org.gt/public/publi/pdf/Informefebrero2009.pdf
4)10 years without war…waiting for peace:The State of Compliance with the Peace Accord on Strengthening Civilian Power and the Role of the Armed Forces in a Democratic Society, PBI,2007
http://www.pbi-guatemala.org/field-projects/pbi-guatemala/publications/special-reports/?no_cache=1
5)" Empresas de seguridad privada proliferan en tiempos de Paz",Inforpress Centroamericano. 2007.03.30
http://www.albedrio.org/htm/articulos/s/sgiron-015.htm
6) "Seguridad interna: fuerzas castrenses ganan terreno",Inforpress Centroamericano. 2008.02.27


 3/21付記:議会で審議されていた武器弾薬の管理に関する法は再び審議が中断しているとのことである。ラ・オラ紙によるとライセンス当たり月400発で合意された弾薬の購入上限が、月1200発に密かに改変されたとのことである。
http://www.lahora.com.gt/notas.php?key=46052&fch=2009-03-19
http://www.prensalibre.com/pl/2009/marzo/20/302864.html

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2009/03/13

グアテマラへようこそのご案内

開発と権利のための行動センターでも発行に協力しております、「グアテマラへようこそ」のメールマガジン第52号が発行されました。
 目次のみ掲載します。
メールマガジンのバックナンバー、登録は次のサイトから
http://archive.mag2.com/0000151310/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
           グアテマラへようこそ メールマガジン
              2009年3月13日発行  第52号
                     発行部数:252(3/13現在)
              発行:グアテマラへようこそ@ねっと
          http://homepage2.nifty.com/Guatemala/index.htm
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 グアテマラへようこそ ●目次●
●1 イベント案内
1-1 セルバンテス文化センター「線路と娼婦とサッカーボール」
1-2 南米連続勉強会 -2月21日エクアドル
●2 グアテマラ短報(2/10作成)
2-1 危険にさらされるバス運転手
2-2 禁煙法施行へ
2-3 性的暴行や搾取に対する法の成立
2-4 グアテマラで大規模開発の背後に潜む殺人グループ
2-5 悪化する治安状況を前に、再び広がりつつある軍の影
2-6 その他
●3 関係団体から
3-1 グアテマラ支援に関する意見交換会
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2009/03/07

グアテマラで大規模開発の背後に潜む殺人グループ

  グアテマラで鉱山開発や水力発電ダム建設に伴う人権侵害事件が相次いでいる。1月23日にはウエウエテナンゴ県のサン・イデルフォンソ・イシュタウアカンにおいて、鉱山開発による先住民族の権利侵害を訴えていた若者のグループ、モホマヤスのサンティアゴ・ペレスとマリア・デ・ラス・メルセデスの2人の若い活動家がむごたらしく殺害される事件が起きている[1]。しかしこの事件以外にも各地で脅迫や暗殺予告が相次いでおり、2人が所属していたモホマヤスでは2月23日、改めて声明を発表し、各地で鉱山開発やダム開発に伴って多数の脅迫事件などが起きていることを告発している。
  声明文は次のようなケースを指摘している。 
 キチェ県、シャララ・ダム計画地域のコポン川においてダム開発反対運動を続けているドミンゴ・コックおよびフェルナンド・コックに対する脅迫。 
 2008年8月、キチェ県、サン・フアン・コッツアルの市長が、地域の水力発電ダム計画に反対しているペドロ・サンブラノとバルタサル・デ・ラ・クルスに対し、反対運動を続ければ殺害するとピストルを手に脅迫。 
 2008年11月から12月にかけて、先住民族の集団的権利確立のためのプロジェクトを推進しているホルヘ・モラーレスを電話で脅迫。12月14日には事務所から尾行し、路上で銃口を突きつける。 
 2009年2月2日、アルタ・ベラパス県のカアボンにおいて、鉱山開発やダム開発の文化的・環境的な影響調査の支援作業を行ったネリ・ロメオ・コック・チョックを誘拐。車に押し込んで、殺害すると脅迫。更に所有していた報告書のコピーを強奪。 
 こうした事件を踏まえ、先住民族組織では司法当局などに対して厳正な調査、特に暗殺団の解明と解体を要請している。[2] 
 現在、グアテマラでは新鉱業法が議会のエネルギー・鉱業委員会で審議されているが、企業に対する免税措置が維持されるなど鉱業促進の色が強く出ている。先住民族組織は新しい鉱業法案について、先住民族の権利を十分に保障していない上に、憲法に定められている基本的な人権を侵害していると告発している。[3] 
 司法制度が脆弱化し、犯罪者が野放しになっているグアテマラではあるが、地域住民の権利を十分に尊重した法律を施行し、それを履行することがこのような人権侵害を防ぐためには不可欠であろう。(0902.27)

 付記:[1]の事件についてはいまだ調査も行われず、当時検死すら行われなかったと報告されている。この事件について、厳正な調査を要求するレター文例>>>090307%20carta.pdf090307 carta.pdf 
 説明文書入りA4バージョン090307%20A4%20carta.pdf090307 A4 carta.pdf

 開発と権利のための行動センター
 青西
 

[1]この事件については日本の連帯組織なども声明文を発表しており、日本の14団体が抗議の声をあげている。 
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2009/01/post-ae49.html
[2]La Coordinadora Nacional de Viudas de Guatemala CONAVIGUA,El Movimiento de Jovenes Mayas MOJOMAYAS, La Coordinacion y Convergencia Nacional Maya  Waqib’ Kej, LA PERSECUCION DE LIDERES INDIGENAS QUE LUCHAN POR LA DEFENSA DE LA MADRE TIERRA EN GUATEMALA, 2009.2.23 
[3] Declaracion del Consejo de los Pueblos de Occidente, 2009.2.24 
 

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2009/03/03

グアテマラの悪化する治安状況を前に、再び広がりつつある軍の影

  36年間にわたる内戦の中で、政府軍による大規模な虐殺が繰り広げられたグアテマラでは、1996年の内戦終結に際して締結された和平協定において、軍の役割は国境防衛に限定されたはずであった。しかし軍の兵員数削減の一方で、2006年より開始された警察支援という名目での軍による治安維持活動は、麻薬組織など組織犯罪の広がりや、文民警察の限界、汚職や腐敗を前に足場を固めつつある。
 2月16日付けの現地のプレンサ・リブレ紙の記事によると、軍に対して国内362の街区や村などから治安維持のための出動要請があげられているという。さらには軍による激しい弾圧にさらされたグアテマラ北部、キチェ県イシル地域でも駐屯地が再開されるという。
  一方、2004年まで派遣されていた国連グアテマラ和平検証団の最後の代表であったトム・コニックスは、今年2月8日にグアテマラを訪問した際のインタビューにおいて、こうした軍の展開に懸念を表明している。コニックスは1996年に締結された和平協定の最も重要な成果の一つとして、民主的な社会における軍の機能が定められ、その人員が半分に削減されたことに言及する一方で、現状のグアテマラにおける治安の問題、脆弱な文民警察の問題を指摘している。しかし治安の悪化の中で、軍が市民社会を守るとして、道路に展開することの危険性を指摘し、必要な数の文民警察を育成し、配置することの必要性を訴えている。[1]
 こうした中、警察と軍の参加によって行われた農民排除における過剰な暴力に対する反発も強まっている。アルタ・ベラパス県では、2月11日、不法占拠とされた農民が、警察に加えて100名余りの軍部隊に弾圧され、1名の死者が出る事件が起きている。これに対してグアテマラの農民組織は「グアテマラ軍は国境を防衛するかわりに、権利を要求する先住民族のコミュニティを弾圧している...和平協定によって民主社会における軍の役割は国家主権を守ることに限定されたはずであるにもかかわらず、内戦期のように再び弾圧を行っている。それも今は農園主と寡頭支配層を擁護するためにだ」と告発している。[2]
 1月末にもペテン県のラグーナ・デル・ティグレ国立公園に侵入しているとされたコミュニティが弾圧を受け、軍のヘリコプターなどからも銃撃される事件がおきている。人権団体は軍の命令に従わなかったとして射殺された者もいると告発している。[3]

 今年度には軍事予算の増加、増員なども既に計画されており、麻薬対策の名目で軍による人権侵害が広がらないよう国際社会の目が必要とされている。(2009/2/19 青西靖夫)


[1]Centro de Estudios de Guatemala, ENTREVISTA A TOM KOENIGS, ULTIMO JEFE DE MINUGUA,Guatemala, 2009/2/8
[2]CONIC, "CONIC CONDENA ENERGICAMENTE EL DESALOJO DE LA COMUNIDAD LOS PINOS, SAN MIGUEL TUCURU",Guatemala,2009/2/11
[3]  Convergencia por los Derechos Humanos, "COMUNICADO DE PRENSA-Laguna del Tigre",Guatemala,2009/2/10
                       

 

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2009/02/13

グアテマラ:ラグーナ・デル・ティグレ国立公園における衝突 他

  1:ペテン県、ラグーナ・デル・ティグレ国立公園における農民と警察及び軍の衝突
  1月26日、ペテン県のラグーナ・デル・ティグレ国立公園において、警察及び軍と農民との衝突が起き、2名が死亡し、40名以上が逮捕されるという事件が起こった。
  ペテン県の県知事は、農民によって拘束されていた国家自然保護区審議会(CONAP)の保護管の解放のためであったと今回の介入を正当化し、「農民の大半は武装し、450ヘクタール余りの森林を破壊しての農園設置を請け負っていた」、「逮捕された40名のうち25名は土地分配を受けたにもかかわらずその土地を売却して、土地への侵入を続けている」 と語っているとのことである。[1]
  [1] http://www.prensalibre.com/pl/2009/febrero/03/292807.html 2009/02/07

  一方、農民組織は声明文において次のように告発している。
  1990年に設置されたラグーナ・デル・ティグレ国立公園に存在する37コミュニティの一つであるエル・ベルヘリトは、1月20日に焼き払われ、160家族が家を失った。翌21日、この損害に対する補償とこの地域の問題を根本的に解決するための対話を求め、この放火に関与したCONAPの2名の保護管を拘束。しかし対話は拒否され、26日朝6時、担当判事の命令もないままに、ヘリコプターや装甲車が進入し、発砲し始めた。明らかに過剰な武力の行使である。こうした軍事的介入によって、ロベルト・ディアスとフェルミン・ガルシアが死亡した。このほかにも複数の死者・負傷者がいたが、警察がどこにつれていったのか不明である。またこの26日に44名が逮捕された。
  農民組織は、農民を麻薬密売組織や犯罪者呼ばわりすること、武装していたといった指摘を拒否し、15年以上にわたってこの地に住んでいると明言。一方「保護区」というが、メキシコの伐採業者が、当局と結託して希少な木材を伐採し、考古学的遺品を略奪し、また石油企業が開発を進めていることを指摘。
「トウモロコシを作っている農民がなぜ<保護されている>という土地から追われ、迫害されなくてはならないのか」、国家の最大の責任は「国民を守ることではないのか」と問いかけている。[2]
[2] LAGUNA DEL TIGRE, AREA PROTEGIDA, PARA QUIEN? , CONIC, 2009.2.3

  ペテン県小教区ではカトリック教会はこの事件について次のような声明を発表している。
  社会司僕会と人権擁護事務所では昨年から対話テーブルの設置を助け、政府関係機関と保護区内にあるコミュニティとの対話を促してきた。しかし政府側は対話の意思を見せてこなかった...保護区内に定着した住民を、麻薬密売やテロリズム、誘拐者、不法侵入者と一概に決めつけ、無差別な弾圧を正当化することは許されない。これは過去の弾圧政策の論理となんら変わるものはない...政府自体が組織的暴力に対抗する力がないことを認めつつ、貧困な農民家族に向かっては暴力を発動するのである。ヘリコプターや装甲車を動員し、警察や軍が人々に銃口を向け、商店を略奪し、家々を焼き払い、人々を殺害する。このような行為はいかなる理由を持っても正当化することはできない。
 このような行為を許可した政府に対して、責任者の罷免、自然保護区内のコミュニティに関する対話テーブルの設置、また関係機関に対して、持続的な開発のためのオータナティブを模索することを求めるものである。[3]
COMUNICADO DEL VICARIATO APOSTÓLICO DE PETÉN ANTE LA BRUTAL INTERVENCIÓN DEL ESTADO DE GUATEMALA EN LA LAGUNA DEL TIGRE EL 26 DE ENERO 2009 (2009.1.27)
http://chiapas.indymedia.org/article_161845

 また人権団体の連合体である la Convergencia por los Derechos Humanosは、 死亡したロベルト・ディアスは軍の腹ばいになるようにという命令に従わなかったことで銃殺されたと告発。更に、複数の政府当局関係者や治安関係者、大農園主、コミュニティメンバーや偽リーダーが麻薬密売組織との関係としているとの証言が得られていると伝えている。
 人権組織は、政府に対して今回の事件に関する十分な調査、組織犯罪への対応、環境保護団体や社会組織に対して、対話を進めることなどを要請している。[4]
[4] Comunicado emitido por la Convergencia por los Derechos Humanos(2009.2.10)

2:アルタ・ベラパス県、トゥクルにおける強制排除
 2月11日、アルタ・ベラパス県のサン・ミゲル・トゥクルのロス・ピノス農園において、300人の警察の鎮圧部隊と100人の軍隊が動員され150家族が強制的に排除された。彼らは2007年3月より借地農として居住しており、当初は農園の土地を購入するという話になっていたのを農園主側が一方的に破棄したものであるという。
 この排除で1名が死亡し、複数名が銃撃によって負傷したという。農民組織は十分な調査もなされないままに、排除命令が出されたことを非難し、またグアテマラ軍が先住民族コミュニティの弾圧に関与していることを告発している。
CONIC CONDENA ENERGICAMENTE EL DESALOJO DE LA COMUNIDAD LOS PINOS, SAN MIGUEL TUCURU(2009.2.11)

 軍隊も出動しての暴力的な弾圧に対して強く抗議していく必要があると考えます。

 開発と権利のための行動センター
 理事 青西

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2009/01/29

グアテマラにおける暗殺事件:声明文

以下、賛同団体の確定した声明文です。
抗議ハガキ例文pdfはこちら 090129%20carta.pdf090129 carta.pdf

グアテマラ、モホマヤスのメンバー殺害に関する日本の市民社会、市民組織からの声明

 私たちは、1月23日にウエウエテナンゴ県サン・イデルフォンソ・イシュタワカンにおいて、グアテマラの先住民族組織であるモホマヤスの若者2名がむごたらしく殺害された事件を強く非難します。また人権や先住民族の権利のための活動家の安全と生命が脅かされていることに対し深い憂慮の念を示すものです。
  グアテマラ政府に対して次のことを要請します。
1.    人権や先住民族の権利のための活動家および殺害された二人の家族の安全と生命を保証すること
2.    事件の厳正な調査を行い、責任者を法的に処罰すること
私たちは国連総会で採択された先住民族の権利宣言は先住民族、非先住民族ともに重要な責任であると理解しています。またグアテマラの先住民族組織に対して先住民族の権利の尊重のために闘っている皆さんへの連帯の意を表明します。2009年2月2日

団体名一覧
日本カトリック正義と平和協議会・会長 松浦悟郎司教
日本ラテンアメリカ協力ネットワーク(RECOM)
開発と権利のための行動センター(CADE)
反差別国際運動(IMADR)
先住民族の10年市民連絡会
アジア太平洋資料センター(PARC)
ジュマネット・ジャパン
メキシコ先住民運動連帯関西グループ
中南米と交流する京都の会
久留米地球市民ボランティアの会(KOVC)
マヤ・コーヒー
WE21ジャパン
旧日本軍性奴隷問題の解決を求める全国同時企画・京都実行委員会
日本国際ボランティアセンター(JVC)

Comunicado de los ciudadanos del Japón sobre el asesinato de dos miembros de MOJOMAYAS

Los ciudadanos y organizaciones civiles del Japón abajo firmantes
MANIFESTAMOS:

Que condenamos fuertemente el vil y cobarde asesinato de Señor Santiago Pérez Domingo y Señorita María de las Mercedes Ordoñez Méndez,  dos compañeros miembros del Movimiento de Jóvenes Mayas – MOJOMAYAS y Coordinadora Nacional de Viudas de Guatemala – CONAVIGUA, ocurrido el día 23 de enero del presente año en San Idelfonso Ixtahuacán, Huehuetenango.  Y expresamos nuestra profunda preocupación ante las amenazas contra la vida e integridad física de los activistas defensores de los derechos humanos y derechos de los pueblos indígenas.  

Solicitamos al gobierno de Guatemala;
1) Asegurar la seguridad e integridad física de las familias de los dos jóvenes asesinados y de todos los activistas pro derechos humanos y derechos indígenas, y
2) Realizar inmediatamente una investigación exhaustiva para esclarecer el hecho y aplicar la ley a los responsables.
 
A las organizaciones indígenas de Guatemala, expresamos nuestra solidaridad con ustedes que luchan incansablemente para alcanzar el pleno respeto de los derechos indígenas.   Estamos conscientes de que es un compromiso de todos, los indígenas y no indígenas, velar por que se respeten los derechos indígenas plasmados en la Declaración sobre los Derechos de los Pueblos Indígenas adoptada por la asamblea de la ONU.

Atentamente

Consejo Catolico de Justicia y Paz de la Conferencia Episcopal del Japon.
Presidente Obispo Michael Goro Matsuura
Red de Cooperación Mutua entre Japón y America Latina, RECOM
Centro de Acción para el Desrrollo y el Derecho, CADE
The International Movement Against All Forms of Discrimination and Racism (IMADR)
Gestión ciudadana para ONU decenio internacional de los pueblos indígenas del mundo(INDEC)
Pacific Asia Resource Center, PARC
Jumma Net-Japan
Grupo Kansai de Solidaridad con los movimientos indigenas de Mexico
Grupo Kioto de solidaridad con los pueblos de America Latina
Maya Coffee
Kurume Overseas Volunteer Collaborations
Kyoto Committee on the Issue of Sexual Slavery under the Former Japanese Imperial Army
Japan International Volunteer Center(JVC)


 以下当初要請文

今月23日にグアテマラ、コナビグアの若者組織であるモホマヤスのメンバー二人が殺害されました。この件について、日本ラテンアメリカ協力ネットワーク(RECOM)と開発と権利のための行動センター(CADE)では、日本の市民グループ連名でグアテマラ大統領他関係機関宛に緊急コミュニケを出すことにしました。

 事件について、その背景、コミュニケの内容は下記のとおりですので、賛同をお願いいたします。賛同いただける場合は、来週月曜日2月2日の朝までに連絡をお願いいたします。質問などありましたら新川(E-mail niikawa@igc.orgまでお願いします。
貴団体の名称、英語、スペイン語での名称があればそれもお願いします。ない場合はこちらで訳させていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。

日本ラテンアメリカ協力ネットワーク(RECOM)
開発と権利のための行動センター(CADE)

090121%20comunicado.pdf090121 comunicado.pdf(声明文賛同要請書pdf版)

====
<背景説明等>
中米グアテマラ共和国ウエウエテナンゴ県サン・イデルフォンソ・イシュタワカンで、モホマヤス(コナビグア<連れあいを奪われた女性たちの会>青年組織)のリーダー2名が殺害され、1月23日朝、遺体で発見されました。
レコムではモホマヤス代表のロサ・アマンダ・ペレスさんを昨年10月に招聘し、スピーキング・ツアーを行い、モホマヤスの活動を応援していましたが、最悪のことが起こってしまいました。ロサさんを始め、モホマヤス、コナビグアのメンバーは大きな衝撃を受けていますが、私たちにとっても大変なショックでした。

【殺害されたモホマヤスのメンバー】
1.サンティアゴ・ペレス・ドミンゴさん(男性・26歳)
コナビグアとモホマヤスの活動に積極的に参加。モホマヤスのマム地域コーディネーターや、先住民族の集団の権利尊重を求める運動の地域プロモーターを務めていた。
2.マリア・デ・ラス・メルセデス・オルドニェス・メンデスさん(女性・19歳)
モホマヤスの地域リーダーとして、研修や地域での活動に積極的に参加。

2人とも特に最近では、イシュタワカンの鉱山開発問題調査において地域の中心となって活動してきており、その報告書発表の準備を行っているところでした。彼らがこれまで直接脅迫を受けていたかなど、まだ詳細は把握されていませんが、2人とも上記のような活動を進めてきた地域リーダーであり、先住民族の権利・人権尊重を求める活動家・組織への脅迫やあけすけな嫌がらせ等が続いていることから、コナビグアではこれは一般犯罪ではなく、活動家を狙った計画的な犯罪であると見ています。
サン・イデルフォンソ・イシュタワカンの鉱山開発については、1年ほど前に出されたコナビグアの報告書によると、地下トンネル掘削を原因とする耕地の地割れ、水源の汚染及び渇枯、それに伴う農作物の品質低下や家畜の死亡率増、様々な病気(気管支系及び消化器系の病気、結核他の感染病など)の増加、森林破壊によるマヤ聖地の破壊などが引き起こされており、現地ではこれに対する抗議運動を展開しています。

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2009/01/26

グアテマラ:鉱山開発に抵抗してきた活動家殺害

 現地からの連絡によると1月23日、グアテマラ西北部、ウエウエテナンゴ県のサン・イデルフォンソ・イシュタウアカンのチュクップ村の、サンティアゴ・ペレス・ドミンゴさんとマリア・デ・ラス・メルセデス・オルドニェスさんの2名が暗殺された。
 
 声明文によると、この2人はコナビグア(連れあいを奪われた女性たちの会)の若者グループが組織したMOJOMAYAS(マヤの若者運動:モホマヤス)のメンバーであり、この地域で先住民族の集団的な権利の擁護のために、特に母なる大地、子どもや若者の権利のためにプロモーターとして活動してきたとのことである。
 最近は「先住民族のテリトリーへの権利の侵害:サン・イデルフォンソ・イシュタウアカンにおける鉱山開発の状況」という報告書の発表会の準備に取り組んでいるところであったという。
 コナビグア及びモホヤマスでは、サンティアゴとメルセデスの殺害は、先住民族の権利や人権一般への擁護のために活動する者たちへの脅迫の一環であり、暗殺集団が免責されていることの証であると告発するとともに、母なる大地の擁護のために活動するリーダーたちの生命と安全の尊重、真相の究明と責任者の法的処罰などを求めている。 
http://www.albedrio.org/htm/otrosdocs/comunicados/variasorganizaciones-014.htm

 サン・イデルフォンソ・イシュタワカンにおける鉱山開発は1960年代に開始され、1977年11月には鉱山労働者が労働条件の改善を求めて、首都までのデモ行進を行っている。当時としては労働組合の結成とデモ行進は画期的な出来事であった。その後、この地域は軍の弾圧、自警団の組織などが進められた。
 ここ数年はクンブレ村の周辺などで露天掘りを開始し、地域住民との対立が深刻化してきていたという。詳細はつかめていないが、家屋の破壊、水系汚染などの問題が引き起こされているようである。
 
 開発と権利のための行動センターでも関係団体と協力しての対応を検討している。

 開発と権利のための行動センター
 理事 青西

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2008/11/26

グアテマラ情報:メールマガジンから

 開発と権利のための行動センターでも発行に協力しております、「グアテマラへようこそ」のメールマガジン第49号が発行されました。
 目次のみ掲載します。
メールマガジンのバックナンバー、登録は次のサイトから
http://archive.mag2.com/0000151310/index.html
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           グアテマラへようこそ メールマガジン
            2008年11月26日発行  第49号
                     発行部数:246(11/26現在)
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 グアテマラへようこそ ●目次●
●1 イベント案内
     12月2日 横浜 報告会 
●2 グアテマラと日本をつなぐ
    コデアルテコを応援しています
  小谷操二
●3 グアテマラ短報(11/26作成)
3-1 次年度予算承認のために大規模動員?
3-2 超法規的処刑グループの仕業か
3-3 米国への移民がグアテマラ国内で投資へ
3-4 グアテマラからの養子関連
3-5 グアテマラにおける妊娠中絶
3-6 警察はバイクの二人乗りを禁止したい意向・・・しかしその理由は

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2008/11/08

12月2日 行動センター報告会のご案内

ラテンアメリカの先住民族運動と環境・開発

 行動センターのグアテマラでの活動と

ラテンアメリカ各地の先住民族の取り組み

  開発と権利のための行動センターが行っているグアテマラでの先住民族組織強化の取り組みについての報告を中心に、ラテンアメリカ各地の先住民族が繰り広げている様々な運動について紹介します。
 行動センターのグアテマラでのプロジェクトは、かながわ民際協力基金とアーユス仏教国際協力ネットワークの支援を受けています。

報告者 青西靖夫(開発と権利のための行動センター理事)
    
日時:12月2日(火)  午後6時15分~午後7時45分
会場:かながわ県民センター・県民活動サポートセンター(045-312-1121)
   会議室303(当日先着30名)  
 (横浜駅西口 ヨドバシカメラ手前右折川を渡る)
参加費:500円

主催: 開発と権利のための行動センター(CADE)
WEBサイト:http://homepage3.nifty.com/CADE/  
E-mail cade-la@nifty.com
連絡先:開発と権利のための行動センター青西
    070-5456-3187

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2008/11/05

グアテマラ情報:メールマガジンから

 開発と権利のための行動センターでも発行に協力しております、「グアテマラへようこそ」のメールマガジン第48が発行されました。
 一部抜粋して掲載します。
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           グアテマラへようこそ メールマガジン
            2008年11月5日発行  第48号
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 グアテマラへようこそ ●目次●
●1 グアテマラと日本をつなぐ
    大田美保(グアテマヤ)
    -グアテマラとの出会い その1
●2 グアテマラ短報(11/5作成)
2-1 ポルティージョ元大統領帰国
2-2 グアテマラ北部での長雨被害
2-3 若者の殺害事件の多発
2-4 分裂の続くグアテマラ左派政党
2-5 妊娠中絶で年間3464人の女性が死亡
2-6 違法な養子手続きの広がり
2-7 紛争の激化するコンゴ民主共和国のゴマへグアテマラ軍は増派
●3 インターネットから(11/5作成)
3-1 Fernando Moscoso: Para entender la violencia en Guatemala...
3-2 Una Vez Mas, Tribunal Etico Condena a Goldcorp
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●1 グアテマラと日本をつなぐ
    大田美保(グアテマヤ)    -グアテマラとの出会い その1
こちらは次のサイトにてお読みください。
http://homepage2.nifty.com/Guatemala/NewsGUATEMALA.htm
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●2 グアテマラ短報(11/5作成)
2-1 ポルティージョ元大統領帰国
 任期中の公金横領の疑いで訴追されていたグアテマラの元大統領、アルフォンソ・ポルティージョ(2000/1-2004/1)がメキシコより送還され、国内で裁判にかけられることとなった。元大統領は15億円にも上る公金横領に関与した疑いがもたれているが、2004年2月よりメキシコに逃亡していた。
 現コロム政権がポルティージョ政権期の人材を重用していることや、現与党UNEとFRGの関係なども、この時期の帰国の背景にあるのではないかと言われている。
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2-2 グアテマラ北部での長雨被害
 10月に入り、ペテン県、イサバル県、アルタ・ベラパス県などでは、ここ30年来の記録的な降雨が続き、各地で洪水に見舞われた。河川の氾濫などで1万人以上が避難し、各地で道路や橋が被害を受けた。また収穫期を迎えていた農作物も甚大な被害を受けたようである。復興には200億円近い資金が必要といわれている。
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2-3 若者の殺害事件の多発
 グアテマラの人権団体であるCALDHの報告書によると、2007年に14歳から29歳の若者が3060人殺害されているという。更にこのうちの30%は超法規的な処刑による殺害だと見られている。こうした処刑は、住居の近くより誘拐された後、絞殺や止めの一発を受けて殺害され、また拷問を受けていることが多いという。
プレンサリブレ:Jovenes voluntarios fueron ejecutados 
http://www.prensalibre.com/pl/2008/octubre/26/268524.html
CALDHの報告書はこちら
Las ejecuciones extrajudiciales
http://www.caldh.org/ejecuciones.html 
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2-4 分裂の続くグアテマラ左派政党
 弱体化が著しいグアテマラ左派政党であるが、先の選挙に先住民族政治組織 WINAQと連携してリゴベルタ・メンチュウ候補を擁立したEG(グアテマラのための出会い)も遂にニネット・モンテネグロ議員を残すのみとなった。
 所属していた4名の議員のうち、既に2名が無所属を宣言していたが、10月末に先住民族議員であるオティリア・ルシュ議員が離党。WINAQの政党認可に向けて取り組んでいく方針を明らかにした。
 旧ゲリラ勢力によるURNG(グアテマラ民族革命連合)も2名の議員を有する
のみであり、グアテマラの左派政党は消滅寸前である。 
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2-5 妊娠中絶で年間3464人の女性が死亡
 グアテマラでは法的に認められていない妊娠中絶によって、年間3464人もの女性が死亡しているとプレンサ・リブレ紙は伝えている。
El aborto mata a miles de mujeres en el pais
http://www.prensalibre.com/pl/2008/octubre/23/271873.html
(非常に大きな問題だと思うのですが、保健省のサイトで元データを探してみたのですが見つかりません)
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2-6 違法な養子手続きの広がり
 グアテマラにおいて養子の手続きが厳しくなったなかで、新手の違法な養子手続きの方法が広がっているとのこと。
 妊婦が海外に出国して、そこで出産、その後現地で養父母が実子として届け出るケース、あるいはグアテマラから新生児とともにメキシコに出国して、そこから実子として連れてでるケースなどがあるという。
Nuevas modalidades en adopciones ilegales
http://www.prensalibre.com/pl/2008/octubre/21/271176.html
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2-7 紛争の激化するコンゴ民主共和国のゴマへグアテマラ軍は増派
「国連コンゴ監視団」(MONUC)に派遣されている72名のカイビル部隊が紛争の激化するゴマへ移動。
http://www.prensalibre.com/pl/2008/octubre/31/273517.html
 ゲリラ掃討部隊のための安上がりな経験の機会と考えているのではないか、という疑問の声も呈されている。
http://www.albedrio.org/htm/articulos/s/sandoval-216.htm
 既にコンゴでは2006年に、グアテマラのカイビル部隊の8名が死亡する事件が発生している。 
http://www.prensalibre.com/pl/2006/enero/24/132991.html
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●3 インターネットから(11/5作成)
 スペイン語の情報ですが、いくつか紹介します。
3-1 Fernando Moscoso: Para entender la violencia en Guatemala hay que  entender su historia 
 来日したこともあるフェルナンド氏へのインタビュー記事です。
http://www.albedrio.org/htm/entrevistas/argenpress-001.htm
3-2 Una Vez Mas, Tribunal Etico Condena a Goldcorp
  ラテンアメリカ水法廷の様子が紹介されています。
http://mimundo-jamesrodriguez-esp.blogspot.com/2008/09/una-vez-ms-tribunal-tico-condena.html
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2008/10/29

中米各地で広がる水害

 停滞する前線の影響で、グアテマラやホンジュラスなど中米各地で洪水、浸水などの被害が広がっています。
 残念ながら開発と権利のための行動センターでは状況を追えていませんが、いくつかの海外メディアの記事などへのリンクを紹介します。
 BBC-Mundo
"La peor tragedia desde el Mitch" (Honduras)
 http://news.bbc.co.uk/hi/spanish/latin_america/newsid_7696000/7696446.stm
Guatemala en emergencia (Guatemala )
http://news.bbc.co.uk/hi/spanish/latin_america/newsid_7694000/7694398.stm
ACT Alert: Intense rains, Central America
http://www.alertnet.org/thenews/fromthefield/222031/122519043443.htm
Honduras and Central America: Floods OCHA Situation Report No. 4
http://www.reliefweb.int/rw/rwb.nsf/db900SID/KSAI-7KU2GT?OpenDocument&rc=2&emid=FL-2008-000198-BLZ

 グアテマラの状況も一週間あまりお伝えするのが遅くなりました。
 雨が続いたグアテマラ北部では、洪水、浸水などの被害が広がっています。ペテン県、イサバル県、アルタベラパス県などを中心に、水没、洪水などの被害を受けています。農作物などにも甚大な被害が出ている模様であり、収穫期の作物が失われているようです。ペテン県では、23日には河川氾濫、浸水で消滅しかかっている村もあるという報道もなされています。
http://cerigua.info/portal/index.php?option=com_content&task=view&id=5049&Itemid=31
Cinco mil afectados deja depresión tropical No. 16  
http://www.prensalibre.com/pl/2008/octubre/21/271166.html
En Petén e Izabal llevan 8 días entre el agua y el fango  
http://www.prensalibre.com/pl/2008/octubre/24/271970.html
Destinarán fondo millonario para emergencia en Petén  
http://www.prensalibre.com/pl/2008/octubre/24/271960.html
Lluvia deja 45 mil afectados  
http://www.prensalibre.com/pl/2008/octubre/25/272251.html
Comunidades afectadas por la lluvia deberán esperar por asistencia  
http://www.prensalibre.com/pl/2008/octubre/28/272699.html

 開発と権利のための行動センター
 青西

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2008/10/24

「イシルの若者たちの活動支援」の報告

 6月23日に掲載しました「イシルの若者たちの活動への支援」のお願いについて報告します。
 キチェ県のイシル地方、コッツアルで活動するCONJUPAZ(Coordinadora Integral de la Juventud Maya Cotzalense por la Paz :マヤ・コッツアルの若者たちの平和のためのコーディネーター)のためのPC支援について報告します。
 第一期を8月末で締めましたが、皆様のおかげで計800ドルの寄付金を頂くことができました。その資金によって9月17日、デスクトップのPC一台とプリンターを購入しました。現地からの写真等はまだ届いていませんが、ここに報告させて頂きますとともに、ご協力に感謝します。

 現在12月末までを目標に第二期の寄付金を集めておりますのでよろしくお願いします。
 終了=第一期:目標額10万円 
    (デスク・トップ一台、プリンター、USBメモリー)
 第二期:追加目標額 10万円 (ラップ・トップ一台)
 詳細はこちらへ  
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/50657/41620039

  また現地から来ております、購入機材の詳細はこちらのサイトで確認できます。キャンペーンページの報告にレター(スペイン語)へのリンクを貼っています。
  http://homepage3.nifty.com/CADE/campaign/cotzal.htm

 今後とも現地の状況など伝えていきますのでよろしくお願いします。 

 開発と権利のための行動センター
 代表理事 青西靖夫

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2008/10/08

勇気を受け継ぐⅡ ロサ・ペレス=トフ スピーキング・ツアー   

開発と権利のための行動センターも賛同団体となっております、
「勇気を受け継ぐⅡ ロサ・ペレス=トフ スピーキング・ツアー」がもうすく日本国内各地で開催されます。このブログでは日時・会場・時間だけ紹介させて頂きます。変更の可能性などもあるようですので、詳細は日本ラテンアメリカ協力ネットワーク のHPにてご確認ください。
>>>http://www.jca.apc.org/recom/speakingtour08.html
久留米市:10月12日(日) 11:30~ 
久留米市男女平等推進センター(えーるピア久留米内)210/211号室
佐賀市:10月14日(火)14:30~ 
佐賀大学(本庄キャンパス)農学部大講義室 
広島市:10月15日(水)18:30~ 
カトリック幟町教会 カトリック会館1階多目的ホール
高知市:10月17日(金) 18:00~ 
高知大学朝倉キャンパス メディアの森6Fホール
高知市:10月18日(土)18:30~20:30 
県民文化ホール第3多目的室
神戸市:10月21日(火) 16:00~ 
神戸市外国語大学 学舎208号
西宮市:10月22日(水)10:35~11:05 
関西学院大学上が原キャンパス 法学部チャペル
京都市:10月23日(木)19:00~ 
ひと・まち交流館 京都
飯田市:10月26日(日) 13:30~15:30 
飯田市勤労者福祉センター 2F 視聴覚室
東京:10月28日(火)18:30~ 
早稲田奉仕園 You-Iホール
札幌市:10月31日(金) 18:30~ 
かでる2・7 710研修室 

主催:コナビグア招聘実行委員会

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2008/09/18

CALASより

CALASのユリ・メリニ所長への襲撃事件を受けて開発と権利のための行動センターでも連帯を示すレターを送付しました。

以下CALASからの連帯への感謝状です。

事件の詳細はこちら>>>http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2008/09/ngo-d5a2.html

CALASが作成した事件に関する現地報道の切り抜きはこちら

「20080916_reporte_de_noticias_dr. Yuri Giovanni Melini.pdf」をダウンロード

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2008/09/05

グアテマラ:環境活動NGO代表銃撃

 9月4日朝、グアテマラの環境NGO、CALAS(環境・社会のための法的アクション・センター)の所長であるユリ・メリニ氏が銃撃され、重傷を負うという事件が起きました。開発と権利のための行動センターとしては、環境問題、社会問題の解決のための正義を求めてきた活動家に対する暴力事件に対して深い憤りを覚えるとともに、このような事件が繰り返されないことを強く願うものです。 
 環境に対する権利の確立を目指し、ユリ・メリニ氏は環境問題に関して積極的な発言を続け、6月にはCALASが提出した鉱山法に対する違憲審査請求が認められ、現行の鉱山法のいくつかの条項が違憲であることが宣言されたばかりでした。
 また8月29日には政府広報誌であるDiario de Centro América紙において、環境活動家への脅迫が続いていることを告発したばかりでした。

 開発と権利のための行動センターではこれまでも様々な活動でCALAS、そしてユリ・メリニ氏と協力し、アドバイスを受け、情報交換をしてきました。今月開催されるラテンアメリカ水法廷においてもCALASそしてユリ・メリニ氏は重要な役割を果たしていました。
 既にグアテマラ政府自ら、そしてまた環境団体がこの事件に関して声明を発表していますが、日本からも必要な動きを取っていく方針です。

 開発と権利のための行動センター
 代表理事 青西
 
アムネスティ・インターナショナルもこの事件に対して緊急行動を行っています。参考にしてください。(英文)
http://www.amnesty.or.jp/modules/wfsection/article.php?articleid=1888&sel_lang=english

 関連記事
Gobierno repudia atentado contra líder ambientalista
http://www.guatemala.gob.gt/comunicado4908.pdf
AMENAZAS A AMBIENTALISTAS
http://dca.gob.gt:85/diariopdf/080829.pdf
Consideran que ataque fue por su activismo "Atentan contra activista ambiental Yuri Melini, director de CALAS"
http://www.lahora.com.gt/notas.php?key=36256&fch=2008-09-04
Director de Calas resulta herido en ataque armado  
http://www.prensalibre.com/pl/2008/septiembre/04/261666.html
Repudian ataque contra director de Calas  
http://www.prensalibre.com/pl/2008/septiembre/04/261730.html
Alta comisionada adjunta de la ONU condena atentado contra Melini  
http://www.prensalibre.com/pl/2008/septiembre/04/261789.html

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2008/09/04

グアテマラ:鉱山開発問題の動向

 グアテマラにおける最近の鉱山開発関係の動向を整理する。グアテマラにおける鉱山開発は不透明なところがあるものの、見直しに向かうのではないかと思われる。

1)エストールにおけるニッケル開発
 グアテマラ東部のイサバル県エストールにおけるニッケル鉱の採掘権を有していたスカイ・リソーシーズ社は、やはりカナダ系のHudBay Minerals社に合併され、エストールのフェニック・プロジェクトもHudBay社の元に入った。スカイ・リソーシーズ社は米国の金融危機などから投資を先送りにしてきたため、この合併で開発が動き出すのかどうか定かではない。[1]
[1] HudBay Minerals toma el control del proyecto Fénix(el Periódico 08/08/20)http://www.elperiodico.com.gt/es/20080820/economia/66608/

2)アルタ・ベラパス県のカアボンにおけるニッケル鉱などの開発
 上のエストールに隣接するアルタ・ベラパス県のカアボン、セナウ、パンソスにおいては、マヤニッケル社による資源探査に対して住民の抗議行動が高まっている。BHP Billiton社の子会社であるマヤ・ニッケル社に対して、操業を中止して、この地域から出ていくように要求しているとのこと。[2][3]
 6月23日付けのペリオディコ紙は、この地域におけるマヤ・ニッケル社の探査事業が、法に定められた環境影響評価を実施していないことを告発している。環境・自然資源省(MARN)はこの探査に関して、マヤ・ニッケル社に罰金を科しているが、企業側は対抗措置をとっているとのことである。記事では環境団体の声を引用して「罰金を科すというのは歴史的な行為である」と指摘している。[4]
[2]Pobladores de Santa María Cahabón se oponen a minería(Cerigua 08/07/11)http://cerigua.info/portal/index.php?option=com_content&task=view&id=1650&Itemid=2
[3]Se agudizan tensiones entre pobladores y compañías extractivas(08/08/29) http://www.noalamina.org/mineria-argentina-articulo1572.html
[4]Empresa minera acusada de operar sin Estudios de Impacto Ambiental(el Periódico 08/06/23) http://www.elperiodico.com.gt/es/20080623/investigacion/58638/

3)脅迫を受ける環境・自然資源省大臣
 これまで非常に弱い立場に置かれていたMARNであるが、コロム政権下、フェラテ大臣を迎えて積極的な行動を取りつつある。上に挙げたマヤ・ニッケル社に対する罰金もその一つである。
 フェラテ大臣はプレンサ紙のインタビューの中で、環境影響評価を強化し、法を公平に適用していくと発言している。しかしその一方で、直接の脅迫も受けていることを明らかにしている。また現行の鉱山法について、見直す必要があることを明確に発言している。[5]
[5]Luis Ferraté: “Debo proteger la vida de todos”(Prensa Libre 08/08/03)http://www.prensalibre.com/pl/2008/agosto/03/253102.html

4)鉱山法に対する違憲判決
 憲法裁判所は6月19日、鉱山法の第19条、第20条、第21条、第 24条, 第27条, 第81 及び第75条が違憲であるとの判決を下している。この判決では、第19条、第20条にある、影響緩和策、環境影響評価に対して30日以内に承認しない場合には、自動的に承認されたものとみなすという点、第75条における排水に対する責任の曖昧さ、第81条における廃棄物や騒音を「可能な範囲で」避けることとしている規定などを違憲と判断している。[6]
 違憲審査を請求したグアテマラの環境団体CALAS(社会・環境に対する法的アクションセンター)はこの判決を「歴史的な先例であり、特定の利益よりも公共の利益が優越することを、また環境に対する権利がグアテマラ社会の生活と健康のための優先的なものであることを明確にしている」と評価している。[7]
[6]Expediente 1491-2007, Corte de Constitucionalidad
[7]El Comunicado de CALAS EN FIRME SENTENCIA DE INCONSTITUCIONALIDAD DE ARTÍCULOS DEL DECRETO 48-97 “LEY DE MINERÍA” DE LA REPÚBLICA DE GUATEMALA(08/06/20)

5) サン・マルコス県
 サン・マルコス県では鉱山開発に拒否の姿勢を示す「住民投票」が続いている。6月12日にタフムルコで、また7月4日にはサン・ホセ・オヘテナンで「住民投票」が行われている。[8]しかしながら、既に操業を開始しているマルリン鉱山の問題については動きは停滞している。家屋への被害等についても鉱山側は責任を否定したままである。こうした中サン・マルコス県の先住民族組織はラテンアメリカ水法廷において鉱山開発による水系汚染の問題を訴える予定である。[9]
[8]COPAE, El Roble Vigoroso #17, 15/07/08
[9]Guatemala: inquietud por fiebre del oro 08/08/21)http://news.bbc.co.uk/hi/spanish/business/newsid_7574000/7574484.stm
[10]El Centro Pluricultural para la Democracia -CPDSotzil,Demanda contra el Estado de Guatemala y la empresa minera Montana Exploradora de Guatemala, S.A. por minería a cielo abierto y subterránea en los Municipios de San Miguel Ixtahuacán y Sipacapa http://www.albedrio.org/htm/documentos/DemandaTLASanMiguelySipacapa.pdf

 最近の動きで最も重要なものはやはり違憲判決であろう。この判決を受け、今後の新規の鉱山開発には新しい鉱山法を制定せざる得ない(はずである)。更に厳密な環境影響評価の要求は、今後の野放図な開発への歯止めとなることが期待される。しかしながらコロム大統領の積極的なイニシアティブを見ることはできない。

 開発と権利のための行動センター
 青西靖夫

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開発と権利のための行動センターのプロジェクトから/地域の連携の強化

 行動センターでは、自然資源に対する先住民族の権利を確立していくことを目的に、先住民族組織の活動を支援しています。

 現在、グアテマラそして中米諸国では、鉱山開発や水力発電ダムなど様々な巨大プロジェクトが、地域に居住する先住民族の意思を問うこともなく、押しつけられるという問題が各地で起きています。これは昨年国連で承認された「先住民族の権利に関する宣言」に違反するものでもあります。
 しかしその中で、各地で地域住民の主体的な参加による運動が広がっています。地域の先住民族による協議の実施や地域の様々な団体によるネットワークの形成、国際的な運動との連携などが進みつつあります。インターネット・カフェや携帯電話など、地方都市や農村部でも、国内外の機関と直接にコミュニケーションを取れるインフラが確立してきたということも重要な要因だと思いますが、首都を拠点とするNGOや運動体の主導ではなく、問題を抱える諸地域に、様々な運動が生まれ、それらがつながりつつあることは非常に重要な動きだと思います。

  こうした中で、既にこのブログでも紹介しました「ラテンアメリカ水法廷」が9月8日~12日にかけてグアテマラ、アンティグアで開催されます。この中では次のような告発が取り上げられます。
・産業及び生活排水によるアルタ・ベラパス県のチチョフ湖の水質汚染
・エルサルバドルのトロソ川におけるダム建設によるセンスナパン水系への影響
・パナマのボンジック川及びチャンギノーラ川におけるダム建設の問題
・メキシコ、シロチィンゴにおける医療廃棄物問題
・メキシコ、マラバスコ水系の汚染
・グアテマラ、サンマルコス県における露天掘りの鉱山開発によるクイルコ水系の汚染
・ブラジルにおけるマデイラ川巨大ダム建設問題
・ウエウエテナンゴ県のサン・フアン水系の汚染
  このほかにも先住民族と環境、水、テリトリーをテーマにしたフォーラムがいくつも開催されます。

 開発と権利のための行動センターでは、こうした集まりを通じて、各地の先住民族組織が様々な経験や取り組みを共有し、問題解決に向けて取り組む力、その支えとなる様々なつながりを強化していくことが重要だと考えています。
 
 そこで今回のラテンアメリカ水法廷に向けて、開発と権利のための行動センターでは、ダム開発問題を抱えるキチェ県のイシル地域やイシュカンの地域リーダーの参加経費を支援するとともに、パナマの先住民族の代表の参加経費も支援しています。

 日本からも是非参加したいところですが、限られた予算はやはり現地の人々の参加のために向けていきたいと考えています。パナマからも現地の意向で、1名ではなく2名ということで飛行機ではなくバスを乗り継いで参加する予定です。

 是非、開発と権利のための行動センターの活動をご支援ください。
◆郵便振替口座 00230-5-131472
◆口座名 開発と権利のための行動センター
(通信欄にグアテマラと指定ください)


 また今回、日本からの参加者を送る予算がないこともあり、ちょうどグアテマラ滞在中で参加できるというような方がおられましたら報告を頂けるとうれしい限りです。

  ラテンアメリカ水法廷のサイトはこちらです、
 http://www.tragua.com

 行動センターは今年からパナマのナソ民族の支援にも取り組みはじめたところであり、是非ご協力ください。
 パナマでは今回のラテンアメリカ水法廷の報告も含め9月18日から22日にかけて、「反ダム開発全国フォーラム」も開催されます。(詳細は行動センターまでお問い合わせください)

ナソ民族支援についての詳細はこちらのサイトから
「今動けば、ナソ民族の未来は変わるかもしれない!」
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2008/07/post_4f31.html
またこちらのサイトにも情報を掲載しております。
http://homepage3.nifty.com/CADE/campaign/panama/naso.htm

その他、ダム開発関係の情報はブログのカテゴリー<ダム開発>からお読みください。
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/cat7897563/index.html

  開発と権利のための行動センター
 理事 青西靖夫

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2008/09/03

ボリビア-グアテマラ-日本:見えない結び目をつなぎ直す

 開発と権利のための行動センターが助成金を受けておりますAyus:アーユス仏教国際協力ネットワークのニュースレター82号(2008/05)に掲載していただいた文章です。http://www.ayus.org/

最近、インターネットでボリビアのニュースを追いかけ、開発と権利のための行動センターのブログで発信しています。ボリビア東部の大牧場主や大農園主が、東部低地のグアラニ先住民族に対する農地解放の妨害を続けているのです。
ボリビア東部のコルディジェーラ地区では、5万ヘクタールあまりの土地が、4ほどの大農園の手に握られ、更に地下には天然ガスも眠っています。そしてそれらの農園ではグアラニ先住民族は隷属状態に置かれ、その権利も十分に保障されないままに農園労働者として働かされているのです。しかし法律に基づいて農地解放と先住民族コミュニティに対する土地登記を進めようとする政府職員は、農園主や取り巻きの武装グループに襲撃され、手続きは頓挫しています。
 日本から遠く離れたボリビアの、さらには首都からも遠く離れた地域で起きているこの事件ですが、グアテマラの人々とのつながりを通じて見過ごす事のできないものとして立ち現れてきます。グアテマラでの活動を通じて、大農園のもとで最低賃金も支払われないままに農園に縛られていたマヤ民族の農民や地下資源によって脅かされる先住民族コミュニティの土地といった問題を共有してきたことによって、ボリビアのグアラニ民族が今直面する問題も、「何ができるのか?」という問いを私たちに投げかけてきます。
  グアテマラの先住民族組織と活動する中で、あちこちの農村を訪ね、その生活や抱えている問題について話を聞き、さらには人々の真摯な取り組みに触れてきました。人々の声を聞くというのは、「プロジェクト」を実施するために必要な情報だったりもしますが、それ以上に「宿題」でもあります。人々の声や思いにどう応えていくのか?グアテマラの人々の取り組みを前に、「じゃあ私たちには何ができるのか?」、グアテマラを訪問するたびにこうした「宿題」が増えていくのです。
 開発と権利のための行動センターでは、グアテマラの先住民族組織と協議をしながら、いくつかの「プロジェクト」を実施していますが、「プロジェクト」で解決できることは、私たちが抱えている「宿題」のごく一部でしかありません。出会った人々の声を伝えること、つながりを広げていくこと、そしてそのつながりを基盤に、新しいあり方を提起し、築いていくことが必要なのだろうと考えています。

 グアテマラの先住民族が抱えている問題は、グアテマラだけではなく、ボリビアや他の国々の先住民族も抱えています。またそれに対して様々な運動があります。押しつけられる自然保護区の問題も各地から伝えられます。食糧価格高騰の問題やバイオ燃料生産の問題も、様々な形で世界がつながっていることをあらためて示しています。「同じような問題を抱えているんだ」、「実はもっとつながっているんだ」、そういう見えてこない結び目をあらためてつなぎ直していく作業が必要とされています。
 グローバリゼーションの中で、私たちは既に様々な商品を通じて世界中の人々とつながっています。しかし価格という指標だけで取引される商品による関係性を乗り越え、「思い」をつなげることを通じて、新しい世界を生み出していくことが必要なのだろうと考えています。

 開発と権利のための行動センター
 青西

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グアテマラ:バイオ燃料と土地問題

内戦の終結に際して結ばれた和平協定は次のことを定めている。「入植地域、特にペテンや北部横断帯(フランハ・トランスベルサル・デル・ノルテ:FTN)において不正規に引き渡された国有地を政府は法的な対応によって回復することを約束する」。そしてこの土地は小農民への土地分配の対象となるはずであった。[社会経済及び農業に関する協定 III.B.34.(c)]
 ウエウエテナンゴ県からキチェ県、アルタ・ベラパス県、イサバル県をまたがる北部横断帯は開発地区とされたが、内戦期において、多数の政治家や軍人がFTNに違法に土地を入手したと言われている。しかし内戦の終結後もこの協定は守られることもなく、誰も土地の回復には取り組んでこなかった。 

 しかし、今この土地にバイオ燃料生産のためのアフリカ・ヤシ・プランテーションが触手を伸ばしつつある。インフォプレス紙によると、パルマ・デル・イシュカン社はアルタ・ベラパス県を中心に、2万5千ヘクタールのプランテーションを経営するための土地購入を進めているという。[1] この記事によると、70年代、80年代に土地を入手した軍人も、正式な土地権利書がないままに、企業に土地を売却しているという。また10コミュニティが土地を売却したという報告もなされている。。土地売却には、高額な価格の提示から、脅迫まで様々な手段が用いられているという。
 同時に農民側が「土地基金」を通じて入手した正式な権利書のある土地を、即座に売却するというケースもあるという。
 アルタ・ベラパス県のパンソスにおいては、エタノール向けのサトウキビ生産を拡大する農園と伝統的にその土地でトウモロコシを生産してきたケクチ農民との土地紛争が勃発し、農民が暴力的に土地から排除されるという事件も報告されている。[2]
 また環境団体の報告書によると、アフリカ・ヤシプランテーションに土地を売却した農民によるペテン県内の保護区への侵入が指摘されている。[3]


 既にこのブログでも指摘しているが、バイオ燃料原料の生産によって土地の集中/再集中が進み、土地なし農民化が進んでいくこととなる。農村部で雇用が創出されれば、そこに吸収される可能性もあるが、実際には土地なし農民は農業フロンティアに向かって移動していくこととなるであろう。そこで森林や自然保護区の土地への耕作圧力が高まることとなる。
 また農村部の土地なし農民あるいは土地なし農業労働者の増加は、土地-トウモロコシという自給基盤の喪失という点で脆弱なグループを形成することとなる。国内他地域の穀物生産量、国際価格などにも影響されるのでバイオ燃料原料への作付け転換がどの程度グアテマラ国内の穀物価格に影響を与えるのかを推測することは難しいが、食糧価格の高騰に対して、より脆弱がグループが生み出されることについて、深く検討される必要がある。
 
  正式な土地登記がなされていない点については、大農園主にとっても、小農民にとっても障害となるはずであるが、不当に国有地を占拠してきた農園主などにとっては、このバイオ燃料ブームが、土地を売り逃げるいい機会となっているように思われる。その一方で土地権の脆弱な小農民の土地は二束三文で買いたたかれるか、さもなくば、不法占拠者として排除される危険に晒される。

 また資本や情報へのアクセスが限られている小(中)農民が、バイオ燃料ブームの中で、自営商品作物生産者として確立していく可能性も限られている。土地を登記し、融資を受け、作付けのために土地を整備し、収穫時期まで待つことができる余力のある農民は非常に限られているであろう。大企業が精製工場を整備し、採算にあうだけの直接の生産量を確保し、その上で近隣の生産者との契約栽培を広げていくというケース以外には、大規模プランテーションが優越していくこととなるであろう。

 このように考えてきたときに、グアテマラにおけるバイオ燃料生産が直接的に小農民の利益になる可能性は極めて低い一方で、既存の経済構造を再強化し、不公正な開発を推し進める危険がある。
<以上>

ほとんど繰り返しのような内容ですが・・・バイオ燃料よりも「土地の再集中」という問題を見ていく必要があるのだろうと思っています。
 
[1] Inforpress centroamericano No.1767、2008/08/29
[2] Rigths Accion (080710) http://www.rightsaction.org/urgent_com/CUC_attack_071008.html
[3] Laura Hurtado,Informe de Consultoría  ¿Hacia dónde va la Reserva de Biosfera Maya? Instituto de Incidencia Ambiental,2005/07

開発と権利のための行動センター
青西

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2008/09/02

映画の紹介他:コカレーロ

 ボリビアのエボ・モラーレスを追いかけた映画「コカレーロ」
 9月15日、16日と東京で公開のようです。
 (インターネットより転載情報です。
  詳細はこちら>>http://www.hispanicbeatfilmfestival.com/jp08/news/index.html

監督 : アレハンドロ・ランデス
出演 : エボ・モラレス、アルバロ・ガルシア
ドキュメンタリー / アルゼンチン・ボリビア / 94分 /
2007年サンダンス映画祭、釜山国際映画祭正式出品
公式サイト : http://www.cocalerofilm.com/
南米最貧国ボリビアでは、コカインの原料となるコカの葉は先住民にとって様々な薬効を持つ重要な民間薬。しかし90年代後半から始まったアメリカによるコカノキ栽培撲滅計画により、貧困層のコカ農民たちは収入源を失うことに。国民の55%が先住民、30%が混血でありながら、スペインからの独立以降も欧州系白人が政権、議会の主体となってきたボリビア。国内の社会格差、人種差別も激しいこの国で、コカノキ栽培地域出身、アイマラ族のエボ・モラレスは反米左派色を打ち出し、初の先住民系大統領を目指してアンデスからアマゾンまでを踏破した!

 東京家政大学 博物館の常設展でサンティアゴ・アティトランの民族衣装を展示しているとのこと。詳細はこちら>>>
http://www.tokyo-kasei.ac.jp/hakubutu/jousetsu.html

 開発と権利のための行動センター
 青西 

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2008/09/01

グアテマラへようこそ46号メールマガジンの紹介

開発と権利のための行動センターでも協力しております、「グアテマラへようこそ」のメールマガジン第46号が発行されました。
 内容は次のようになっています。
購読希望の方はhttp://homepage2.nifty.com/Guatemala/index.htm 
グアテマラへようこそ ●目次●
●1 イベント情報
1-1 グアテマヤ、金沢文庫芸術祭に参加します!
1-2 「みるぱ」、「開発と権利のための行動センター」も参加します!
1-3 RECOM スピーキングツアーのお知らせ
●2 グアテマラ短報(8/27作成)
2-1 公金流用事件で揺れ続けるグアテマラ国会
2-2 大規模な農民デモ
2-3 先住民族大使の任命
2-4 サンティアゴの仮設住宅のスタン被災者は203家族に
2-5 教育の権利に関する国連特別報告官、通文化教育の欠如を指摘 
2-6 UNDP、グアテマラの保健制度に関する報告書刊行 
●3 関係団体より
3-1 マヤ・イシル民族の若者たちの活動支援
3-2 ラテンアメリカ水法廷
3-3 インターネット・サイトより:「楽器を送る運動」その後
3-4  第三回アメリカ社会フォーラム

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2008/08/22

ラテンアメリカ水法廷

 ラテンアメリカの水に関係する紛争解決を目的として設置された国際的な取り組みである「ラテンアメリカ水法廷」が9月にグアテマラで開催されます。これは市民社会による、独立した、国際的な取り組みで、既に2000年からコスタリカ、メキシコで4回の法廷を開き、42のケースを扱ってきました。
 (これまでの評決は次のサイトから) 
  http://www.tragua.com/es/index.php?option=com_content&task=view&id=72&Itemid=53

 グアテマラでは9月8日から12日に法廷が開かれ、グアテマラ、サンマルコス県の鉱山開発による水系汚染についての告発の他、パナマのボンジック川におけるダム建設、ブラジルのマデイラ川におけるダム計画などの訴えが審議されます。

 開発と権利のための行動センターでは、実施中のプロジェクトにおいても、キチェ県でダム開発問題を抱えるイシル民族の組織の支援にも取り組んでおります。
 またこのブログでもこれまでにダム開発の問題を取り上げてきており、パナマのダム開発問題、マデイラ川のダム開発問題などについても記事を掲載してきました。
 カテゴリー<ダム開発>から
 http://cade.cocolog-nifty.com/ao/cat7897563/index.html
 
 更に今年からはパナマのナソ民族の支援にも取り組みはじめたところであり、今回のパナマのからの参加者の経費支援も行います。是非ご協力ください。ナソ民族支援についての詳細はこちらのサイトから

「今動けば、ナソ民族の未来は変わるかもしれない!」
  http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2008/07/post_4f31.html
 またこちらのサイトにも情報を掲載しております。
 http://homepage3.nifty.com/CADE/campaign/panama/naso.htm

  開発と権利のための行動センター
 青西

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2008/08/12

グアテマラ:先住民族組織の要求

8月9日の先住民族の日に向けて、グアテマラの先住民族組織、農民組織が政府に対する声明を発表

 西部地域民族審議会、農業プラットフォーム、エンクエントロ・カンペシーノ、ワキッブ・ケフは次のことを要求する。(2008/8/08)
1)先住民族、先住民族コミュニティのテリトリーを尊重し、鉱物資源の探査・採掘のためのライセンスまた大規模な水力発電ダムの計画が損害を与えるものであることを宣言すること。
・国家は、(鉱物・森林・水資源といった)自然資源の探査や開発に関するライセンスの供与に先立ちコミュニティの決定を取り上げ、尊重するために、先住民族への協議に関する法と細則の策定を、農民や先住民族運動とともに開始すること。それによって国家は、ILO169号条約及びその裁定299に定められた先住民族の土地所有権及び占有権を保証する必要な対策を取ること。
・これまでに27の自治体において実施された、そして今後各地で実施されるであろうコミュニティによる協議の結果を尊重し、それを遂行すること。
 また次の点を早急に要求する(抄訳)
a)200以上の鉱物資源探査・採掘ライセンス及び申請の停止。ここ3年間に認可された14県における45のコンセッションの早急な破棄
b)サンマルコス県サンパブロにおけるイシュピル川の50年間にわたる利用を認めた省令2008-121の破棄及びサン・ラファエル・ピエ・デ・ラ・クエスタ、キチェ県のサン・フランシスコ・コッツアル、サン・ペドロ・シャクバルにおける水力発電計画を認めた省令の破棄
c)水力発電計画に影響を受けているサン・マルコス県サンフランシスコ及びサンパブロの土地占有権を認めること
d)チキムラのリオ・グランデにおいて民間企業に水力発電ダム建設の免許を与えないこと
e)河川の切替えのない水力発電計画の推進、また国家の資金との共同出資で、影響を受けるコミュニティを代表する組合と自治体を通じて管理すること。
f)鉱物資源のライセンスのモラトリアム。

2)市場を通じてではなく、社会的視点をもった「土地アクセス」の回路を設置すること。
 略
3)互助を意味する“QO ONIN QIB´”に基づいたプログラムの設置、これに基づいて複雑な問題解決のために整合性のある公的プログラムを展開すること。
 略
 このほか、この声明では農民運動、社会運動を犯罪とみなさないこと、人権の尊重、ラミロ・チョックの解放などを要求している。
原文はこちらへ
 http://www.avancso.org.gt/archivo/1218216076.pdf

 また8月8日のデモに先だって、農民組織の一つであるCONICは8月5日、約3万2千人に上るCONICメンバーへの補助金と融資などを求めるデモを行っている。

 開発と権利のための行動センター
 青西

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2008/07/19

グアテマラへようこそ45号メールマガジンの紹介

開発と権利のための行動センターでも協力しております、「グアテマラへようこそ」のメールマガジンの45号が発行されました。
 内容は次のようになっています。
購読希望の方はhttp://homepage2.nifty.com/Guatemala/index.htm 
グアテマラへようこそ ●目次●
●1 情報あれこれ
1-1 グアテマラの森と人を守るマヤナッツ
1-2 こんなものも売っています
1-3 マヤ・イシル民族の若者たちの活動支援
●2 イベント情報
2-1 茨城大学 マヤ文明展 (7月2日~7月26日)
2-2 コンサート:セントロ・アメリカの太陽(グアテマラ&パナマ)他
●3 グアテマラと日本をつなぐ マリア・カニルさん
●4 グアテマラ短報
4-1 メタミドホス規制へ
4-2 バイオ燃料のためのアフリカン・パーム農園の拡大
4-3 いまだ仮設住宅にすむパナバフの住民
4-4 半年になるアルバロ・コロム大統領

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2008/07/16

 グァテマラにおけるバイオ・ディーゼル生産



 バイオ燃料の拡大への危惧が世界的に広がる一方で、バイオ燃料向け生産拡大の動きは続いています。
1)イシュカン地域におけるアフリカン・パーム農園の拡大
 グァテマラの週間ニュース誌であるインフォ・プレス誌の7月11日号は次のようなニュースを伝えています。
テキサスに本拠を置く米国系の「Green Earth Fuels/緑の地球燃料社!」がグァテマラのイシュカン地域にアフリカン・パームのプランテーションの設置記念植栽のセレモニーを実施。Green Earth Fuels社は現地子会社のPalmas del Ixcanを通じて、2万5000ヘクタールのプランテーションを経営する計画であるという。またこの中には4000ヘクタールの契約栽培の計画も含まれているとのことである。インフォ・プレス誌の記事によると、Palmas del Ixcanはプランテーション拡大のために現地の小農民からの土地購入を続けており、かわりに4000人の雇用を生み出すと述べているとのことである。更には3百万ドルの予算を投じて、近隣の原生林を購入して保護区として管理していくことを企業の社会的・環境的な責任として打ち出しているとのことである。
 7月15日付のペリオディコ紙もイシュカンやペテンにおけるアフリカン・パーム生産拡大のニュースを伝えているが、その中で「ペテン・南部の土地対話テーブル」のジョバンニ・ツィンは「アフリカン・パームの生産拡大がコミュニティの消滅を引き起こしている。貧困あるいは強制によって土地を売らざるえない」と伝えている。

関係リンク  
Palma africana se extiende; biodiésel próximo paso(インフォ・プレス誌08/07/11) http://www.inforpressca.com/
Auge de biocombustibles dispara demanda de tierras (ペリオディコ紙08/07/15) http://www.elperiodico.com.gt/es/20080715/economia/61450/
Green Earth Fuels社 http://www.greenearthfuelsllc.com/index.php
Palmas del Ixcán, R. L社 http://www.palixcan.com/index.php?cache=1

 ペテン県などのグァテマラ北部の低地地方では、森林から農地への転換は止まることなく続いており、バイオ燃料生産の拡大はこの動きに拍車をかけるものとなるであろう。土地を売った農民、あるいは耕作地を売った農民は次の土地を探すことになるであろう。また土地なし農民あるいは土地なしの農業労働者を増加させることは、リスクに対して脆弱な層を増加させることとなるであろう。

2)また太平洋岸の低地では小農民向けに、ピニョン(ジャトロファ)を利用したバイオ燃料の精製プラントが設置される計画であるという。
Abrirán una planta para procesar aceite de piñón(080714) 
http://www.prensalibre.com/pl/2008/julio/14/250104.html

 開発と権利のための行動センター
 青西

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2008/06/24

7月6日 対談会:琵琶湖とグアテマラをつなぐ-地域の視点から環境を考える

琵琶湖とグアテマラをつなぐ-地域の視点から環境を考える
-『生活環境主義でいこう! 琵琶湖に恋した知事』-出版記念 対談会
   
 滋賀県知事、嘉田由紀子氏の深い薫陶を受けている古谷桂信氏は、琵琶湖の過去と現在の比較写真のプロジェクトなどに参加する一方、グアテマラのマヤ民族の写真も撮り続けています。
 今回は『生活環境主義でいこう! 琵琶湖に恋した知事』(岩波ジュニア新書)の出版にあわせ、本書の企画・構成を手がけた古谷氏をお招きして「生活環境主義」についてお話をして頂くとともに、グアテマラのアティトラン湖での過去・現在の比較写真撮影の経験などを通じて、地域環境と人々の関係についてお話をして頂きます。

講師  古谷桂信(写真家/日本ラテンアメリカ協力ネットワーク 代表)
司会  青西靖夫(開発と権利のための行動センター理事)
     古谷氏のスライド上映あり

日時:7月6日(日)  午後3時15分~午後4時45分
会場:かながわ県民センター・県民活動サポートセンター(045-312-1121)
  会議室302(30名)
(横浜駅西口 ヨドバシカメラ手前右折川を渡る)
 http://www.kvsc.pref.kanagawa.jp/center/areamap.html
参加費:500円

主催: 開発と権利のための行動センター(CADE)
WEBサイト:http://homepage3.nifty.com/CADE/
E-mail cade-la@nifty.com
協力: 日本ラテンアメリカ協力ネットワーク(RECOM)
連絡先:開発と権利のための行動センター青西

チラシはこちら>>>pdf「080706leaf.pdf」をダウンロード

『生活環境主義でいこう! 琵琶湖に恋した知事』
嘉田由紀子 語り/古谷桂信 構成 (岩波ジュニア新書)
「滋賀県知事として活躍する嘉田由紀子氏が、長年にわたる琵琶湖をフィールドとした研究をもとに語る環境論。琵琶湖で生まれた新しい環境保全の考え“生活環境主義”をわかりやすくお伝えします。“生活環境主義”は、近代科学主義でもなく、自然環境保全主義でもない新しい視点を提示します。地域ごとにことなる昔ながらの水利用の知恵に学び、豊かな自然を使い続け、なお自然も暮しも豊かにしていく地域づくりのあり方を提案しています。」(古谷桂信)

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2008/06/23

イシルの若者たちの活動への支援をお願いします!

平和の文化を築くために

マヤ・イシル民族の若者たちの取り組みへの支援にご協力ください
 

 グアテマラのキチェ県北部のイシル地域にあるサン・フアン・コッツアルは、36年間にわたる内戦の被害がもっとも大きかった地域の一つです。地域社会は分断され、政府軍による弾圧が繰り広げられました。内戦終結から10年以上経ちますが、暴力によって支配された時代の傷口はいまだ癒されてはいません。更に数年前から”マラス”と呼ばれる若者グループによる暴力が大きな問題となりつつあります。
 
 こうした中で、コナビグア(連れあいを奪われた女性たちの会)による、青少年への人権教育やエンパワーメントのための研修に参加した若者たちが集まり、自分たちの地域社会の問題解決に貢献し、また地域社会の中での参加のスペースを広げていくために、地域の若者たちによる組織を結成しました。こうして生まれたのがCONJUPAZ(Coordinadora Integral de la Juventud Maya Cotzalense por la Paz :マヤ・コッツアルの若者たちの平和のためのコーディネーター)です。

 CONJUPAZでは、内戦孤児の子どもなど経済的にも厳しい若者(男女)とともに、平和の文化のもとでの共存を目指して、人権教育、子どもの親たちへの人権問題への触発、政治参加の促進のための研修活動などを進めつつあります。こうした活動を通じて、平和・正義・民主主義の確立に貢献することを目指しています。

 こうした中で、CONJUPAZから活動を積極的に展開していくためにコンピューターが必要であるという要請が、開発と権利のための行動センターに届けられました。コンピューターは文書作成や外部に向けての情報発信など、活動の基盤となる資材であり、行動センターではこのPC等購入経費を支援していきます。

 第一期:目標額   10万円 (デスク・トップ一台、プリンター、USBメモリー)
 第二期:追加目標額 10万円 (ラップ・トップ一台)

寄付金は下記口座までお願いします。
◆郵便振替口座:00230-5-131472  
◆口座名   :開発と権利のための行動センター  
(通信欄にCONJUPAZと指定ください)
  

皆様よろしくお願いします。
 開発と権利のための行動センター 理事 一同

 チラシ配布等広報にも協力ください!
 
チラシpdf http://homepage3.nifty.com/CADE/campaign/CONJUPAZLEEF200806.pdf 
詳細はこちらのWEBサイトまで
 http://homepage3.nifty.com/CADE/campaign/cotzal.htm

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2008/06/17

鉱山法に違憲判決(グアテマラ)


 6月17日付けのプレンサ・リブレ紙の記事によると、現行の鉱山法が、国民の環境に対する権利を侵害しているものとして違憲判決が下されたとのことです。
 まだ詳細は把握していませんが、当面、新たなコンセッションの認可は止まるものと思われます。今後、環境面、ロイヤリティ、また協議などの課題を踏まえた新鉱山法の審議に入る必要は明らかであり、グアテマラにおける鉱山開発は大きな転機を迎えたと言えるでしょう。
 http://www.prensalibre.com/pl/2008/junio/17/244930.html

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2008/06/01

 一方的な開発に対して先住民族の権利を擁護するために(グアテマラ)

 一方的な開発に対して先住民族の権利を擁護するために

 グアテマラでは現在、各地で多国籍企業による鉱山開発、水力発電ダム開発計画などが進んでいます。水力発電ダム中には、地球温暖化の対策としてCDM(クリーン開発メカニズム)の枠組みで計画されているものもあります。更に石油価格高騰の中で、水力発電への注目は高まっています。
 キチェ県においても、イシル地域のチャフルにおけるシャルバル・ダム開発計画、イシュカンのシャララ・ダム開発計画、サン・フアン・コッツアルのパロ・ビエホにおけるダム計画などが進められつつあります。
こうした状況に対して、先住民族組織も、先住民族の権利を擁護するという視点から様々な活動が行われています。

 現在、コナビグア(連れあいを奪われた女性たちの会)では、EUの援助も受けながら先住民族の権利を促進するための情報提供と対応力を強化するためのプロジェクトを実施しています。
 このプロジェクトのコーディネーターであるホルヘ・モラーレスさんの話を紹介します。
 
<プロジェクトの概要>
 このプロジェクトでは先住民族の集団的権利について、国連宣言やILO169号条約などを利用して研修を行うとともに、権利の侵害について、調査を行い、告発するという活動をしています
 特に問題なのは、ダム開発や鉱山開発に際して、地域の先住民族コミュニティに対して全く情報が提供されていないことです。また開発に先立って先住民族と協議をすることが定められているにもかかわらず、協議が行われていません。
 私たちは、生存するという権利だけではなく、自然資源や、長年にわたって居住してきた領域に関する権利も有するのです。そうした権利について情報を提供していく活動を大なっています。

<協議について>
 開発に先立って先住民族と協議をすることが定められているにもかかわらず、協議は行われていません。グアテマラで2番目に大きいダムとなるシャララ・ダムでは、19の村が水没し、2万人が移転を強いられるにもかかわらず、政府は協議を実施していないのです。
 まず協議が行われなくてはなりません。それは単に「はい」か「いいえ」かを言うものではなく、交渉であり、対話でなくてはなりません。まずどのように影響がでるのか、自然資源や社会的、文化的な影響を明らかにし、影響がある場合、文化や自然資源に破壊的な影響がある場合、どうするのか、それをコミュニティが決めていなくてはなりません。
 協議とは、対話であり、まず意見を聞き、様々な考えをだし、交渉し、そして合意を形成することでなくてはなりません。


<脅迫>
 以前は国家が、軍を使ってい行っていた抑圧を、今は多国籍企業が人を雇って行っています。リーダーに対して脅迫や暗殺予告を行い、そうかと思うと2週間後には甘い話を持ちかけて分断を図るのです。今は国家に対してだけではなく、企業や、それらの別動隊に対峙していかなくてはなりません。
 またコミュニティが分断され、不穏な空気が広がっています。

<公共事業を餌に>
 企業は、学校を作る、保健所を作る、道路を整備すると持ちかけてプロジェクトを進めようとします。国や自治体も、鉱山や水力発電を受け入れなければ、何もしないと脅かすのです。しかしそれは本来別の話なのです。国は学校や保健サービスや道路を整備する義務を負っていて、それは開発プロジェクトを進めるための条件ではないのです。
 コミュニティに対してこうした点についても情報を提供することを進めています。

 (5月28日、グアテマラ・シティで行ったインタビューから抜粋))
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 キチェ県のイシル地域では、いまだに和平協定が履行されていないことに対して、地域の諸団体が異議を申し立てています。内戦の原因となった社会経済的な問題に真剣に取り組むことなく、また先住民族の権利に関する国内法・国際法を遵守することなく、一方的に「開発」プロジェクトを押しつけるようなことを進めれば、大きな反発を招くことが予想されます。

 開発と権利のための行動センター
 青西

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2008/05/29

グアテマラ:農村部の若者の問題と地域の動き

 開発と権利のための行動センターの青西です。現在、グアテマラにてプロジェクトの調整、関連調査を行っています。行動センターのこれまでの活動とは直接の関係はありませんが、サン・フアン・コッツアルで聞いた話を紹介します。
 
 San Juan Cotzalでの問題と若者グループの活動 1 (2008/5/27 インタビュー)
 
グアテマラのキチェ県北部、イシル地域は36年間にわたる内戦の被害がもっとも大きかった地域の一つです。しかし再びこの地域を暴力が支配しようとしています。地域における”マラス”の問題です。
 グアテマラでは近年”マラス”といわれる、若者たちの暴力集団が問題となっています。マラスは中米各国にも広がっていますが、都市部だけではなく、グアテマラの農村部でも問題が広がっています。
イシル地域のサン・フアン・コッツアルでも多くの若者がマラスとして徒党を組み、グループ間での抗争での殺害事件、参加していない若者への脅迫、商店主へのゆすり・たかりなどの問題が起きています。村人はこの問題を語るときには声を潜め、あたりに目をやり、地域に恐怖による支配が再び広がっていることを感じさせます。

 サン・フアン・コッツアルの女性は次のように語っています。
 若者の暴力の問題はとても心配です。どうしていくか考えなくてはなりません。サン・フアン・コッツアルには二つのグループがあり、町のなかにグループの縄張りがあり、対立を続けています。3時、4時になると若者が集まり始めます。危なくて外に出られません。
 こうした若者グループができたのはもう15年ぐらい前になります。首都へ働きに行ったあとに、こうしたグループを組織し始めたのです。でも昔は、素手や棒でけんかをしているぐらいで、死者は出ませんでした。今はピストルが出てきます。流れ弾で死んでしまった人もいます。また小さい子どももこうしたグループに巻き込まれているのです。
 村の中でどうにか問題を解決しようという呼びかけもありましたが、人は集まりませんでした。みんなが動かなければ解決できる問題ではありません。自治体の首長も、選挙前には対策を取るといっていましたが、まだ何もしていません。

 政府広報の記事によると、2つのグループに計325人の若者が参加しており、それに対して警官は7名しかいないとのことです。また警察側は「支援がありません。村の住民は怯えて告発せず、また脅されています。人的にも足りない中でなにもできません」と語っています。
http://dca.gob.gt:85/archivo/080402/nacion_pagina_5.html  

 内戦の中で、政府軍はこの地域をはじめとして、グアテマラ中に恐怖の種をまき散らしました。政府軍による村人たちに対する拷問、処刑、虐殺。こうした歴史が現在の問題につながっていることを否定することはできないでしょう。数多くの命が失われただけではなく、多くの人々が村を追われ、また多くの子どもたちが親を失い、村落社会の、そしてまた家族の結びつきが分断されてしまったのです。


San Juan Cotzal 2 若者たちの活動

 こうした状況の中で、若者たちの教育や参加の機会を拡大し、問題の解決に取り組んでいこうというグループもあります。Coordinadora de Jovens Mayas Cotzalence por la Paz(マヤ・コッツアルの若者たちの平和のためのコーディネーター)もそうした団体の一つです。
 コナビグア(連れあいを奪われた女性たちの会)が2000年にこの地域で開始した、若者たちの社会参加を進めるための研修に参加した者たちを中心にこのグループが作られました。
 社会的な問題への意識を高め、社会的な公正、男女平等、地域の自然の保全などに取り組んでいける地域社会の将来のリーダーを育成することを目指しています。若者が、自分の生活する地域や自治体あるいは県そして国や国際的な活動に積極的に参加していけることを目指しているのです。
 またここでは「学びながら教えること」に取り組んでいます。活動の中で学んだことを、また他の若者に教え、実践することをモットーにしています。他の機関と連携して、製パンや理髪など若者が手に職をつけ、収入を得られるようにするための研修活動にも取り組んでいます
 更に親の世代に対しても、先住民族の権利を認めているILO169号条約や先住民族の政治参加の強化につながる分権化法などについての研修も行っているとのことです。

リーダーは次のように語っています。
 多くの若者たちが、どこに向かっているのか、将来の見えない日々を送っています。どこかで人生が終わるにしても、より尊厳のある生活を送っていくために取り組んでいく必要があると考えています。これ以上暴力や問題を生み出すのではなく「平和」のために活動していく必要があると考えています。もっと若者たちのスペースを広げていく必要があるのです。 
 
 この地域では若者の暴力が広がっています。5年前ぐらいからひどくなっています。多くの若者が死んでいます。2007年から2008年の今までに70人から75人ぐらいが死んでいます。イシル地域の中でもこの地域がもっとも深刻な状態です。誰が殺したのか、どう死んだのかわかりません。悲しいことにその中で多くの孤児が生み出されています。15年先には更に問題は複雑になることでしょう。どうやってこうした子どもたちの生活を支えていくのか?暴力を防がないことにはどうにもなりません。そのためには真剣な取り組みが必要ですし、様々な支援が必要です。
 私たちの文化とアイデンティティを救う必要があります。このままでは20年先には私たちの地域のアイデンティティを持った若者はいなくなってしまうでしょう。

 
 
 Coordinadora de Jovens Mayas Cotzalence por la Paz(マヤ・コッツアルの若者たちの平和のためのコーディネーター)では地域での若者に対する活動を広げていくために、1台から2台のパソコンを必要としています。パソコンは中古でもいいとのことですが、現地で新品でも1台6万円程度から購入できると思います。 
 開発と権利のための行動センターでも支援の可能性について検討していく方向ですが、有志の方でご寄付頂ける場合にはcade-la@nifty.comあるいはYHY13002@nifty.comまで一報頂ければと思います。
(6月20日までグアテマラ滞在の予定で、地方に出ることも多いので、すぐにご返事できないかもしれませんがその点ご了承ください)

追記(6/23) 開発と権利のための行動センターでも正式にキャンペーンを展開していくこととなりました
詳細はこちらへhttp://homepage3.nifty.com/CADE/campaign/cotzal.htm
 開発と権利のための行動センター
 青西 
 (帰国後に加筆する予定です)

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2008/05/15

グアテマラへようこそ メールマガジン 第43号のご案内

 開発と権利のための行動センターも発行に協力している「グアテマラへようこそ」のメールマガジンが発行されました。
 購読はhttp://homepage2.nifty.com/Guatemala/index.htmより。
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           グアテマラへようこそ メールマガジン 
            2008年5月15日発行  第43号
                   発行部数:241(5/15現在)
               発行:グアテマラへようこそ@ねっと
            http://homepage2.nifty.com/Guatemala/index.htm
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 グアテマラへようこそ ●目次●
●1 グアテマラと日本をつなぐ
 私のグアテマラ 白石光代
●2 イベント案内
2-1  「先住民族サミット」アイヌモシリ2008 
2-2 7月7日/ラテンアメリカの先住民族女性の今(仮題)
2-3 講演会「マヤ諸語研究への誘い」
2-4 アイヌ、ジュマ、ビルマの先住民族とともに(6月15日)
●3 情報あれこれ
3-1 明治学院大学国際平和研究所出版物
3-2 デモクラシー・ナウのサイトのグアテマラ・ビデオ

6月15日のイベントの案内

(開発と権利のための行動センターも賛同しています)

 アイヌ、ジュマ、ビルマの先住民族とともに
~首都圏のアイヌ、滞日外国人の中の先住民族との出会い2008~
日時: 2008年6月15日(日) 午後2時~5時半
場所: 明治学院大学白金キャンパス 本館2階1255教室
東京都港区白金台1-2-37(東京メトロ南北線・都営地下鉄三田線
白金台・白金高輪駅/都営地下鉄浅草線・高輪駅下車、徒歩7分)
地図:http://www.meijigakuin.ac.jp/access/index.html
参加費: 800円
主催: 6・15イベント実行委員会
後援: 明治学院大学国際平和研究所
連絡先: 6.15イベント実行委員会 6.15event@gmail.com

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2008/05/10

「国連先住民族権利宣言の歴史的採択」

明治学院大学国際平和研究所の紀要である「PRIME No.27」が「国連先住民族権利宣言の歴史的採択」を特集しています。
「先住民族の権利に関する国連宣言」獲得への長い道のり(上村英明)
「国連宣言採択とアメリカ大陸の先住民運動の「転回」(小林致広)
「自然資源への権利確立を目指して-『協議』から『自決』へ(青西靖夫)
 の3本の論文が掲載されています。

 私もグアテマラの話で執筆させて頂きました。開発と権利のための行動センターの会員の方(で希望される方)には青西執筆分の抜き刷りを無料で差し上げます。
 メールアドレスはこちら cade-la@nifty.com

    開発と権利のための行動センターの会費口座はこちら
 郵便振替口座 00230-5-131472
 口座名 :開発と権利のための行動センター 

 開発と権利のための行動センター
 青西

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2008/04/17

グアテマラへようこそ メールマガジン 第42号発行

開発と権利のための行動センターでも発行に協力している「グアテマラへようこそ メールマガジン」の第42号が発行されました。
購読はこちらのサイトから
http://www.mag2.com/m/0000151310.html
http://homepage2.nifty.com/Guatemala/index.htm

グアテマラへようこそ (2008/04/17発行)
●目次●
●1 グアテマラと日本をつなぐ
 四国の山村とグアテマラ 藤井満 
●2 グアテマラ短報
2-1 殺害された元内務省アドバイザー
2-2 国家言語法にやっと施行規則の提案
2-3 ブラジルとの協力関係強化
2-4 国家戦後補償計画はここまで機能せず
●3 情報あれこれ-インターネットから
3-1 Mi Mundo.Org の記事が翻訳されています。
リオ・ドゥルセを流れる危機―マリオ・カールの死
http://mimundoj.blogspot.com/2008/03/blog-post_30.html
3-2 開発と権利のための行動センターのブログから

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2008/04/09

グアテマラ:リオ・デュルセ国立公園の実情

   農民リーダーの逮捕をきっかけに、地域農民と警察との対立が深化したイサバル県リビングストン。政府は農民をテロリストと断罪し、大手メディアは農民の自然保護区の不法占拠、違法伐採を書き立て、さらには麻薬組織との関係まで言及していた。
 これらの点について、リオ・デュルセ国立公園の管理責任者であるマルエル・ヘンリへのインタビュー記事が4月4日付けのペリオディコ紙に掲載された。
 http://www.elperiodico.com.gt/es/20080404/pais/51798/

 この中でヘンリは次のような点について言及している。
-ペテンの状況とは異なり、(農民リーダーの)ラミロ・チョックと麻薬商人を結びつけるなどばかげた話である。
-1955年に公園が設置され、自然資源の利用を制約したことから紛争や問題が始まった。
-コミュニティが主たる森林破壊の元凶であるというのも正しくない。
-「歴史的権利」というテーマが乱用されている。1983年に農地変革局に文書が出されているコミュニティもあるが、その当時16家族だったコミュニティは今は55家族を超えている。元からそこに住むのは7,8家族であろう。
-水際から100メートル(後に1000メートル)は国家のOCRETの管理下にあるべきものであるが、そこが売られ別荘などが立てられている.。これらは法的な手続きを踏んだものではない。土地を入手した後で、承認するように手続きが始められる。
-45-50%の別荘は認可されたものではなく、国家自然保護区審議会との紛争を抱えている。 
-大統領とのコネを使い、大統領が直接(認可するように)圧力をかけてくる。1986以降、歴代の大統領はアルス元大統領を除き、利害を持ち、別荘を持っている。
-ベルシェ大統領の時代、介入すべき時に放置したことが対立を深めた。農民グループは昨年から警察の武器を集めていた。
-別荘の持ち主は水縁から100メートルしか使っていない。しかし天然の稀少な材を家屋に用いることで市場を生み出し、そうした材をコミュニティの農民が供給している。
-牧場主はほとんどその土地を登記していない。森を開き、牧草を植え、家畜を放し、それを売る。どこの農園で牛が育ったかは問題とされない。
-28-35%の牧場は認可されていないし、(保護区の?)50-55%が牧畜の影響を受けている。

  (インタビュー記事の一部を抜粋整理したものである。記事の文面からだけでは文意を読み切れないところもある。また記事ではラミロ・チョックの経歴などにも言及しているが省略した)

 違法な土地占拠、川縁での違法建築、違法な牧場造成など、生存のためのコミュニティ住民による土地利用を超える様々な違法行為が野放しになっている現状が語られている。警官や旅行者を拘束した農民グループの行動を肯定するものではないが、強制排除命令は「不法」占拠の農民に対してのみ執行され、また所有権の確定や利用権の認可は、政治的に影響力のある者が有利に扱われている。こうした不正には目をつむり、意図的に農民を不法占拠と指弾し、自然保護区の破壊の元凶と名指ししてきたグアテマラのマス・メディアがどのような権力と結びついているかは明らかであろう。
 不平等な司法制度、行政、マス・メディアの前で、農民たちはどのように自分たちの権利を守り、尊厳ある生活を確立することができるのか。

 開発と権利のための行動センター
 青西
  
 関連記事
 グアテマラ:イサバル県における土地紛争
 http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2008/03/post_e9d6.html  
 自然保護区と農民 /歪められた現地報道
  http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2008/02/post_f9a9.html

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2008/03/26

グアテマラ:イサバル県における土地紛争

 マリオ・カアル・ボロンが警察や軍によって処刑される。

 グアテマラのイサバル県では、2月14日に地域での土地運動を率いてきた農民リーダーが逮捕されて以来、紛争が続いている。21日から22日にかけてはリーダーの解放を求めて、農民グループが警官を拘束するという事件が起き、今度は3月14日には旅行者が拘束される事件が発生した。交渉の後、翌15日に解放されたが、このプロセスの中で警察・軍による深刻な人権侵害が引き起こされた。

 グアテマラの農民組織であるCONICの声明文によると、上記の誘拐事件とは無関係なマヤ・ケクチ民族のマリオ・カアル・ボロン(27歳)が、捜索活動の中で警察もしくは軍によってプンタ・アレナで拘束され、殴打された後、絞殺されたとのことである。また事件と関係のない農民3名が不当に拘束され、拘束されていた旅行者と(人質)交換がなされたという。これらの事件についてCONICは強く非難している。
 またこれらの事件に関しては、旅行者の解放交渉を行っていたグアテマラ人権オンブズマン事務所も、現行犯でも逮捕状によるのでもない違法拘束について告発するとともに、超法規的処刑について調査を行う方針を示している。

 今回の事件とは直接関係のないCONICであるが、近隣地域では参加コミュニティがやはり土地問題を抱えている。25年あまりに渡って土地問題の解決、土地の所有権の確定を求めて手続きを進めているにも関わらず実現していないコミュニティ、また保護区にするということで土地を譲渡された環境NGOであるFUNDAECOによって、20年以上に渡る土地所有権確定の手続きが中断しているコミュニティも存在する。
  
  CONICは声明文で次の点を要求している。
-大統領及び検察に対し、超法規的処刑の真相を究明し、責任者を処罰すること、紛争解決のための適切な手段を探し、迫害をやめること、土地紛争を迅速に解決すること。
-議会に対し、マヤ・ケクチ民族に影響を与える自然保護区について見直しを行うこと。自然保護区を制定する前にコミュニティとの協議を行うこと。そうでなければこれは新しい土地剥奪のメカニズムとなること。
-検察に対し、この地域の紛争を深化させているFUNDAECO,CONAPによる不法行為を調査すること。
-マヤ・ケクチ民族コミュニティに対し、挑発に乗ることなく、組織され、真摯かつ責任ある態度で、紛争解決のための適切なメカニズムを探すべき事。

 今回の事件について、グアテマラの農民組織や社会運動グループも、旅行者を違法に拘束するといった行為に同意してはいない。しかし今回の事件の背景にある土地紛争、政府の土地問題解決への意志の欠如、大地主など権力者におもねる司法制度、問題を複雑化する自然保護区の設定といった問題にしっかりと向き合うことを要求している。
  
  農民組織の連合体である農業プラットフォームは「要求のあるところに、否定されてきた権利がある」と題する声明文で次のように述べている。「アルバロ・アルス政権に対し、企業セクターに対するのと同じ注意をもって、正義を求める先住民族や農民の声に耳を傾けることを要求する」
 
 開発と権利のための行動センター
 青西

 関連サイト
行動センターブログ 2008/02/29 自然保護区と農民 /歪められた現地報道
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2008/02/post_f9a9.html
行動センターブログ 2007/10/05 自然保護区と先住民族の取り組み(グアテマラ)3
CONIC 声明文 原文  http://homepage3.nifty.com/CADE/Espanol/CONIC2008.htm
AVANCSO 声明文  Comunicado de prensa Donde hay un reclamo hay un derecho negado(08/03/14)
http://www.avancso.org.gt/index_noticias.php?id=269
El Periódico Oficina del PDH y Gobernación sostienen versiones encontradas
http://www.elperiodico.com.gt/es/20080319/pais/50759/ 2008/03/20

追記:Mi Mundo Org.のレポート
Crisis a Orillas del Río Dulce: Muerte de Mario Caal 
Aldea La Ensenada Puntarenas. Livingston, Izabal, Guatemala.
18 de marzo de 2008
http://mimundo-jamesrodriguez-esp.blogspot.com/2008/03/crisis-orillas-del-ro-dulce-muerte-de.html

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2008/03/12

グアテマラへようこそ メールマガジン 第41号

開発と権利のための行動センターでも発行に協力している「グアテマラへようこそ メールマガジン」の第41号が発行されました。
購読はこちらのサイトから
 http://homepage2.nifty.com/Guatemala/index.htm
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 グアテマラへようこそ ●目次●
●1 グアテマラ短報
1-1 みえてこない「マヤの顔」
1-2 「無法地帯」のバス
1-3 保護区と農民運動
1-4 人権活動家への圧力-リオ・ネグロ
1-5 軍の機密文書が遂に公開へ 
1-6 国連人権高等弁務官事務所がグアテマラの人権状況報告書提出
●2 情報あれこれ-インターネットから
2-1 開発と権利のための行動センターのブログから
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●1 グアテマラ短報
1-1  みえてこない「マヤの顔」
 グアテマラ大統領アルバロ・コロムはその就任演説でも「マヤの顔をもった」社会民主主義を標榜していました。しかし就任から2ヶ月が経つにもかかわらず、「マヤの顔」は見えてこない。先住民族組織からは疑問を呈する声が出ています。
 3月3日のプレンサ・リブレ紙の記事によると大臣、副大臣合わせ計51人の中にマヤ民族出身者はわずかに3名。こうした批判に対してコロム大統領は「数の問題」ではない、と語っているとのことですが、「参加によって」計られるべきだという反論もあります。また「先住民族を入れることで、公共政策に変化を引き起こすことができる」という声もあります。
 http://www.prensalibre.com/pl/2008/marzo/03/223032.html
 3月11日の記事においても、先住民族組織の代表であるアントニア・ブチは「見せかけだけに過ぎない。マヤの顔は存在していない」と批判しています。一方、政府広報官は「閣僚の中に先住民族出身者を入れることが代表性を保証するものではない」と述べているようです。
http://www.prensalibre.com/pl/2008/marzo/11/225551.html

3/13 追記:3/11の記事のもととなっているフォーラムの声明文がみつかりましたので以下リンクを紹介
 Guatemala: Foro cuestiona “Rostro Maya” en el gobierno de Álvaro Colom http://www.servindi.org/archivo/2008/3581
――――――――――――――――――――――――――――――――
1-2 「無法地帯」のバス
 2月29日夜、グアテマラ・シティからエルサルバドルへ抜ける街道でバスが崖に転落し、55名の死者がでました(死者数3月4日時点)
 いくつかの報道によると、このバスの運転手はバス運転のための免許を有さず、保険にも入らず、またバスは定員オーバーでした。更にはバスはそもそも正式に登録されていなかったとのこと。
 また3月5日のプレンサ・リブレ紙の記事によると、事故以来900人の運転手の免許を確認し、その結果150人が処罰され、うち39人は有効な免許を有さず、4人が飲酒、2人が未成年・・・こうした報道の間にまた別の事故が起き・・・運転手は逃亡。
 http://www.prensalibre.com/pl/2008/marzo/05/224435.html他
<私自身乗っているバスが事故を起こしたことが数度ありますが、やはり危ないバスからは降りる判断も必要でしょう。とにかく危ない運転手がいます。
しかし近年、乗客が運転手に対して安全運転を要求する雰囲気が出てきています。これは重要な変化です。>

――――――――――――――――――――――――――――――――――
1-3 自然保護区と農民運動
 2月14日、グアテマラ東部で土地運動などを行っていたケクチ民族系の農民グループのリーダーが逮捕されました。容疑は私有地や自然保護区における略取や器物破損などと言うことです。これに対して農民グループが反発し、一時警官を拘束するという事件も起きました。
 裁判は行われていないにもかかわらず、報道はこのリーダーを犯罪者と決めつけ、保護区を破壊したとの報道を続けました。住民側は保護区の制定以前からこの土地に生きていること、訴えを起こした人物がそもそも土地を違法に入手したことなどを訴えています。
 
 この事件についてはグアテマラ国内で非常に偏った報道がなされ、地域のケクチ民族への差別や民族対立を引き起こすことが懸念されます。
 関連情報はこちら。http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2008/02/post_f9a9.html 

――――――――――――――――――――――――――――――――――
1-4 人権活動家への圧力-リオ・ネグロ
 バハ・ベラパス県、リオ・ネグロで内戦期の軍部による人権侵害を告発してきた「新しい希望財団」の理事長ギジェルモ・チェン氏の家に3月5日銃弾が撃ち込まれるという事件が発生しました。
 現在、リオ・ネグロにおける虐殺に関する責任を問う裁判も進行中。
 アムネスティ・インターナショナルが緊急行動を行っています。
 http://amnesty.org/en/library/asset/AMR34/006/2008/en/bd3ae57a-ec73-11dc-9a27-819d7db3035f/amr340062008eng.html
-「新しい希望財団」のサイトはこちら
  http://www.fne.cosmosmaya.info/
-リオ・ネグロにおける内戦期の虐殺事件についてはMiMundo.orgが記事を
アップしています。
 日本語翻訳ページ「チショイ・ダムとリオ・ネグロの大虐殺」
  http://mimundoj.blogspot.com/2007/08/blog-post.html

――――――――――――――――――――――――――――――――――
1-5 軍の機密文書が遂に公開へ
  2月25日、「内戦被害者の尊厳の日」にコロム大統領は軍の全て
の文書を公開することを表明。これまで2年にわたって警察で発
見された文書の分析・保存作業をすすめていた人権オンブズマン
事務所が軍の文書解析と保存に協力する方向。
http://www.prensalibre.com/pl/2008/marzo/05/224445.html

――――――――――――――――――――――――――――――――――
1-6 国連人権高等弁務官事務所がグアテマラの人権状況報告書提出
 グアテマラに設置されている国連人権高等弁務官事務所が、報
告書を提出。この報告書にはグアテマラの人権状況及び事務所の
活動について記載されています。ダウンロードはこちら
http://www.oacnudh.org.gt/documentos/informes/2008351125360.A.HRC.7.38.Add.1_sp.pdf
(直接開かない場合は、http://www.oacnudh.org.gt/から3月5日の
Comunicadoに入り再度開いてみてください)

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●2 情報あれこれ
2-1 開発と権利のための行動センターから
A)2/29にグアテマラ関連情報を掲載しました。
 自然保護区と農民 /歪められた現地報道
   http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2008/02/post_f9a9.html
B)最近の記事一覧はこちら
 http://homepage3.nifty.com/CADE/

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2008/02/29

自然保護区と農民 /歪められた現地報道

 自然保護区と農民 /歪められた現地報道 
 グアテマラのイサバル県で、農民リーダーが逮捕された事に反発して、農民グループが一時的に警察官を人質にとって村に立てこもるという事件が起きました。誰によるものであれ、暴力行為や人質を取るという行為を肯定するものではありませんが、現地プレンサ・リブレ紙の報道にも大きな問題があります。
 プレンサ・リブレ紙の報道は、農民グループが自然保護区を破壊し、土地占拠をしているとみなし、更には地域にすむケクチ農民と他の人々との対立を煽るものになっています。

 2月28日付けの記事をインターネットで見ると、「(土地の)不法利用が保護区に深刻な被害」と見出しをつけ、次に「○○に率いられた(土地の)不法利用がチョコン・マチャカ保護区とリオ・デュルセ国立公園に大きな被害を引き起こしてきた」と書いています。
 しかし実際にはこの記事では異なる内容が報道されています。
1)「国家自然保護区審議会の文書によると、この地域には1万5千から2万人が居住しており、およそ30年前からこの保護区を不法利用している」
グアテマラで自然保護区に関する法律が制定されたのは1989年であり、保護区の監督機関の文書自体が、「この地域の農民が保護区の制定に先立って居住していた」ことを明らかにしている事になります。この点については囲み記事として掲載されている農民の声もそれを裏付けています。
2)「別の情報によると、安全のために身元を明かさないように頼まれたが、この二つの地域における森林破壊の主たる責任者は、牧場主、製材業者が主たる責任者であるとのことである。」
「安全のために身元を明かせない」・・・これがイサバル県の、グアテマラの現実と言えるでしょう。そして保護区の破壊や森林破壊の元凶はいくらでも存在しています。ちなみに牧場主も「不法利用/不法占拠」である可能性は高いので、大見出し自体は正しいとも言えるわけですが・・・

 このように、自らの記事の内容すら歪めつつ、プレンサ・リブレ紙は農民運動をつぶすためのキャンペーンを展開しているのです。更には、リビングストンの街を襲撃するといった話を広げ、観光業の障害になっていると喧伝しています。27日付の社説では、「告発されているのはみなケクチ(民族)の名字ではないか」と先住民族組織に突きつけています。こうした姿勢は民族間の対立を強める危険性も孕んでいます。
 
 イサバル県に行けば広大な大農園が広がっている姿を目にすることができるでしょう。こうした農園がどのようにしてその土地を入手し、森林を伐採し、農園を拡大してきたのか、本当に正当な土地所有権を持っているのか。リオ・デュルセ(デュルセ川)の川縁に沿って建設されているコテージなどが適切な許認可の上で建設されているのか・・・こうした事実を洗い出していく作業は本当に命をかける作業になることでしょう。
 
 プレンサ・リブレ紙は27日の社説では「ここ何年にも渡ってイサバル県は、土地占拠、違法伐採、私的所有地や国有地の破壊の舞台になってきた。これらは地域の農民をだましてきた一団によるものである」と書いていますが、イサバル県で生起している問題、農民の声の背景にあるのは「ここ何十年にもわたって、イサバル県は、軍人や政治家、経済的エリートによる、土地の不法占拠、違法伐採、先住民族の占有地の破壊といった違法行為の舞台となってきた」ということなのです。

2/28 Usurpaciones causan severos daños en reservas
http://www.prensalibre.com/pl/2008/febrero/28/223209.html
2/27 Nefastos engaños a los campesinos
http://www.prensalibre.com/pl/2008/febrero/27/opinion.html

 参考情報
1)先住民族に占有してきた土地への権利を認めること:これはグアテマラが批准しているILO169号条約の理事会でも、イサバル県内の別の地域の事例について勧告している。http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2007/12/post_66f9.html
2)環境保護団体自体が不透明なプロセスで国有地を譲渡されたケースも存在している。
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2007/10/3_54a2.html
3)地域住民の同意なき環境保護区の設置がグアテマラを始め、各地で問題を引き起こしている。
 http://cade.cocolog-nifty.com/ao/cat7897564/index.html (この中でいくつかの事例を紹介している)
4)グアテマラ政府の代表も参加していた、国際自然保護連合(IUCN)による2003年の世界公園会議において採択されたダーバン行動計画では
重要達成目標10として「2010 年までに、自由やインフォームドコンセントなしで保護地域に組み込まれた先住民の伝統的な土地や領域の返還への参加メカニズムが確立し、実行される」ことを定めている。
 http://www.iucn.jp/protection/reserve/pdf/action_plan.pdf

 開発と権利のための行動センター
 青西 

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2008/02/19

グアテマラへようこそ メールマガジン40号発行

グアテマラへようこそ 40号発行 
 開発と権利のための行動センターでも協力しております、「グアテマラへようこそ」のメールマガジンが発行されました。
 グアテマラのニュース、HPの紹介などを掲載しています。
 関心のある方は是非こちらから購読をお願いします。バックナンバーも読めます。http://homepage2.nifty.com/Guatemala/index.htm

   グアテマラへようこそ ●目次●
●1 グアテマラ短報
1-1 虐殺の首謀者は裁けるのか
1-2 グアテマラの淡水魚
1-3 「穴」続報
1-4『線路と娼婦とサッカーボール』・・・その後
●2 イベント情報-インターネットから 3月15日(土曜日)
●3 情報あれこれ-インターネットから
3-1  織物作家の小林愛子さんのホームページ紹介(アドレス変更)
3-2  グアテマラの子どもたちに楽器を送る運動
3-3 「笑うヤシュ・クック・モ」
3-4 アメリカ社会フォーラム2008
3-5 開発と権利のための行動センターのブログから
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2008/02/13

住民の権利強化につながるのか?-鉱山開発企業お抱えワークショップ

 住民の権利強化につながるのか?-鉱山開発企業お抱えワークショップ

 2月11日、グアテマラにて、カナダの財団であるFOCAL(Fundación Canadiense para las Américas)とグアテマラの政府機関であるFODIGUA(Fondo de Desarrollo Indígena Guatemalteco/グアテマラ先住民基金)との共催で「経済機会と先住民族の開発」と題するワークショップが開催された。これは鉱山開発を念頭に、上記テーマについて考え、対話を進めようという意図のもので、鉱山開発問題を抱えるコミュニティのリーダーが招待されたようであるが、実際にはこのワークショップはグアテマラの2大鉱山会社をスポンサーとしたものであった。
 これに対して、このワークショップに招待されたコミュニティのリーダーは、被害を及ぼしている鉱山会社の資金で行われていることに疑念を表明し、改めて、これまでにコミュニティによる協議を行い、表明してきた鉱山開発を拒否する姿勢を再確認する声明を発表している。
 
 何が問題なのか?
 問題の背景には、「先住民族コミュニティーは何も知らないままに、環境NGOなどに扇動されているだけなのだ」という、政府官僚や「開発」促進派の見下した態度があるように思われる。先住民族コミュニティーの表明している意見など相手にせず、ちゃんと答えようとしてきていないのである。
 先住民族コミュニティーによる協議の結果にどう答えるのか?グアテマラ国が批准しているILO169号条約をどう国内法として整備してきたのか?整備するのか?ILOの勧告をどう受け止めるのか?協議の仕組みをどう法制度化するのか?水系汚染や大気汚染のモニタリングは出来ているのか?鉱山開発に伴う被害(家屋への損害他)にどう補償するのか?
 先住民族コミュニティーや支援するNGOなどの声に何一つ答えることもないままに、「鉱山開発を進めるための」対話などできないと考えるべきでであろう。まず必要なのは「マヤの顔を持つ」社会民主主義政権を目指しているコロム政権の真摯な対応ではないだろうか?
 
 開発と権利のための行動センター
 青西

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2008/02/06

グアテマラ鉱山開発関連

 グアテマラ鉱山開発関連
1) 青酸化合物を運搬していたトレーラーがトトニカパン県内のインターアメリカン道路を通行中に横転。サンマルコス県のマルリン鉱山における金の精錬に利用するために青酸化合物を運搬していたものとのこと。
 容器には被害がなく、容器外への漏出はないとのことではある。しかし事故の一週間後にしか報道されないというのは、どういうことなのか。
http://www.prensalibre.com/pl/2008/febrero/05/217830.html#

2) 石油採掘現場からの有毒ガス問題
 アルタ・ベラパス県のサリーナス・ヌエベ・セーロス農園は2007年に自治体保護区に制定されたものの、近郊の石油採掘現場から漏れ出す有毒ガス汚染に直面している。
 1971年に北部資源社によって探査が行われたのち、80年代初頭にフランス系のエルフ・アキテーヌが3年間に渡って石油を採掘。その後24年間にわたって放置されてきたという。2005年にベルシェ政権はペトロ・ラティーナ社に対してこの地域の開発権を認可したものの、現在も原油の採掘は行われていないという。
 既にこの有毒ガスについては環境資源省及び保健省において調査が行われ、13ppmの硫化水素の発生が確認されていると
いう。(注:許容濃度は5ppm)
 http://www.elperiodico.com.gt/es/20080121/investigacion/47708/
  
*この石油開発にみるように、開発権を与えられて、採掘をしたあとの環境への悪影響に対して誰も対策を取ることも出来なければ、企業に改善を命令することもできていない。上記の記事の写真で見る限り、硫化水素の放散以外にも、水系の汚染などを引き起こしている事が想像される。適切なモニタリングもできず、必要な対策も取れないままに、地下資源の開発を認可し続けることの危険性はここでも明らかであろう。
 一方、ペ゚トロ・ラティーナ社は、地域住民の反対や土地所有権者である自治体当局と借地料を巡って合意に達しておらず、採掘が出来ない状況にあるという。
 また地域の住民組織は豊かな自然が残され、マヤの聖地であり、発掘されつつある遺跡も存在する、この地域における石油開発の中止を求めるとともに、地域住民による管理を求めている。  
  http://www.oilwatchmesoamerica.org/index.php?option=com_content&task=view&id=1253&Itemid=69

3)  環境影響評価を巡る問題
 プレンサ・リブレ紙(2008/1/29)によるとフェラテ新環境大臣は、環境影響評価の規定を一部見直した政令の見直しを示唆している。これはベルシェ政権はその任期終了直前に環境影響評価に関する政令を改悪し、1月15日に発効したものである。しかし環境団体などは、フェラテ新環境大臣がどのように見直しをするのか明らかにしていない点、そもそもベルシェ政権期に改悪されたとして批判を受けている環境影響評価規定(431-2007)の全般的見直しを行うのかどうか、などに触れていない点で不十分と見ている。
http://www.prensalibre.com/pl/2008/enero/29/216967.html

*しかしグアテマラの政治家に地域住民が不信感を持つのも理解できる話である。先住民族への協議をどのように実現していくのか、というのが重要な課題であるときに、退陣直前に逆に、環境影響評価に関わる参加のスペースを閉ざすような改悪をしていくとはなんとも姑息な態度である。ちなみにこの政令は「住民を関与させなければならない」という規定を「住民に対して、公的な参加を与えることができる」というものに変えるものであった。2003年の規定(政令 23-2003)から431-2007でどのような改定が行われたのかはまだ読んでいないので、後日。

4) カナダのスカイ・リソース社、イサバル県のニッケル鉱山開発への投資先送り
 イサバル県でニッケル鉱山の再開発を目指していたスカイ・リソース社は国際的な投資環境の悪化から、本格的な採掘に向けての投資を先送り。(2008/1/31、プレンサ・リブレ紙、ペリオディコ紙)
 http://www.prensalibre.com/pl/2008/enero/31/217483.html
*もともと採掘免許の認可における地域住民との協議プロセスに問題があり、ILOからも土地問題や協議について勧告を受けていたプロジェクトであるので、この機に新政権内部で再考が行われることが望まれるものである。

 開発と権利のための行動センター
 青西

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2008/01/22

2/16 第1回「グァテマラの和平協定11年と先住民族の権利 」

 連続学習会「先住民族・マイノリティにとって和平協定は希望か?」 ―
「グァテマラの和平協定11年と先住民族の権利 ~なぜ和平協定は履行されないのか~」
1.グァテマラ和平協定は先住民族の権利を促進したか?
2.資源開発と先住民族の権利
日時:2月16日(土)午後2時~午後4時
場所:東京麻布台セミナーハウス 中研修室
   地下鉄日比谷線神谷町駅(E1出口)徒歩3分、都営三田線御成門駅徒
   歩10分、都営大江戸線赤羽橋駅徒歩8分
地図:http://kenshu.e-joho.com/azabudai/map.html

中米・グァテマラでは1996年、36年の長きにわたった内戦が終結、計11の和平協定が結ばれました。協定は内戦中の虐殺・人権侵害の真相究明、内戦の原因ともなった著しい社会経済的不平等の是正、民主化促進などのほか、国の人口の多数派を占める先住民族の権利とアイデンティティの促進を謳い、先住民族にとっては権利回復、自治・自決を目指す絶好の好機と思われました。しかし、和平協定から11年を経たにも関わらず、その履行は遅々として進んでいません。協定を梃子に権利獲得をめざす先住民族の運動は、人種差別的な中傷キャンペ
ーンや活動家への脅迫・殺害など、あからさまな妨害を受けてきました。また, 協定後に次々と始まった資源開発プロジェクトによって、先住民族の生活そのものが脅かされる事態になっています。グァテマラの和平協定がなぜ履行されないのか、履行を阻む国内的、国際的要因とは何か。グァテマラの先住民族コミュニティへの支援を続けてきた発題者の報告を手がかかりに考えて行きます。

日時:2月16日(土)午後2時~午後4時
場所:東京麻布台セミナーハウス 中研修室
   地下鉄日比谷線神谷町駅(E1出口)徒歩3分、都営三田線御成門駅徒
   歩10分、都営大江戸線赤羽橋駅徒歩8分
地図:http://kenshu.e-joho.com/azabudai/map.html
主催:ジュマ・ネット
内容:第1回「グァテマラの和平協定11年と先住民族の権利 ~なぜ和平協定は
履行されないのか~」
1.グァテマラ和平協定は先住民族の権利を促進したか?
2.資源開発と先住民族の権利
講師:
藤岡美恵子(反差別国際運動グァテマラプロジェクト/法政大学非常勤講師)
青西靖夫(開発と権利のための行動センター)
コーディネーター:中野憲志(先住民族・第四世界研究)
参加費:毎回500円(ジュマ・ネット会員は無料)
事前申込み:必要

問合・申込先:ジュマ・ネット
〒110-0015 東京都台東区東上野1-20-6丸幸ビル5F
TEL:03-3831-1072 Email:office@jumma.sytes.net
URL:http://jumma.sytes.net/

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2008/01/17

グアテマラへようこそ メールマガジン39号発行

グアテマラへようこそ 39号発行 新大統領就任他
 開発と権利のための行動センターでも協力しております、「グアテマラへようこそ」のメールマガジンが発行されました。
 グアテマラのニュース、HPの紹介などを掲載しています。
 関心のある方は是非こちらから購読をお願いします。バックナンバーも読めます。http://homepage2.nifty.com/Guatemala/index.htm
  グアテマラへようこそ ●目次●
●1 グアテマラ短報
1-1 アルバロ・コロム新大統領就任
1-2 パナバフのスタン被災者にやっと移転先提供
1-3 グアテマラの「穴」は日本と関係がある?
●2 イベント情報 2月16日(土曜日)
グアテマラ関係勉強会の計画
●3 情報あれこれ
3-1  織物作家の小林愛子さんのホームページ紹介
3-2  映画『線路と娼婦とサッカーボール』 上映拡大!
3-3 開発と権利のための行動センターのブログから
 本文はこのサイト左の「関係リンク」の「グアテマラへようこそ」で読めます。
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2008/01/16

グアテマラ新大統領就任

グアテマラ新大統領就任

 1月14日、グアテマラの新大統領アルバロ・コロムが就任しました。
 その就任演説が次の政府サイトに掲載されています。
  http://www.guatemala.gob.gt/noticia.php?codigo=371&tipo=1
 そこから一部抜粋、抄訳を行いました。

 グアテマラに新しい時代が、ついに変化と変革の時代がやってきたのです...50年間ではじめて社会民主主義にむけての変化の時代がやってきたのです...  グアテマラは魔法の国です。この108千平方キロを23の民族、23の文化、23のビジョンで共有しています。また農業、林業、観光、工業、民芸、文化、水力などでも大きな潜在力を有しています。政治を行うとは、選択し決定することではありますが、私は、為政とは奉仕すること、連帯の意識をもって適切に奉仕すること、謙虚さを持って奉仕することだと確信しています。
 変化ははっきりとした優先度を持って始まります。持たぬ人たちのためです。国家的統一を維持し、すべてのグアテマラ人の平等は維持しつつも、今日から、貧困な者たち、そして機会を持たなかった人たちの特権が始まるのです。これはこの9年間の希望のための計画の中で生み出された約束なのです。持たぬ者に与えることで、皆がより多く持つことができ、国は潜在力をより享受することができるのです...
 グアテマラはこうした変化にふさわしい国です。そうしたポテンシャルを持っています...私はこの背中に歴史を感じています。50年間の様々な取り組みの重み。そこにはいまだ傷口から血を流し続けている邪悪な戦争も含まれています。25万人がこの戦争で失われてしまったのです。非寛容、不平等、差別、連帯の欠如、こうしたものをこれから直していかなくてはなりません...
  (以下、取り上げられている事項を箇条書きにしています)
---生産性プログラムでは、雇用創出、国内外からの投資促進、企業家が社会的責任を果たしながら投資を進めることが重要。
---司法制度の強化。統合的治安対策。警察の領域的な展開の見直し。しかし治安対策、司法制度強化も、社会開発政策の成功無しには成果は見込めない。空腹を抱え、機会を奪われた人々がいる限り社会的な平和を得ることは難しいと考えている。
---国民対話。国民対話を進め、その後教育や財政、農村開発、先住民族などのテーマごとのテーブルを設置する。
---農村部の小規模生産者、都市の中小企業の支援を進める。
---ペテンのミラドール遺跡を中心としたプロジェクト推進(メキシコとの2ヶ国公園プロジェクト) 
---安定的財政政策の確立
---違法蓄財に対する処罰を法制化
---老人、子ども、障害者などを守るための尊厳法の促進
---連帯プログラム:女性、子ども、障害者、若者などの支援。
   全ての農村部の子どもが学校に行けるように。
   働く女性、母子家庭の支援
         無料の保健と教育サービスの提供
---環境問題、温暖化への取り組み
---先住民族:民族の調和、異なるコスモビジョンや文化の尊重。
---和平協定の履行、人権の尊重
---私的所有権への深い尊重
 
  全ての人に機会を。
 真の統合と和解を。グアテマラには23の顔があり、私はマヤの顔を持つ社会民主主義を目指しています。


1月21日 追記 
 アルバロ・コロム大統領は新大統領は就任式の演説において、貧困層のために、先住民族のために、機会を奪われてきた者のための政治を行うことを強調しています。しかしマヤの顔をもった社会民主主義という話をしていたにもかかわらず、先住民族の閣僚は文化大臣のみという現実に、コニックなどの先住民族組織からは疑問の声も呈されています。先住民族女性組織からもより公平な参加を求める声が出ています。
 更にはこの唯一の先住民族出身大統領へのインタビュー記事が掲載されていましたが、企業家であり、ここ14年間ヨーロッパに居住していたというヘロニモ・ランセリオ氏の発言からは、グアテマラの最大の挑戦である多文化・多言語社会の構築に向ける意気込みを感じ取ることも残念ながらできません。
 一方、企業家偏重、投資の重視も危うさを感じさせるものがあります。選挙戦に資金的バックアップをしていたというアレッホス家はいくつもの要職につき、また企業家との集まりにおいては、イシュカン地域のダム建設を進めている投資家に非常に好意的な発言を行っています。更に新環境大臣は、就任早々、温暖化対策の一環として水力発電ダムの建設を進めることに積極的な発言をしています。
(既にミラドールの遺跡公園計画には、環境団体などから疑念の声がでていますが・・・)
 コロム政権が「社会的?」な顔を持った民間資本重視の「合理的」開発主義路線を走りすぎて、「マヤの顔」や「参加」という手間と時間のかかる新しい「民主主義」の構築を軽視することがないことを願うものです。
 
 開発と権利のための行動センター
 青西

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2007/12/20

グアテマラ 養子関連

 グアテマラからの養子の問題についてBBCで特集記事が掲載されています。
 図などもあります。英語/スペイン語とも記事があります。
 英語版にはいくつかインタビュー記事もついています。
 http://news.bbc.co.uk/2/hi/americas/7125697.stm
 スペイン語 http://news.bbc.co.uk/hi/spanish/misc/newsid_7151000/7151338.stm

 開発と権利のための行動センター
 青西

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2007/12/15

グアテマラへようこそ 38号発行 -養子法成立

 開発と権利のための行動センターでも協力しております、「グアテマラへようこそ」のメールマガジンが発行されました。

 最新のニュースとしては、やっと新しい養子法が成立したことでしょうか。12月31日の施行を前に、駆け込みで手続をする人たちもいるというニュースも流れています。http://www.prensalibre.com/pl/2007/diciembre/13/190386.html
 

  関心のある方は是非こちらから購読をお願いします。バックナンバーも読めます。
http://homepage2.nifty.com/Guatemala/index.htm

 38号の目次 グアテマラへようこそ 
●1 講演会の案内:
 「8千万件の警察文書解読に挑む-20世紀グアテマラの政治暴力と正義-」
   12月14日(金)  18:00‐19:30
●2 グアテマラと日本をつなぐ 第2弾 第2回
 フアン・ティネイさんの登場
●3 グアテマラ短報
3-1 林屋永吉氏にグアテマラ文化省より勲章
3-2 アルホーナ・ワイン
3-3 まだふさがらない穴
3-4 養子法成立
3-5 ソーラー発電の方が安上がり?!
●4 情報あれこれ
4-1 開発と権利のための行動センターのブログから

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2007/12/03

グアテマラにおける鉱山開発は「先住民族の権利条約」を履行せず

グアテマラにおける鉱山開発は「先住民族の権利条約」を履行せず

 2005年3月にグアテマラの都市・農村労働者連盟(FTCC)はグアテマラ政府は、国際労働機関(ILO)の第169号条約、「独立国における原住民及び種族民に関する条約」注1を履行していないとして、ILOに対して申し立てを行っていましたが、これに対するILOの審査委員会の報告が理事会にて採択され、グアテマラ政府は、土地への権利を認めていない点、協議の未実施という点で当条約を履行していないとの判断を下しています。注2

 今後、条約を適切に履行し、先住民族の権利の土地への権利が保障され、協議のメカニズムが確立されるよう、国際社会からの働きかけも重要です。またグアテマラ国における鉱山開発の進展には国際社会からの強い監視が必要です。  

次に、イサバル県におけるこの申し立てまでのプロセスと政府への勧告を整理してみました。

 <経緯>

 1965年にグアテマラ政府は、グアテマラ東部のイサバル県でのニッケル鉱山開発を目指していたエクスミバル社に対して、40年間の採掘免許を認可しましたが、鉱山開発事業は1981年以降は放棄されたままとなっていました。しかし2004年に免許が失効する直前に、3年間の新たな探査免許が供与されたのです。この直後、エクスミバル社はスカイリソース社に買収され、現地子会社はグアテマラニッケル社(CGN)と命名されています。*注3

 この事態に対して、グアテマラの都市・農村労働者連盟(FTCC)は、2004年12月に鉱山エネルギー省が行った、イサバル県のエストールのマヤ・ケクチ先住民族のテリトリーにおけるエクスミバル社(現CGN:グアテマラニッケル社)に対するニッケル他の鉱物資源に関する探査免許の認可が、関係する先住民族の事前の協議を経たものではなかったとしてILOに対して告発したのです。またこの地域には19の先住民族コミュニティが存在しているものの、そうしたコミュニティの社会的・文化的アイデンティティー、慣習、伝統、制度に対する配慮も、また権利を擁護するための活動も行われないまま、この探査免許が与えられたこと、更に、この探査権の与えられた地域は、土地登記の手続を進めているところであり、この探査権認可がこの手続に影響を及ぼしていることも指摘しました。

 また先住民族コミュニティーは「政府は、この探査免許について、一度も事前に情報を提供していないし、マヤ・ケクチ住民との協議も行っていない」、「先住民族はエストールの土地と歴史的につながりを持ち続けている上に、民族の持続的な存在の基盤として、保全し、開発し、また未来の世代に引き渡していくつもりである」と訴えていました。

<政府の反論>

 この申し立てに対してグアテマラ政府は、これまでこの条約履行に向けて、重要な対応をしてきたこと、探査免許認可した土地は「私有地もしくは国有地であり、申し立てている19コミュニティの土地は含まれていない。これらのコミュニティは私有地もしくは国有地、あるいは国有とされうる荒蕪地(未登記地)に存在しており、またコミュニティによっては耕作地を有するのみである」、そこで「この申し立てに関係するコミュニティは土地所有者ではない以上、条約の15条は適用されない」と述べていたとのことです。
 政府はコミュニティが「不法に土地を占有している」と見なし、協議の対象と見なしていないという態度を取っているのです。

<審査委員会の結論と政府に対する勧告>

-先住民族コミュニティが伝統的に占有してきた土地が、土地証書を持たないことで違法と見なすことは条約の考えとは一致しない。条約の14条は先住民族が伝統的に占有してきた土地に対する権利を承認している。

-条約の14条が定めるところの土地に対する先住民族の所有及び占有の権利を保障するために、先住民族と協議の上で、適切な対策を取ること。

-土地管理のプロセスには時間がかかるが、その過程において先住民族が不利益を得ないように、先住民族の土地への権利を保護するための移行手段を適用すること

-2004年の探査ライセンス認可に際しては、条約が定めるところの協議は実施されなかったと考える。そこで2007年12月に失効する探査ライセンスに替わる開発ライセンスを認可する際には、関係するすべてのコミュニティの参加に基づく協議が実地されなくてはならないし、開発が引き起こす可能性がある損害に対しては補償がなされなければならない。

-先住民族コミュニティに影響を及ぼす自然資源の探査、開発に際して、政府は条約の15条を完全に履行し、事前の協議を実施すること。また環境影響調査、環境対策計画など異なる諸過程においても当該先住民族の参加を確保すること。

-条約の15条で定めるところの、自然資源の探査・開発に関わる先住民族との協議を定めた法及び細則の制定を進めること。
*注1 独立国における原住民及び種族民に関する条約 (日本語)
 主として関係するのは13条、14条、15条です。
 http://www.ilo.org/public/japanese/region/asro/tokyo/standards/c169.htm 
*注2 ILOの審査委員会報告書はこちら http://www.ilo.org/ilolex/cgi-lex/pdconvs2.pl?host=status01&textbase=ilospa&document=87&chapter=16&query=Guatemala%40ref&highlight=&querytype=bool&context=0
(英語) http://www.ilo.org/ilolex/cgi-lex/pdconv.pl?host=status01&textbase=iloeng&document=87&chapter=16&query=%28Guatemala%29+%40ref&highlight=&querytype=bool&context=0 *注3    これまでの経緯などについてこちらも参照ください。
 http://homepage3.nifty.com/CADE/guatemala/Guatemala%20indigena%20y%20medio%20ambiente.htm##San%20Marcos%202 
  ベルシェ政権の一年と先住民族運動 
  イサバル県エル・エストールにおけるニッケル採掘と先住民族

開発と権利のための行動センター
 青西靖夫

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2007/11/12

「グアテマラへようこそ」の紹介

グアテマラへようこそ メールマガジン 第37号が発行されました。 

関心のある方は是非こちらから購読をお願いします。バックナンバーも読めます。

http://homepage2.nifty.com/Guatemala/index.htm

今回はグアテマラのコナビグアの女性の声などを紹介しています。

 グアテマラへようこそ ●目次●
●1 グアテマラと日本をつなぐ 第二弾!(新連載)!
   ルシア・キラ・コロさんの登場! 
●2 グアテマラ短報
2-1 海外からの送金額
2-2 閉鎖が続く縫製工場
●3 情報あれこれ
3-1 ラテンアメリカ時報でグアテマラに関する記事
3-2 グアテマラ人の経営するお好み焼き屋さん
3-3 開発と権利のための行動センターのブログから

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2007/11/11

グアテマラにおける養子-人身売買問題

グアテマラにおける養子-人身売買問題

 以前「グアテマラへようこそ」のメールマガジンで紹介されましたが、グアテマラにおける「養子」あるいは「人身売買」、国内外で大きな問題となっております。  

 しかし11月11日付のペル・ペリオディコ紙の記事によると、2007年における米国人によるグアテマラの子どもの養子は前年に較べて15%増加し4758人にのぼっているとのこと。米国政府はグアテマラから養子を取らないように勧告しているにもかかわらず増加しているということに驚かされます。

 記事では「ハーグ条約が発効する1月1日前に駆け込みで届けを進めているのだろう」との国家法務機関(Procuraduria General)報道官の声を伝えている。

  http://www.elperiodico.com.gt/es/20071110/actualidad/45561/ 

 またストリートチルドレンの保護などに取り組んでいるグアテマラのカサ・アリアンサは、10月12日の声明文において、ワシントンの米州人権委員会に対して、養子制度における不正について提訴したことを伝えている。グアテマラの子どもの権利を保障するために、養子手続きにある子どもたちを守るために予防措置を取ること、現在審議中の養子法の採択プロセスをモニタリングすることなどを求めている。(CASA ALIANZA 声明文より抜粋)

 来年以降は米国での養子にはハーグ条約に則った手続が要求されることとなり、グアテマラの国会でもハーグ条約に見合う規定を盛り込んだ養子法の改正案が審議されているが、審議は遅れている。

注)ハーグ国際私法会議で締結された条約の一つに「国際養子縁組に関する子の保護及び国際協力に関する条約」が含まれている。

(CONVENTION ON PROTECTION OF CHILDREN AND CO-OPERATION IN RESPECT OF INTERCOUNTRY ADOPTION) http://www.hcch.net/index_en.php?act=conventions.text&cid=69 

  開発と権利のための行動センター

 青西

 以下、「グアテマラへようこそ」メールマガジンより抜粋

  グアテマラの子どもの100人に1人がアメリカへ 

http://blog.mag2.com/m/log/0000151310/108453823.html

  グアテマラでの人身売買         

http://blog.mag2.com/m/log/0000151310/108704133.html

 

1-2 グアテマラの子どもの100人に1人がアメリカへ (07/04)

グアテマラは米国の養子の巨大な供給源となっており、昨年一年間で4135人のグアテマラ出身の子どもが養子となっている。この数字は中国の子どもの6493人に次ぐものである。

  http://www.miamiherald.com/579/story/62757.html

 実にこの数字はグアテマラで生まれる子どもの100人に1人が米国での養子となっているということを示している。

 マイアミヘラルド紙によると(07/04/03)、養子という名目となっているものの、グアテマラ国内で子どもは680ドル~1360ドル、時には9500ドルという値段で取引され、更には手続きを行っている公証人が取引のブローカーとなり、高額の謝礼を受けてとっているとのことである。

 この記事の中でもユニセフがグアテマラをこの中南米諸国の中でも最も規制が緩い国であると指摘しており、米国政府もグアテマラからの養子を取らないように勧告しているとのことではある。

  http://www.miamiherald.com/416/story/62507.html(ビデオもあり)

 http://www.elperiodico.com.gt/es/20070317/actualidad/37812/

2-1 グアテマラでの人身売買     (07/06)

 以前、グアテマラの子どもの100人に1人が米国への養子になっている話しを紹介しましたが、この話しの裏にある人身売買関連のニュースがいくつか報道されています。

 人権擁護事務所の報告によると2006年には毎月50人の子どもの誘拐が発生。これが増加傾向にあるとのこと。幼児が道ばたで強奪されるケースが多発しているとのこと。

 また幼児の取引に関わっていた人物がリンチにあうという事件もあちこちで起きているよう。ある記事では子どもが5万ケッツアル(約75万円)で売られていたという記述もあり。

 エルサルバドルの子どもがグアテマラ経由で、米国に偽造の文書で連れ出されようとしていたという報道もあり。

 この話も少し継続的にフォローしていきたいと思います。

http://www.prensalibre.com/pl/2007/junio/23/175173.html

http://www.elperiodico.com.gt/es/20070625/actualidad/41033/

http://www.prensalibre.com/pl/2007/junio/27/175495.html

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2007/11/07

グアテマラ大統領選の結果と今後

グアテマラ大統領選の結果と今後

 11月4日に行われた大統領選出のための決選投票で、国民希望党(UNE)のアルバロ・コロム候補が大統領に選出されました。この選挙の投票率は53%、コロムは52.77%の得票率で47.23%のオットー・ペレスを破り、三度目の出馬でついに大統領の座を得ることとなりました。
 コロムはグアテマラ22県のうち、20県でペレスを上回ったものの、首都とバハ・ベラパスではペレスがコロムを上回りました。
<今後の政策はどうなるのか>
 プレンサ・リブレ紙の報道によると、「グアテマラを、マヤの顔を持った社会民主主義の国にするのが目標である」と語っているとのことです。これがどのような形を取っていくのか注目していきたいと思います。

 それ以外にどのような方向が打ち出されているのか、選挙前の報道なども含め、ざっと眺めてみます。
-ベネスエラとの関係はアルゼンチンやブラジルなどと同様の、普通の関係に。
-米国やメキシコ、中米との関係もより強化。
-チリ、ブラジル、アルゼンチンとの良好な関係を更に改善。(既に最初の訪問国としてチリ・ブラジル・アルゼンチン・米国が上げられている。)
-教育や保健セクターの改善に積極的姿勢。
-短期的に重要な課題は組織犯罪の取り締まりと司法制度の適正化。
-投資の拡大とそれによる雇用機会の拡大。
-外資の導入には前向き。
-鉱山開発に関しては、鉱物資源を重要な資源と位置づけており、開発に前向き。
-開発に関わる「住民による協議」を制度化していく方向。

 など。
閣僚候補として名が上がっている人たちを見ると、企業家よりの政策展開がなされるのではないかと思われます。選挙期間中、社会運動体がコロムを「中道左派」というよりは「企業家」と評していたことも含め、来年の就任後の政策が注目されます。


http://www.servidordemedios.com/media/pdf/capuchon.pdf


http://www.servidordemedios.com/especiales/voto2007/246.html


http://www.servidordemedios.com/especiales/voto2007/251.html

http://www.prensalibre.com/pl/2007/agosto/22/180350.html

 開発と権利のための行動センター
 青西

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2007/11/01

グアテマラ 開発プロジェクトとコミュニティの分断

開発プロジェクトとコミュニティの分断

 グアテマラ、サンマルコスでの鉱山開発においても、その中でのコミュニティの分裂、リーダーに対する買収の問題などが伝えられている。目の前に札束をちらつかせることで社会をずたずたにしていくのである。これは長年時間をかけて築かれてきた「社会資本」を切り崩していく行為であり、「開発」とは異なり、長期的には「低開発」を固定化することにつながっていくことになるであろう。

 10月22日のグアテマラ・チョルティ民族による声明文も、開発プロジェクトが地域に及ぼすこうした影響を伝えている。

 プエブラ-パナマ計画の一環として計画されている中米送電線システム(SEPAC)プロジェクトの一環として、今年3月からEPR社がコミュニティを訪問し、共有地の買い上げの交渉を進めてきているという。最初は4万ケッツアル、次には10万ケッツアルと。また企業は金を受け取らなければ、力で解決すると脅していたという。
 10月に入り、企業はコミュニティ開発審議会の集会を利用して、村ごとの交渉担当者を定め、村ごとに土地売却の約束をしてくる代わりに3万ケッツアル(約45万円)の支払いをするというような約束をしたとのことである。しかし多くの参加者はこの会議の議事録にサインをすることを拒んだとのことである。

 チョルティ民族のコミュニティの連合体は、リーダーの尊厳を金で買うような企業の態度に対して、またこうした企業の手法がコミュニティの分断と対立、そして暴力を引き起こすものであると告発している。
 声明文・原文はこちら
http://movimientos.org/show_text.php3?key=11160
 
 
 EPR社は中米諸国の電力会社がSIEPACのために設立した会社である。このEPR社のサイトには社会・環境影響評価の文書も掲示されているが、少なくともグアテマラの文書を見る限り、先住民族コミュニティへの影響について、十分に検討されたとは思えない。書かれているのはどこかの本から引っ張り出したのであろう、過去の歴史的記述と、一回りしてみた景観の話程度である。現在の先住民族コミュニティの声はどこにもない。
http://www.eprsiepac.com/ambientes_siepac_transmision_costa_rica.htm
これでは米州開発銀行のガイドラインにも整合しないだろうと考え、IDBのサイトを探すものの、グアテマラの先住民族コミュニティへの影響に言及した報告書はでてこない。

開発と権利のための行動センター
  青西 靖夫

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2007/10/17

強行されるダム開発(グアテマラ・イシュカン)

強行されるダム建設プロジェクト


Xalalagif

 9月25日、グアテマラのキチェ県北部、イシュカンに建設が予定されているシャララ水力発電所計画の入札が開始された。このダムはチクソイ川にかかるもので、発電量は180メガワット、グアテマラでも2番目の規模となる。また総建設費は4億ドルに上るものと想定されている。入札では外国企業が80%の投資を行うことが求められており、20%をグアテマラの国内企業が負担し、開発業者は30年間にわたって、グアテマラ電力公社に電力を発電コストを元にした金額で販売することとなる。
 (開発業者向けにはご丁寧にも次のサイトまで作ってあるが、どこを見ても水没予定地域もわからなければ、環境や社会への影響などについては言及していない。http://www.inde.gob.gt/xalala/
 またこの計画は国内需要の増加に対応するためという名目ではあるが、当初から中米・メキシコの送電線結合の実現後には海外への売電も視野に入っているものである。(Inforpress 07/04/27, 07/09/28) そして居住権の擁護のための活動を行っているCOHREの報告書によると、ダム建設によって34コミュニティ、約15000人もが水没による影響を受けるプロジェクトなのである。(下記報告書 P76)
http://www.cohre.org/store/attachments/Informe%20de%20Mision.Mexico.Honduras.Guatemala.Jul07.pdf

 しかしこのダム建設は今年4月に地元住民より明確な拒否の声を突きつけられている。地方自治体が実施した「住民投票」には大人も子ども含め、2万人近くが参加し、90%ほどが拒否の態度を示している。成人の参加者に限っても、は選挙人登録者、非登録者を含む成人投票者は11953人で、うち86%が水力発電計画を拒否した。(ちなみに 9月の総選挙での選挙人登録者総数は23372人、投票者数は14481人であった。)またこの住民投票は、グアテマラ政府の人権擁護委員会もその実施プロセスを支援し、かつ地方自治体が主体的に実施したものであり、その正統性は明らかである。
しかし水力発電を管轄する鉱山・エネルギー省は、住民投票を「拘束性」がないとしたこれまでの憲法裁判所の判例をもとに、地域住民の意思表明を無視し、開発を進める方針をとっている。更には今後も住民と協議をするのではなく「意識化」を進めるとしている。(07/09/26 プレンサリブレ紙 http://www.prensalibre.com/pl/2007/septiembre/26/183432.html:なおこれが前回のこのブログの報告におけるフアン・ティネイの憤りにつながっていると思われる。)
 
 グアテマラ政府は、「住民投票」を拘束性がないものとして看過しているが、国内法と同等の性格を有するILO169号条約において、土地からの移転に関しては、「自由かつ十分な情報を受けた上での同意を得た場合のみ行われる」という規定が基本となっている。この点からも政府は果たすべき手続を踏んでおらず、その責任を履行していないと考えられる。
 
行動センターの関連記事はこちらから
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2007/04/post_7a36.html
また上で紹介したCOHREの報告書が法的側面からの検討を行っている。

開発と権利のための行動センター
 青西

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先住民族の権利宣言とグアテマラ

 先住民族の権利宣言採択に関して

 2007年9月13日、国連で「先住民族の権利に関する国連宣言」が採択されました。
日本の新聞でもいくつか報道されましたが、「先住民族の10年市民連絡会」が発行する「先住民族の10年News」第138号(10月13日発行)でもこの宣言採択が特集されています。宣言の日本語訳もできあがり次第掲載されるとのことです。http://indy10.at.infoseek.co.jp  及びニュースレターより。
 
 宣言文の本文は国連の下記のサイトで見ることができます。(英語以外の言語へのアクセスできます)
http://www.un.org/esa/socdev/unpfii/en/declaration.html
 次のよくある質問(FAQ)も参考になります。
  http://www.un.org/esa/socdev/unpfii/en/declaration.html


 中南米においては10月12日にボリビアで「世界の先住民族の歴史的勝利を祝う世界大会」が開催され、この宣言の採択を祝うとともに、声明文が公表されています。(こちらも後日抄訳し、10年ニュースの方に掲載の予定)
http://www.movimientos.org/12octubre/show_text.php3?key=11076


 この採択に関し、開発と権利のための行動センターのグアテマラでのカウンターパート組織であるCONIC(グアテマラ先住民族・農民全国調整委員会)のフアン・ティネイは次のように語っています。先住民族のテリトリーにおける、先住民族の意向を無視した鉱山開発などの問題を抱えているグアテマラの状況への危機意識とともに、対抗していくためのこの宣言の重要性が伝わってきます。

 以下 2007/9/28聞き取り
 
 国連におけるこの宣言の採択は非常に重要な一歩です。これは私たちの仲間の真摯な闘争の成果なのです。しかしこの採択には大きな障害がありました。力を持った大国が、先住民族のテリトリーにおける自然資源の搾取のための投資に利害を持つ国々が反対に回っていたのです。
 これは私たちの勝利ですが、宣言と現実は大きく異なることでしょう。ですから私たちが闘争を続けていくことは重要なことなのです。しかしこの宣言があることは、私たち先住民族が自然資源やテリトリーの問題に立ち向かっていく重要な道具となることでしょう。
 私たちの国では資源、水や石油や鉱物資源などに触手が伸びています。そうした中で先住民族のテリトリーを承認し、それを守っていくこと、そしてそのテリトリーにある水、森や大地を守るための闘いを続けていかなくてはなりません。しかし貧困の中にいる人々にとって、多国籍企業の見せつけるお金は莫大なものです。そこで自分たちの小さな土地に2万ケッツアル(約30万円)とか言われたら、喜んで売ってしまうことになります。しかしそれで全て、次の世代の生活も含め、全て終わってしまいます。そのあとに来るのは破壊と略奪だけなのです。
 先住民族に対する「協議」も重要な課題です。「協議」も重要な議論のテーマとなっています。それはコンセッションなどに先んじて先住民族の承認が必要だ、ということを意味しています。しかし政府は最初から多国籍企業の言うなりで、資源をただでばらまいているのです。更にコミュニティとの「協議」どころか、行われているのは「意識化」です。黙って土地を引き渡して出ていかせるための「意識化」です。
 これは土地からの排除なのです。暴力は伴ってはいなくても、歴史的な、そして全ての生きる時間における土地からの排除なのです。都会に出たり、他の国へ行ってしまうことになるでしょう。しかし二度と自分の土地に戻ることはできないのです。これを土地からの排除といわずなんと言えるでしょうか。
 これがグアテマラ国家の態度なのです。何も変化はありません。だからこそ、この宣言を手にして、闘争を継続していかなくてはなりません。

 開発と権利のための行動センター
 青西

 10/27は報告会です。詳細はこちら
 http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2007/10/1027_f505.html

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2007/10/11

グアテマラ 鉱山開発問題のその後(071011)

グアテマラ 鉱山開発問題のその後

 今回、グアテマラを訪問した際に、サンマルコス県のサンミゲル・イシュタウアカンやシパカパで採掘が進む露天堀のカナダ資本の金鉱山であるマルリン鉱山についてもインタビューを行ってきました。そのインタビューを整理して報告します。

1)現地の先住民族組織であるアフチモルは次のように鉱山開発に関わる問題を整理してくれました
-井戸の水量低下、水の枯渇
-排水池の汚染水によるとおもわれる家畜や鳥の死亡
-周辺住宅における振動等による壁面のひび
-汚職の蔓延(鉱山会社が政治家や地域のリーダ-を買収していくことによる)
-暴力事件の拡大
-コミュニティ内の対立の深化(鉱山で雇用されている人、されていない人)
-地域のアイデンティティーの崩壊、先住民族差別(鉱山の職場内で先住民族言語を利用できないなど)

2)地域の鉱山開発に関するレポート(Foto -Reportaje :La Mina Marlin,COPAE 2007.8)ではひびの入った家屋の写真を紹介しているが、鉱山近郊の57の家屋で壁面へのひびなどが発生しているという。しかし鉱山側は全く補償を行う態度を見せていない。更には 鉱山開発によって家のすぐしたまで岩盤が削り取られている状態も報告されている。
Sm1_2
Sm2_2
 また鉱山の側の公共道路には次のような看板が掲示されている。「鉱山工事中につき危険:自己責任とリスクで運転するように」。
Sm3_2


 ・・・・このような横暴が許されるものであろうか?地域住民に対する暴力であり、立ち退かせるための脅迫であある。また企業側は危険防止に果たすべき責任すら負わず、企業の私有地の如きである。グアテマラ政府は、住民の実力行使を批判するために「法治国家」なる表現を多々利用するが、このサンマルコスで起こっている事態は「無法地帯」そのものではないだろうか。

 以下ここまでの関連情報
 関連情報は次のサイトからどうぞ(英語・スペイン語)
http://www.resistance-mining.org/english/index.php
開発と権利のための行動センターのスペイン語情報提供サイト
http://homepage3.nifty.com/CADE/Espanol/mineriaindex.html
次のサイトは日本語です。(ジェームス・ロドリゲスのブログ)
http://mimundoj.blogspot.com/2007/09/blog-post.html
写真はFoto -Reportaje :La Mina Marlin,COPAE 2007.8より。ダウンロードは次のサイト
http://www.resistencia-mineria.org/espanol/fotos/fotoreportaje-marlin-0807.pdf


3) 鉱山問題を扱う、カトリック教会サンマルコス教区の「平和とエコロジー委員会(COPAE)」の活動
 現在 COPAEでは4つの活動を中心的に行っている
―水系汚染に対する環境モニタリング
―調査・コミュニケーション
―法的支援
―抵抗と連携
―(開発のためのオータナティブ)

1)水系汚染モニタリング
 最終的にメキシコ湾まで流れこむ、鉱山周辺の河川の水質モニタリングを行っている。自然資源・環境省(MARN)が行うべき業務であるが、脆弱であり、まったくできていない。実施しようという政治的意思も欠如している。企業はお抱えの環境モニタリング会社を通じて、地元住民による環境調査を組織しているが、試料は企業の手に渡り企業の分析室において分析されるのであり、中立性、信頼性を欠いている。
 水系への影響はすでに出ている。アルミや銅、鉄といった金属の検出量が国内外の規定を上回っている。髪が抜けたり、家畜や鳥が死んだというケースも報告されている。汚染がないという方がそもそもありえない。
 今後水質モニタリングのデータをコミュニティに渡し、住民が適切な情報を持つことを支援していく。また科学的な分析のベースラインを作っていくことを目指している。
「国際的な環境モニタリングの専門家の来訪を期待している」
2)調査・コミュニケーション
 コミュニティ出身のレポーターを養成し、鉱山開発に伴い、何が起きているかを報告してもらう。そういう情報に基づいてビデオやポスターを作成。また今後、ラジオでの放送も始める。
 これ以外に専門的な調査も別途行う。

3)法的支援
企業に対して、損害に対する責任をもとめる訴え、また国際的な司法機関にこの問題を提訴するといった活動の実施。

4)抵抗と連携
 孤立した運動を展開するのではなく、鉱山開発の問題を抱えるグアテマラのウエウエテナンゴ県やイサバル県とも連携することを目指している。またコミュニティの強化に取り組み、住民による協議を進めるといった活動も行っている。

まとめ
 開発と権利のための行動センター
 青西
 

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2007/10/06

グアテマラ選挙結果について

2007年グアテマラ総選挙について
 
 グアテマラ総選挙が9月9日に行われ、アルバロ・コロムを大統領候補に据えたUNE(国民希望党)が28.23%の得票率、続いてオットー・ペレス率いるPP(愛国者党)が23.51%と続き、この両者で11月4日の決選投票が争われることとなった。
 国際社会から注目を集めていたリゴベルタ・メンチュウ(グアテマラのための出会い党)は3.09%にとどまった。
 11月の決選投票、また来年以降の国会運営を考えても、どのように連立を組んでいくかが重要な点となるが、UNEにとっては連立は難しい選択であろう。その一方、PPはGANAを巻き込み、その後いくつかの政党を巻き込めば過半数に達することができる。またUNEは重要な票田である首都で集票力が弱く、PPの27.25%、GANAの23.84%に続く20.3%の得票率に過ぎない。この点からも決選投票でオットー・ペレス優位の声もある。
その一方UNEは地方自治体の首長を104の自治体で押さえたのに加え、地方自治体での支持拡大を目指している。これまでに計243の新首長の支持を取り付けたという(periodico紙20071005)
 今後に向けて重要な鍵を握るのはGANAであろう。都市部での票を維持し、国会議員も37人押さえ、更には地方自治体でもUNEに次ぐ第二党となっている。GANAの動向が決選投票の動向を握っていると考えられる。

 内戦終結後拡大していた地方市民政党(コミッテ・シビコ)の拡大傾向は終わり、19の首長選で選出されたのみであり、前回の27自治体から大きく後退している。

左派が躍進した南米諸国などと較べ、グアテマラでは左派の衰退も続いている。前回選挙では元ゲリラ勢力などによるANNが4議席、URNGが2議席を確保したが、今回はURNG-MAIZが2議席を獲得したに留まり、またやはり元ゲリラ勢力によるANNは一議席も取れることなく政党として消滅することとなった。
 中道左派とみられるEGは、前回選挙でANNから出馬したニネット・モンテネグロを全国区のトップに据え、都市部を中心に4議席を確保した。しかし自治体選挙含め、地方での票は伸びず、支援に動いた農民組織も地方選挙における動員力の弱さを再確認することとなった。

 青西

Resultadosele

 
 

 

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2007/10/05

自然保護区と先住民族の取り組み(グアテマラ)3

自然保護区と先住民族の取り組み(グアテマラ)3

<サンタクルス山域候補地域>

 イサバル県西部、イサバル湖とペテン県に挟まれるサンタクルス山域は1989年に公布された4-89法(保護区法)の第90条において「特別保全地区」として指定され、自然保護区としての制定候補地となっている。
 しかしこの地域の土地問題は不透明な歴史を持っている。1990年6月、当時のセレソ大統領の子息であるマルコ・ビニシオ・セレソ・ブランドンは環境NGO「FUNDAECO」を設立。その半年後、大統領の任期切れの直前の12月に、国有地(チョコン・ナシオナル農園)がこのNGOに対して、環境保護を名目に2500ヘクタールに渡って譲渡されるのである。ここからこの地域の土地問題が混乱を深めていく。地域のコミュニティが10年以上にわたって進めてきた土地所有権確定手続きはここで一度頓挫する。

 しかしコミュニティの人々による土地回復運動が高まる中、2000年以降、この環境NGOはその所有地の一部を国に返還し、その後土地分配を担当する「土地基金」によって土地の一部がコミュニティに分配された。しかしコミュニティが本来要求していたコミュニティの土地全域ではなく、コミュニティの住民の耕作地に当たる部分のみの所有権確定を受けることとなった。環境NGOの主導で作られた土地利用区分に基づき「保全地区」、「多目的利用地区」と指定された「コミュニティ」の土地は、環境NGOの私的所有権のもとに従属している。不透明な手続きのもとで土地を確保した環境NGOが「コミュニティの土地」の所有者として居座っているのである。現在、「多目的利用地区」における植林補助金等の手続き管理等は環境NGOの手に握られている。またFUNDAECOでは、今後のサンタクルス山域の保護区設定に向けて着々と準備をしている。  
 
 地域住民は2000年頃より土地問題解決の支援を求め農民組織であるコニック(CONIC)と活動してきた。と同時に「地主」であるFUNDAECOとの活動も続けている。植林や呼称栽培などのプロジェクトを彼らと行っている。しかし地域住民はよそ者のNGOが自分たちの土地を、資源を管理することには明確なNoの姿勢を堅持している。
 こうした活動の中でコミュニティのリーダーは「チョコン・ナシオナル保全コミュニティ間審議会」を設置、その後、「イロル・キチェ・アソシエーション(<森の守り人>の意)」としての登録手続きを進めている。将来的には環境NGOを通じてではなく、自分たちで、自分たちのテリトリーを、自然資源を管理したいと考えている。
 しかしこのアソシエーションが自主的に地域を管理していくためにはまだまだ力が足りない。会計能力やプロジェクトのマネージメント能力の強化、近隣の住民組織との連携などやるべきことは山積している。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「開発と権利のための行動センター」では、現在、グアテマラのイサバル県の住民アソシエーションの強化のための活動実施を支援しています。
 また全国レベルの農民・先住民族組織であるCONICとも連携し、自然保護区と先住民族の関係や国内での取り組みを共有するためのセミナーなども実施しています。
 10月にはCALASやサルストゥンの地域住民リーダーなどを招いて、経験を交流するワークショップも実施する予定です。

 行動センターでは今後も次の大きな二つの方向性での活動を継続していきますので、ご支援頂きたくお願い申し上げます。

1)地域先住民族組織・住民組織強化支援:組織強化、関係機関との連携強化
2)先住民族組織強化支援:経験共有と戦略策定支援

寄付金振込先はこちら

寄付金口座
◆郵便振替口座:00230-5-131472
◆口座名   :開発と権利のための行動センター

 開発と権利のための行動センター
 理事 青西靖夫

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自然保護区と先住民族の取り組み(グアテマラ)2

 自然保護区をめぐる先住民族の取り組み 2

<イシル生物圏ヴィシス・カバ保護区の事例>
キチェ県北部のネバ・チャフル・コッツアルの三つの自治体はイシル語を話す先住民族が居住している地域である。この中のチャフル(chajul)に位置する「イシル生物圏ヴィシス・カバ(Visis Caba)保護区」はその設立以来、地域内での対立・紛争が続いている保護区である。
この保護区は1997年7月に政令40-97によって「イシル生物圏 ヴィシス・カバ保護区」として制定されたものである。しかしこの保護区の設定は地域住民の十分な同意を得ないままに、域外の環境保護団体と地域の一アソシエーションを中心に進められたために、地域の住民の中に対立を引き起こすものとなった。

 もともとヴィシス・カバはチャフルの自治体所有の共有地であり、また伝統的な聖地でもあった。ヴィシス・カバにあるフイル山(Cerro de Juil)はその中でも重要な聖地である。また地域住民はこの共有地でカゴや蔓細工を行うための材料を採集しつつ、長年にわたって森林を守ってきたのである。急峻な地形にも助けられ、豊かな森林以外にもジャガーやピューマなども生息しているという。
 その一方、この地域はグアテマラ内戦の中ですさまじい弾圧を受けた地域でもある。1975年のグアテマラ貧民軍(EGP) によるチャフル北部のペルラ農園での農園主殺害以降、この地域では地域のコミュニティに対する激しい弾圧が繰り広げられ、弾圧から逃れた住民が山中にCPR(抵抗の共同体)を組織し、集団で軍の弾圧から逃れていた。

 1989年に保護区法(4-89)が制定された時点で、既にこの地域は将来的な保護区の候補地として挙げられていた。1995年頃から外部の環境保護活動家が保護区設置のための動きを進め、地域の開発事業や有機コーヒー生産を行っていたチャフル住民アソシエーション(Asociación Chajulense)や自治体の首長マヌエル・アシコナ(Manuel Asicona)を巻き込んでいく。そして1996年にCONAPに対して自治体当局、住民アソシエーション、地域コミティ」の名前で保護区設置の要請がだされる。それに並行する形で環境保護団体であるマードレ・セルバ(Madre Selva)が技術報告書を作成し、その中でチャフル住民アソシエーションを管理事業者とすることにコンセンサスがあるとして推薦している。
 1997年7月、法40-97によって、保護区設置法が公布され、正式にヴィシス・カバ保護区設置が決まるとともに、その中の第5条でチャフル住民アソシエーションが管理業務者として指定されることも規定された。
しかしこの保護区設置は、地域で活動していた先住民族の権利擁護組織であるデフェンソリア・マヤなどをはじめとする地域住民から大きな反発を受けることとなる。大きな問題は、この保護区の設定プロセスにおいて住民側のコンセンサスが欠如し、住民に情報がいかないままに保護区が法的に制定されたという点である。こうした情報の欠如もあいまって、このヴィシス・カバの共有地が国に売られた、外国の企業に売られたという噂も広がっていたようである。
 またこの反発には、歴史的に存在する国家機関への不信感、地域の共有地に対する外部からのルールの押し付け、利用してきた自然資源へのアクセスが不可能になる可能性があること、更には内戦時の避難民の土地確保問題と共有地からの排斥を狙う地域住民との利害の対立など様々な要因が存在していた。
 保護区設置そしてそれを進めた自治体に対する反対運動がふくれあがる中で、1997年12月には管理業務者への支援機関である「地域技術審議会」にコミュニティ代表、デフェンソリア・マヤ、国内難民委員会を含めるという法改正が行われた。しかし自治体との対立は続き、また国の担当機関である保護区管理審議会(CONAP)も地域への担当者の配置をあきらめることとなった。
こうしてCONAPも実質的にはこの地域を保護区としての管理することを諦めることとなり、またチャフル住民アソシエーションも現在は保護区の件には関与していない。
 
 -現在の動き-
 2年ほど前から環境法・社会アクションセンター(CALAS)が新しくこの地域での活動を展開しつつある。地域住民に対して保護区を押し付けるのではなく、地域住民主導で保護区について考え、判断していくための情報を提供し、集まりを調整していくファシリテーターとしての役割に専念している。「保護区」という用語の使用も避け、まず地域住民主導のワークショップで、既存の規範の把握・共有を行うとともに、保護区法のイシル語への翻訳も進めている。
 地域の言語で情報を提供していくこと、考え、意見交換を行う場を組織すること、その上で、住民主体で方向性を定めていくことを目指している。こうした、言ってみれば当たり前の作業がやっと前進しつつある。また「ドナーの時間」ではなく、地域の時間を見据えて、10年がかりで活動を進めていこうという方針を持っている。
 またCALASとしては保護区法の改正のためのロビーイングを行い、管理カテゴリーに「共有管理地区」という定義を入れていく方向を目指している。これによって地域住民主導の自然保護区設置に向けての法的裏付けを固めていく方向である。

注)この報告は現地での聞き取りに加え、Bettina Durocher,Los Dos Derechos de La Tierra: La Cuestion Agraria en el Pais Ixil,2002 も参考にした。

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自然保護区と先住民族の取り組み(グアテマラ)1

 自然保護区と先住民族(グアテマラ)

 9月にグアテマラを訪問し、開発と権利のための行動センターの活動地域また関連する取り組みの視察などを行ってきました。
 グアテマラにおける「自然保護区と先住民族の取り組み」というテーマで3回に分けて報告を掲載していきます。

 開発と権利のための行動センター
 青西靖夫


自然保護区をめぐる先住民族の取り組み 1

<サルストゥン流域自然保護区>
イサバル県北東部を流れるサルストゥン川の流域に保護区(正式名は「サルストゥン川多目的利用保護区」)が設定されたのは2005年3月のことである。グアテマラ国内の環境NGOである「FUNDAECO(フンダエコ)」が積極的に設立に向ける準備を推し進め、「技術報告書」を作成し、保護区管理にかかわる法案を作成し、国会での審議に持ち込んだ。地域住民がこの事実を知った時には、法案は採択される寸前であつた。
 このことに驚いたのは、地域に住むケクチ民族のコミュニティの人々であり、また地域のコミュニティの土地登記を支援してきたカトリック教会の土地司牧会である。この地域に住むケクチ民族のコミュニティは、生活してきた土地の所有権を確定するために、30年以上にわたって手続きを続け、あと少しで土地登記の手続きが終了するところまでたどり着いていた。数年前に活動を始めたリビングストン教区の土地司牧会は、土地の測量、土地基金との交渉など、この土地登記のための手続きを支援してきていたのである。
 しかし自然保護区に設定されると土地登記の手続きを進めることはできない。「自分たちの土地」であり、「自分たちで守ってきた土地」を、自分たちのコミュニティのものとして登記することができなくなるのである。
 また地域住民の意向を聞くこともなく、協議を行うこともなく作成された法律に書き込まれた保護区内のゾーニングは、地域住民の生活を反映したものとはなっていない。いくつかのコミュニティはその土地の半分以上を、立ち入ることもできない「不可侵ゾーン」に指定されてしまったのである。

 地域コミュニティの連合体である「Asociación Amantes de la Tierra(土地を愛する者アソシエーション」では、まず法の採択の延期、改正を求めて運動を開始した。しかし保護区設置法は国会で採択されてしまう。そこで次にこの保護区制定にかかわる法12-2005を違憲として憲法裁判所に提訴した。コミュニティの反対運動に直面する保護区は、その設置法に書き込まれた3名のコミュニティ代表を含む地域の関係者を含んだ管理委員会を立ち上げることもできないまま頓挫している。
 このアソシエーションでは、保護区の制定そのものに反対の姿勢をとるのではなく、まず土地の登記手続きを終わらせること、地域住民が計画そして決定のプロセスに参加すること、そして自然保護区の設定による利益を享受できるようにすること、この3点を強く求めている。
 また 硬直した状況の中で、地域のアソシエーションと環境NGOが連合体を結成して、今後の保護区を実現しようという動きも検討されつつある。連合体の中で同等の権利を持って参加することを通じて、保護区における活動や資金の動きを管理していこうというものである。この動きは重要な一歩となりうるであろう。しかしこの動きを現実のものとするためには、新しいリズムが必要とされる。コミュニティにケクチ語で報告すること、法案や関係文書をケクチ語に翻訳していくこと、コミュニティの参加に基づく決定を可能とする時間を確保すること。これまでのドナーとの関係に目がいったプロジェクト管理の時間の流れにこだわれば、結局は一部リーダーしか分かっていない表面的な参加にとどまることであろう。
 また地域住民が保護区の管理に入っていくことも必要とされている。この地域には石油開発や鉱山開発の利権も存在している。法案にもともと石油開発の抜け道を用意していた、という批判受けているような環境NGOのみに任せておけば、地域内に石油開発の認可が与えられてしまう可能性すらある。
 このことは土地所有権を確立することとの重要性にもつながっている。保護区内といえ国有地のままに置かれたままであれば、「多目的利用ゾーン」において地下資源の開発権が政府によって認可されてしまえば、その動きを止めることは難しい。地域全体の開発のあり方に関与していくためにも保護区の管理に参加することが重要となるのである。

 今回のように環境NGOは必ずしも地域住民と密接な関係を持つわけではなく、一方的に「環境保全」を押し付けるケースが少なくない。しかしそのような環境NGOにも国際的な大型環境NGOや諸外国政府から資金が流れ込み、そうした資金を利用して地域での活動を進めていく。
そうした中で地域コミュニティは「受益者」として従属していくのである。自分たちの生活改善、自分たちの自然保全のために、いくらの資金が流れ込み、どれだけの技術者が雇われ、どれだけの給与が支払われているか、知らされないままに、単に水道の改善や植林やその他の生活改善プロジェクトの「受益者」に留め置かれるのである。もちろん「コミュニティの強化」や「組織強化」という名目での活動もないわけではない。しかしその資金は限られている。
 また国際協力機関などの資金供給者と、そうした資金供給者の資金を無難に消化し報告を上げてくれる環境NGOは共存関係にある。その一方で、お金の管理の仕方から、一つ一つ積み上げて学んでいかなければならない地域住民のアソシエーションに届く資金は限られている。しかし彼らがこうした外部のNGOに対抗する力を持つためには、一つずつ積み上げ、その経験を通して力をつけていく必要がある。

<1 終わり>

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2007/09/10

グアテマラ選挙 動向

グアテマラ選挙 動向

 現地エル・ペリオディコ紙の報道
(WEB http://elecciones.elperiodico.com.gt/es/20070909/actualidad/43522/?tpid=175)によりますと、出口調査ではアルバロ・コロムが36.09%、オット・ペレスが29.16%の得票率との結果が出ており、この2者で11月4日に予定されている決選投票にもつれ込む可能性が濃厚となっています。
 ちなみにリゴベルタ・メンチュウは2.9%という結果がでているようです。

BBC-MUNDO のこちらの報道も参考にしてください
http://news.bbc.co.uk/hi/spanish/latin_america/newsid_6986000/6986418.stm#

 開発と権利のための行動センター
 青西

 ちなみに、私は本日よりグアテマラへ行きますのでしばらくブログの更新はお休みさせて頂きます。
 10月27日、28日の「横浜国際フェスタ2007」では27日(土)11時からグアテマラ報告会を行う予定です。 詳細は後日連絡します。

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2007/09/04

手を結ぶ鉱山-バイオ燃料利権(グァテマラ)

手を結ぶ鉱山-バイオ燃料利権(グァテマラ)
 
 グァテマラ国東部のポロチック川流域はこれまで経済開発から取り残されてきた地域です。しかし今、バイオ燃料の原料生産及び鉱山開発を目指して、いくつもの企業が手を結ぼうとしています。しかしながらこの地域はケクチ先住民族がコミュニティの権利と土地を守るための土地紛争が多発している地域でもあります。
 下に抄訳するインフォプレスの記事だけでは、今後どのような展開を見せるのかサダかではありませんが、行動センターの活動地域でもあり、今後の動向を注視していきます

http://www.sigloxxi.com/index.php?link=noticias¬iciaid=13769
http://www.inforpressca.com/


 以下はインフォプレス紙記事の抄訳1719号(Polochic: zona económica en ciernes 2007年8月31日より)
ポロチック流域の開発のために7つの機関が「ポロチック流域の持続的開発と自然資源の涵養のための財団」を組織することが決定された。この財団は、地域の開発と貧困の削減のための活動を行うとのことである。
参加する7つの機関は
1)グァテマラニッケル社(CGN):カナダのスカイリソース社の子会社
2)マヤニッケル社:オーストラリアの鉱山会社BHP Billitonの子会社
3)Chabil Utzaj:サトウキビの流通に従事するグァテマラ企業
4)Baleu, S.A.:ゴム生産に従事するグァテマラ企業
5)Inversiones de Desarrollo, S.A. ( INDESA ):アフリカヤシ生産を行うグァテマラ企業
6)Maderas El Alto, S.A:隣接するシエラ・デ・ラス・ミナスで木材生産に従事
7)ルイス・トゥルシオ・リマ財団:元ゲリラのフリオ・セサル・マシアスが率いる財団であるが、上記のINDESAやMadera El Altoと近い関係にあるとのことである。今回は土地紛争等の解決に協力することが求められているという。

 この地域は既に17の鉱山探査及び採掘の免許が認可されており、ニッケルを中心とした鉱山開発会社の触手が伸び、既に地域のコミュニティと問題を引きおこしている。
 その他にも水力発電計画を巡って、地域住民が農園から強制排除されるという事件も発生している。
 Chabil Utzaj 社は農民を土地から排除したとして、現地の農民組織であるCONICが告発している。

070904_polochic

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近づくグァテマラ総選挙

近づくグァテマラ総選挙
 
 グァテマラの総選挙が9月9日(日)に行われる。 
 2007年6月9日時点の選挙管理委員会(最高選挙裁判所)のデータによると、グァテマラの選挙人登録者数は599万人。うち20%が18-25歳の若者である。また2004年の選挙人登録者数は510万人であり、選挙人登録者数は約16%増加している。
 また今回より増加する投票所であるが、最終的に681の投票所が新たに設置されることになり、計2060の投票所数になるとのことである。(新聞報道の数字による)
 
 国際的には、今回の選挙で最も注目されたのは「グァテマラのための出会い(Encuentro por Guatemala)」という新政党を通じて大統領候補として出馬したリゴベルタ・メンチュウの動きであろう。グァテマラの歴史上初めての先住民族女性の大統領候補は、先住民族の政治参加の新しい第一歩を開くものである。しかしながらこれまでの事前調査では5-6%の支持にとどまっているとのことである。しかしグァテマラでも最も大きな農民組織であるCONIC(グァテマラ先住民族・農民全国調整委員会)も、リゴベルタ・メンチュウ支持を打ち出しており、農村部での投票所拡大もあいまって、どの程度の得票を集めるかは予断を許さない。

 大統領候補で現時点で高い支持を集めるのは「国民希望党(la Unidad Nacional de la Esperanza)」のアルバロ・コロムと「愛国者党(Partido Patriota)」のオト・ペレス・モリーノである。8月の時点の調査ではそれぞれ30.7%、27.7%という支持率が報道されている。現地の報道の雰囲気では、この二者で11月の決選投票にもつれ込むのではないかという感じである。
 ペレス・モリーノは1950年生まれの元軍人であり、軍の情報部のトップであったこともあり、内戦時における人権侵害への関与も指摘されている。和平協定締結には軍側の代表も務めている。
 前選挙では連立政党であった現与党のGANAの一部を構成していたが、その後、GANAを離れ、愛国者党として独自の政治活動を行っている。今回の選挙では、治安回復を第一に掲げ、そのために強硬な対策をとることを打ち出している。   
http://www.partidopatriota.com/index.php?option=com_content&task=view&id=25&Itemid=55
http://gsn.civiblog.org/blog/_archives/2005/3/26/2593575.html
http://www.elperiodico.com.gt/es/20070527/actualidad/40029/

 一方のアルバロ・コロムは1951年生まれ。叔父には1979年に軍によって暗殺された元グァテマラ市長のマヌエル・コロムがいる。1991年~97年にかけてのFONAPAZ(国家和平基金)での業務が評価されている。1999年の選挙には元ゲリラ勢力などの連合政党「新しい国家のための同盟(ANN)」の大統領候補として出馬。その後UNEを結成し、今回は2003年に続く大統領への挑戦である。政策的には、民主主義と社会的連帯に基づいた社会を基盤にした、持続的経済成長志向とまとめることができるであろう。教育などへの社会投資を拡大することを打ち出している。
http://www.elperiodico.com.gt/es/20070520/actualidad/39810/
http://www.une.org.gt/main.asp
http://news.bbc.co.uk/hi/spanish/latin_america/newsid_3239000/3239117.stm

 その他の注目すべき動きとしては、ここ数回の選挙ではその数を増加させていた自治体選挙における地方市民政党(Comité Civico) の数が減っていることがあげられる。前回選挙では186組織の参加がみられたが、今回は134に留まっているとのことである。これは2004年の選挙法の改定が参加を難しくしたとも言われている。 
http://www.prensalibre.com/pl/2007/julio/28/178338.html 
 もう一つには左派政党、元ゲリラ勢力などの分裂と弱体化をあげることができる。和平協定の締結主体であったURNGは政治的には衰退の一歩であり、ANNとURNG-MAIZの二つに分裂して選挙に参加している。また以前連携していたグループの一部はEGに流れている。南米諸国とは異なり、グァテマラでは左派勢力の躍進とはいかないようである。しかしUNEのアルバロ・コロムが大統領に就任した場合、チリのバチェレ政権のような中道左派政権と言えるであろうか。

http://elecciones2007.tse.org.gt/partidospoliticos/
http://www.elperiodico.com.gt/es/20070715/actualidad/41623/

開発と権利のための行動センター
 青西

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2007/08/12

グアテマラ、イシル地域におけるダム開発

イシル地域におけるダム開発
 インフォプレス紙 1713号(2007/07/20)からのまとめ

グアテマラ国北西部、メキシコにも近いイシル地域はグアテマラ内戦期に地域の先住民族コミュニティが大きな弾圧を受けた地域である。この地域に存在するペルラ農園は19世紀後半から、地域のイシル民族の土地を囲い込み、5850haもの面積を有する大農園となった。内戦期にはゲリラ勢力の一つであるグアテマラ貧民軍がこのペルラ農園の農園主であったホセ・ルイス・アレナスを殺害した。このことはその後この地域で、軍による弾圧が繰り広げられるきっかけとなった。
 現在、このペルラ農園の所有権にあるとされている土地の中にはいくつものコミュニティが存在し、これらは自らの正当な土地所有権を主張し、現在でも土地紛争が続いている。
  
 このイシル地域で2010年の運用開始を目指して、水力発電ダムの開発が進められている。当初計画はペルラ農園の所有者であるアレナ家の者によって進められていたが、土地紛争の中で計画が進まないため、2004年に農園の一部をシャクバル水力社に売却、この会社が計画の実施を担うこととなった。
 しかし地域で活動する農民組織は、この土地は土地紛争を抱えており、地域のイシル民族の土地が横領されたものであること、また建設に関して適切な協議が行われていないことなどを訴えており、この建設計画に不満を表明している。
  
ちなみにこのダム計画も地球温暖化対策の一環であるクリーン・開発メカニズム(CDM)の認可を待つものである。 http://cdm.unfccc.int/Projects/Validation/DB/04U077ODCZ3UXD7L0SICU3TX02VVRA/view.html
 
 開発と権利のための行動センターの関連ブログはこちら
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2006/12/cdm_ce01.html
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2006/12/cdm_a061.html

 開発と権利のための行動センター
 青西靖夫

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中米 バイオ燃料関係 動向

中米 バイオ燃料関係 動向

 あれこれあり、ブログの更新がしばらくできずにいました。このところ十分に各地のニュースに目を通せていないのですが、とりあえず見つけたものから紹介します。

1)CEPALが中米地域のバイオ・ディーゼル関係の資料を発行しました。(2007/08)
PERSPECTIVAS PARA EL BIODIESEL EN CENTROAMÉRICA:COSTA RICA, EL SALVADOR, GUATEMALA Y HONDURAS 
CONVENIO CEPAL / REPÚBLICA FEDERAL ALEMANA
中米地域のバイオディーゼルのパースペクティブ
 http://www.eclac.cl/cgi-bin/getProd.asp?xml=/publicaciones/xml/3/29423/P29423.xml&xsl=/mexico/tpl/p9f.xsl&base=/mexico/tpl/top-bottom.xsl

 この報告書によると既に中米諸国はバイオディーゼル市場に参入する初期段階に入っていると見なされている。
 まだ中身をちゃんと読んでいないので参考までに

2)韓国企業がグアテマラにバイオ燃料生産のためのプラント建設(07/07/28)
 プレンサリブレ紙(07/07/28)によると韓国企業の「新エネルギー(Nuevas Energias)」がサカパ県のテクルトラン市にプラント建設のための認可を受けたとのこと。
 ここではキャッサバを原料としてエタノールとバイオディーゼルを生産する予定とのこと。
 http://www.prensalibre.com/pl/2007/julio/28/178292.html

3)グアテマラでは耕作適地が不足し、森林を破壊し、耕境が拡大する危険性が指摘される。(2007/07/13)
 サトウキビ作付地とアフリカヤシ作付地の拡大から、農業適地が不足し、森林を破壊して耕境が拡大する危険性が指摘されている。現地の環境NGO代表は小農園が買い上げられ、その後農民は森林を伐採して、より耕作に不適な土地に移動していく可能性を指摘している。http://www.elperiodico.com.gt/es/20070713/actualidad/41586/
 

4)OLADEのバイオ燃料ニュースレター
 中南米カリブ地域の26カ国が参加するラテンアメリカエネルギー機構(OLADE)がバイオ燃料に関するニュースレターを発行している。
 http://www.olade.org.ec/boletinBiocombustibles.html

5)その他
 しばらく海外にいたせいで、日本で出版されているバイオ燃料関係の書籍や雑誌などはほとんど押さえていませんが・・・とりあえずインターネットで見つけたいくつかを紹介
ベリタ4号 http://www.nikkanberita.com/docs/doc20070710.html
農と食の現場から
エタノールは環境を救わない、むしろ世界の飢餓の引き金に/バイオ燃料はちっとも「エコ」じゃない/解体する農民世界アジアの村で起こっていること/アメリカのコメ戦略が作り出す貧困と人権侵害/
 ここではキューバのカストロ議長の論文も翻訳されているはず。
論座 6月号
フォーリン・アフェアーズの翻訳から「エタノール燃料は本当に人と地球に優しいのか」
 フォード・ランゲ、ベンジャミン・セナウアー
 これは以前紹介したものの翻訳
ル・モンド・ディプロマティーク 7月号http://www.diplo.jp/articles07/0706-3.html  アグリ燃料にまつわる5つの幻想 
 エリック・ホルト=ギメネス(Eric Holt-Gimenez)フード・ファースト/食糧・開発政策研究所専務理事、オークランド、訳・岡林祐子

とりあえずここまで

 開発と権利のための行動センター
 青西靖夫

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2007/07/12

グアテマラ鉱山開発問題&行動センターの活動

 気づいたら随分長いことブログの更新をしていないようでした。現在、現金収入(+NGOの自己財源?)として、南米のとある国で開発関係の仕事を短期で請け負っており・・・
 9月にはグアテマラへ行きます! 10月には報告会もします!

 開発と権利のための行動センター
 理事 青西


 最近の動向について少し報告します。

1) 鉱山開発問題関連
 鉱山開発に関する「住民協議」の動きは、じわじわと各地に広がりつつあります。
 ウエウエテナンゴ県のサンタ・クルス・バリージャにおいても6月23日に鉱山開発の是非を問う、「良心に基づく協議」が行われ、地域住民は鉱山開発に対して「NO」の声を突きつけました。
 この協議には、投票権を持つ者から、未成年の者まで、自分たちの意見を表明しています。既存の「投票」の枠組みにとらわれることなく、地域の人々が政治に対し、地域の開発に対して意見を表明しています。これは地域から「民主主義」が生まれ、育ちつつあるプロセスだという思いを強く持ちます。またこの「投票」に関する情報の整理も徐々に透明な、外部の人に対してわかりやすい仕組みが作られつつあります。
 更に驚かされることは、この投票に参加した人、約46千人のうち、約2万4千人が成人ですが、実際にはそのうちの半数以上が「投票権」を持っていません。選挙人登録を行っていないのです。これまでの「民主主義」による選挙が、現実的には参加を保障していなかった姿があらためて浮かび上がります。

 自分たちの声を地域社会に反映させていこう、自分たちの社会のあり方を自分たちで決めていこうというこの強い思いを無視し続ける、グアテマラ政府のあり方、鉱山開発会社のあり方には強い疑問を感じます。
スペイン語の情報はこちらから
 http://homepage3.nifty.com/CADE/Espanol/mineriaindex.html

2) 開発と権利のための行動センターの活動
 開発と権利のための行動センターでは、鉱山開発も含め、「自然資源に対する先住民族の権利」というテーマで、地域の先住民族組織の強化、先住民族組織間のネットワークの強化のための活動を進めています。
 現在は、現地の協力組織を担う地域のコミュニティがどのような問題を抱え、どのような解決の方向を目指しているかについて、情報を収集するとともに、問題解決のために必要な活動案を検討してもらっています。
 グアテマラでは、地域住民の意向を無視した自然保護区の設置(イサバル県、ペテン県)やダム開発(キチェ県)、鉱山開発(イサバル県、ウエウエテナンゴ県他)などの問題に加えて、バイオ燃料開発に関わる土地問題なども起きているようです。
 イサバル県では、環境NGO主導で作られた自然保護区が、地域住民組織から違憲訴訟を起こされるという問題も起きています。地域住民の発言力が高まる中で、環境NGOは「やっと」地域の先住民族言語を話せる普及員を雇用し始めたというのが現状です。
 鉱山開発問題と同様、地域の人々が、先住民族が、自分たちの未来を自分たちで決めていくための、側面支援、情報提供や経験交流などを進めていきたいと考えています。


 寄付金口座はこちら

 寄付金口座
◆郵便振替口座:00230-5-131472
◆口座名   :開発と権利のための行動センター

 開発と権利のための行動センター
 理事 青西靖夫

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メールマガジン グアテマラへようこそのご案内

既に発行してから2週間ほど経ってしまいましたが、開発と権利のための行動センターの理事の青西が趣味で発行しているメールマガジンです。
この最終号の発行後も現地の新聞で報道が続くのは、子どもの誘拐、不正な養子手続きのニュースです。
グアテマラ社会における非常に大きな問題の一つです。
http://www.prensalibre.com/pl/2007/julio/01/175909.html

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 もしくは こちら http://www.mag2.com/m/0000151310.htm

バックナンバーはこちら
http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000151310
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
          グアテマラへようこそ メールマガジン 
          
                2007年6月28日発行   第33号
               発行部数:215(6/27現在)
                  発行:グアテマラへようこそ@ねっと
         http://homepage2.nifty.com/Guatemala/index.htm
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 久しぶりグアテマラのイベント情報が紹介出来ます。今回は写真展と織物展
のイベント情報を頂きました。
 どちらも関西での開催ですが、是非足をお運び下さい。
 あと今回ちょっと急いで作ったものですから、誤字脱字等ありましたらお許
し下さい。  
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 グアテマラへようこそ ●目次●
●1 イベント情報
 1-1 篠田ゆかり グアテマラ写真展
 1-2 特別展示 「マヤの衣装が語るもの」
●2 グアテマラ短信
 2-1 グアテマラでの人身売買
 2-2 スタンの被害からいまだ移転先が見つからず
●3 情報あれこれ 
 3-1 開発と権利のための行動センターから
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●1 グアテマラ短信
1-1 篠田ゆかり グアテマラ写真展 Los Encuentros ~たくさんの出会い~

会  期  平成19年7月10日(火)~ 8月25日(土)
開館時間  午前11時~午後7時まで
定 休 日  毎週月曜日、第4日曜日
作家在廊日 7月21日(土)、8月5日(日)、8月19日(日)
会  場  京のケーキ屋さん 森の小枝
京都市中京区堺町通御池下ル丸木材木町675 フォルムズ烏丸御池102
TEL/FAX 075-204-3610

詳細、地図などは篠田さんのグアテマラ旅絵日記のサイトをご覧下さい。
http://www4.ocn.ne.jp/~lunaxela/

----------------------------------------------------------------------
1-2 特別展示 「マヤの衣装が語るもの」

会  場 東大阪市民美術センター  
会  期 平成19年7月5日(木)~7月29日(日)
開館時間 午前10時~午後5時まで( 毎週金曜日は午後7時まで)
休 館 日 7月9日(月) ・7月17日 (火-振替休館) ・7月23日(月 )
入 場 料 300円 高校以上 

詳細は東大阪市民美術センターのサイトをご覧下さい
http://www.city.higashiosaka.osaka.jp/060/060020/index2.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●2 グアテマラ 短信
2-1 グアテマラでの人身売買
 以前、グアテマラの子どもの100人に1人が米国への養子になっている話しを
紹介しましたが、この話しの裏にある人身売買関連のニュースがいくつか報道
されています。
 人権擁護事務所の報告によると2006年には毎月50人の子どもの誘拐が発生。
これが増加傾向にあるとのこと。幼児が道ばたで強奪されるケースが多発して
いるとのこと。
 また幼児の取引に関わっていた人物がリンチにあうという事件もあちこちで
起きているよう。ある記事では子どもが5万ケッツアル(約75万円)で売ら
れていたという記述もあり。
 エルサルバドルの子どもがグアテマラ経由で、米国に偽造の文書で連れ出さ
れようとしていたという報道もあり。

 この話も少し継続的にフォローしていきたいと思います。

http://www.prensalibre.com/pl/2007/junio/23/175173.html
http://www.elperiodico.com.gt/es/20070625/actualidad/41033/
http://www.prensalibre.com/pl/2007/junio/27/175495.html

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
2-2 スタンの被害からいまだ移転先が見つからず
 6月27日のプレンサ・リブレ紙の報道によると、スタン台風の被災者が未だ
移転先の住居を確保出来ず、政府に工事を進めるように訴えているとのこと。
「最初の75家族」分の建設が資金の遅滞から4ヶ月も工事が中断していると
のこと。
 あと3ヶ月ほどでスタン台風から2年になります。
http://www.prensalibre.com/pl/2007/junio/27/175485.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●3 情報あれこれ
3-1 開発と権利のための行動センターから
 鉱山開発の是非を問う住民投票他、グアテマラ関連のニュースをいくつか
掲載しました。
 http://cade.cocolog-nifty.com/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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2007/06/17

鉱山開発の是非を問う住民投票

 2007年6月13日、グアテマラ北西部のサンマルコス県イスチグアンにおいて鉱山開発の是非を問うコミュニティによる協議が開催されました。これにはイスチグアンの行政区(ムニシピオ)に属する43のコミュニティの男性・女性そして子どもたち、老人も、みな参加し、そこで鉱山開発を拒否する決定が取られました。

 住民協議組織委員会はその声明文で次のように述べています。
「マム民族は、マヤ民族の中でもその人口とテリトリーが大きい民族の一つであり、5123年以上にわたってこの土地に生きてきました。この土地で私たちはアイデンティティーを、コスモビジョンを維持してきたのです。そこには人と私たちの母なる大地のすべての要素との調和的な関係の平衡が示されています。

 この514年間の間、私たちは搾取と抑圧、差別、継続的な排除に苦しんできました。その結果として、私たちは現在のような貧困に置かれているのです。この状況は、世界銀行のような多国籍金融機関や自由貿易協定を通じて、工業化された国々の政府によって押しつけられてきた新自由主義モデルによって更に悪化しています。これはグアテマラ政府が進めている鉱山開発のような「お任せ政策」を通じて頂点に達しています。開発のための投資だ、という口実のもと、私たちのテリトリーの広大な土地の権利が多国籍企業に引き渡されているのです。

 私たちは鉱山開発が、世界中の多くの場所で我々の兄弟・姉妹に深刻な影響をもたらしていることを知っています。私たちの自然の富を略奪するだけではなく、空気、水、大地。植物、そして動物たちを汚染し続けているのです。

 エネルギー鉱山省が私たちのテリトリーにおける鉱山開発を許可したこと、そして許可し続けていることを知り、私たちは、未来の世代の福祉に対する責任を担う者として、この『コミュニティによる協議』を組織することを決めたのです。この民主的な取り組みの目的は、私たちの自治体で進められている鉱山事業に対しての、私たちの良識と自由な決定について、政府に知らしめるという権利を行使するところにあります。

 2007年6月13日、43のコミュニティが「コミュニティ協議」を実施し、そこには女性・男性そして子どもたち、老人も、みな参加しました。その協議の結果をうけ、私たちの自治体(ムニシピオ)におけるいかなる鉱山開発プロジェクトも認めないという決定を明らかにするものです。またこの機会を利用し、中央政府にたいして、非持続的な政策の代わりに、持続的な開発のためのプロジェクトを推進することを要求します。

”IYOLIN, IQANIN KYXOLX EX IXIMIN, B’ANT TI’J KYYOL EX KYNAB’L”
「話し合い、お互いに相談し、よく考え、そして合意に達し、言葉と考えをともにする。」 Pop U´j – Popol Vuh

 声明文等の原文はこちら>>>http://homepage3.nifty.com/CADE/Espanol/mineriaindex.html

 なお6月15日のインフォプレスの記事によると、この協議には総人口20324名のうち、496名の年少者を含む7561名が参加したとのことです。それぞれのコミュニティにおいて、鉱山開発に対する意見をもとめ、挙手による投票がなされ、その後決定を証明する議事録が作成され、参加者が署名をおこなったとのこと。
 なおこの地域にはモンタナ社に対して4つの探査免許が発行され、更に3つが承認待ちの状態にあるとのことです。

 開発と権利のための行動センター
 青西

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鉱山法に対する違憲審査申請

グァテマラ鉱山開発問題近況

 日本でも鉱物価格の高騰の中で、世界中からレアメタルなどを積極的に確保する方向を取ろうとしているようですが、そうした鉱物がどこから来ていて、どういう状況で採掘されているのか、などちゃんと見ていく必要があると思います。
 関心のある人はこちらもどうぞ。
http://homepage3.nifty.com/CADE/guatemala/Guatemala%20indigena%20y%20medio%20ambiente.htm
http://homepage3.nifty.com/CADE/MINA2005/mina2005.html


●鉱山法に対する違憲審査申請

 6月15日のインフォプレスの記事でも紹介されていますが、グアテマラの環境NGOであるCALAS(法・環境・社会アクションセンター)が5月23日に鉱山法に対する違憲審査を求める要請を提出しています。
 記事によると憲法裁判所は6月4日(8日以内に)までに法的手続きに入るかどうかを表明しなくてはならないことになっているそうですが、いまだ何も発表していないとのことです。
 環境汚染の防止、生態系へのバランスへの配慮などを求める憲法の規定に反し、現行の鉱山法は環境面への配慮をほとんど欠いているという点が問題とされています。
 違憲審査の内容はインフォプレスの記事では次のように整理されています。
1)環境影響評価について、国家環境委員会に提出後30日以内に判断が示されなければ、それは承認されたものと見なす条項
2)地下資源の利用権がその深度等に定義がないことなど
3)水の利用に関する規定
4)廃棄物の処理など「可能な範囲で」という規定がなされていること
5)鉱山開発資材の輸入などに関する免税規定

Inforpress edición 1708 publicada 15/06/2007
http://www.inforpressca.com/

  
●イサバル湖湖畔にて計画されているニッケル鉱山開発に対する環境影響評価報告書が認められ、本格的な開発が進む可能性。
70年代に開発が進められたのち、放棄されていたイサバル湖周辺でのニッケル鉱山開発が今回の環境影響評価報告書の承認で再開する可能性がでてきました。この開発プロジェクトはカナダのスカイリソース社が子会社であるグァテマラニッケル会社(CGN)を通じて進めているものですが、土地所有権を巡って地域住民と対立している上に、マナティなども生息するイサバル湖への影響などから国家自然保護区審議会(CONAP)も疑念を呈していたものです。

このブログの鉱山開発関係記事
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/cat4745721/index.html

開発と権利のための行動センター
青西


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2007/06/14

プロジェクト 先住民族と自然資源への権利

先住民族と自然資源への権利

 開発と権利のための行動センターでは、「グァテマラにおける『先住民族の自然資源への権利』に関わる住民組織強化およびネットワーク強化」を目的としたプロジェクトを実施しております。
 
 なぜ、今、このプロジェクトが必要なのか?
 グアテマラの人口の半数以上は先住民族です。しかし公用語はスペイン語のみ。そして国の政策や法律は地域の人々が知ることもないままに、首都で定められ、知らないままに施行されています。
 このような状況の中で、地域の人々の生活に大きな影響を及ぼす鉱山開発や自然保護区の設定が進められているのです。
 (例えば自分の生活をふり返って想像できますか?知らないうちに自分の住んでいる町の地下の鉱山開発が許可されているとか、裏山が保護区に設定されているなんて事態を?)
 
 そこで開発と権利のための行動センターでは、まず地域の人々の組織を強化するために、情報を提供し、似たような経験を持つ地域を訪問してもらうというような活動を行っています。(「参加型開発」と言われるものでは、時として地域の人々の知見、在野の知識が重要視されますが、知らないこと、新しいことに対応するには、やはり「知る」こと「知見をひろげること」が不可欠です)
 動かなければ、組織しなければ、誰も人々のところに、新しくできた法律を、地域の言葉で翻訳して伝えてくれるなんてことは期待できないのです。(日本では新聞もあり、テレビもあり、自治体の広報もあり、自治会の回覧板もあり、有線放送もあり、そしてインターネットもあり・・・)
 
 開発と権利のための行動センターでは、日本ラテンアメリカ協力ネットワーク と協力して活動を実施していた2004年よりこの分野での活動を継続しています。
 2007年からの3年間では
1)グアテマラ国イサバル県を中心とした自然資源の擁護に関する地域の先住民族グループ、先住民族コミュニティの強化
2)同一のテーマに関わる国内での先住民族組織間でのネットワークの強化
 を中心として活動を行っていきます。

 このプロジェクトは3年間の計画であり、その中で先住民族コミュニティへの研修などの他、国内外組織との経験交流など様々な活動を計画しております。活動実施のための寄付金をお願いしておりますのでよろしくお願いします。 
詳しくはこちら>>>http://homepage3.nifty.com/CADE/news.htm

寄付金口座
◆郵便振替口座:00230-5-131472
◆口座名   :開発と権利のための行動センター
  (備考欄に先住民族支援とお書き添えください)

 
 また今後、少しずつ、グアテマラにおける自然保護区と先住民族コミュニティの問題などをお伝えしていきたいと思っております。
 
開発と権利のための行動センター
代表 青西靖夫 
ご質問等はこちらまでE-mail cade-la@nifty.com

補足)開発と権利のための行動センターでは情報は出来る限り幅広く提供すべきであるという考えから、インターネット上で無償で情報を提供する方向を取っています。私たちは現地の組織を支援するために情報も集めますし、また現地の団体や地域の人たちも、多くの人々に問題を知ってもらうためにこそ、忙しい時間をさいて話しを聞かせてくれています。
 そこで、当会では「会費」を払わないと入手できない情報提供(会報)という形はとっておりません。こうした無償の情報提供も含め支援して頂く形で、寄付金や賛助会費、会費をお願いしております。
 現時点ではインターネットにアクセスできない方々と現在十分にコミュニケーションは取れない組織体制ですが、要望がありましたら郵送等での情報提供も可能です。特に今年度からは1年に1~2回、これまでの報告などの整理して文書にて提供することも計画しています。

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グアテマラの地震

グアテマラの太平洋岸低地を震源とする地震

 グアテマラの太平洋岸低地を震源とする地震が現地時間6月13日13時24分頃発生したようです。
 その後の報道などもチェックしていましたが、今のところ大きな被害のニュースは入ってきていません。
 http://www.conred.org/principal.php
 http://www.lahora.com.gt/v1/main.php#n12496
 しかしスタン台風の時も見られましたが、グアテマラでは地方の情報が把握されるのに非常に時間がかかることが多いので、しばらく被害の報道などもフォローしていきます。

 開発と権利のための行動センター
 青西

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2007/05/20

開発と住民投票(グアテマラ)

 グアテマラにおける開発と住民投票
 
 グアテマラでは近年、地域の開発問題を巡って地域住民が様々な形で、意思決定に参加するための取り組みを進めています。
 3月16日に発行されたインフォプレス紙によると2006年には10カ所で鉱山開発に関して、「住民による協議」が進められたという。内訳はウエウエテナンゴ県で6カ所、サンマルコス県で2カ所、トトニカパン県で2カ所となっている。
 また今年2月にサンマルコス県のコンセプシオン・トゥトゥアパで64のコミュニティが参加して鉱山開発の是非を問う「住民による協議」が行われたのをはじめとして、4月にはキチェ県のイシュカンで発電ダム建設の是非を問う協議も行われている。
 
 こうした中、2005年6月にサンマルコス県シパカパにおいて実施された「住民による協議」に対して出されていた違憲審査の訴えに対して、5月15日憲法裁判所は裁定を下している。
 この判決文では、今回地方自治体によって行われた「住民による協議」に基づく鉱山開発に関する決定は、地方自治体の権限を超えているという理由に基づいて、協議の結果に基づく決議文を無効であるとの判断を下している。憲法において、地下資源は国家のもとであると定められ、その利用がエネルギー鉱山省の管轄にあるものと定められていることが理由となっている。
 しかしながら、手続き的な側面に関する違憲の訴えは退け、地方自治体法などにどが住民投票に関する手続きを適切に定めていない問題、ILO169号条約に定められている「先住民族による協議」のための法制度化が進められていないことを指摘し、議会に法の整備を求めている。
 http://www.inforpressca.com/
 http://www.cc.gob.gt/sentencias/sent2006.htm

 法の整備が必要であることは否定しないが、法を整備する中で、先住民族コミュニティの声を排除する方向に法が整備されるのではないかという懸念も持たざるを得ない。国政への参加の機会が偏在しており、十分に議会の中で決定に参加できない状況では、経済的エリート層の権限を侵さないような法律が作られる可能性は否めない。
 また先住民族コミュニティが、独自の意志決定のメカニズムを利用していく、築きあげていくプロセスも否定される可能性もある。
 しかしILO169号条約自体が、先住民族コミュニティに影響する法律を設定する際の協議を求めているのであり、先住民族コミュニティを離れた国会で法を定めるのではなく、慣習法の積み上げに基づくべきなのであろう。

 開発と権利のための行動センター
 青西

これまでの関係記事

http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2007/01/post_6ba0.html(住民による協議について)
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2006/11/post_29e4.html(イシュカンのダム開発について)
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2007/04/post_7a36.html(イシュカンでの住民よる協議)

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2007/05/13

グアテマラ先住民族支援の活動にご協力ください

 「未来を決める権利は誰のもの!」

 今年度より開発と権利のための行動センターでは、アーユス仏教国際協力ネットワークの「パートナーシップ事業」支援金も受けまして、「未来を決める権利は誰のもの」という大きな活動の柱の中で、新しいプロジェクトを開始します。

 「グァテマラにおける<先住民族の自然資源への権利>に関わる住民組織強化およびネットワーク強化」を目的としたプロジェクトであり、
 具体的には次の二つの取り組みとなります。
1)グアテマラ国イサバル県を中心とした自然資源の擁護に関する地域の先住民族グループ、先住民族コミュニティの強化
2)同一のテーマに関わる国内での先住民族組織間でのネットワークの強化

 イサバル県のケクチ民族のコミュニティは、住民の意向を無視する形で進められているニッケル鉱山開発、自然保護区設定などの問題を抱えています。こうした問題にたいして、先住民族としてどのような権利を有し、どうそれを要求していくべきか、地域で活動する先住民族組織などとどう連携していくべきか、これまでも少しずつ解決のために取り組んできました。このプロジェクトではその流れを更に支援するとともに、国内の他地域のコミュニティや先住民族組織との連携も模索しつつ、地域の組織強化に取り組んでいきます。
 
 地域のコミュニティが、地域で活動する先住民族組織の支援も受けつつ、自分たちで解決の方向を探し、また他のコミュニティや運動とも連携していく。開発と権利のための行動センターではそのためのプロセスを側面から、様々なアプローチをもって支援していきます。

 このプロジェクトは3年間の計画であり、その中で先住民族コミュニティへの研修などの他、国内外組織との経験交流など様々な活動を計画しております。活動実施のための寄付金をお願いしておりますのでよろしくお願いします。 
詳しくはこちら>>>http://homepage3.nifty.com/CADE/news.htm

寄付金口座
◆郵便振替口座:00230-5-131472
◆口座名   :開発と権利のための行動センター
  (備考欄に先住民族支援とお書き添えください)

開発と権利のための行動センター
代表 青西靖夫 

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2007/05/12

NHKニュース グアテマラ先住民族は今

5月13日、NHKの海外ネットワークでグアテマラに関するニュースが報道されます。

NHK海外ネットワーク ▽ブレア退陣で今後の英政治は ▽グアテマラ先住民族は今
午後6:10~午後6:45(35分)

是非ご覧下さい。
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2007-05-13&ch=21&eid=16045
開発と権利のための行動センター
青西

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グアテマラを伝えるブログ

 グアテマラの社会運動、先住民族運動などを伝えるグアテマラ在住のフォト・ジャーナリストのサイト、 MiMundo.orgが日本語に翻訳されています。
 北米資本による鉱山開発問題、先住民族運動、内戦被害者の真相究明活動など様々な興味深い内容が伝えられています。 
 是非一度訪問してみて下さい。

 http://mimundoj.blogspot.com/index.html

 このブログのリンクにも入れておきます。

開発と権利のための行動センター
 青西

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2007/05/05

先住民族大陸会議 イシムチェ宣言

第三回アビヤ・ヤラ先住民族大陸会議
「抵抗から権利の行使へ」
イシムチェ宣言

われわれ、この大陸の先住民族の子孫はグアテマラ、イシムチェに集い、2007年3月26日から30日(注1)にかけて、第三回大陸会議を開催した。次のように宣言する。

-テオティワカン宣言(2000年メキシコ)、そしてキトー宣言(2004年エクアドル)を再確認するものである。われわれの何千年にもわたる原則、補完性、相互性、二元性、そしてわれわれの領域への権利、母なる自然、自治そして先住民族の自決のための闘争を承認するものである。そしてここに大陸におけるパチャクティク(Pachacutik:回帰)の時代の再来を宣言する。5200年にわたるサイクルOxlajuj Baq'tunが終わり、新しいBaq'tunの扉に近づきつつあり、われわれはアビヤ・ヤラを「生命に満ちあふれた大地」にするための歩みを進めているのである。

-われわれは何世紀にもわたる植民地の時代を、そして今日はグローバリゼーションと呼ばれる新自由主義的政策が押しつけられる中に生き続けている。われわれの領域からの排除と略奪は続き、先住民族のすべてのスペースと生きるための手段は奪われ続けているのである。母なる自然は貶められ、貧困と移民が続いている。それは多国籍企業と政府が共に、先住民族の主権に対して組織的に介入していることによって生み出されている。
 
われわれは新しい時代の中で必要とされる挑戦にむけて準備を進めなければならない。そこで次のように宣言する。

-この大陸そして世界の先住民族の間での連携、また先住民族と社会運動との連携のプロセスを強固なものとし、新自由主義的政策とすべての形の抑圧に立ち向かっていくものであること。

-多国籍企業による虐殺が免責されていることで、大陸の先住民族が領域を略奪され続け、絶滅に追い込まれていること、国連が「先住民族の権利宣言」の実現に消極的であること、また「世界人権宣言」の完全な履行が保障されていないことに対する責任は、諸政府にあること。

-われわれが、領域と母なる自然からの共有の富に対して、先祖伝来の歴史的な権利を有することを承認するとともに、われわれの命をかけても、その権利が不可譲、不可侵であり、差し押さえの対象ともなることも、放棄することもできないことを再確認する。

-先住民族代表の直接の参加に基づく立憲議会による、国民国家の再構築、多民族国家の構築と異文化共生社会(sociedades interculturales)へ向けたプロセスを強化すること。

-国民国家の法的枠組みで承認されていなくとも、先住民族の自治と自決に向けた取り組みを進めること。

-先住民族の主権を侵害する自由貿易協定を拒否するとともに、新しい通商協定締結の動きに監視を続けること。

-食糧主権を守っていくこと、反遺伝子組み換え闘争への決意を再確認するとともに、世界の諸民族に対してわれわれの未来を確実にするためにこの運動への参加を呼びかけること。

-コミュニケーションの民主化のため、また先住民族そして異文化共生の促進のための特別な政策の施行を求める闘争を進めること。

-援助をばらまいて先住民族コミュニティに浸透し、自治的かつ正統な組織の分断を狙う、米州開発銀行、世界銀行などの政策に対して注意を呼びかけること。

先住民族の「よい生活」(注2)のために以下の点に合意するものである。

-先住民族の領域における、収奪的産業のための鉱物、石油、森林、ガス、水などの利用権認可を中止することを国際的な融資機関や政府に対して要求していくこと。

-米国ブッシュ政権による、メキシコ国境沿いの壁建設にみられるような排除的な政策、アビヤ・ヤラ先住民族の母なる自然からの共有の富を略取しようとする政策、そして拡張主義、好戦主義的計画と行動など、を強く非難すること。

-先住民族の権利を認めない、特にILO第169号条約を批准しない、あるいはその履行を保障しない、国民国家の政府の許し難い態度を強く非難すること。

-新自由主義政府によって行われているテロリズムと見せかけ民主主義を強く非難するものである。これは先住民族の領域の軍事化を進め、すべてのアビヤ・ヤラにおける先住民族の闘争や社会運動を「犯罪化」するものとなっている。


「抵抗から正統な権利を行使する力に向って 」という言葉を実践し、夢を実現するために

アビヤ・ヤラ先住民族大陸調整機関を設置する。そして、これを継続的な関係と交流のスペースとして、先住民族の経験と提案を共有して、共に新自由主義的なグローバリゼーションに対抗して行く。「よい生活」のために、先住民族として決定的な解放のための闘争を、母なる自然、領域、水、そして生きていくためのすべての自然の財産を守る闘争を続けてゆく。

このためのプロセスとして次の行動を計画する。

-女性、子ども、若者などの参加による先住民族の闘争と組織化プロセスの強化
-アビヤ・ヤラ先住民族女性会議とアビヤ・ヤラ先住民族青少年会議の開催を呼びかける
-資本主義によって引きおこされている災害から母なる自然を守り、地球温暖化の問題を訴える先住民族大陸行進を2007年10月12日(注3)に実施するように呼びかける
-先住民族の権利を擁護し保障するための先住民族による外交活動を強化する
-われわれの兄弟であるエボ・モラーレス・アイマ、ボリビア大統領のノーベル平和賞候補を支持する
-コカの葉を処罰の対象から外すことを要求する(注4)

「われわれの過去を夢み、われわれの未来を思い出そう」
イシムチェIximche’、 グアテマラ 2007年3月30日

--------------------------
注1:3月26日はマヤ暦で「13の力を持つ夜明けの精」、3月30日は「4つの力を持つ鹿の精」の日
注2:「よい生活(vivir bien)」―「人や生き物と自然、全てが均衡を保って生きていく状態」
注3:10月12日はコロンブスによるアメリカ大陸「発見」の日であるが、先住民族運動はこの日を「先住民族の日」と捉えなおしている
注4:コカの葉はアンデス地域では伝統的に薬草として用いられてきた

(翻訳: 青西靖夫・新川志保子)

原文はこちら
http://www.iiicumbreabyayala.org/news/3
http://movimientos.org/enlacei/cumbre-abyayala/show_text.php3?key=9622
また開発と権利のための行動センターのHPに、先住民族大陸の報告会に利用した資料集を掲載予定
http://homepage3.nifty.com/CADE/

開発と権利のための行動センター
青西

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2007/04/24

グアテマラ・イシュカンにおける住民自治の展開

イシュカンにおける住民の協議
 
 4月20日、グアテマラの北部メキシコと国境を接するキチェ県イシュカン地区で、地域の住民による「良心に基づく住民による協議」が実施されました。これは既にこのブログでも伝えたことがある、この地域での水力発電開発の是非を問う協議です。
 以下、今回の協議の実施を側面支援したケクチ民族環境会議の声明文の抄訳を掲載します。
 またブログの関係記事は以下の通り。
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2007/01/post_6ba0.html(住民による協議について)
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2006/11/post_29e4.html(イシュカンのダム開発について)

 ケクチ民族環境会議の声明文(抄訳)
 イシュカンの人々による自主的な決定を祝福して。

 4月20日、キチェ県イシュカン地区で、地域住民とイシュカンの自治体当局者によって組織された「良心に基づく住民による協議」が実施された。これは地方自治体法及びILO169号条約で保障された権利であり、今回の協議はこの地域での石油開発及び水力発電施設の設置の是非を問うものであった。
 石油開発や水力発電計画は国内外の資本により計画されているものであり、多くの住民の利益にはならず、地域の人々の宝である自然資源を略奪するものである。

 ケクチ民族環境会議やコバン市の自治体当局者がオブザーバーとして参加する中で、この「協議」が実施されたが、これはグアテマラにおける民主主義のプロセスにおける画期的な出来事として記録されるべきものである。そこではすべての住民、女性も男性も老人も子どもも意志決定に参加し、すべての人の意見が反映されようとしているのである。
 19911人が参加したが、この参加はマルコス・ラミーレス市長に率いられる自治体当局者の明確な支援によって可能となったものである。
 またこの協議には国内外から300人以上のオブザーバーが参加し、そのプロセスの透明性を検証した。

 この民主的な参加型のプロセスを通じて得られた結果は圧倒的なものである。93.84%が石油開発や水力発電計画に対する拒否を示し、その一方賛成はわずかに5.46%であった。
 この正統かつ参加型の民主主義のプロセスをうけ、ケクチ民族環境会議としては、憲法裁判所に対して、憲法、地方自治体法及びILO169号条約に定められているところに基づき、イシュカン地区の住民の決定を尊重する裁定を出すことを要求する。
 また法を遵守するためにも、他の自治体審議会が、このような住民による協議を行うことを要望する。またコバン市に対しても、ケクチ・コミュニティに甚大な影響を引きおこしうるチショイ川への水力発電ダム建設や石油開発に関する協議の実施を要求するものである。このことはコバンの自治体当局者が、住民による自主的な決定や参加型の民主主義、また環境に対して責任を持って取り組んでいることを示すこととなるであろう。その反対であれば、それは歴史によって裁かれるであろう。
 2007年4月22日 ( 1 T´zi) del 2007
 ケクチ民族環境会議
Ixcan11

Ixcan21


 原文は次のサイトに掲載しています。
 http://homepage3.nifty.com/CADE/Espanol/mineriadocumentos.html
Comunicado de la Mesa Ambiental Q’eqchí’

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2007/04/15

グアテマラの子どもの100人に1人が米国で養子に!

 開発と権利のための行動センターでも協力しております「グアテマラへようこそ」からメールマガジンが発行さました。今回の目次を下に貼り付けます。

 グアテマラの子どもの100人に一人が米国で養子になっている、というのには驚かされます。
 1000人あたりの出生数が30人ほどですので、人口1200万人として、これぐらいの数字になります。

 メールマガジンの内容は
 http://blog.mag2.com/m/log/0000151310/
 グアテマラへようこそのサイトは http://homepage2.nifty.com/Guatemala/index.htm

グアテマラへようこそ ●目次●
●1 グアテマラ短信
 1-1 難航する副大統領候補者選び-「グアテマラのための出会い」党
 1-2 グアテマラの子どもの100人に1人がアメリカへ
 1-3 ヘレン・マック氏、スペイン王人権賞を受賞
●2 イベント情報
 2-1 4月21日 アメリカ大陸の先住民族会議 -東京報告会-のご案内
 2-2 マヤ・インカ・アステカ展

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2007/04/05

グアテマラ先住民族支援の活動にご協力ください

    「未来を決める権利は誰のもの!」

 今年度より開発と権利のための行動センターでは、アーユス仏教国際協力ネットワークの「パートナーシップ事業」支援金も受けまして、「未来を決める権利は誰のもの」という大きな活動の柱の中で、新しいプロジェクトを開始します。

 「グァテマラにおける<先住民族の自然資源への権利>に関わる住民組織強化およびネットワーク強化」を目的としたプロジェクトであり、
 具体的には次の二つの取り組みとなります。
1)グアテマラ国イサバル県を中心とした自然資源の擁護に関する地域の先住民族グループ、先住民族コミュニティの強化
2)同一のテーマに関わる国内での先住民族組織間でのネットワークの強化

 イサバル県のケクチ民族のコミュニティは、住民の意向を無視する形で進められているニッケル鉱山開発、自然保護区設定などの問題を抱えています。こうした問題にたいして、先住民族としてどのような権利を有し、どうそれを要求していくべきか、地域で活動する先住民族組織などとどう連携していくべきか、これまでも少しずつ解決のために取り組んできました。このプロジェクトではその流れを更に支援するとともに、国内の他地域のコミュニティや先住民族組織との連携も模索しつつ、地域の組織強化に取り組んでいきます。
 
 地域のコミュニティが、地域で活動する先住民族組織の支援も受けつつ、自分たちで解決の方向を探し、また他のコミュニティや運動とも連携していく。開発と権利のための行動センターではそのためのプロセスを側面から、様々なアプローチをもって支援していきます。

 このプロジェクトは3年間の計画であり、その中で先住民族コミュニティへの研修などの他、国内外組織との経験交流など様々な活動を計画しております。活動実施のための寄付金をお願いしておりますのでよろしくお願いします。 
詳しくはこちら>>>http://homepage3.nifty.com/CADE/news.htm

寄付金口座
◆郵便振替口座:00230-5-131472
◆口座名   :開発と権利のための行動センター
  (備考欄に先住民族支援とお書き添えください)

開発と権利のための行動センター
代表 青西靖夫 

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先住民族大陸会議支援金の報告

先住民族大陸会議支援金の報告
2月末より開始させて頂きました、先住民族大陸会議の支援キャンペーンhttp://cade.cocolog-nifty.com/ao/2007/02/post_65a6.html も無事終了しました。 

下記の団体に大陸会議の支援に賛同して頂きました。

先住民族の10年市民連絡会
ナマケモノ倶楽部
中南米と交流する京都の会
日本ラテンアメリカ協力ネットワーク
開発と権利のための行動センター

また上記団体他個人11名の皆様から
計1550ドルの支援金を頂き、現地開催組織に届けさせて頂きました。

皆様ご協力ありがとうございました。

開発と権利のための行動センター
代表理事 青西靖夫
日本ラテンアメリカ協力ネットワーク
代表   古谷桂信

また下記の通り4月21日に会議の報告会の開催を予定しておりますので、是非ご参加ください。


アメリカ大陸の先住民族会議 -東京報告会-
 
「1500人が集った会議で先住民族が世界に向けて訴えたこと」

日時 :4月21日(土) 午後2時~4時半(開場1時半)

報告者:小林致広
     (メキシコ先住民運動連帯関西グループ、神戸市外国語大学教員)
     石川智子(グアテマラ在住)

参加費: 800円(資料代)

会場 :大阪経済法科大学東京麻布台 セミナーハウス 4階 中研修室
http://www.keiho-u.ac.jp/research/asia-pacific/access.html
地下鉄日比谷線神谷町下車(一番出口) 徒歩3分
都営三田線御成門駅下車        徒歩10分

<東京報告会連絡先>
先住民族の10年市民連絡会事務局
TEL&FAX:03-5932-9515 E-mail :indy10-Lj@infoseek.jp

IMADRグァテマラプロジェクト
TEL:03-3586-7447  Fax: 03-3586-7462
E-mail:miekof@hotmail.com (藤岡)

<共催団体>
開発と権利のための行動センター、市民外交センター、先住民族の権利ネットワーク、先住民族の10年市民連絡会、ナマケモノ倶楽部、日本ラテンアメリカ協力ネットワーク、反差別国際運動(IMADR)グァテマラプロジェクト

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2007年3月26日から30日にかけて、カナダからチリまで、アメリカ大陸の先住民族リーダーが一同に集い、先住民族運動の方向性を議論するための会議が中米グアテマラで開催されました。
この会議には約1500名の先住民族リーダーが参加し、権利回復のために、どのように先住民族組織の連携を強化するか、政治参加のスペースを開いていくか、 熱い議論が繰り広げられました。
先住民族運動はどこに向かうのか、ボリビアの先住民族出身のエボ・モラーレス大統領に続く動きはどう広がっていくのか。この会議に参加された2名の方を招き、ホットな報告をお聞きします。
是非ご参加ください!
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2007/04/02

4月21日 アメリカ大陸の先住民族会議 -東京報告会-

アメリカ大陸の先住民族会議 -東京報告会-
 
「1500人が集った会議で先住民族が世界に向けて訴えたこと」

日時 :4月21日(土) 午後2時~4時半(開場1時半)

報告者:小林致広
     (メキシコ先住民運動連帯関西グループ、神戸市外国語大学教員)
     石川智子(グアテマラ在住)

参加費: 800円(資料代)

会場 :大阪経済法科大学東京麻布台 セミナーハウス 4階 中研修室
http://www.keiho-u.ac.jp/research/asia-pacific/access.html
地下鉄日比谷線神谷町下車(一番出口) 徒歩3分
都営三田線御成門駅下車        徒歩10分

<東京報告会連絡先>
先住民族の10年市民連絡会事務局
IMADRグァテマラプロジェクト

<共催団体>
開発と権利のための行動センター、市民外交センター、先住民族の権利ネットワーク、先住民族の10年市民連絡会、ナマケモノ倶楽部、日本ラテンアメリカ協力ネットワーク、反差別国際運動(IMADR)グァテマラプロジェクト

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2007年3月26日から30日にかけて、カナダからチリまで、アメリカ大陸の先住民族リーダーが一同に集い、先住民族運動の方向性を議論するための会議が中米グアテマラで開催されました。
この会議には約1500名の先住民族リーダーが参加し、権利回復のために、どのように先住民族組織の連携を強化するか、政治参加のスペースを開いていくか、 熱い議論が繰り広げられました。
先住民族運動はどこに向かうのか、ボリビアの先住民族出身のエボ・モラーレス大統領に続く動きはどう広がっていくのか。この会議に参加された2名の方を招き、ホットな報告をお聞きします。
是非ご参加ください!
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2007/03/30

先住民族大陸会議 チリのマプーチェ民族の声

先住民族大陸会議 チリのマプーチェ民族の声


バルディミール・パイネクーラはチリのラフケンチェのテリトリーの若いリーダーであり、第三回大陸会議に参加しているマプーチェ組織の派遣団を代表しています。そのインタビューが次のサイトに掲載されていますので、抄訳します。
http://movimientos.org/enlacei/cumbre-abyayala/show_text.php3?key=9610

「ブラジル、ベネスエラ、ボリビア。エクアドルにおける動きは、先住民族組織や運動体が政府機関に参加する可能性を開きつつあります。500年にわたる闘争の後に開きつつあるスペースを利用しなくてはなりません。」

 チリにおいて、政治権力へのアクセスについてどう考えますか?

 チリでは先住民族の、マプーチェの政治的な権力への参加はゼロだと言えます。今日、スペースは開かれた、といいますが、それは相談を受けるだけの参加であり、与えられているだけで、真の参加ではありません。実効的な参加のためのスペースを開いていかなくてはなりません。マプーチェが6割を超える自治体もあるのです。しかし地方政治にすら、首長や市会議員にすら先住民族の参加はありません。第9州にはマプーチェ人口が集中していますが、マプーチェの権力当局者はいません。その点でチリは遅れていますし、マプーチェの参加のための制度は開かれていません。
 
 先住民族の参加という点でバチェレ政権に対して何を望みますか?

 バチェレは大統領に就任したときの、また選挙中のマプーチェに関わる約束のすべてを果たさなくてはなりません。憲法上の承認、169号条約の承認。そこから真の参加のスペースが開くと考えます。来年また選挙が来ます。そこにはマプーチェの参加のスペースが開かれている必要があります。


 この先住民族大陸会議において、国際的な文脈でチリについて、またマプーチェの闘争についてどのようなイメージを持たれていると思いますか?

 チリでは最近になってやっとこうした参加のスペースが開かれてきたに過ぎません。ですからマプーチェのテーマというのは他の先住民族の経験と較べて明確になっていませんし、十分に勘案されてきませんでした。ボリビアの外交官と話しをした際にも、マプーチェの抱える問題について十分な情報を持っていないこともがわかりました。外交の中で様々なことがあるのはわかりますが、先住民族の外交官がチリのマプーチェの抱える問題についてあまり知らないというのは、私たちが適切な活動をしてこなかったともいえるでしょうし、そのために十分な資源がなかったともいえます。
 
 国際的な枠組みではもう少し進んできているように思います。マプーチェの抱える問題を伝えてきた、ラテンアメリカで知られている偉大な指導者もいます。しかし地域的な対立が、私たちの課題が国際社会で取り上げられるのを妨げている点もあります。マプーチェの偉大な指導者たちは、「私たちの問題を議論しよう。しかし外にむけては明確な提案を提起しなくてはならない」と言うべきなのです。私たちよりも先行している先住民族もいます。彼らはよりはっきりした行動計画を有しています。私たちは列車に乗ろうとしているのです。その列車の進む先々に見合った提案をしていくことです。
  
 こうした集まりに参加することは、国家と新しい関係を構築する上で役に立ちますか?

 こうした集まりに参加することは、地域的な運動でえられるものとは異なる見方を与えてくれます。またこうした会議は地域の運動や国に対して影響を持ちうる力のある成果をもたらすことが必要でしょう。例えばチリはいまだILO169号条約に批准していません。この先住民族大陸会議を通じて、チリに対して条約の批准を求めること、憲法上での先住民族の承認を求めていくことを願っています。この大会が運動を生み出していくものと思っています。これまでの国家のあり方にはもううんざりしています。これまでとは異なる新しいことが必要なのです。

 今回の先住民族大陸会議で気がつく点はありますか?

 この会議に参加しているリーダーたちの成熟した姿、取り組むべきテーマに対する真摯たる態度。こうした姿が私たちの運動を強化することにつながると思いますし、ボリビアのような社会的な変革につながるのだと思います。
  
  沿岸地域に先住民族のスペースを確保しようという法案(チリ)の話しは今回の大会での議論に寄与すると思いますか?
 
 私はこれまで参加してきた国際的な集まりではこのテーマを訴えてきました。先住民族にとって自然資源の利用という視点からもこの提案は重要なものと考えています。私たちは海に焦点を当てています。なぜなら他の物が私的所有権に委ねられてきたように、いずれ海も同じ局面に立たされるでしょう。こうした点で私たちはこのテーマにおける先駆者になっていると思います。
  

 今回の会議のスローガンは「抵抗から政治力へ」となっていますが、今日、抵抗と政治力のどちらに近いと思いますか?

 先住民族は大きく前進してきましたし、これまで十分に抵抗を続けてきました。これからはどのように政治的な権力を確立し、それを適切に運用するかが重要でしょう。
 以上


チリのマプーチェのおかれた状況については、2003に発表されたロドルフォ・スタベンハーゲンの報告書が参考になります。
国際連合人権高等弁務官事務所の次のサイトから
http://www.ohchr.org/spanish/issues/indigenous/rapporteur/#countryもしくは直接したのアドレスからダウンロードできます。
http://daccessdds.un.org/doc/UNDOC/GEN/G03/170/94/PDF/G0317094.pdf?OpenElement

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2007/03/29

「自然を金儲けのために使うことが、気候変動を引きおこすのだ」と先住民族は告発

第三回先住民族大陸会議の報告などの抄訳です。

「自然を金儲けのために使うことが、気候変動を引きおこすのだ」と先住民族は告発。

 第三回先住民族大陸会議において、先住民族は自然を商品として扱うことを告発し、「母なる大地」を保全すること、先住民族のテリトリーを守ることの重要性を訴えている。
 グアテマラのロドルゥフォ・ポコップは「また自然の利用は敬意に基づくべきであり、また私たちの子どもたちの未来を保証する均衡を探すべきである」と問いかけている。
 また自然「資源」ではなく、「資産」、「富」という言葉に言い換えるべきではないかという議論もなされているという。
 http://www.iiicumbreabyayala.org/news/2(アクセスできない模様)

 「権力のシステムを改革しない限り、先住民族の政府はありえない」

 「民主主義:国民国家と先住民族」と題されたフォーラムにおいて、グアテマラのデメトリオ・コフティは、先住民族の「開発審議会」や自治体政治への参加によって政治的な権力を得たということはできない。それは支配的なグループを益するために作られている装置や方を利用しているにすぎないと発言。地方自治体を先住民族が率いることはできるが、そうした地方自治体の方向性を定める現行規定は伝統的に排除的性格を有しており、先住民族が自治体の首長を担っても、それは地域の政治的な権限を確保したことにはならないだろうとの問題提起をしたとのこと。
 http://www.cerigua.org/portal/Article8597.html

 上記二つのサイト以外に、こちらにも大陸会議のレポートが掲載されています。
 http://movimientos.org/enlacei/cumbre-abyayala/

開発と権利のための行動センター
 青西

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2007/03/28

先住民族大陸会議がNHKでも取り上げられています。

 先住民族大陸会議が二日目を迎えましたが、NHKでもこのニュースが取り上げられています。
 
 関心のある方はこちらのサイトをご覧ください。動画ニュースが提供されています。
 http://www3.nhk.or.jp/news/2007/03/28/d20070327000176.html

 (このNHKのサイトはどんどん更新されて過去のは消えるようです・・・あしからず)

 このブログでも随時会議の報告を伝えていきますので是非ご覧ください。

 開発と権利のための行動センター
 青西

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2007/03/27

グアテマラ 先住民族 大陸会議

グアテマラにて第3回先住民族大陸会議が始まりました。

 カクチケル民族の王国の首都であったイシムチェ(現テクパン)において、早朝のマヤのセレモニーを皮切りに、第3回先住民族大陸会議が開始されました。

http://www.lahora.com.gt/v1/main.php#n7766

 第三回大陸会議の公式サイトのニュースによると
http://www.iiicumbreabyayala.org/noticias(アクセスできない模様)
 この大会には、アルヘンティーナ、ウルグアイ、パラグアイ、ボリビア、ペルー、エクアドル、ベネスエラ、コロンビア、ブラシル、パナマ、ニカラグア、コスタリカ、グアテマラ、メキシコ、米国そしてカナダの先住民族の代表が集まっており、先住民族の代表は「『フォクロア』の世界に閉じこめられるのではなく、政治的、社会的な新しい主役として集っている」ことを強く訴えています。
 また開会のスピーチの中で、グアテマラの主催団体メンバーであるロドルフォ・ポコップは「私たちは、集団的権利、自然資源の回復、母なる大地の回復、にむけて闘争を続けていく、というはっきりとした責任を担っています。」「母なる大地を破壊し続け、排除的な政策を続ける資本主義システムに対して、我々は合意などしていないことを伝えるための政治的参加のための基盤を生み出していきましょう。」
 と語っています。

 開会式の写真はこちら
http://movimientos.org/enlacei/cumbre-abyayala/show_foto.php?id=1253

開発と権利のための行動センター
 青西

 ちなみにエボモラーレスボリビア大統領の参加はいまだ最終的に確定していないとのこと。

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2007/03/21

中南米鉱山開発関係 情報紹介

中南米鉱山開発関係 情報紹介
 ここ数ヶ月の、主として英語によるグアテマラの鉱山開発関係の話です。すみませんが、しっかり目を通している時間がなく、記事へのリンクを紹介します。

 エストールにおける鉱山開発と土地問題は開発と権利のための行動センターでもこちらで紹介しています。http://homepage3.nifty.com/CADE/guatemala/Guatemaladesalojoelestor.html 強制排除に対する声明文も発表しています。

 先住民族大陸会議でも自然資源の問題、先住民族のテリトリーの問題は重要なテーマです。こちらへの寄付金もお願いします。
 詳細はこちらへ>>> http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2007/03/post_115f.html

 以下記事の紹介です。

1) Acusan a minera canadiense de causar estragos ambientales en Latinoamérica
 Oro de baja ley
 Tal como su hermana BarrickGold, la canadiense Goldcorp, que operará la mayor mina de oro en México, acumula quejas por violaciones medioambientales. En Honduras, autoridades estudian acciones en su contra. Guatemala también sabe de su presencia.
http://www.lanacion.cl/prontus_noticias/site/artic/20070225/pags/20070225185157.html

2) LATIN AMERICA: Protests Mount Against Mining Giant
Stephen Leahy
TORONTO, Feb 24 (Tierramérica) - Dangerous levels of lead and arsenic have been found in the blood of Honduran villagers living downstream from a controversial gold and silver mine owned by Canada's Goldcorp Inc., the world's third largest gold mining firm.
 ホンジュラスの話しが中心です。
http://www.ipsnews.net/news.asp?idnews=36717


3) Mining misery グアテマラ イサバル県 エストールの話し
Guatemala is one of many countries that has attracted the investment of Canadian mining companies—but at what cost to its people?
http://www.thismagazine.ca/issues/2007/03/miningmisery.php いろいろ整理されているように思います。

4) Forced evictions in Guatemala: whose land is it anyway?  ユーチューブのビデオリンク付き
http://www.globalvoicesonline.org/2007/03/04/forced-evictions-in-guatemala-whose-land-is-it-anyway/

  
5)Guatemalan Villages Face Globalization at Gunpoint これもエストールの話しです。
By James Rodriguez
From the February 22, 2007 issue | Posted in International | Email this article
http://www.indypendent.org/?p=819

When a convoy of 800 Guatemalan police and soldiers rolled into the tiny villages of La Union and Barrio La Revolución on Jan. 8-9, it was globalization at gunpoint. The village was sitting atop a large nickel deposit. For the Maya Q’eqchi’ residents, the land was their physical and spiritual home and the source of their livelihood. For Skye Resources, a Canadian mining firm, the villages and their people were obstacles to be removed as the company raced to take advantage of soaring metals prices.


6) Struggles in Guatemala: Mineral cartel evicts Kekchi Maya
Posted: February 05, 2007 by: Bill Weinberg / Indian Country Today
Security forces burn peasant settlements for Canadian nickel firm
http://www.indiancountry.com/content.cfm?id=1096414450
NEW YORK - On Jan. 8, some 600 Guatemalan national police and army troops occupied two Kekchi Maya indigenous communities at El Estor, Izabal department. Their orders were to evict the 308 families that made up the settlements of La Union and La Pista. The following morning, 175 more Kekchi families were forcibly expelled from the nearby communities of La Revolucion and La Paz. A Kekchi community at Lote 8 in the neighboring department of Alta Verapaz was also evicted.

7)Turning Down a Gold Mine サンマルコスにおける鉱山開発の話し
In Guatemala, angry locals vote no, but BC firm presses on.
By Dawn Paley
Published: February 7, 2007
http://thetyee.ca/News/2007/02/07/MarlinProject/From the vantage point of the city square, it's impossible to tell that San Miguel Ixtahuacán is at the centre of Guatemala's mining boom. A couple of vendors sell chicken, fries and pop, but most of the stands are empty, many of the businesses are closed and broken windows dot the municipal hall.

以上

開発と権利のための行動センター
青西

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2007/03/18

先住民族大陸会議支援のお願い

「第三回先住民族大陸会議」開催への支援のお願い。まだまだ寄付金を集めておりますので是非ご協力ください。

この寄付金は会議中(5日×3食=15食)の一食約2ドルの参加者の食費を負担するための経費及び首都から会場までのバス移動費にむけられます。
 ここまで先住民族の10年市民連絡会、ナマケモノ倶楽部、開発と権利のための行動センター及び個人の方々から賛同金を頂いております。是非ご協力ください。
 
寄付金口座 :郵便振替 口座番号 :00110-7-567396
口座名    :日本ラテンアメリカ協力ネットワーク
       (会議支援と明記ください)
*寄付金締め切りは3月23日とさせて頂きます。入金が間に合わない場合には、メールにてご連絡を頂ければ大丈夫です。

呼びかけ団体:
日本ラテンアメリカ協力ネットワーク RECOM 
開発と権利のための行動センターCADE
この活動に関する問合せ先:  E-mail: recom@jca.apc.org
                    cade-la@nifty.com

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2007/03/16

世界銀行 ラテンアメリカの先住民族の経済機会に関する報告書

「ラテンアメリカの先住民族の経済的機会」という報告書が世界銀行から2007年2月に刊行されました。
http://web.worldbank.org/WBSITE/EXTERNAL/BANCOMUNDIAL/EXTSPPAISES/LACINSPANISHEXT/0,,contentMDK:21237223~pagePK:146736~piPK:146830~theSitePK:489669,00.html

 近年中南米の経済は回復し、貧困削減も進みつつあるにもかかわらず、なぜラテンアメリカの2800万人にのぼる先住民族の大半が収入を増加させ、生活のレベルを向上させることができないのか、という問題意識から分析をした報告書。
 低所得と資源の不足が相互に影響しつつ、低い教育水準がより高い給与が支払われる仕事を得ることを阻害し、また融資や農業機械へのアクセスの不足が、農業生産性を高めるための障害となっていること、また歴史的な排除により、先住民族は人的資本を高めることができず、また生産的な土地や基本的サービス、金融市場、適切なインフラへのアクセスが限られていることを指摘している。
報告書ではメキシコ、グアテマラ、エクアドル、ボリビア、ペルーの事例が報告されています。

 原文は上記サイトからダウンロードください。

 開発と権利のための行動センター
 青西

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2007/03/02

メールマガジンの紹介

メールマガジンの紹介
開発と権利のための行動センターでも協力しておりますメールマガジン「グアテマラへようこそ」の
最新号が発行されました。全文及び購読はhttp://blog.mag2.com/m/log/0000151310/108304178.htmlよりどうぞ。
以下目次のみで失礼します。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
          グアテマラへようこそ メールマガジン 
          
                2007年3月2日発行   第27号
                                   
                  発行部数:206(3/1現在)
                  発行:グアテマラへようこそ@ねっと
         http://homepage2.nifty.com/Guatemala/index.htm
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 日本のメディアでも少しは報道されていますが、ボリビアの低地は洪水で大
変な状態です。何も動いていない自分で言うのも何ですが、やはり日本のメデ
ィアは中南米にずいぶん冷たい気がします。関心のある方はこちらのサイトへ
どうぞ。http://news.bbc.co.uk/hi/spanish/latin_america/newsid_6404000/6404309.stm
そうそうエボ・モラーレス ボリビア大統領はもうすぐ来日です。
 それではグアテマラの話しへ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 グアテマラへようこそ ●目次●
●1 グアテマラ 短信
 1-1 中米議会の議員殺害事件とその容疑者と見られていた警官殺害事件
 1-2 首都で巨大陥没事件
 1-3 リゴベルタ・メンチュウ氏 大統領選挙出馬へ
●2 新刊紹介
 2-1 講座世界の先住民族 ~ファースト・ピープルズの現在~ (08)
●3 関連団体から 
 3-1 先住民族大陸会議支援のお願い
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2007/02/post_65a6.html
    http://recomblog.blog92.fc2.com/blog-entry-2.html

 以下本文省略

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2007/02/22

先住民族大陸会議への支援のお願い

「第三回先住民族大陸会議」開催への支援のお願い

 グアテマラの先住民族組織の連合体であるワキッブ・ケフから2007年3月末にグアテマラで開催される先住民族大陸会議開催の支援要請がありました。この会議はABYA YALA(アメリカ大陸)の先住民族が、自らが置かれた状況を分析し、長期的な視野での共通の提案を生み出していくためのスペースであり、極めて重要な会議です。
 今回の先住民族大陸会議は1992年にグアテマラで開催された「抵抗の500年大陸会議」の流れを汲むものであり、2000年10月メキシコでの第一回先住民族会議、2004年7月エクアドルでの第二回大陸会議と引き継がれてきました。そして今回、再びグアテマラで開催となったものです。
 会議には国内外から約二千名の参加が予定されており、ボリビアのCSTUCB,CONAMAC, ペルーの CONACAMI、エクアドルのCONAIE,ECUARUNARI、コロンビアのONIC, ニカラグアのYATAMAMIN、メキシコのANIPAなど中南米各国の先住民族組織が協力しています。グアテマラ国内では先住民族組織40団体が準備を進めており、ワキッブ・ケフが事務局を担当しています。
 また今回この会議の実施に向けて、グアテマラで中心になって動いているのは、これまでにも日本国内の諸団体と協力関係を続けてきたCONIC(グアテマラ先住民族・農民全国調整委員会)や CONAVIGUA(連れあいを奪われた女性たちの会)、そしてCONAVIGUAの青年組織であるMOJOMAYASなどです。 
 この先住民族会議では15のテーマについて分科会が設置され、参加者による討議が行われる予定ですが、その中の「土地とテリトリー」、「先住民族とコミュニケーション」の分科会の開催経費約(食費及び国内移動費など)1万ドルの支援が要請されており、この経費の一部を日本からも協力していきたいと考えておりますので、是非ご協力ください。


寄付金口座 :郵便振替 口座番号 :00110-7-567396
口座名   :日本ラテンアメリカ協力ネットワーク  (会議支援と明記ください)

  *寄付金締め切りは3月23日とさせて頂きます。

呼びかけ団体:
日本ラテンアメリカ協力ネットワーク RECOM 
開発と権利のための行動センターCADE (http://homepage3.nifty.com/CADE/
 この活動に関する問合せ先:  E-mail: recom@jca.apc.org
                          cade-la@nifty.com

開発と権利のための行動センター
代表理事 青西靖夫

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第三回先住民族大陸会議
主催組織WEBサイト(スペイン語): http://www.cumbrecontinentalindigena.org/
開催地:グアテマラ国、チマルテナンゴ県テクパン(イシムチェ)
開催日:2007年3月26日~30日
 

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2007/02/19

迷走を続けるスタン被災者移転先問題(グアテマラ・アティトラン)

スタン台風からその後

 サンティアゴ・アティトランの住民組織によると、スタンで被災して仮設住宅に生活をしていた30家族が2006年12月より建設が中断された定住用住居に居住を開始するとともに、グアテマラ政府に対して尊厳ある生活を確保するために、この建設中断の定住用住居の工事を再開して一時的な居住を認めることを要求しています。

 この住民グループによると、大統領が2006年5月には提供できると約束していた定住用の住居はいまだ建設すらされおらず、「購入した」と喧伝していた移転先の土地すら実は交渉中であり支払いすらなされていないとのことです。
こうした中で30家族は、これ以上布張りの仮設住宅に住み続けることは、人として尊厳ある生活をすることを損なうものであり、まるで犬やゴミのように扱い、放置していると訴え、政府に対して、一時的に建設中断中の定住用住居での生活を認めること、適切な食糧援助を確保すること、問題解決のための委員会の設置を求めています。

注)この建設中断中の住居は、被災後すぐに教会より提供された土地に建設が開始されたものであるが、被災地に隣接しており、再度罹災する危険があるとのことで、建設が中断され、その後代替地の確保が進められていたものである。既に壁等はできており、トタン屋根を載せれば生活に利用できるような状態である。
 また仮設住宅については、数ヶ月の短期の利用のために設置されたもので、一年以上が経過し、居住環境の劣化が報告されている。

関係記事
  http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2007/01/post_318f.html 
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/cat4745722/index.html


 移転先確保の問題は非常に遅れており、被災住民としても政府の対応がはっきりしないままに、振り回され、身動きが取れない状況が続いているように思われます。何かしら可能な協力があれば検討していく必要もあるかと考えています。

 開発と権利のための行動センター
 青西  


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2007/02/15

グアテマラで鉱山開発の是非を問う協議の実施

グアテマラで鉱山開発の是非を問う協議の実施
(2/16日修正)
 
 2月13日、サンマルコス県のコンセプション・トゥトゥアパにおいて、地域での鉱山開発の是非を問う住民による協議が実施されました。
 既にモンタナ社による鉱山開発が進むサン・ミゲル・イシュタワカンと隣接するトゥトゥアパには既に鉱山採掘及び探査のライセンスが出されており、これに対してトゥトゥアパの地方自治体の環境委員会が住民による協議を実施したものである。これを通じて住民は地域における鉱山開発への拒否を明確に示した。
 
 2月15日付けのCERIGUAの情報によると、協議はトゥトゥアパにあるすべてのコミュニティで同時に行われたものだとのことである。
http://www.cerigua.org/portal/Article7932.html
プレンサ・リブレ紙の記事はトゥトゥアパの町の状況に基づくのではないかと思われる。http://www.prensalibre.com/pl/2007/febrero/14/163406.html


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

 またサン・ミゲル・イシュタワカンでは、土地売却価格を巡る問題で鉱山会社に対して再交渉を求めていた住民が道路封鎖を行った事件(http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2007/01/post_c904.html)に関連して、約150人の警察が動員され、10人の農民リーダーの捜索が行われ、フェルナンド・バシリオ・バマカ(38才)とアントニオ・フェリペ・バマカ・エルナンデス(59才)の2名が逮捕されたとのことである。

 開発と権利のための行動センター
 青西靖夫

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2007/02/09

一方的な開発に反対するグアテマラ・チョルティ民族

 グアテマラ東部のサカパ県のラ・ウニオンやチキムラ県のホコタン、カモタンなどに居住しているチョルティ民族が、様々な形で押しつけられる開発に反対の声を上げる。

 現地の社会運動系シンクタンクであるAVANCSOによると、チョルティのテリトリーに計画されている、ホコタンのフピリンゴ川における巨大な水力発電ダム建設や露天掘りのダム建設に反対するデモ行進が1月26日にホコタン、カモタンで行われた。既に鉱山探査によって地域の温泉も影響を受け、フピリンゴ川及びグランデ川の水量が減少したという。更にダムが建設されれば、水へのアクセスが危険にさらされることとなるという。

 またチョルティの先住民族諸組織はコミュニティのテリトリーで進められようとしている様々な開発計画を告発している。
1)サカパ県ウニオン市当局が、副大統領府やBCIE(中米経済統合銀行)などと推進しているメレンドン山の保護区設置が自然資源を略取しようとするものであるうえに、コミュニティは計画に際して協議を受けていないこと。さらには内容を知らされていないコミュニティ開発審議会にその実施を強要していること。またこの計画に反対する住民が脅迫されていること。
2)カモタンのチャトゥンシートで、コミュニティの土地がコミュニティ外の人物によって企業に売却され、土地からの退去を迫られていること
3)ALBORA社がエネルギー開発プロジェクトを進めるために土地購入を進めていること。
4)平和定な抗議行動に対して、軍の一部隊が展開し、敵意と不信感を広げたこと。

 チョルティの先住民族諸組織は、「チョルティの農民組織が進めているその生命やテリトリー、自然資源、文化的財産を守るため取組や行動が、政府や多国籍企業、軍部によって抑圧されている」と告発し、住民の決定を尊重することを求めている。

チョルティ先住民族組織の声明文全文は>>>
http://homepage3.nifty.com/CADE/Espanol/datos/0701comunicado%20Chorti.pdf
 AVANCSOのコラムは>>>
http://www.avancso.org.gt/index_actividades.php?id=130

*1月26日付けのプレンサ・リブレ紙は、チョルティの住民組織が水力発電企業と人権擁護事務所のメンバーを人質に取ったという記事を掲載したが、独立メディアのセリグアは人権擁護事務所に確認をとりそのような事件が起きていないこと、住民に呼ばれ水力発電他の対話のオブザーバーに参加したことを伝えている。
 副市長が企業側と住民組織の対話に対して一方的に警察を動員したようであり、記事も開発推進の自治体当局の思惑に乗って流されたようである。この誤報事件からも、地域の先住民族が自分たちの問題を訴えていく難しさを感じる。

http://www.prensalibre.com/pl/2007/enero/26/161800.htmlhttp://www.cerigua.org/portal/modules.php?op=modload&name=News&file=article&sid=7683

開発と権利のための行動センター
青西靖夫

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2007/01/31

グアテマラで環境活動家への脅し

 グアテマラで環境活動家への脅し
 
 開発と権利のための行動センターのブログでも簡単に紹介した、サンマルコス県のマルリン鉱山の廃水による水系汚染http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2007/01/post_7784.html を告発するベースとなった調査を実施したイタリア人の環境ボランティアが無言電話や「気をつけろ」というような脅迫電話を受けています。
 
 これに対してアムネスティ・インターナショナル・USAではこの活動家の保護を求める緊急行動を行っています。
 詳細はこちらまで
 http://takeaction.amnestyusa.org/siteapps/advocacy/index.aspx?c=goJTI0OvElH&b=953489&template=x.ascx&action=7978 
 
 またグアテマラでは環境活動家や環境NGO関係者への圧力や暗殺未遂事件などが続いています。
 現地新聞のレポートはこちら
 http://www.prensalibre.com/pl/2007/enero/23/161567.html
 
 開発と権利のための行動センター
 青西靖夫
 
 

Protect Environmental Activist Flaviano Bianchini from Intimidation in Guatemala
Take Action On This Issue

Flaviano Bianchini, an Italian national, is working as a volunteer for the Guatemalan environmental group Colectivo MadreSelva, which is investigating the effects of mining on the environment. At a press conference in Guatemala City on 5 January, he presented a report on the contamination allegedly caused by a gold mine to the Tzala' River in Sipakapa, San Marcos department. The report alleges that the river, which is the main source of water for indigenous people in the region, has been contaminated with heavy metals. This was reported in the national press the following day.

On 10 January allegedly at a press conference, a government official reportedly told journalists that five criminal charges against Flaviano Bianchini and MadreSelva were going to be presented to the Public Prosecutor’s Office.

Two days later Flaviano Bianchini received an anonymous call to his mobile phone. On 13 January he received another anonymous call to his mobile phone, from a man who repeated the word Cuidado, cuidado ("Be careful, be careful") before hanging up.

To learn more about this case, read or print AIUSA’s full Urgent Action sheet: RTF format | PDF format

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2007/01/22

グアテマラにおける「先住民族の協議」

「先住民族による協議」:2006年において最も際だった参加のあり方。
 
 インフォプレス紙では、グアテマラにおける住民協議やコミュニティの協議を昨年の市民参加や地方自治体強化という側面から最も重要な出来事と考え、記事を発表しています。
だいぶ長くなりますが、開発と権利のための行動センターのグアテマラでの活動とも関係がありますので掲載します。

 以下 インフォプレス Edición No. 1686 de 05 de enero 2007 http://www.inforpressca.com/mientras/1686_pag10.htm
 2006年の後半期、先住民の参加において最も重要な出来事があった。自然資源の利用に関して、いくつかのコミュニティにおいて「良心に基づく協議」が行われたことによる。こうした協議は、地域住民に関係のある事項に関して表明された住民の意思に対して、中央の行政府や議会が感受性を持っているのかどうかを評価することにもつながった。
 こうした「協議」のすべては、その法的基盤をグアテマラ国が10年前に批准したILO169号条約に求めている。この中では、先住民族のテリトリーに影響するいかなる決定においても当該先住民族への協議を行うことを義務として定められている。
 この点について様々な提案がなされたにもかかわらず、中央政府が、この条約の適用を実現するための、またその結果を公共政策と協議の結果を結びつけるための細則案を提出することはなかったのである。

<事例:2006年における「良心に基づく協議」>・6月25-27日にかけて、ウエウエテナンゴ県のコロテナンゴ、コンセプシオン・ウィスタ、サン・フアン・アティタン、サンティアゴ・チマルテナンゴ、トドス・サントスの6つのムニシピオ(最小行政区)において、そのテリトリーにおける鉱物資源探査のライセンスに関わる協議が行われた。この協議には27360人が参加し、その中でライセンス供与に賛成した者は51名に過ぎなかった。更にこの協議への参加者は2003年に行われた総選挙の投票者よりも7010人も多かった。
・8月29日には同じくウエウエテナンゴ県のサンタエウラリアにおいても鉱山開発に関わる協議が行われた。そこでは、18089人が鉱山に反対し、5人が賛成、62が判断を保留した。
・また11月27日にはサン・マルコス県のタフムルコの、水力発電施設の建設に影響を受けると思われる三つのコミュニティにおいて、「コミュニティによる協議」が行われた。この協議には1192名が参加し、全員一致で発電プラントの建設に反対の立場を表明。
・同じくサンマルコス県のサンパブロでも市長は同一のプロジェクトを巡っての協議要請をコミュニティから待っている。またキチェ県ではプラヤ・グランデ、ウエウエテナンゴ県の他の3つのムニシピオでも鉱山に関わる協議が検討されている。

 無関心の表明
 鉱山・エネルギー省(MEM)は8月23日、5つのムニシピオで実施された協議は法的に効力をもつものではないとの省令を発表。憲法と鉱山法は国内における鉱山開発の促進と開発を公益のために認めていると表明。
 またライセンスの文書はその承認のための通知から5日間の間に異議申し立てを行わなくてはならないと言及。しかしながら、ほとんどのムニシピオでは2-3週間遅れでその通知を受け取っているのである。
 サンタ・エウラリアのケースでは、コミュニティの代表や何人ものアナリストが議会がこの結果を受け取った態度に不満を表明。議会の運営委員はこの結果を見下げ、当てこすっていたという。サンタ・エウラリアは開発など求めないのだな、住民は操られているのだ・・・と
 アナリストは、これは住民は何を必要としているかわかってはいないから、指導し、救ってあげなくてはならない、自身の開発について決める能力がないのだ、という考え方がいまだ続いていることの証しであると考えている。
 またグアテマラ西部国境研究センターのセシリア・メリダはこれらのコメントは分権化や地方権力の強化という点で逆行するものであり、対立につながるものだと述べている。

 以上、抄訳 本文ではこのあとこのコミュニティ開発審議会などに関する記事が続くがここでは省略する。

 以下、開発と権利のための行動センターより グアテマラにおける開発とは植民地期以来、外部から押しつけられるものであった。植民地支配がはじまり、次にはコーヒーの時代がやってきて、土地は奪われ、強権的に道路建設などに先住民族は動員されたのである。一部のエリートのための「開発」は先住民族の人々の頭越しにやってきて、無理矢理押しつけられたのである。
 そして鉱山開発もそのあり方を何も変えてはいない。官報に公示したから適切な手続きを踏んでいるなどということを、官報など届くこともない人々を前に平気で言ってのけるその姿は100年前に人々の土地を「正当」に奪っていった姿と何も変わることはない。

 開発と権利のための行動センター 
 代表 青西靖夫

   「未来を決める権利は誰のもの!」

 開発と権利のための行動センターでは「未来を決める権利は誰のもの!」という視点から、グアテマラにおける鉱山開発の問題を考えるキャンペーンを展開してきました。情報を持ち、判断をし、決定のプロセスに参加していくこと、これがグアテマラでは非常に重要だと考えています。
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2006/12/__8442.html
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詳しくはこちら>>>http://homepage3.nifty.com/CADE/news.htm

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 以下は
 開発と権利のための行動センターから10月にグアテマラに行った際、「コミュニティによる協議」のあり方について、サンマルコス県のアフチモルという先住民族組織のハビエル氏に話しを聞いたまとめとして
 
 住民投票(Counsulta de vesino)
これは地方自治体法(Codigo Municipal)に規定があり、実施するかどうかは地方自治体の議会にかけ、2/3以上の同意が必要とのこと。このケースはサカパ県のリオオンドにおける水力発電に関して実施された。

 その他のケースは「コミュニティによる協議(Consuta comunitaria)」と定義される。これについても地方自治体法に関連規定があるが、コミュニティからの要請に基づいて市長はその実施を認める裁定を発行する必要がある。しかしこれは本来的に自動的に認められるべきものと見なされる。
 コミュニティにおいて、この会議を招集するものは補助村長(Alcalde Auxiliar)であり、これは植民地期に作られた制度ではあるが、現在コミュニティの権威を代表し、村内の諸事務を担当する者である。
 コミュニティのレベルにおいて、どのような形で意思表明をおこない、採決をとるか、投票なのか、手を挙げるのか、参加者全員の合意となるのかなどはコミュニティの伝統に任されているものである。これはOIT169号と憲法69条に基づく。
 会議に参加する権利が、18歳以上となるべきかどうかについても明確な定義はない。また政府発行の身分証明書を持っているか、選挙人登録をしているか、などは基本的に「コミュニティーによる協議」において必要とされる要件ではない。
 議事録に、場合によっては身分証明書の番号を記載してサインしている場合もあるが、村の生活の中ではサインをする、あるいは拇印を押すというのは、大きな意味を持つ行為であり、それだけで十分と考えられる。
 本来的にコミュニティの制度に基づいて実施されるものである。

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スタン被災から既に15ヶ月・・・グアテマラ、サンティアゴ・アティトラン

スタン被災から既に15ヶ月・・・グアテマラ、サンティアゴ・アティトラン

 ここ数日、サンティアゴ・アティトランの状態についての記事がプレンサ・リブレ紙、ペリオディコ紙に掲載されましたので、一部紹介します。

 1)パナバフでの遺体発掘作業 (1/19 プレンサ・リブレ)

 グアテマラ検死人類学財団(FAFG)はサンティアゴ・アティトランで現在、スタンで生き埋めになった人々の発掘作業を行っている。既に72人の遺体が発掘され、うち46名の身元が確認されて、遺族に引き渡されたとのことである。http://www.prensalibre.com/pl/2007/enero/19/161201.html
 
 2)移転の目処がたたない(エル・ペリオディコ 1/21)
 スタン台風の被災者の仮設住宅での生活が長期化。2006年5月に完成目前までいっていた移転用住宅建設が、再び被災する危険性が高いということで中断され、その後、チュクムックで土地の購入をすすめている。しかし土地代金が高騰。残り3割の土地購入交渉は困難を極めている。その後の建設工事にも半年はかかると見込まれている。
 仮設住宅では女性が皮膚病や呼吸器の病気にかかるケースが増えているとのこと。
 こちらの記事でも遺体発掘のことが取り上げられており、この作業は赤十字、スウェーデン政府、グアテマラ政府の支援を受けており、全面的にパナバフ地区が存在したところを発掘し、どのように被災したのかも明らかにする予定のようである。またこの発掘作業が一日Q50の雇用も創出しているようである。
http://www.elperiodico.com.gt/look/article.tpl?IdLanguage=13&IdPublication=1&NrArticle=35945&NrIssue=1062&NrSection=1
 開発と権利のための行動センターのブログでも10月まで現地状況を随時報告してきました。
 スタン台風から1年
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/cat4745722/index.html


開発と権利のための行動センター
 青西

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2007/01/19

グアテマラ 鉱山開発問題 最近の動き

グアテマラの鉱山開発問題における最近の動向

1)既に採掘がはじまっているサンマルコス県のマルリン鉱山で、今月11日より、地域住民によってモンタナ社の有するマルリン鉱山へのアクセス道路が封鎖されています。プレンサ・リブレ紙(1/12)によると、約600名の住民が鉱山会社への土地売却価格の再交渉をもとめて道路封鎖を行っているとのこと。住民は当初売却額に加えて、鉱物資源が見つかった場合には上乗せして支払うとの話しだったと主張している。
 この道路封鎖はまだ継続しており、1月18日にカトリック教会、サンマルコス教区のラマツィーニ司教が仲介して交渉の場が設けられたが、鉱山会社側は出席せず。

2)エストールで農民の排除に関するビデオ
ユーチューブに、その際のビデオが掲載されています。 スペイン語&英語
  http://www.youtube.com/watch?v=Q20YxkM-CGI

 これだけではわかりにくいと思いますが、行動センターのサイトも参考にし
てください。 
 http://homepage3.nifty.com/CADE/guatemala/Guatemaladesalojoelestor.html

3)来月サンマルコス県のコンセプション・トゥトゥアパで鉱山開発権の認可に関わる「住民協議」の開催が計画されています。そこへの支援、また国際的なオブザーバーの参加も要請されています。
 関心のある方はcade-la@nifty.comまで

開発と権利のための行動センター
青西靖夫

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グアテマラのサン・ホセ・ポアキルで農民リーダーが殺害される

グアテマラのサン・ホセ・ポアキルで農民リーダーが殺害される。
 
 グアテマラのCONIC(先住民族農民全国調整員会)によると、チマルテナンゴ県のサン・ホセ・ポアキルの農民リーダー、レイエス・ラミーレス・ショコプ(46歳)が1月3日に殺害されました。
 レイエス・ラミーレスが地域の共有地を村に回復するために運動を続けるとともに、その中でポアキルの市長の傲慢な対応を批判するとともに、住民の同意なく行われていた旧遊地での森林伐採を告発していました。
 今回の事件は、共有地の回復を求め、また市長の私益の追求を告発していた33のコミュニティのメンバーへの脅しでもあります。
 なおこの同日、サン・ホセ・ポアキルの教会の聖像などが盗難に遭う事件も発生したとのこと。
 また 農牧省によって交付されたはずの9万ケッツアル(約135万円)の使途の不明になっているとのこと。
  
 こうした事態に際し、CONICは事件の徹底的な調査、家族への補償、共有地での伐採の即時中止などを求めています。

開発と権利のための行動センター
 青西靖夫

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2007/01/11

グアテマラ鉱山開発関連ニュース

 グアテマラ鉱山開発関連ニュース

◆1月8日、9日にイサバル県エストールの3カ所で土地占拠を続けていた農民が強制的に排除されました。強制排除には警察、軍あわせて約650人が動員されたとのことです。歴史的な土地所有権を主張していたバリオ・レボルシオンでは、強制排除の際に、警察等の他に鉱山会社の武装ガードマンも参加し、住居を焼き払うなどの違法行為がなされたとのことです。

 占拠農民を支援していたCONICは、自然資源を略奪しつつづける外国企業のみを優遇し、マヤ先住民や農民の要求を無視し、貧困と空腹を放置する現政権の対応を強く非難しています。
 開発と権利のための行動センターでは、この地域の問題の解決には土地分配に関わる歴史的な分析や和平協定の真摯な履行が必要と考え、声明文などを発表してきています。
http://homepage3.nifty.com/CADE/guatemala/Guatemaladesalojoelestor.html

◆サンマルコス県のマルリン金鉱山による水系汚染
 1月6日付エル・ペリオディコ紙およびラ・プレンサ紙によると、グアテマラ司教会議はマルリン金鉱山の下流域に位置するツアラ川で許容水準を超える銅、アルミニウム、マンガンなどが検出されたことを告発。マルリン金鉱山側は調査結果を否定している。
 またラマツィーニ司教は鉱山法の改正を急ぐことも求めている。

追記:1月12日のプレンサリブレ紙は、この告発に対して鉱山・エネルギー省が、サンカルロス大学の分析チームによって水質調査を行い、問題がなかったと反論している記事を掲載している。鉱山会社は自前の「住民によるモニター」で汚染は把握されていないと反論。しかし問題は環境省、あるいは特定の第三者機関が継続的にモニタリングを行っているわけではないし、行う能力もないということにある・・・


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2006/12/22

未来を決める権利は誰のもの! グアテマラでの活動支援のお願い

          「未来を決める権利は誰のもの!」

 開発と権利のための行動センターでは「未来を決める権利は誰のもの!」という視点から、グアテマラにおける鉱山開発の問題を考えるキャンペーンを展開してきました。情報を持ち、判断をし、決定のプロセスに参加していくこと、これがグアテマラでは非常に重要だと考えています。

 <情報>
 現在、日本にいてもグアテマラの鉱山開発問題や自然保護区の問題などについて様々な情報を手にすることができます。米国の支援団体が作ったグアテマラの鉱山開発問題に関するメーリングリストもあります。グアテマラの新聞もインターネットで読むことができます。グアテマラの国会の委員会のニュースなどもインターネットでアクセスできます。行動センターでも鉱山開発関係のニュースや文書の収集サイトを設置しています。

 その一方で、グアテマラの村人たちはどういう状況に置かれているのでしょうか。
 まず多言語社会である一方でスペイン語偏重の社会が築かれてきたグアテマラでは、先住民族の人々の母語であるマヤ系の言語によって、マスメディアのニュースが届けられることはほとんどありません。スペイン語の新聞は町の中心部でわずかに売られる程度で、買える人、読める人は一握りです。その上スペイン語を読める人も限られています。農村部にはテレビもほとんどありません。
 日本では新聞やテレビ、インターネットなどで様々に情報にアクセスすることができますし、市や県の広報も何もせずに手元に届くのと較べてみてください。

 地域の人たちは鉱山の採掘権の認可や自然保護区の設置の問題などを初めとして様々な行政の動きなどをあとになってはじめて知らされることが多く、また自分たちの権利を守るための情報も不足しています。
 そこで、重要なのは地域住民や地域の住民組織とパイプを持った外部の支援組織(民衆組織や先住民族組織といわれるようなもの)を通じた情報です。特に母語であるマヤの言語を用いて、地域を訪問して情報を流してくれる組織の存在が重要となってきます。

 <判断>
 情報を持ってきてくれる人がいて、その人の言うままに話しを聞いて終わる訳ではありません。人が集まって、話しをすれば、そこでいろいろな意見が出され、議論が生まれます。例えばそのときに、ある人は自分の過去の経験に基づいて、「こんな問題があるんじゃないか」、「こんなことができるんじゃないか」という意見をいうかもしれません。
 単に話しを聞くだけではなく、あちこちの経験を知ること、多様な可能性について知ることは非常に重要だと考えています。集まって、自分たちの問題を話しあうことに加えて、他の経験を知ること、他の経験とつながることが、「こんなことができるんじゃないか」という可能性を開くためには重要な点だと考えています。

 <決定のプロセスに参加すること>
 グループの集まりの中で、参加者のなかで、次の方向性を決めていくこと、これも重要なことです。こうした積み重ねが参加を更に強化していきます。マヤの人たちは自分たちのやり方で決定のための手法を定めています。
 こうした動きの中で、鉱山問題に対する「住民による協議」も生まれてきました。そしてこの流れは、自分たちが地方自治体の政治に参加しなければならない、という考えに向かっています。国や多国籍企業に対して自分たちの考えを伝えていくためには、自分たちと連帯している市長が必要だと考えています。
 鉱山開発問題は、中央政府による住民無視の姿勢をあからさまにする一方で、地域の人々はそれに対抗する中で、草の根からの参加と民主主義を強化しつつあるように思えます。


 開発と権利のための行動センターでは「自然資源への権利」というテーマを中心に置きつつ、上のような方向性での活動を継続していきます。
 コミュニティで活動する組織への情報提供や組織間やコミュニティ間での経験交流、組織間の連携強化を支援することを通じて、地域の人々、マヤの人々が「自分たちの未来を自分たちで決めていく」というプロセスを支援していきます。
 皆様からのご支援をお待ちします。

 開発と権利のための行動センター
 代表 青西靖夫

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詳しくはこちら>>>http://homepage3.nifty.com/CADE/news.htm

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2006/12/15

グアテマラ移民 拘束

米国の食肉加工会社Swift & Co.に対して、移民局による捜査が入り、1282名が拘束されたとのこと。うち1217名が違法な移民状態、65名が身分証明書の偽造の容疑と見なされているという。このなかに536名のグアテマラからの不正規移民も含まれていたとのことである。
 Swift & Co社のテキサス州カクトゥスの工場では4人につき3名の労働者が不正規に入国した労働者であったと推定されている。グアテマラの他にも、メキシコ、エルサルバドル、ホンジュラス、ペルー、エチオピア、ラオス、スーダンからの移民が拘束されたという。
 
 労働者たちはグアテマラで用いていた本名を語ることはなく、仕事を得るために別名を用いていた。実名はトマス・クス、マリティン・ティニガル、マリオ・ルシュなど(先住民コミュニティ出身であることを想像させるものである。)
 トマスは加工食品を作り、時給13.3ドルを受け取っていたという。マルティン・ティニガルとその息子セバスティアンは時給11.8ドルであった。
 トマスはキチェからメキシコまでコヨーテ(不法入国を手引きする者)に6000ドルを払わなければならず、そのためにトマスは借金をし、グアテマラで家族がその10%の金利で借金の支払いを続けているという。(記事には記されてはいないが、10%は月利であろう!)お金を貯めるために、他の5人と一つのキャンピングカーで暮らしていたという。
 ティニガルは5年前にサクアルパの家を離れ、この会社で働いていたという。毎月妻に200ドルの仕送りをし、このお金で5人の子どもたちを養っていた。長男のセバスティアンは1年前に父のあとを追ってやってきたとのことである。
 2006/12/14 プレンサリブレ紙より抜粋
http://www.prensalibre.com/pl/2006/diciembre/14/158596.html
 この工場のあるカクトゥスの特別レポートがDallas Morning Newsのサイトにあります。
登録しないと読めない仕組みになっていますが、関心のある方はどうぞ。(プレンサリブレ紙が引用している、労働者の話や、現地の教育の話し、危険な労働環境などのレポートがあります。) 

http://www.aldiatx.com/especiales/cactus/index.html (スペイン語)
http://www.dallasnews.com/sharedcontent/dws/news/longterm/stories/cactus.4e62370.html(英語)

 ちなみにSwift & Co.からは日本も牛肉などを輸入しています。米国から輸入されてくる食品を通じて、実はグアテマラともつながっているのです。このカクトゥス工場で屠殺作業やBSE危険部位除去などをグアテマラからの移民の人たちなどがやっているのだろう・・・

 青西

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2006/12/13

グアテマラ地域住民とCDM

グアテマラ地域住民とCDM

開発と権利のための行動センターのブログ(2006/12/07)で既に紹介しましたが、サンマルコス県での水力発電計画が反対する住民の声に直面しています。
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2006/12/post_f8dd.html

 この問題についてインフォプレス1685号(2006/12/8)でより詳細に報告されていますので、そこから抜粋して報告します。
 11月27日、サンマルコス県タフムルコで住民総会が開催され、全会一致でコミュニティに水力発電施設の建設に反対を決議しました。この住民総会はコミュニティ開発審議会(COCODE)の要請に基づいて開催されたもので、1992名が参加したということです。参加者はその議事録をタフムルコの市長に手渡し、地方自治体開発審議会(COMUDE)において、このプロジェクトを拒否し、建設許可証を発行しないことを要請しました。これに対しタフムルコの市長イスマエル・ゴメス氏はこの住民による協議の結果を擁護することを約束したとのことです。
 またサンパブロにおいては、この水力発電プロジェクトに関する住民による協議の開催要請を待つ段階であるとのことです。
 
 現在、サンマルコス県ではトレス・リオス水力発電社がサン・パブロのカヌハ川(ríos Canujá)ネグロ川(Negro) およびタフムルコのクツルチマ(Cutzulchimá )に発電プラント建設計画を持っているとのことである。この計画では流域の9割の水量を取水し、3つの小規模発電施設を通して発電する計画でである。この結果もとの生態系には1割の水量しか残らないこととなるうえに、乾期には更に水量が減ることが予想されている。この建設には約78億円~112億円ほどコストが見積もられている。
 このほかにトレス・リオス社は同じくサンマルコス県のカタリーナとマラカタンの間のカブス川(Cabuz)にも発電計画を持っているという。
 トレス・リオス社はこのプロジェクトの便益として、建設に関わる約260名分の雇用、40名の施設稼働時期の雇用、またこれ以外に約1千万円の基金を財源とする財団法人を設置し、地域の道路整備および開発プログラムを行うとしている。このほかに建設認可に関する支払い、付加価値税、不動産税などを支払うとしている。建設許可に際して、タフムルコには約1700万円の収入が見込まれるようである。
 その一方、サンパブロの人権擁護事務所(PDH)のカルロス・マルティネスによると、サンパブロの40%の住民、タフムルコの25%の住民がこのダム計画から直接に影響を受けるであろうとのことである。
 環境保護団体であるマードレ・セルバのホセ・マヌエル・チャコンによると、このプロジェクトは3つの流域を利用するため3つの環境影響調査を行う必要があるが、一つしかなされていないこと、また政府によって認可された発電量を超えた量について言及しているなどの問題があるという。また下流のマラカタンの住民はこの建設で水がなくなるのではないかと心配しているという。

 11月7日にはサンパブロにおいて、サンパブロ、タフムルコの市長、環境保護団体のチャコン、PDHマルティネス、トレス・リオス社社長、所管のエネルギー鉱山省(MEM)副大臣およびCOCODE関係者などが参加しての会議が開催された。しかしここでは水系の利用の許認可権がMEMにあると主張する副大臣とILO169号条約および分権化法に基づく住民の権利をチャコンの主張がぶつかり協議にはならなかったという。
 更にはサンパブロの市長は、サンパブロの55のCOCODESの代表が参加することを要請したという。
 しかしその後、こうした協議に参加することへ関心を示さず、この問題はコミュニティの代表による活動および住民による協議の開催に向いているという。
 記事は、「この調査においてプロジェクトに関する情報を得ることの難しさ、コミュニティ住民や自治体職員の情報を不足を感じたと記している。」 
 またがコミュニティを危険にさらすことなく、利益を確保できるようにCOMUDEにおいて十分に検討される必要があると結んでいる。

 なお12日のプレンサリブレ紙はこの問題に関する情報不足を避けるために、タフムルコ、サンパブロ、マラカタンでは定期的に住民の会議が開催されることとなったことを伝えている。

 ***********************************

 実はこのトレス・リオスの水力発電計画もCDMのプロジェクトとして認可を待つ段階にあることが判明。CDMプロジェクトとしての認可を得るための有効化(Validation)という手続き段階にあります。
http://cdm.unfccc.int/Projects/Validation/DB/OY4SBJZ1MIRQ90913OEMU50O753U8Q/view.html そのためのプロジェクト・デザイン書は2006年7月に作成されていますが、その中でも住民や地域の自治体の理解が得られておらず、遅れてきていると記されている。実際に情報も不足し、住民の同意も得られていないにもかかわらず、今年3月に始めた情報提供キャンペーンの結果、「こうした障害は乗り越えられつつある」と書き込み、このデザイン書はCDMの承認を得るために既に提出されているのです。

 こうした住民無視の態度がグアテマラにおける「開発」の伝統的あり方だといえるでしょう。そして最後はごり押ししていく。かってのようなあからさまな弾圧がなくなったとしても、一握りのエリートが「開発」のあり方を勝手に決めて、押しつけていく手法に大きな変化はない。

 その一方でグアテマラ各地で、住民の声も高くなりつつあります、鉱山開発をめぐる住民投票や住民による協議、先住民族としてILO169号条約の履行を求める声。COCODEやCOMUDEの設置を定めた分権化関連法の存在も含め、「地方自治」、地域住民が未来を決めていく動きは徐々に力を持ち始めています。

 開発と権利のための行動センター
 青西靖夫


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2006/12/12

グアテマラ CDMと地域住民

 CDMと地域住民

 先のブログで紹介したカンデラリア水力発電プロジェクトは、地球温暖化防止のためのCDM(クリーン開発メカニズム)として登録されているされているようである。
 http://cdm.unfccc.int/Projects/DB/DNV-CUK1158743330.88/view.html 更には日本の「電源開発」もこのプロジェクトには絡んでいる。
 https://www.ghg.jp/cdm/outline.html#006

 グアテマラ東部には小規模CDM関連の水力発電ダム計画がいくつかあるようであり、詳細な分析が必要であろう。

 グアテマラではそもそも水に関する権利が法的に明確に規定されておらず、大土地所有者が自らの土地にプラントを建設することで、地域住民との同意プロセスを考慮せずに、水力発電などが計画されている可能性がある。
 既に報告しているキチェ県北部のイシュカンにおけるダム計画、サンマルコス県におけるダム計画、そしてアルタベラパス県と水資源開発が地域住民との紛争を引き起こす可能性も高まっていると言えるだろう。

 トレセ・アグア農園の元農園労働者(農園に囲い込まれてしまった地域住民!!!)には既に補償はなされたと言われているが、詳細は定かではない。少なくともCDMの名の下に、農民が住んでいた土地を離れざるを得なくなったことは間違いはない。

 地域の開発が、農園主や経済エリートの手ではなく、地域住民の声と判断の上でなされる時代が必要とされている。

 開発と権利のための行動センター
 青西

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自然資源の開発が住民退去と貧困を招く

自然資源の開発が住民退去と貧困を招く
 グアテマラの週間紙インフォプレスの12月8日号は次のような記事を掲載している。(記事の一部を整理したものである 青西)

 ベルシェ政権下において、巨大プロジェクトが集中する地域や、石油、鉱物資源、水力発電開発、プランテーションなど財界が投資を目論む地域において住民の暴力的な排除が行われてきた。その中で被害を受けてきたのは先住民族や農民であり、こうした排除の中で家や収穫そして家畜を失ってきたのである。自由貿易を促進するための抑圧的な政策の一環であり、そのために人権を侵害し、株式市場での投機のために自然資源を開発しているのであると、アナリストたちの見解は一致している。
 
 2006年3月28日に公表されたアムネスティ・インターナショナル(A.I)の報告書ではいくつもの暴力的な強制排除に関する報告がなされているが、その中に2004年のアルタ・ベラパス県セナウのトレセ・アグア農園での強制排除のケースもある。ここはトレセ・アグア川の流域に位置し、1998年からセカカオ水力発電会社、そして2006年5月からはカンデラリア水力発電会社が操業している。A.Iの報告書によると2001年にトレセ農園はケクチの農民を500人解雇した。うち410人は解雇の代償として劣悪な土地を受け取ったが受け入れなかった90家族は現金での解雇に対する補償を求めて農園内の土地に残ったとのことである。そして2004年5月19日に約500名の警官による暴力的な強制排除が行われた。
 (注:2004年に続発した強制排除に関しては開発と権利のための行動センターでも緊急キャンペーンを展開 >>>http://homepage3.nifty.com/CADE/campaign/Guatemala%20desalojo.htm
このトレセ・アグア農園は70年代に現在の所有者の手に渡り、地域で最も大きい農園の一つであり、コーヒーや輸出向けの植物生産、木材生産などを行っていた。住民は40年以上もこの地域に住んでいたが、農園が取得されたことで農園労働者へと転嫁する。
 
 暴力的な強制排除は警察や軍によって行われているが、これは国家が自由貿易推進を目指す少数のエリートに支配され、先住民族や農民運動が排除されていることを意味している。
 その最も最近の事件がエストールにおけるケクチ住民約500家族の強制排除である。人々は9月17日より平和的な占拠を行っていたが、そこにはグアテマラニッケル会社が採掘免許を受けた土地も含まれていた。
 (注:この件に対し、開発と権利のための行動センターでは緊急の声明文を発表した)

*アムネスティの報告書は “Guatemala: ¿Tierra de injusticia? Casos de llamamiento”


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2006/12/07

グアテマラ ダム開発に反対の声

サンマルコス県で水力発電ダムの建設に反対

 サンマルコス県のマラカタン、タフムルコ、サンパブロの約29コミュニティの住民は
トレス・リオスに計画されている水力発電ダムが、これらのコミュニティを水を枯渇させるとして反対の意向を示している。
 ダムはクツルチマ川(Río Cutzulchimá)の9割の水を集めて、パイプで発電装置を設置するクナハ川まで流す計画であるという(Río Canujá)。開発業者は地域にはコミュニティは存在せず、この利用で影響を受ける人はいないはずと述べている。
このプロジェクトは既に設計段階を終えており、建設許可を得るばかりとなっている。しかしサンパブロの住民は、ダムを求めるかどうか、住民による協議を実施することを計画しているとのことである。
 プレンサリブレ紙 12月6日より抄訳

http://www.prensalibre.com/pl/2006/diciembre/06/157911.html

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2006/11/28

 グアテマラ国イサバル湖のマナティを脅かす鉱山開発

  グアテマラ国のイサバル県で進められている鉱山開発に歯止めがかかる可能性

 国家自然保護区審議会(CONAP)は、グアテマラニッケル会社(CGN)から提出されていたデュルセ川そしてイサバル湖を利用しての重量物の運搬および鉱石の搬出は実現不可能であると決定。この判断に基づき、環境自然資源省(MARN)ではこの決定を承認するかどうか、検討しているとのことである。
 CONAPは環境影響評価報告を分析した上で、今年9月に01-17-2006裁定を発行。この中で、CGNのデュルセ川およびイサバル湖を通じて鉱業資材を搬入しまた鉱石を搬出するという計画は不適切であると判断している。
 CONAPによるとデュルセ川は国立公園に、またイサバル湖は生物回廊に指定されており、保護区法ではこの地域では工業開発は禁止されているとのことである。特に報告書では絶滅の危機にあるマナティへの影響、曳航船および艀によるHydrilla verticillata(アジアからの外来侵入植物)の拡散の可能性などの問題が指摘されている。また観光業への影響も懸念されている。また1996年にも伐採業者が同様のルートを利用しての財の搬出を計画したものの、CONAPが不適切との判断を示し中止となったケースにも言及しているとのことである。

 このCONAPによる裁定は環境自然資源省によって現在分析されているが、MARNがどのような判断を示すかは定かではない。
その背景には今年に入り、CONAPの活動に対して産業界から強い圧力がかかっていることにある。工業会議所は1989年の議会によるCONAP設置に関わる環境法の裁決が適切ではない、環境自然資源省と役割が重複しているなどとして、憲法裁判所に訴えを起こしている。またCONAPの事務局長の交代の背景にもそうした圧力があったと思われている。

 今回の判断はCGNの鉱山開発再開に大きな影響を及ぼすこととなる。再開のための諸資材を河川を通じて搬入することが不可能となれば、道路を拡幅の上で陸路を利用せざるえないが、周辺住民は既に道路拡幅に反対の意向を示しているとのことである。

 以上、次の記事からのまとめ
 インフォプレス 1683号(2006年11月24日)1673号(2006年9月15日)
 http://www.inforpressca.com/
 プレンサリブレ紙 2006年11月27日
 http://www.prensalibre.com/pl/2006/noviembre/27/157284.html

今後、環境自然資源省がどのような判断を下すかが待たれるところであるが、鉱山開発優先の判断を下せば、地域住民、環境保護団体そして国際社会からも強い反発を受けることは間違いないであろう。

 開発と権利のための行動センター
 青西靖夫

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2006/11/22

グアテマラ テレビ番組ビデオ

グァテマラ滞在中に見て以来、入手法を探していたのですが、見つけました。
テレビ・エスパニョーラの番組です。和平協定締結から10年を過ぎたグアテマラの状況を追っています。
リンクのサイトからビデオも見られます。
脚本もダウンロード可

左にあるorden criminal del mundoにも注目。


開発と権利のための行動センター
青西

Guatemala: Las heridas abiertas
viernes, 22 SEP 2006 ? TVE La 2. 22h30
http://www.rtve.es/FRONT_PROGRAMAS?go=111b735a516af85ccdc4135d9df82c2e123009d61eb00f778b60af793b191c31f8046a272f631c00a290fb498590b5660e6c4963f019330fe6c2f461dca7ab3a9980a64d9734ca22

Se cumplen 10 anos de la firma de los Acuerdos que pusieron fin a mas
de 36 anos de guerra en Guatemala. El balance esta marcado por luces y
muchas sombras.

Los aspectos positivos indudables son la no reanudacion de los
combates, la desmovilizacion de la guerrilla, un regimen democratico
en el que se han alternado gobiernos civiles. Pero estos logros estan
minados por un mal de fondo: se mantienen los problemas estructurales
que dieron lugar al conflicto (el mas largo de America, con 36 anos de
guerra y mas de 250.000 muertos) En este sentido, puede decirse que
los Acuerdos de Paz no se han cumplido, ya que su objetivo es muy
ambicioso, pretenden modificar las estructuras que han hecho de
Guatemala uno de los paises mas pobres y torturado de America.

Diez anos despues de la firma del acuerdo final de paz, las heridas
siguen abiertas. Guatemala aun busca y entierra a las victimas de un
conflicto que se cebo en las comunidades indigenas. De momento, no ha
sido juzgado ninguno de los responsables de aquellos actos de
genocidio ni de la sangrienta represion.

Es cierto que no hay guerra, pero la sociedad guatemalteca sufre la
violencia, ahora relacionada con el crimen organizado y el
narcotrafico, fenomenos presentes dentro de las propias estructuras
del Estado y que contribuyen en gran medida a su debilitamiento.
Por otro lado, Guatemala sigue siendo uno de los paises mas desiguales
del mundo, en el que el 5 por ciento mas rico concentra mas de la mita
de los ingresos y de la tierra. La pobreza, la discriminacion y el
racismo han relegado secularmente a los indigenas al ultimo lugar, a
una especie de pais aparte.

Pese a este escaso avance, el contenido y el espiritu de los Acuerdos
de Paz siguen siendo validos y la unica esperanza para una Guatemala
mas justa y libre.


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2006/11/16

エストール続報(中米 グアテマラ)

エストール続報

 土地占拠の中止と交渉の再開にむけて

 現地からの情報によると農民組織に参加するコミュニティは、今回のエストールでの混乱を受けて、土地占拠を中止し、交渉による問題解決を求めるとともに、政府に対して、ケクチ民族の権利を全的に尊重しつつ、この地域の(土地所有に関する)法的な状態を調査することを求めています。
 
 また人権擁護委員会(PDH)の地域担当者は、グアテマラのCERIGUA に語ったところによると、「関係当局はエストールにおける約1000家族に対する強制排除において方で定められたプロセスを遵守していないという点で法治国家の原則を侵害している。交渉が必要とされているし、国内・国際法に定められた権利の尊重も求められている。」
 「当局は優越的に振る舞っている。主管判事の令状なしに、暴力的に家族を排除し、更には憲法に定められているところを尊重することなく、週末に実施している。更には警察は二人のリーダーを拘置し、二人の違法逮捕を行っている」
 PDHの地域担当者はこのように述べるとともに、グアテマラニッケル会社の代表、自治体関係者、社会運動リーダーが交渉によってこの事態を解決することが重要だと語っている。
 さらに「被害者は政府がこの地域に鉱山開発の採掘権を認可したことに不満を持っている。ケクチ民族のコミュニティはこの問題について協議を受けておらず、これはILO169号条約に違反するものである」と指摘している。
 2段目以降 CERIGUA PDH: se violó el estado de derechoより抄訳
http://www.cerigua.org/portal/modules.php?op=modload&name=News&file=article&sid=6936&mode=thread&order=0&thold=0

開発と権利のための行動センター
 青西靖夫

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2006/11/15

エストール土地問題続報(中米 グアテマラ)

エストール土地問題続報
 
 9月より土地占拠が続いていたエストールで、11月11日、12日と強制的な排除が行われました。
一カ所は11日に新たに占拠に入ったコミュニティが同日ほぼ一時間後に排除されたもの。12日にはその他のコミュニティに対しても強制排除が行われた模様。しかし計何カ所で行われたのかは現時点では明確になっていません。
 強制排除は執行令状を示すこともなく行われるという違法なものです。
 残念なことに、こうした排除の後、バスや市長の所有する住居の一つも住民に焼かれるという事件も起こったようです。
 
 この地域の土地問題は平和的な手段で解決される必要があります。そもそもどのようなプロセスで現在の土地所有が確定されてきたのか?その間、先住民族の権利は尊重されたのか、内戦の間に不法に分配された土地はないのか?和平合意でこの地域(北部横断帯)において、不法に渡された土地は回復されるべきと定められている条項は履行されたのか?鉱山会社への採掘権の認可は正当なプロセスを経たものなのか?現「所有者」は誰なのか?
 こうした問題に取り組むことなく、この地域の土地問題を解決することはできないでしょう。

 開発と権利のための行動センター
 青西

 

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2006/11/14

イシュカンにおけるダム開発の問題(中米 グアテマラ)

イシュカンにおけるダム開発の問題

10月31日、行方不明となっていた電力公社(INDE)の「地域広報担当者」であったオルドン・タセン(Ordón Tazen)が死体で発見された。このタセン氏の死に関しては詳しい情報はなく、適切な捜査がなされ、法的な措置が執られるべきであることはもちろんであるが、ここではここ数年のイシュカンにおけるダム開発の動きを簡単に見直しておく。

 キチェ県北部低地、メキシコとの国境線近くのイシュカンは内戦の中で激しい弾圧が行われたところである。その傷もまだ癒えきらない中で、地域にダム開発という紛争の種が蒔かれた。この地域におけるダム開発は80年代、内戦の時代に計画されたが、内戦の中で先送りにされていた。
 しかしINDEは2006年3月のラテンアメリカリーダーフォーラムにおいて、イシュカンのシャララ(Xálala)におけるダム開発計画を公表、また既にコンサルタント会社と契約して実現可能性調査を行っているとのことである。グァテマラのNGOであるSERJUSによるとこのダムで約7000人、37のコミュニティが影響を受けるとのことである。
 一方、2005年7月に組織された「ダムに反対するグァテマラ人戦線」の代表は、昨年9月に政府に対してダム開発の利害について説明を求めたがいまだ何ら回答はないという。
 
 カトリック教会や野党であるURNG(グァテマラ民族革命連合)に属する市長も含め、コミュニティや市民組織がダム建設に反対する中で、ダム開発推進派と反対派の亀裂が深まっていた。こうした中で、ダム反対派を切り崩すために、コミュニティに入ってダム推進のための説明をし、また反対派の動向を探っていたのがINDEが雇用していたのが「地域広報担当者」であった・・・  

 内戦の時代に政府軍によって数多くの村が焼き払われ、人々が虐殺されたこの地域では政府への不信感は根強いものがある。更にグァテマラの人々は、チショイダムの建設に絡んで400名以上の住民が虐殺されたという暗黒の経験すら有するのである。そしてそのチショイダム被害者に対する補償すらなされていないのである。
またイシュカンでは土地所有権を裏付ける法的書類を欠く住民も多く、そのこともまた建設に同意しても補償を受け取れないのではと危惧する声もあるという。

 いずれにせよ、これまでの歴史を踏まえれば、グァテマラにおける国家による「開発」と地域社会のあり方は更に深く考えなおされるべきであろう。

 開発と権利のための行動センター
 青西
 情報源はInforpress 1681, 1651 y 1655また第二回ダム被害者および水の擁護のための国民戦線の報告(http://chiapas.mediosindependientes.org/print.php3?article_id=121374)

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2006/11/10

エストールにおける土地回復運動

エストールにおける土地回復運動

9月17日よりエストール周辺の7か所で土地占拠が開始された。そのうち一つはエストールの町に住む土地なし住民が住居を建てるための土地を求めて自治体の遊休地の占拠を行ったもの。もう一つはやはり町の土地なし住民が住居建設用地を求めて、所有者の不明確な遊休地を占拠したものである。
 また、エストールから車で1時間ほどのチチパテ近郊のレボルシオン地区とエストールに隣接するパンソスのケブラーダ・セカ地区では鉱山会社が不法に囲い込んだ土地の回復を求めて土地占拠が行われている。

1)チチパテ・レボルシオン地区
 地域住民によると、現在回復運動を行っている土地はもともと彼らの、彼らの先祖のものであったという。この地域で耕作もしていたし、教会も一時は建設したのだという。しかし1960年にニッケル鉱山を開発していたエクスミバル社に土地を奪われ、現在生活しているチチパテの方に移ったという。
 また1980年代には当時土地の分配・登記を担当していた政府機関であるINTA(土地変革局)に対して土地を求める運動を行っていたが、1981年にそうした土地問題の解決に取り組んでいた村のリーダーが暗殺されるという事件も発生している。
 現在150家族が土地を回復するために、組織し土地占拠を行っている。
  
2)アルタ・ベラパス県、ケブラーダ・セカ
 エストールに隣接するケブラーダ・セカもチチパテと同様の問題を抱えている。この地域の人々もエクスミバル社に土地を奪われた上に、ここ4年は耕作する土地がなく、グァテマラニッケル会社(CGN)の土地を借りて農業を行っている状況である。
 そこでこの地域でも65家族が参加して土地回復運動を行っている。
 
3)バリオ・トレス・ケブラーダス
 エストールの町から徒歩30分ほどのところに位置する自治体の遊休地を占拠しているのは、エストールに住む約200家族である。これらの家族はエストールの町に住み、出稼ぎや借地農業で生計をたてているとのことであるが、町の生活は借地であり、家を建てることもできず、また土地を買うとなると6万ケッツアル(90万円)近く必要になるとのことである。(一日の収入は500円程度)
 
4)ラ・ピスタ
ここも町中の土地なし住民約80家族が占拠したものである。彼らが占拠している土地の所有者ははっきりしない。

 問題の所在
 エストールでの土地運動の目的は「土地の回復」と「生きていくための土地の確保」である。
 今回土地占拠が行われている地域は、北部横断帯(FTN)に位置し、軍政時代に開発を名目に、軍人などに不法に土地分配が進められた地域である。また石油資源やそのほかの鉱物資源の存在から多国籍企業の食指も動き、エクスミバル社への採掘権の認可も行われたところである。
 大きな問題は、そもそもこの地域に住んでいた先住民族であるケクチの人々の占有していた土地の権利が認められないままに、土地分配が行われ、土地所有権が不正に確定されていったことにある。またこれらの「私的」所有地も、その境界が明確にされることもなく、多くの場合に不当な囲い込みが行われている。
 更にはこうした土地の上に地下資源の採掘権が重なっているが、こうした採掘権の認可プロセス、また実際の認可面積などにも不透明な部分が多々見られる。そもそも地域住民には知らされることなく採掘権の認可が行われている。
 その一方で、今回の土地占拠に関して、親会社のスカイ・リソース社は「その所有地ではない」との見解を表明しているとのことであり(9月29日インフォプレス)、そもそも誰の土地であるのか?
 実際には誰の土地であるのかわからないままに・・・囲い込まれ、牛がノンビリと草をはむ。

 その一方で「生きていくための土地」を必要とする多くの住民がいる。トウモロコシを蒔き、収穫を得て生きていくための土地、とりあえず生活をするための土地。日々の生活をしていくにも苦労をする人々がいる横で、有刺鉄線で広大な土地が囲われ、数頭の牛が土地を利用しているに過ぎないという現実がある。私的所有権が「生きることに優越するのか?」
 豊かな国であれば、公的な住宅が提供されたり、低利の融資制度が存在したり、また雇用機会も多いであろう。しかしそのような制度が欠如するグァテマラの農村部において、マヤの人々にとっては、まず土地を確保することが最低限の生活の保障であり、生活の基盤である。土地さえあれば、屋根を掛け、またトウモロコシを得ることができる。
 
 開発と権利のための行動センター
 青西靖夫

 5分ほどの映像資料をまとめたビデオはこちらから
>>> http://homepage3.nifty.com/CADE/estor.wmv

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2006/10/23

鉱山開発問題について:サンマルコスから


 鉱山開発問題について:サンマルコスから

 ビデオ・「シビナルにおける鉱山開発の動き」

 サンマルコス県で協同でプロジェクトを実施しているMTC(農民労働者運動)の代表フスト氏が、サンマルコス県シビナルにおける鉱山開発の問題を語るインタビューのビデオです。
http://homepage3.nifty.com/CADE/SIBINAL1.wmv

 開発と権利のための行動センター

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2006/10/17

グァテマラにおける鉱山開発問題に関して

グァテマラにおける鉱山開発問題に関して
 2006年9月26日 MTCのビニシオ・ロペス氏より

 サンマルコスにおけるサン・マルコスにおける鉱山反対運動は一定の成果を収めつつあると言える。これは国内の社会運動を様々に刺激しており、またこれはこれまでの開発モデルにたいする反対の声でもある。運動はコミュニティから築きあげられ、文化的・自然的な自分たちの財産の問題として取り上げられている。

 残念なことに反鉱山全国戦線というのを結成しようとしたがそれはうまくいかなかった。

 また新たな鉱山開発の問題としては、ウラン採掘の可能性や、サンマルコスのマルリン金鉱山で水銀が副産物として採掘されていることがある。水銀についてはサン・カルロス大学の調査で明らかになり、議会の環境委員会にかけられている。しかし調査データは入手できていない。
 またマルリン鉱山を保有していたグラミス社がカナダのゴールド社という大企業に買収され、今後の闘争はこの巨大な企業が相手となることになる。

 住民投票(Consulta Comunitaria) は大きな転機であった。法的にはその有効性は承認されていないが、あち
こちであとに続いている。サンマルコス県のコミタンシージョやシビナルで実施され、トゥトゥアパやテフートゥラでも計画されている。鉱山問題に対する先住民族コミュニティによる住民投票はラテンアメリカでもはじめての経験である。(アルゼンチンのエスケルで住民投票が実施されたが先住民族居住地域ではない)また、隣県のウエウエテナンゴでも6カ所で住民投票が行われている。
 (この住民投票は企業側から「違憲審査」の要請があげられ、憲法裁判所が判断を下すこととなっていたが、住民投票を支持する決議書が作成されたまま、裁判官のサインがなされず棚晒しとされている)

 また去年から1年半かけてハイレベル委員会で鉱山法改定案が議論された。今後、ここで策定された改定案が議会の委員会にかけられ、その後議会で審議されることとなる。市民側の働きかけで、改訂を実現させる必要ある。(ビニシオも参加しており、一定の妥協ラインを探さざるを得なかったことを語っている。)

主たる改定点は
1)Regaliaを1%から10%に引き上げる
 サンマルコスのラマシーニ司教は50%という数字を求めたが、世界的にもドイツの10%がもっとも高い数字でそこに並べた。
2)住民投票(Consulta Comunitaria)を法律に明記する。
3)環境影響評価法の手法や実施企業の選択方などの改善。
であり、法案に組み込めなかった点としては
4) 鉱山に使用する水の問題
(そもそも水に関する法律がないことが大きな問題である。しかし近年計画されていた水法は、民営化に道を開くものであった)
5)青酸の利用へのコントロール
(これは実際にはモンタナ州の法律のみが組み込んでいるだけであり、今回の委員会では議論の俎上にもあげることができなかった)

 その他、サンマルコス県では先日「予防措置宣言(Estado de Prevencion)」が公布され、芥子栽培の広がりに対して、予防措置として大量の警察が動員され、5つの自治体で警察によるコントロールが強められている。芥子栽培の見られない2つの自治体が含まれているのは、市民運動への圧力としか思えない。

 今後住民による環境モニタリングの実施やコミュニティ間のつながりの強化を実現していきたい。


 以上 インタビューをもとに翻訳・まとめ
 開発と権利のための行動センター
 青西靖夫

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マヤの女に生まれて(中米 グアテマラ)

「マヤの女に生まれて」グァテマラの内戦に翻弄されながらも、マヤの女性としての誇りを失わずに生き続けるあるマヤ女性の話をまとめました。 是非お読みください。 

こちらから>>>

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2006/10/10

グアテマラ・サンマルコスでの農村開発プロジェクト(中米 グアテマラ)

 グァテマラ国、サンマルコス県における持続的な農村開発プロジェクトへの支援をよろしくお願いします。

 開発と権利のための行動センターでは2004年10月に、鉱山開発問題に揺れるサン・マルコス県の視察を行い、地域で活動する住民組織、社会運動グループとのコンタクトを開始しました。その後、それらの組織を通じて、鉱山開発に関わるセミナーなどの実施支援を行うとともに、鉱山開発に関わる情報収集発信を行ってきました。
 またサン・マルコス県は2005年10月のスタン台風で大きな被害を受けた地域の一つでもあり、被災後の復興支援に関わる視察でサンマルコス県のMTC(農民労働者運動)と今後のプロジェクトの可能性についても協議を行いました。

 こうした中で今回の持続的な農村開発プロジェクトが計画されました。今回プロジェクトを実施するサン・マルコス県高地はグアテマラでももっとも貧しい地域の一つであり、低地のコーヒー農園や隣国のメキシコへの出稼ぎ労働者、そして近年は米国への移民の供給地となっています。貧困に加えて、昨年のスタン台風で見せつけられた自然災害への脆弱性、また米国との自由貿易協定など、農民は数多くの脅威にさらされています。
 現地カウンターパートであるMTCは1997年に活動を開始した組織で、カトリック教会の社会司牧委員会の支援なども受けつつ、コーヒー生産地域の農民組織強化、農業労働者の権利確立などのために活動を行ってきました。現在はサンマルコス県各地の10の農民アソシエーションが参加し、総構成員約2000名の組織となっており、農業労働者の権利擁護、土地入手支援、政治参加支援、先住民族の権利支援、農村開発などに取り組んでいます。

 今回のプロジェクトでは持続的な農村開発のため、MTCおよびMTCのメンバーである高地の4つの農民アソシエーションとともにプロジェクトを実施していきます。
  このプロジェクトでは農民アソシエーションの組織的強化と技術的な支援のために大きく次のような事業を行っていきます。

1)アソシエーションとMTCによる参加型の農村調査による現状分析
2)必要とされる技術的研修の実施とその普及
3)農民組織間の経験交流
4)アソシエーションに対する助言活動
などを行っていきます。またアソシエーションの女性メンバー(女性グループ)の強化にも取り組んでいきたいと考えています。

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 行動センターではプロジェクトの本格的開始に先立って、MTCのメンバーとともに、アソシエーションの視察、意見交換またMTCとの協議などを通じて、MTCのプロジェクト実施への支援を行うとともに、適宜モニタリングを行っていきます。

 今回のプロジェクトには助成金なども利用していきますが、約2000ドルの資金が不足しております。プロジェクト実施に是非ご協力いただければ幸いです。

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是非ご協力をお願いします。

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 代表 青西靖夫

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スタン台風から1年

スタン台風から1年

 スタン台風による大雨の被害から一年が経ちました。1年前の10月、グアテマラの西部を中心に4ヶ月分にも匹敵する雨が4-5日の間降り続き、高地ではあちこちで土砂崩れに襲われ、家々が飲み込まれ、また道路が寸断されました。低地では河川が氾濫し、水害に見舞われました。
 ソロラ県のサンティアゴ・アティトランでは、10月5日未明、村の背後にそびえるトリマン火山から崩れ落ちた大量の土砂がパナバフ地区をおそい、いまだ400家族あまりが土砂の下に眠っています。


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今回グァテマラを訪問し、一年後の状況についてサンティアゴ・アティトランのディエゴ市長と話しをすることができましたので簡単に報告させて頂きます。

当初、生存者は教会などに避難していましたが、その後カトリック教会が提供した土地に、国際的な援助などを受けて仮設住宅が設置され、現在も289家族がそこに住んでいるとのことです。しかし仮設住宅は化繊の布を利用した壁など、もともと9ヶ月程度の利用を意図したもので、劣化がみられる上に、ネズミなどもふえつつあり、また泥棒の侵入といった問題もあるとのことでした。そもそも居住者に十分なスペースもなく、トイレも不足しているという問題もあります。
  それに加えて、生活を取り戻すにつれ、住民からは織物をする場所や小さな耕作地、鶏を飼うところを求める声があがるようになりました。また自治体にとってはこれまで無償で提供している電気、水道の料金が負担となっているとのことでした。(水道代約月38万円)

 政府は(今年3月頃から)仮設住宅の山側に、定住のための住居建設を始め、約1500万円近くを投入しました。しかし完成を間近にして、この地域は再び土石流に襲われる危険があるとの調査結果から建設作業は中断されたのです。(そもそもこの地域は過去にも土砂崩れが繰り返されてきたといいます。それは地名にも現れていて、土砂崩れのあったChullは「山崩れ」を意味するし、パナバフ:Panabajのanajは石を意味するといいます。50年前には現在の仮設住宅の地域に土石流が流れ込んだそうです。)

 現在でも650家族(仮設住宅およびそれ以外に寄宿している家族など)が住居を必要としており、政府はこれからあらたに土地を購入すると述べていますが、仮設住宅の住民は政府のこれまでの対応に困惑するとともに反発を強めているとのことです。仮設住宅の住民の75%が、政府がこれから土地購入を進めようという場所(サンティアゴから約3キロ)への移住を拒否する姿勢を示しているといいます。
 また購入予定地の土地価格のつり上げが行われているという問題もあるとのことでした。もともとその地域は400平米あたり、コーヒーが植えてあってもQ5000程度の土地価格であったものが、現在ではQ30milからQ60ミmilまでつり上げられているとのことです。中断した建設地の山側に防護壁を作るという案もでているようですが、非常に大きな建築物となりコストもかさむので実現可能性は高くないようです。

 こうして当初復興のモデルとまでいわれたサンティアゴ・アティトランは、今では復興の失敗のモデルとなりつつあります。家を必要とする650家族のうち、すでに家を得たのは75家族にすぎません。このようにサンティアゴの復興状況は行き詰まっており、とりあえず政府の土地購入の態度をみようという感じとなっています。(ディエゴ市長からの聞き取りのまとめ)
 
 その後の新聞報道(10月6日付プレンサリブレ紙)によると、627戸分の土地購入が実現し、2007年に住居建設が始まることになったようである。


<開発と権利のための行動センターでは、地域のコミュニティの人たちを組織して活動していたCONIC(先住民族・農民全国調整委員会)を通じて緊急の援助活動を展開しました。CONICに6000ドルの援助資金を提供し、この資金でCONICは近隣で食糧を購入し、サンティアゴ・アティトランの教会などへ避難していた被災者に対して提供しました。(その後5月に1700ドル分を被災者食糧援助分として追加投入)
 また行動センターでは12月末に理事の栗田をグアテマラに派遣し、被害の大きかったサンティアゴ・アティトランとサンマルコス県を中心に現状視察を行いました。その後、現地で把握されたニーズに基づいて、災害復興プロジェクトをいくつか立案しましたが、残念ながら資金が確保できず実施は見送りました。(このときの視察をベースに安定的な地域農業の確立のためのプロジェクトが計画され、こちらは2006年10月よりサンマルコス県で開始することとなりました。)>

開発と権利のための行動センター
代表 青西靖夫

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2006/09/20

マヤの素朴画カレンダー販売のご紹介

 「グァテマラへようこそ」というメールマガジンからの抜粋情報です。メールマガジンや「グァテマラへようこそ」についてはこちらへどうぞ>>>
 http://homepage2.nifty.com/Guatemala/
 
 日本ラテンアメリカ協力ネットワーク がグァテマラ・マヤの素朴画カレンダーを販売しています !

美しいアティトラン湖のほとりに住むマヤ系先住民族のツトゥヒル族。そのツトゥヒル族の人たちが描いた2007年版・マヤの素朴画カレンダーをレコムで販売します。
カレンダーの作成は、レコム運営員の新川志保子さんが所属する、アメリカのグァテマラ支援NGO、NISGUA(the Network in Solidarity with the People of Guatemala)が支援しています。

カレンダーは英語とスペイン語の2カ国語表記で、絵を描いた画家の紹介があり、マヤ文字による暦もついています。グァテマラらしい鮮やかな色彩で描かれたツトゥヒルの人々の生活の様子は、きっと皆さんの目を楽しませてくれることでしょう。

*カレンダーの見本をご覧になりたい方は
「グァテマラへようこそ」のお買い物ページ
http://homepage2.nifty.com/Guatemala/compras.htm もしくは http://www.artemaya.com/gal_cal.html でご覧になることができます。

*****カレンダーの注文*******
1部2,000円(送料別)です。利益は全額現地組織支援のための「グァテマラ
基金」に入ります。
日本ラテンアメリカ協力ネットワーク 事務局までハガキ、メール、電話(留
守電可)もしくはFAXでお名前、ご住所、お電話番号、部数をお知らせくださ
い。
代金はカレンダーに同封された振込用紙にてお振り込みください。

日本ラテンアメリカ協力ネットワーク
〒781-1611 高知県吾川郡仁淀川町岩丸900 栗田方
TEL&FAX:0889-34-3696
E-mail:recom@jca.apc.org

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2006/09/12

イサバル地域でのプロジェクト報告

イサバル地域でのプロジェクト報告

 グァテマラ国東部のイサバル県でのプロジェクトは、当初、日本ラテンアメリカ協力ネットワーク (RECOM)によって開始されました。立ち上げから、プロジェクトの実施に参加していた青西(開発と権利のための行動センター 現代表)が当時書きためた報告、及び行動センターがプロジェクトの実施を委託されて実施するようになったあとの活動、また平行して独自に行っていた活動も含め、2000年から2006年までのイサバル県での農村開発及び自然資源保全のためのプロジェクトに関わる報告を掲載しました。

 よろしければお読みください >>>行動センターのWEB サイトです

 開発と権利のための行動センター
 青西靖夫

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2006/08/17

CAFTA 発効から・・・(中米 グアテマラ)

  グァテマラではエルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグアに続いて米国との自由貿易協定が7月1日に発効しました。それから一ヶ月半ほどになりますがまだ影響について語るのは難しい。(グァテマラの2006年上半期の貿易は米国からの輸入が25%も増えているとの記事がありましたが・・・)
  
  そこで数ヶ月前に整理したものであるが、NAFTAの影響からCAFTAの将来を考察した短いレポートを添付します。
  図表等もあるため、pdfファイルにしてあります「NAFTA-CAFTA.pdf」をダウンロード

  開発と権利のための行動センター
  青西靖夫

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2006/06/09

イベントのご案内

 下記イベントに「開発と権利のための行動センター」も賛同しています。
 是非ご参加ください。

 開発と権利のための行動センター
 青西靖夫

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グアテマラ・マヤ先住民族女性の声◆アナ・ペレスさん講演会◆

  「勇気を受け継ぐ」

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中米グアテマラでの内戦が終わってから10年が経ちます。その内戦中の暴力で最も被害を受けたマヤ先住民族の女性たちで作られている「連れあいを奪われた女性たちの会(コナビグア)」から、創設メンバーのアナ・ペレスさんを招いてスピーキング・ツアーを行います。

≪コナビグア招聘実行委員長 古谷桂信より≫
 世界でも大変特殊なグアテマラの社会状況は、法律によらないアパルトヘイト政策と言えるほど激しく強固であり、先住民族女性は根深い差別にさらされています。先住民族女性が、社会的な活動をするなどありえないと、本人も周囲も思わされてきた中から、彼女たちは声を上げてきました。
 「社会の変革は毎日の生活から、私たち自身を変えてゆくことから始まる」というコナビグアの取り組みは、日本でも、さまざまな困難な状況に置かれた人々に勇気を与え、自らを変えていこうとする契機となり得るでしょう。 
また、グアテマラから遠く離れた日本の市民がコナビグアの活動に関心を抱き、集い、話を聞くことは、アナさんを通じてコナビグアに勇気を届けてもらうことにもなります。
 アナさんたち、コナビグアの女性たちから生まれた勇気が広がり日本に届き、さらに大きく広がってグアテマラに戻っていくことをツアーの目的としたいと考えています。

≪コナビグアの概略≫
 コナビグアはグアテマラ内戦中の1988年、軍による弾圧で連れあいを奪われた先住民族女性たちが中心になって組織した団体です。軍による人権侵害を国内外に訴え、強制徴兵に反対し、虐殺された遺体が遺棄された秘密墓地の発掘などを進めてきました。
内戦は1996年に終結しましたが、社会的不正義、貧富の格差、土地問題などは依然解決のままで、女性や先住民族への差別も深刻です。コナビグアは、秘密墓地の発掘を継続し、農村部での女性の組織化を通じて先住民族女性の社会参加を推進しています。グアテマラ国内11県、400以上のコミュニティーに1万人以上のメンバーが活動しています。

≪講演者プロフィール≫
 アナ・ペレスさん(38)は、内戦中はまだ軍部によるコントロールの強かったウエウエテナンゴ県を中心に組織化の活動に努めました。90年代初めに軍に捕まり拷問を受けましたが、脱出に成功。メキシコやグアテマラ山中に身を潜めた後、現在はチマルテナンゴ県でのコナビグアの組織強化プロモーターを務
めています。
今回の日本訪問では、グアテマラで先住民族女性が置かれている状況、そして その状況を変えてゆくためにコナビグアが行っている活動について訴えます。

≪ツアー・スケジュール≫

■東京  6月16日18:30~
     
■豊川市(愛知県) 6月17日13:00~
    恵の実共同保育園
    
■久留米市(福岡県)6月18日11:30~
    えーるぴあ久留米 
  
■福岡市  6月18日18:30~
      福岡市市民福祉プラザ(ふくふくプラザ)視聴覚室
      http://www.fukufukuplaza.jp/

■広島市  6月19日18:30~
      広島市女性教育センター(WEプラザ)大会議室
     (広島市中区大手町5-6-9)
■岡山市  6月20日18:30~
    NPO支援センター「ゆうあいセンター」2F研修室  

■和気町(岡山県) 6月21日18:30~
    和気町総合福祉センター 教養室

■高知市  6月22日18:30~
    こうち男女共同参画センター「ソーレ」
      (土電旭町3丁目駅、JR土讃線旭駅)
■四万十町(高知県) 6月23日 13:45~14:35
    窪川小学校 体育館(JR土讃線窪川駅)
■宝塚市  6月24日14:00~
    はんしん自立の家
      (阪急甲東園駅から逆瀬川行きバスで東蔵人下車)
■伊丹市  6月25日14:30~
    いたみホール 大会議室     伊丹市後援
      (阪急「伊丹」駅下車徒歩3分、JR「伊丹」駅下車徒歩8分)
■西宮市  6月27日10:35~
    関西学院大学上ヶ原キャンパス 中央講堂
      (阪急「甲東園」「仁川」下車徒歩12分 バス「関西学院前」
■神戸市  6月27日16:00~
    神戸市外国語大学 第1AV教室
      (神戸市地下鉄「学園都市」駅下車徒歩5分)
■京都市  6月28日19:00~
    ひと・まち交流館 京都 3階第5会議室
      (市バス17、205号系統「河原町正面」下車すぐ)
■京都市  6月29日10:40~
    京都精華大学 環境社会学科公開授業
      (地下鉄烏丸線「国際会館」下車、専用スクールバス)
■札幌市  7月1日18:00~
    かでる2・7(北海道立道民活動センター) 520研修室
      (札幌駅から徒歩5分)http://www.kaderu27.or.jp/ 
    問合先:さっぽろ自由学校「遊」 

■札幌市  7月3日16:30~
      北海道大学 人文・社会科学総合教育研究棟408教室
      (文学部・法学部前の建物、JR札幌駅から徒歩10分)
■東京   7月4日18:30~
    総評会館 501号室
      (地下鉄「新御茶ノ水」駅B3出口すぐ/「小川町」駅」B3出口よ
       り徒歩3分/ 「淡路町」駅B3出口より徒歩5分、JR「御茶ノ水」
       駅聖橋口より徒歩5分)
 
≪グアテマラの内戦≫
 コロンブスの“新大陸発見”以来、南北アメリカの先住民族は500年以上
にわたり、差別や弾圧にさらされ、貧困な生活を強いられてきました。グアテマラでも、人口の過半数を占めるマヤ先住民族が依然として過酷な状況に置かれています。
 1960年から96年まで続いた内戦では、マヤの人々が暮らす農村部は「ゲリラの温床」として政府軍の掃討作戦を受け、マヤに対するジェノサイド(大量虐殺)にエスカレート。80年代前半には400以上の農村共同体が地
図上から“消滅”したと言われます。和平後の国連主導の真相究明委員会の報告書によると、死者・行方不明者は20万人以上(9割が非戦闘員)、難民は15万人以上、国内避難民は150万~200万人。これらの大半が一般市民であるマヤの人々でした。
 和平協定は、真相究明委員会の設置のほか、「包括的人権協定」 「難民・避難民の再定住協定」「先住民族のアイデンティティと権利に関する協定」「社会経済的側面と農業問題に関する協定」「文民権力の強化と民主体制における軍部の役割に関する協定」を含み、内戦の原因・背景となった不公正な土地問題の改革や、マヤの差別解消と権利回復、人権状況の改善など平和・民主化の推進が問われていますが、04年末の履行期限が過ぎてもほとんど実現されていません。
 グアテマラにとって、日本は95年から00年まで米国を上回る最大の援助国で、01年以降も米国に次ぐ2番目の援助国。04年度までの実績は総額747億円に上り、和平協定の履行について一層の働きかけが求められています。

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コナビグア招聘実行委員会 <2006.05.19現在・順不同>

日本ラテンアメリカ協力ネットワーク(レコム) =事務局=
アジア太平洋資料センター(PARC)、先住民族の10年市民連絡会、中南米と交流する京都の会、広島ニカラグアの風、さっぽろ自由学校「遊」、グアテマラ生産者支援ネットワーク「みるぱ」

賛同団体:カトリック正義と平和協議会、アムネスティ・インターナショナル日本、 メキシコ先住民運動連帯関西グループ、反差別国際運動(IMADR)グァテマラプロジェクト、開発と権利のための行動センター

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スピーキング・ツアー全体に関するお問い合わせ
◆古谷桂信(レコム・ツアー担当) 
◆新川志保子(ツアー通訳・同行者) e-mail:niikawa@igc.apc.org
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2006/05/28

ハリケーン・スタン被災者支援に関しての説明

 ハリケーン・スタン被災者支援に関しての説明

 ハリケーン・スタン支援に関しては、現地に6000ドルを緊急救援のために送金したのち、昨年12月末に当会より現地視察のためのメンバーを派遣し、その後助成金によるプロジェクトの実施を目指し、手続きを行ってきました。
 しかし残念なことにこれまでのところ助成を受けることはできていません。

 そこで、5月に現地側と確認をとり、寄付金の残金分及び当会自己資金1700ドルを被災地であるサンティアゴ・アティトランに配分しました。

 昨年秋の収穫が失われた中で、次の収穫までの端境期を乗り越える十分な穀物が残されていないので、当会の資金でこの端境期を乗り越えるための食料購入を行うことができます。現地側カウンターパート機関であるサンティアゴ・アティトラン農民アソシエーションのメンバー138家族の約一月分のトウモロコシに相当する量を購入することができます。

 現地のニーズからみれば非常に小さな支援となっておりますが、現地への支援活動は継続しておりますので、今後ともご支援頂ければ幸いです。

 グアテマラも既に雨期に入りましたが、今年は雨が多いようで、各地で土砂災害の再来に危機感を高めているようです。


 開発と権利のための行動センター
 代表 青西靖夫

 追記
スタン被災からの復興支援の現状

 このブログでも、建設途中の仮設住宅の建設中止という、復興支援の混乱した状態をお伝えしましたが、グアテマラの週間ニュース紙であるインフォプレス紙に復興支援についての記事が掲載されました。
 それによるとグアテマラ政府は、2006年の国家予算に組み込まれている2885の再建プロジェクトのうち20%を進めることができたに過ぎず、遅延、過度の官僚主義などの問題が指摘されています。
 また議会の決定により、優先とされていない63の地方自治体が 9000万ケッツアルの再建費用を受け取ったという事態もあるようです。
 ソロラ県では336の再建プロジェクトが計画されているにもかかわらず、まだその80%は開始されてもおらず、終了したものは5%程度のようである。

 


 ◆郵便振替口座:00230-5-131472
 ◆口座名   :開発と権利のための行動センター

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2006/05/16

いつまで続く仮設住宅での生活(サンティアゴ・アティトラン)

いつまで続く仮設住宅での生活

 昨年10月のスタン台風で甚大な被害を受けてから、7ヶ月が経ちました。しかし土石流で村が押し流されたパナバフの未来はいまだ不透明なままです。
 仮設住宅にすむ人々のための住居建設は既に3月から進められ、そのために既に7000万円もの資金が投入されました。
 しかし今になって、住宅が再建されていた地域の危険性が把握され、現在建設中の家屋には居住ができないこととなったのです。
 (5月14日付現地プレンサリブレ、ペリオディコ紙による)

 もともと、今回の住宅再建地が被災地域に隣接しているなど問題は指摘されていましたが、最終的にこのような事態になるとは残念であり、また政府の対応に強い疑問を抱きます。
  
 開発と権利のための行動センターでは、助成金の申請などを続けていますが、残念ながらこれまで確定した助成金はありません。
 グアテマラは雨期に入り、農作物の収穫まであと半年ほどを待つだけとなりました。当会では、この端境期の食糧援助を進める予定でいます。
 皆様からの援助もよろしくお願いします。

 開発と権利のための行動センター
 青西靖夫

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2006/05/07

再び農民強制排除

CONTINÚAN EXCLUSIÓN Y VIOLENCIA EN CONTRA DE 50 FAMILIAS
DE SAN ANTONIO LAS PILAS, DE TECÚN UMÁN, SAN MARCOS.

4月20日に政府との間で、暴力的な強制排除を停止することが合意されたにもかかわらず、5月3日朝6時半にサンマルコス県のテクン・ウマンのフラフ・アフマク(Julajuj Ajmak)において強制排除が執行された。300人の軍と300人の警官さらには、300人の警察特殊部隊が50家族の強制排除に動員されたのである。
 住民は、母親や子ども、老人などに配慮されることのなく土地から立ち退かされると、その後私服の50人ほどの男が、家々を破壊し焼き払ったとのことです。また空にむけて発砲し脅迫したとのこと。追われた家族は行くところもなく、農園の周囲に移動し、再び小屋を建てて生活するしか道はない。
 
 このような暴力的な排除と、住民の損害の責任はテクン・ウマンの検察当局にある。人々は2月10日に平和的に土地を占拠したのである。他に住むところもなく、またこの土地には所有者がいないこともわかっている。土地基金と土地問題解決委員会には早急に総合的な解決をするための調査を実施する責任がある。

 CONICはこれ以上の排除を認めるものではない。土地問題解決委員会に対し、5月11日に予定されている会談において。明確かつ責任を持って農民の必要に対応することを求めるものである。もし機関の人員がコミュニティの要求に対応する能力がないのであれば、離任すべきである。女性たち、こどもそして老人が全く安全の保証されない土地で生活することは不公正である。不可侵の人権の侵害である。
 
 憲法第1, 4, 12, 35 y 68.の各条項が定める人々の物理的そしてモラルにおける尊厳を尊重することを求める。社会的な利益は個人の利益に優越するものである。
強制排除にNOを  生きることにSIを
 
Guatemala 03 mayo del 2006.

COORDINADORA NACIONAL INDÍGENA Y CAMPESINA, CONIC.

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2006/04/21

違憲判決が頓挫(鉱山問題続報)

 違憲判決が頓挫

 行動センターのからの「鉱山問題続報(060410)」でお知らせしました、「住民投票の正当性」について、水力発電に関しては、憲法裁判所からの決議文が発行され、判断が正式なものとされましたが、金鉱山開発に揺れるシカパカについては、いまだ憲法裁判所から署名がなされた文書が発行されていません。
 とりあえず以下の文書 スペイン語のまま貼り付けます。

 開発と権利のための行動センター
 青西靖夫
 
 CONFERENCIA DE PRENSA

EL PUEBLO DE SIPAKAPA EXIGE LA NOTIFICACIÓN DE LA RESOLUCIÓN DE LA CORTE DE CONSTITUCIONALIDAD FAVORABLE A LA CONSULTA COMUNITARIA

Guatemala, 19 de abril de 2006

Líderes y autoridades comunitarias del Municipio de Sipakapa (San Marcos), líderes y autoridades de los Pueblos Indígenas que conforman el Occidente del país,

Manifestamos:

1. El día 5 de abril de 2006 recibíamos con gran alegría la noticia de Prensa Libre en la que se informaba que la Corte de Constitucionalidad de Guatemala había rechazado el recurso de amparo e inconstitucionalidad presentado por la empresa Montana Exploradora sobre la consulta comunitaria que realizamos el 18 de junio de 2005 en el Municipio de Sipakapa en la que rechazábamos rotundamente el Proyecto Minero Marlin que afecta a nuestras comunidades y nuestro territorio.

2. Esta noticia se divulgó rápidamente tanto a nivel nacional como internacional, recibiendo cientos de cartas de todo el mundo de felicitación y solidaridad por esta noticia al Pueblo de Sipakapa, así como comunicados de varias organizaciones campesinas e indígenas, con lo que se generó grandes expectativas en relación al avance de la democracia y el respeto a los derechos de los Pueblos Indígenas en este país.

3. El Pueblo Sipakapense así como autoridades y organizaciones indígenas, así como otras organizaciones firmantes felicitamos a la Corte de Constitucionalidad por su valentía a la hora de dar una resolución frente a poderosos intereses económicos trasnacionales, fortaleciendo de esta forma los Derechos de los Pueblos Indígenas y el Estado de Derecho en un país que está construyendo su democracia participativa.

4. Sin embargo, mostramos nuestra más profunda preocupación por el hecho de que el Pueblo de Sipakapa no ha recibido hasta la fecha notificación oficial de dicha resolución.

Por lo anterior,
Exigimos:

1. A la Corte de Constitucionalidad la inmediata notificación oficial de la resolución mencionada.

2. A la empresa Montana Exploradora que respete la decisión del Pueblo de Sipakapa, avalada por la Corte de Constitucionalidad.

3. A las autoridades e instituciones locales y nacionales que respeten y promuevan la efectividad de las decisiones tomadas por el Pueblo de Sipakapa y la Corte de Constitucionalidad.


¡POR UN PUEBLO LIBRE Y SOBERANO!

¡¡¡¡SIPAKAPA NO SE VENDE!!!!

Firmantes:

1. Pueblo Sipakapense
2. Líderes y autoridades comunitarias del Pueblo de Sipakapa
3. Asociación de Desarrollo Integral Maya Sipakapense
4. Asociación de Desarrollo Integral Campesino Sipakapense
5. Asociación de Pueblos Indígenas de América
6. Asociación de Desarrollo Intercomunitario (Sipakapa-San Miguel Ixtahuacán)
7. Asociación para el Desarrollo Integral Maya –AJCHMOL-
8. Movimiento de Trabajadores Campesinos de San Marcos –MTC-
9. Comunidad Lingüística Sipakapense
10. Asociación de Abogados y Notarios Mayas de Guatemala
11. Consejo Regional de Autoridades Indígenas del Altiplano Occidental de Guatemala
12. Rights Action

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グアテマラ 土地 先住民族

  グアテマラ全土で再び、農民組織等によるデモ行進

 先住民族組織、農民組織は、ベルシェ政権成立以前から、提案を繰り返し、交渉を繰り返し、合意を形成し、しかしそれが守られないからと再びデモ行進を行い・・・という繰り返しであり、ベルシェ政権は全く問題解決にむけて真剣な姿勢がないと、3月30日にデモ行進を行いました。しかしその後も問題の解決は図られず、今日、4月20日、明日21日と、グアテマラ全土で再びでも行進などが行われています。

 問題は次のように整理できるでしょう
1)内戦の終結にさいして締結された様々な和平協定から10年が経とうとしている(先住民族の権利とアイデンティティー協定は既に11年)にもかかわらず、先住民族の権利は十分に守られておらず、差別撤廃のための取り組みも遅々としており、問題を解決しようという積極的な意志がみられない。

2)近年先住民族コミュニティの意志を無視する形で、全国各地で鉱山開発のための採掘権、あるいは探査権の譲渡がなされている。これに対して先住民族諸組織が抗議の声を上げているが問題解決が進まない

3)和平プロセスの中で設置された「農地銀行」による市場メカニズムを通じた土地の購入売買による、農民の土地アクセスの確保という政策が破綻したこと。大土地所有者に有利な不透明な土地価格設定(そもそも適正な土地価格決定を行うメカニズムも社会的基盤もない)や汚職の問題、農業不適地の購入と売却、、土地購入後の融資や技術支援の欠如からくる経営の破綻、などから、農民の生活基盤の安定のために、新しい農業政策、農地政策が必要とされていること。

4)更には昨年10月のスタン台風の影響で、多くの先住民族農民が被害を受けたものの、十分な支援がないことも、農民の生活の悪化に追い打ちをかけている。

 また既に議会で承認され、最後の関係法の整備に入っている米国・中米の自由貿易協定も農民の生活を脅かすものとみられている。

 こうした中で、新しい「総合的農地改革」ということが語られ始めている。1952年の農地改革が米国の介入で潰されたのち、やっとグアテマラで農地改革という言葉を、公に語れる時代が来たのである。
 私的所有権一辺倒ではなく、土地の社会的機能を考慮し、税制面での対応あるいは必要であれば土地収用なども含め、遊休地や低利用地を農民に移行するための制度を形成することなどが検討されるべきと考えられている。
 また和平協定にも記されているがそのまま放置されている軍事政権下に違法に分配された北部横断帯の国有地の回復なども実施されるべきであろう。
 
 開発と権利のための行動センター
 青西靖夫

 最近の動向としていくつかサイト情報を付記する。

 http://www.lahora.com.gt/06/04/20/paginas/tema.php
http://www.avancso.org.gt/index_noticias.php?id=156
アムネスティ・インターナショナル
 グアテマラ人権状況:最近の土地問題を取り上げた報告が刊行されている。
 (英語) http://www.amnestyusa.org/countries/guatemala/reports.do 
 (スペイン語) http://www.amnestyusa.org/spanish/countries/guatemala/index.do

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グアテマラ先住民族組織の声明文

グアテマラの先住民族・農民全国調整委員会が3月30日の行進にむけて提出したもの。

MEMORIAL URGENTE

Guatemala, 30 de marzo 2,006


2006年3月30日、我々はマヤ・民衆全国行動を実施している。この行動は先住民族・農民全国調整委員会(CONIC)の呼びかけに始まり、マードレ・セルバ、先住民族地域審議会、デフェンソリア・ケクチ、組合民衆行動連合(UASP)全国教員大会、コナビグア、そして先住民族の権利と、正義の適切な適用、平和、暴力の廃止、そして国の開発のために戦う諸組織の参加によって行われているものである。
 「先住民族の権利とアイデンティティーに関する協定」が政府とグアテマラ民族革命連合(URNG)との間に結ばれてから11年となる。この協定は、当初は先住民族にとって大きな希望であったにも関わらず、協定に定められたものとは異なる、政府の差別的な態度とこの協定をなおざりにしようとする態度は残念なものである。この姿勢からも、個人の利益よりも公益が優先すると定めた憲法に基づき、公共の福祉を守るべき責任を政府が果たす意志がないことは明らかである。特に現政権は権力をもつセクターに恩恵を与えているのは明らかであり、多数派であるにも関わらず、コーヒーやカルダモモ、砂糖などの大農園で働く(先住民族)労働者の搾取を通じて富を得ているにも関わらず、先住民族は目に入らぬものとされている。
 そこで、我々は再度、政府の最高責任者であるあなた方と、先住民族の要求する必要について、これまでにも何度となく要求してきたにも関わらず対応されてこなかった要求を、あらためて表明するとともに、こうして我々の声と要求が聞き届けられるまで、こうして再び繰り返し行動を起こすものである。
 我々が抗議するだけで提案しないという指摘を拒否するものである。我々はこれまでの行動の中で何度となく提案をしてきたが、それらは無視されてきたのである。
 人口の60%の先住民族の名において、先住民族の権利とアイデンティティーに関する協定と、グアテマラ国憲法、ILO169号条約、米州人権条約に基づいて次の要求を行う。 これらの権利は政府から与えられたものではなく、その権利が認められることを求めて命までをなげうった男性や女性たちの闘争の結果である。それだからこそ、この闘争は我々の権利が認められ、全うされる、すべての方策をもって続けられるのである。
我々は次のような要求を行う。
1) 土地と領域に関する要求
先住民族の土地と領域に関して、CONICを通じてまとめられた要求に政府が対処することを求める。この要求は添付文書1にまとめてあるが、その中には早急に解決すべき状況が表明されている。その解決のために国家予算の2億ケッツアルを振り向けること。また次のケースに関して早急な対処を求めるものである。:Asociación Jun Q'anilに組織されたヌエバ・リンダの600家族、チマルテナンゴ県ラス・メルセデス、テルグアと問題を抱えるチチカステナンゴの先住民族首長、ウエウエテナンゴ県のラグーナ・ブラバ、ペテン県のラグーナ・ティグレ、イシル民族のイロム、サクシグアン、イシュトゥピルのコミュニティとペルラ農園のケース。


2) 鉱山開発権の譲渡と鉱山開発
鉱山開発は、先住民族のテリトリーに対する新しい形の外国からの侵略であり 、議会が決議や一時的な鉱山開発・石油開発・水源開発ライセンス法を通じて早急に停止することを求めるものである。その上で、市民社会の諸セクターの参加に基づき、新しい鉱山や石油法、水の非民営化のための法律などが検討されるべきである。それらは先住民族コミュニティを律する原則や価値観を、その世界観に基づき考慮したものとなるべきである。またこの文書の付属書類2をその基礎として考慮することを求める。

3) グアテマラの先住民族と民族法の提案
我々は2002年にFRGが与党であった時期の議会が受け取っている「グアテマラの先住民族と民族法」をあらためてGANAが与党であるこの議会に、その実現可能性を詳細に検討することを求めて提出するものである。我々のこの提案は、民主主義と先住民族の真の参加のための提案であり、ここに特別のパンフレットとしてあらためて添付する。

4) 司法制度に関して
司法制度に関して、立法府が、司法当局に対しグアテマラ国が批准しているILO169号条約の遵守のために資金を付与し、また政府が先住民族への支援への意志を示すものとして、早急に改めての批准を求めるものである。また「先住民族の権利とアイデンティティー協定」の未履行に関する真摯かつ客観的な分析を行うとともに、早急な履行と現行法の改正、特にマヤの司法システムの承認を推進することを求めるものである。先住民族のための新しい制度や機関の設置では不十分であり、新しい法や経済的資源に支えられることが必要である。CONICや他のマヤ・民衆組織は国連の2月20日から3月10日において行われた第68会議での人種差別撤廃委員会の文書を、グアテマラ国への提言文書として理解しており、それを添付するともに、グアテマラにおいて諸民族が平和に共存するために誠実な履行を要求するものである。

5) 教育改革に関連して
現在行われている教育が、我々独自の文化や価値観に十分に配慮せず、それどころか、先住民族を同化し、私たちのアイデンティティーを失わせようとしているような状況の中で、教員、親、先住民族組織の参加の上で、私たちは共和国議会に対して、農村部の先住民族コミュニティに教員を確保する予算を承認することを、これまで非識字者を放置してきた、小学校前や小学校の教員がいないところへ、これまで放置されてきた遠隔のコミュニティで小学校の建設が必要とされるところへ、予算を配分することを求めるものである。
また共和国議会が、教育に必要な資材、教材など我々の子どもたちのために必要なものを提供することを求めるものである。また政府に対し、教員への正当な給与支払いを求めるとともに、政府の人間による教員組合の分断工作をやめ、法的な抑圧を含め、教員への様々な抑圧を避けることを求める。

6) 先住民族女性に関して
大統領及び国会の執務委員のメンバーに対して、各政党幹部に対して、そしてすべての政府機関に対して、先住民族女性、非先住民女性の権利について、先住民族諸言語にて大々的な広報を行うことを、それを通じて、女性の全的な参加と、自己を尊重する意識を高めるとともに、すべての形の差別をやめることを求めるものである。また、政府に対して、中等教育以上の女子教育のための奨学金を、政治的な目的で選抜することなく、広範に行うこと。

7) スタン台風による被害コミュニティへの早急な対応について
国家は、被災コミュニティに対して、高い連帯意識を示し、通常の生活に回帰するために、十分な資金を提供することが必要とされている。CONICにとって必要性の高い地域は Retalhuleu, Sololá, San Marcos, Chimaltenango, Suchitepequez, Huehuetenango y Quezaltenangoである。これらの地域では、住居の再建、土地や農業投入資材、保健、教育が必要とされている。またいくつかの地域では、トウモロコシの収穫が失われ、農村経済が復興するまでの間、最低限の食料の確保が必要とされている。
こうした人々のためにCONICは1億ケッツアルを求めるものであり、小規模の農・牧畜業の復興のために、投入することを求める。プライオリティを把握するために第3文書を添付する。

8) 自由貿易協定に関して。
自由貿易協定は我々の国の富を略奪するものであり、金持ちや企業が恩恵に浴するに過ぎない。これは小規模企業をじわじわと死に追いやり、小規模生産者を破壊するものである。また大規模なそして経済的力を有するものに、我々の自然資源を安易に引き渡すものでしかない。また我々は米国が我々の兄弟・姉妹である移民をどのように扱っているかわかっている。こうした現実を前に、議会に対して、尊厳のために自給貿易協定は無効とされるべきこと求める。

9) 国の再軍事化について
我々の社会の平和と調和は、再軍事化を通じては得ることができない。そこで我々は国歌警察と軍の統合を強く拒絶するものである。我々の国の暴力と洗練された抑圧を終わりにしなくてはならない。

 社会的価値を教え、社会的奉仕、教育、保健、住居を保証し、母なる大地に近づく必要性に対応し、農村部において実直な仕事を促進し、そしてすべての人々への利益を生みだし、農民の生産物への公正な価格を保証し、国内市場に供給し、国内への依存を脱却し、コミュニティレベルの組織を動機付けること。
 違う言葉で言うならば、我々の国の開発と、農村部のコミュニティ、都市そして都市近郊においても影響を受けている、基本穀物の高いコストに対応するためには統合的な農地改革が早急に必要とされているのである。
 
 これらの要求が望ましい結果となるためには、早急な議論と、その履行のための迅速なメカニズムが必要である。今回の行進に参加した組織は、それぞれ関心のあるテーマについて代表がおり、今回の要求が再び忘却の中に放置されないように、議会に対し率直かつ真摯な議論の開始を求めるものである。すべての正当に対し、我々の国の利益のための法律について合意を形成し、法を定めることを求めるものである。

訳 開発と権利のための行動センター
少し急いで訳したため、間違いもあるかもしれませんがお許しください。
原文が必要な方は連絡頂ければ送付します
cade-la@nifty.com

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2006/04/14

グアテマラ人権状況

◆グアテマラ人権状況

ここ数ヶ月、グアテマラの人権状況が悪化しています。4月5日にグアテマラのサンティアゴ・アティトランの農民組織のリーダーが4人の武装グループに自宅をおそわれ、妻とともに銃弾を浴びて命を奪われるという事件がありました。翌6日には野党議員が白昼殺害されました。また3月末にも他の野党の議員アドバイザーが殺害されるという事件が行っています。

この他にも、内戦時の真相究明の支援をしている「グアテマラ法人類学基金」の代表は脅迫を受け、また教員組合の女性リーダーが拳銃を突きつけられ、脅されるといった事件も起きています。

こうした恐怖と抑圧は、人々に内戦の記憶を呼び起こしつつあります。グアテマラにおける人権擁護と平和的な社会変革への支援がまだまだ必要とされています。

 関心のある方へ
◆アムネスティ・インターナショナル
 グアテマラ人権状況:最近の土地問題を取り上げた報告が刊行されている。
 (英語) 
http://www.amnestyusa.org/countries/guatemala/reports.do 
 (スペイン語)
http://www.amnestyusa.org/spanish/countries/guatemala/index.do
◆国連人権高等弁務官事務所 グアテマラ人権状況報告書 
http://www.oacnudh.org.gt/centro_prensa/informes/20062241621300.ecn4-2006-10-Add1-S.doc

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2006/04/10

農民リーダー殺害される

 グアテマラ緊急行動


グアテマラの農民組織のリーダー二人が殺害された事件について


全国農民先住民族調整委員会(CONIC)の地域リーダーであり、サンティアゴ・アティトラン農民協会の代表でもあったアントニオ・イシュバラン・カリさんと、その妻マリア・ペツェイ・コーさんの2人が4月5日に殺害されました。

プレンサリブレ紙やCONICのコミュニケによると、4人の武装した男たちが、同国スチテペケス県チカカオのバルパライソ農園の彼らの住居で2人を襲撃、マリアさんは即死、アントニオさんは病院に運ばれましたが間もなく死亡しました。2人はサンティアゴ・アティトラン出身で、土地獲得闘争の結果、他の44家族とともにバルパライソ農園を正式に獲得(2002年2月8日)、その後はこの農園購入代金(約30万ドル)の減額もしくは免除を国に対して求める運動をしていました。

コニックは、先住民族のアイデンティティと権利に関する協定調印から11年たつ今年3月30日に、土地問題の解決や先住民族の権利尊重を求め、大規模なデモを展開しました。政府はその5日後の今月4日にその要求に対する回答を出しましたが、CONICはこの内容を、「要求を愚弄した」回答であるとして、政府との交渉を断念。4月半ば以降に農園占拠や道路封鎖などマヤ・民衆運動の全国規模の直接行動を展開すると発表したばかりでした。

このため、コニックは今回の事件を、土地問題の解決を要求し、そのために道路封鎖や農園占拠などの直接行動を呼びかけたコニックに対する脅迫である、と受け止めています。

以上の経緯から、日本ラテンアメリカ協力ネットワークと開発と権利のための行動センターは、今回の事件について、グアテマラ政府と検察に対し以下のような要請書を送ることを決定しました。要請書の内容をご確認のうえ、賛同していただけるようお願いします。なお、要請書はこれをスペイン語にして送ります。


グアテマラ共和国大統領オスカル・ベルシェ殿

2006年4月17日

私たち下記に署名した日本の市民・団体は、4月5日、コニックのメンバーでありサンティアゴ・アティトラン農民協会の代表アントニオ・イシュバラン・カリさんと、その妻マリア・ペツェイ・コーさんの2人が殺害された事件について深い憂慮を表明します。また、グアテマラ政府、ベルシェ大統領と検察に対して以下のことを要求します。

【1】アントニオ・イシュバラン・カリさんとマリア・ペツェイ・コーさんの殺害について、ただちに事件の真相を究明し、実行犯および殺害を計画・命令した者を裁判にかけること
【2】コニック関係者の安全を確保すること

日本ラテンアメリカ協力ネットワーク(RECOM)
開発と権利のための行動センター
賛同団体現在呼びかけ中

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鉱山問題続報(060410)

鉱山問題続報(060410)

1)住民投票の正当性が認められる。
  水力発電設備の建設が計画されているサカパ県のリオ・オンドと鉱山開発が進みつつあるサンマルコス県シパカパで昨年6月に開発の是非を問う住民投票が行われました。この住民投票は国際的にも大きな注目を集めましたが、その後それぞれの関係企業から憲法違反であるとの訴えがなされていました。しかし、4月4日憲法裁判所はILO169号条約に基づいてこの住民投票は正当なものであるとし、企業側の訴えを却下しました。

2)3月30日、和平プロセスのなかで先住民族の権利とアイデンティティー協定が結ばれて11年になるにも関わらず先住民族の権利がいまだ十分に尊重されていないこと、土地や自然資源に関する権利が尊重されていないことなどを訴えるデモが行われました。

 鉱山問題に関するコミュニケを下に添付します。


ANEXO 2
EN DEFENSA DE NUESTRAS TIERRAS, TERRITORIOS Y RECURSOS NATURALES
¡NO A LA MINERIA DE METALES!
La Naturaleza y los seres humanos formamos parte de un mismo equilibrio, lo que hagamos con la Madre tierra, nos lo hacemos a nosotros mismos, comprometiendo nuestro futuro. Los Pueblos Indígenas de Guatemala pedimos al gobierno que en nuestro territorio se respete la naturaleza y se valore la vida integralmente
El derecho a la tierra, a nuestros territorios y a la soberanía sobre los recursos naturales abarca dimensiones espirituales, políticas, económicas, ambientales, sociales y culturales, esenciales para la existencia y supervivencia de los Pueblos Indígenas.
Este derecho es esencial para el ejercicio de la libre determinación de los Pueblos Indígenas y está contemplado en los Acuerdos de Paz, en tratados y acuerdos internacionales suscritos por el Estado guatemalteco como el Convenio 169 de la OIT, así como en las recomendaciones de los organismos internacionales y regionales sobre derechos humanos.
Hoy ante la inminente puesta en vigencia del TLCAN, se pretende modificar más de una decena de leyes al gusto de los Estados Unidos y al margen de los intereses y demandas de los guatemaltecos. Debemos estar alerta para que las leyes y políticas nacionales relacionadas con el derecho a la tierra, territorios y recursos naturales de los pueblos indígenas no sean discriminatorias o contradictorias con el derecho consuetudinario y las normas y principios internacionales en materia de derechos humanos.
Exigimos al gobierno que respete el derecho de los pueblos indígenas a expresar su consentimiento previamente, con libertad y pleno conocimiento, sobre cualquier proyecto de desarrollo en sus territorios. El Estado esta llamado a establecer mecanismos de consulta con nuestras poblaciones para definir los enfoques del desarrollo con base en nuestras propias aspiraciones.
Denunciamos las acciones de los organismos financieros internacionales como el Banco Mundial y el Banco Interamericano de Desarrollo BID al apoyar los proyectos de empresas trasnacionales y sus socios nacionales para apropiarse de nuestros territorios y poder realizar actividades extractivas que contaminan y destruyen nuestro ambiente, tal como: minería de metales, petroleras, refinerías, megaproyectos hidroeléctricos, ingreso de semillas transgénicas que contaminan nuestra biodiversidad, etc.
Denunciamos que el gobierno está empleando cada vez más, la represión violenta, la paramilitarización y la criminalización de la protesta social, inventando delitos a dirigentes, ejecutando desalojos violentos de nuestras tierras, etc., para imponer la política antipopular y neoliberal. Basta señalar los sucesos ocurridos en San Vicente Pacaya, Sololá y Nueva Linda.
Denunciamos que las empresa transnacional Glamis Gold y su subsidiaria Montana Exploradora, impulsan todo tipo de manipulaciones y engaños en las tierras y territorios de comunidades indígenas de San Marcos con la intención de debilitar la resistencia comunitaria a la imposición de su proyecto minero.
Nos oponemos rotundamente a la utilización y futura apropiación de nuestra riqueza genética por instituciones privadas. Rechazamos firmemente el establecimiento de patentes sobre recursos fitogenéticos, biodiversidad y conocimiento tradicional; ya que este es un mecanismo de las transnacionales para apoderarse de los recursos y sabiduría ancestral de nuestros pueblos.
Nos oponemos terminantemente al negocio que las transnacionales están haciendo con las semillas que nos proporcionan alimento al convertirlas en organismos genéticamente modificados provocando la escasez para incrementar su control de los alimentos y aumentar sus ganancias. Reafirmamos el derecho de nuestros pueblos al uso de nuestras semillas nativas, ya que esto asegura a la humanidad la posibilidad de seguirse alimentando, por lo que exigimos a nuestras autoridades declarar el territorio nacional “Libre de Transgénicos”.
El agua y el aire que respiramos, son recursos inherentes a la naturaleza humana y de todos los seres que habitamos la tierra, nos oponemos rotundamente a su privatización.
Es necesaria una nueva política de pesca que reconozca el derecho de las comunidades de pescadores y detenga la pesca industrial que agota la vida en el mar.
La concepción del territorio ha estado históricamente ausente de los procesos de política agraria. Ninguna política agraria es aceptable si solo se piensa en distribución de la tierra. La nueva Reforma Agraria debe incluir las cosmovisiones de territorio de los pueblos indígenas, de las comunidades campesinas sin tierra, de las personas que dedican su trabajo a la producción de alimentos y sostienen una relación de respeto y armonía con la Madre Tierra.

EXIGIMOS

1. La suspensión inmediata en la entrega de licencias de reconocimiento, exploración y explotación de minerales metálicos y de petróleo en el territorio, hasta llegar a un entendimiento de todos los sectores de nuestra sociedad plasmado en una nueva legislación de minería y Petróleo, que responda al interés de todos los guatemaltecos, sin comprometer los derechos de las generaciones futuras.
2. Que se apoyen pequeños proyectos hidroeléctricos manejados por las municipalidades y organizaciones representativas de la comunidad, y que los mismos queden fuera del círculo privatizado del servicio de electricidad, a bien de bajar los altos costos del servicio. Al mismo tiempo rechazamos los megaproyectos hidroeléctricos que atentan con el desalojo de comunidades, además de afectar el ambiente, con el agregado que son proyectos privados que sólo buscan el lucro a costa de la apropiación de nuestros ríos.
3. Que el estado de Guatemala reconozca que el agua y el aire que respiramos, son recursos inherentes a la naturaleza humana y de todos los seres que habitamos la tierra, y que tratándose de elementos esenciales para la vida, jamás podrán privatizarse.
4. Que se respeten los resultados de las consultas realizadas en San Marcos y Río Hondo donde se refleja el sentir de las comunidades y que se establezcan procedimientos claros para la realización de nuevas consultas.
5. Exigimos a las autoridades del gobierno a comprometerse decisivamente con una Nueva Reforma Agraria basada en la Soberanía Alimentaria, el Territorio y la dignidad de los Pueblos indígenas de manera que se garantice el acceso y control efectivo de los recursos naturales y productivos para el ejercicio de sus derechos humanos y que el uso de los recursos naturales se ponga primordialmente al servicio de la producción de alimentos.
6. Que se emita una nueva política y legislación de pesca que reconozca el derecho de las comunidades de pescadores y detenga la pesca industrial que esta agotando la vida en el mar.
7. Que se respete el derecho de nuestros pueblos al uso de nuestras semillas nativas, ya que esto asegura a nuestros pueblos la posibilidad de seguirnos alimentando. Por lo que exigimos a nuestras autoridades declarar el territorio nacional “Libre de Transgénicos y de organismos genéticamente modificados”.
8. Que se penalice a finqueros de la costa sur que se apropian de los ríos a costa de dejar sin agua a las comunidades río abajo. La manipulación de las cuencas por el sector cañero y propietarios de ingenios de azúcar ha agravado los desastres en las comunidades, cuando llegan las tormentas tipo Mitch y Stan. En este momento la apropiación criminal de los ríos se mantiene en la impunidad.

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ニカラグアにおける先住民族の権利

ニカラグアにおける先住民族テリトリーの権利

 2006年3月13日から15日にかけてグアテマラで、ニカラグア大西洋岸で先住民族の権利の確立のために活動しているロティ・カニンガムさんを招いてのセミナーが開催されました。開発と権利のための行動センターではこの会議の設定のための調整と開催経費の一部を支援しました。

 このセミナーではニカラグア大西洋岸地域において、地域コミュニティの同意なく行われた森林伐採権の譲渡に対して、地域のマヤグナ民族のコミュニティであるアワス・ティングニが米州人権裁判に訴え、勝訴したケースの紹介を通じて、グアテマラにおいて先住民族のテリトリーそして自然資源への権利を確立するための取り組みをどのように展開することが可能なのかを考え、グアテマラ国内の関係者が意見交換を行うことを目的に実施しました。
 主催組織はCONIC(グアテマラ先住民族農民全国調整委員会)、)WAQIB’ KEJ-
(マヤ全国連合)、MTC de San Marcos(サンマルコス農民労働者運動)で、13日は内部関係者向けのセミナー、2日目は公開で行われ全国の先住民族組織リーダーなど約200人が参加、3日目はテーマについてより深く議論するためのセミナーで政府の人権擁護委員会、土地紛争解決委員会の弁護士、人権組織の弁護士などを含めての意見交換が行われました。
  
 講師のロティ・カニンガムさんは現在「ニカラグア大西洋岸人権正義センター」の代表で米州人権裁判所によって先住民族コミュニティとニカラグア国の間の裁判で先住民族コミュニティのために活動を行ってきた弁護士です。

<報告要旨>
1.ニカラグア概要

 ニカラグアは人口約500万人の国で、先住民族人口は約8%で少数派である。大西洋岸自治地域には人口の約11%が居住し、先住民族であるミスキート、マヤグナ(スム、ラマ、さらにアフロ系住民とガリフナ(逃亡黒人と先住民の混血)が居住している。)

2,アワス・ティングニ裁判の経緯
 1994年(1993年?)にMADENSAという企業に対し、43000ヘクタールの森林伐採権が譲渡される。その後韓国系の企業であるSOL DEL CARIBE -SORCARSA- に対して近接する地域63000ヘクタールの伐採権が譲渡される。ニカラグア国の憲法では、開発権の譲渡にには自治地域政府の承認が必要であるが、それを受けてはいないまま、この伐採権の譲渡が進められようとしていた。
 国内ではこの問題を訴えても聞き届けられないまま、1995年米州人権委員会へ提訴するが、1996年に60000ヘクタールの伐採権譲渡が政府によって正式に行われてしまう。政府側は対象の土地が国有地であるとの主張を繰り返すばかりであった。しかしニカラグアの最高裁判所は1997年にはこの権利譲渡が憲法に違反しているという判決を下す。
 ニカラグア政府が先住民族のコミュニティの土地を登記するようにという米州人権委員会の勧告に従わない中で、1998年このケースは米州人権裁判所へ持ち込まれることとなった。米州人権裁判所の判決は2001年に下される。

3.裁判結果とその意味 (当日の報告及びLottie Cunningham,2003, EL CASO AWAS TINGNI: QUINCE MESES DESPUÉS -Los retos del proceso de implementación de la Sentencia de la Corte Interamericana de Derechos Humanosより作成)

 この裁判で米州裁判所は、伝統的共有地にある森林資源の開発に伴う伐採権の譲渡をマヤグナのコミュニティーの同意なしに行ったこと、またアワス・ティングニがそのテリトリーの確定を継続的に要求したにも関わらず放置したことはコミュニティの権利の侵害であるとの判決を下す。
 ここのアワス・ティングニのケースは国際法廷が先住民族のテリトリーに対する権利を認めた最初のものであり、先住民族コミュニティの集団的所有権(Propiedad Colectiva)を認める判例を作ったことにある。米州人権条約は、個人所有の権利にのみ言及しており、共有地の権利に言及しているわけではないが、この裁判ではさらに踏み込んだ解釈をすることで、この判決にいたった。
 裁判所は、「先住民族のテリトリーに関する権利は政府によって与えられた公的な土地証書の有無によるのではなく、その慣習的権利、価値、使用、習慣に基づくコミュニティによる土地の占有に基づくものであると宣言している」また先住民族と土地の関係について「先住民族はそのその独自の存在に基づき、その独自のテリトリーにおいて自由に生活する権利を有し、土地との間に維持されている緊密な関係は、その文化、精神生活、統合性また経済的生存のための根源的な基盤であることが承認されまた理解されねばならないと指摘している。 また判例の重要な側面として、米州人権宣言に認められている権利を実効的なものにするため、先住民族コミュニティの土地の領域確定を行い、権利証書を発行することは政府の責務であると宣言したことにある。
 裁判所は、先住民族テリトリーの領域確定を行わないことは、その先住民族がその土地と資源を自由に利用また享受することを現実的に妨げるものであると解釈している。そこで領域確定のための有効な法的メカニズムの欠如は、法的保護及び条約によって保証されている先住民族のテリトリーへの権利の侵害と見なされる。
 
4.裁判プロセスにおける教訓

*法的プロセスを進める以前に、コミュニティ組織の強化が重要。法的プロセスと同時に、コミュニティの政治的影響力を強化することが重要。
*コミュニティが主役。コミュニティが先頭に立って歩みを進める。弁護士グループはこれを後ろから支える。
*コミュニティ全体による意思決定に基づいて道を選ぶ。法的サポーターは、コミュニティに対して説明を繰り返して十分な情報を提供し、3つの解決策のオルターナティブを提示し、コミュニティが選ぶ。コミュニティがそのどれにも納得しなければ、別の3つのオルターナティブを提示しなければならない。
*裁判プロセスでもっとも重要なのは、コミュニティの統一。コミュニティの最高決定機関はAsamblea comunitaria/territorial。リーダーは弱いことや間違えを犯すことなどもある。コミュニティが統一して、全体で納得した意思決定に基づいて動かしていくことが不可欠。外部からの支援者は、その決定のプロセスもリズムも内容もすべてを真に尊重しなければならない。
*利用・占有地図(Mapeo de uso y ocupacion)と集団的記録(Memoria Colectiva)をコミュニティ住民と専門家の協力で作成した。これはコミュニティがこの地のもともとの主であること、先住民族として正当な権利を有することを証明するものである。- *外国からのマスメディアや支援者他を、どんどん現地視察に連れて行った。コミュニティの貧困の現状や国のサービスが届かず小学校さえない状態なども、コミュニティの法的闘争とともに知らせる。国家にとっては恥をかくことに。
*さまざまな委員会を設けた。渉外委員会は、先住民族の権利を侵害するニカラグア国家に援助を出さないよう、世銀に働きかけたりということを行った。
*判決後の領域確定法(Ley de Demarcacion)の法案作成に当たっては、あちこちからバラバラと提案が出ないよう、多様なアクターの中で統一した法案を作成。簡単なことではなかったが、それにより議会を通すことができた。議員や政党へのロビー活動も活発に行った。
*国内の法的手段を尽くさなくとも、CIDHにケースを持ち込むことはできる。しかし、国内で解決しようとしたことを証明し、さらなる人権侵害を防ぐためにCIDHへ持ち込む形が望ましい。
*第445法(自治地域法)は、地下資源もコミュニティのものとして認める。
*大西洋岸自治地域では、軍がベースを持つにも借料を取る。払わないなら入れさせない。
*アワス・ティングニのケースは、アリゾナ大学のIndigenous Laws Resource Center, 他の法的、経済的な支援を受けてきた。このプロセスにニカラグア及び米国の弁護士、人類学、社会学、民俗学、その他の専門家などたくさんのアクターがかかわった。また米国から多額の資金が投入され、コミュニティをPaternanalismoに陥れたともいえる。

5.グアテマラにおける現状と問題点
 グアテマラからはサンマルコスにおける鉱山開発の問題、チチカステナンゴでの土地問題、エストールにおける鉱山開発問題、先住民族の土地問題全般などが発表され、意見交換がなされた。
 グアテマラにおいては、ILO169号条約に批准していることがメリットの一つであり、既にエストールの問題はILOに提訴されている。
また先住民族コミュニティがもともとその土地の主で、現在まで継続してその地に暮らしてきていることを証明するための集団的記録と利用・占有図を作成することは重要であろう。先住民族コミュニティにとって、母なる大地、自然との、物理的だけでない精神的な関係性をも証明することが必要。
 
 以上のような議論がなされた。

 アワスティングニに関する参考資料など

 関連情報・サイト
アリゾナ大学 indigenous peoples law policy programe
http://www.law.arizona.edu/depts/iplp/advocacy_clinical/awas_tingni/default.htm

Indian Law Resource center
http://www.indianlaw.org/

THE AWAS TINGNI CASE:The Inter-American Court of Human Rights and Indigenous Peoples'Collective Right to their Lands and Natural Resources
http://www.indianlaw.org/AT_Canada_Bar_2002-05-01.pdf

Corte IDH. Caso de la Comunidad Mayagna (Sumo) Awas Tingni Vs. Nicaragua. Excepciones Preliminares. Sentencia de 1 de febrero de 2000.
http://www.corteidh.or.cr/seriecpdf/seriec_66_esp.pdf
Corte IDH. Caso de la Comunidad Mayagna (Sumo) Awas Tingni Vs. Nicaragua. Sentencia de 31 de agosto de 2001.
http://www.corteidh.or.cr/seriecpdf/seriec_79_esp.pdf 
 そのほかCultural Survival のサイトにもAwas Tingni に関するレポートがあり。
http://209.200.101.189/home.cfm

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2006/03/12

グアテマラ イベント案内

グアテマラ関係のイベントがいくつか続くようです。
参加手続き他、詳細はそれぞれのサイトにて確認ください

平成18年3月14日(火) 14:00~15:00
開催場所:大阪大学 人間科学研究科本館2階会議室
講演者:グアテマラ共和国 和平庁長官
ノルマ・キシュタン Professor. Norma Quixtan
講演題目:
「和平協定署名後10年を経て――和平構築の進捗状況と今後の課題」
http://www.hus.osaka-u.ac.jp/information/Guatemala.html


日時: 2006 年 3 月 18 日(土)(開場 9:30- ) 10:00-18:30 
場所:東京大学駒場キャンパス 18 号館ホール
( 東京都目黒区駒場 3-8-1 ;京王井の頭線「駒場東大前」下車徒歩 5 分)
「内戦後グアテマラの秘密墓地が語ること-法人類学の挑戦」
http://www.cgs.c.u-tokyo.ac.jp/news.htm

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グアテマラ 鉱山開発関係

  グアテマラの鉱山開発関係ニュース

 近頃、少し他の仕事で忙しく十分に追い切れておりませんが・・・

1)グアテマラにおけるウラニウム採掘の話しがでてきています。
  こちらについてはまた整理して報告したいと思いますが、関心のある方はこちらを参照ください。
  http://www.pathfinderresources.com/Projects/Projects.htm
  また行動センターのサイトにも情報を収集していますhttp://homepage3.nifty.com/CADE/Espanol/mineriaarticulosp.html
  Inforpress 03 de marzo,2006の記事他
  
  直接連絡頂ければ、Inforpressの記事全文のコピーも提供可能です。

2)ソロラでの衝突をきっかけに、形成されていたハイレベル委員会が政府に対して今後の鉱山政策、鉱山法に関して提案をしていたにもかかわらず、それが十分に省みられず、また採掘権も認可され続けているため、対話がとぎれています。

3)開発と権利のための行動センターでは、先住民族の権利、テリトリーへの権利を考えるためのセミナーの実施に協力しています。このセミナーでは、ニカラグアのアワス・ティングニのテリトリーにおいて行われた森林伐採権のコンセッションの問題、そして米州人権裁判所での裁判プロセスなどについて、ニカラグアの専門家が経験を語り、グアテマラと経験の交流をはかるものです。
 行動センターでは、セミナーの設定及び地方の先住民族組織のメンバーなどの参加費を支援しています。

 開発と権利のための行動センター
 青西

 

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2006/02/26

グアテマラ 尊厳の日・秘密墓地発掘・戦後補償

尊厳の日・秘密墓地発掘・戦後補償

2月25日は、グアテマラの内戦犠牲者の尊厳の日です。内戦の犠牲者を悼む活動があちこちで行われたようです。
25日付のプレンサリブレ紙の記事によると内戦の被害者に対する「国家補償プログラム」は遅々として進まず、その間にも多くの高齢の被害者たちが補償を受け取ることもないままに、死期を迎えているといいます。「内戦の弾圧の当事者であった自警団が補償を受け取る一方で、(被害者である)なぜ寡婦や老人たちが忘れ去れてているのだ」という声も伝えられています。
そうした中でもこの25日には クブルコ、ラビナル、サンミゲル・チカ、サラマなどで200人の老人に補償金が渡されることになっているとのことです。
http://www.prensalibre.com/pl/2006/febrero/25/135420.html

 なお2005年12月13日のペリオディコ紙には国家補償プログラムを執行する、国家補償委員会の問題が取り上げられている。300万ケッアルの予算を持ちながら3年間で8万ケッアルしか執行できていないということである。委員会の構成員を広げたために、利害関係の調整がつかなくなったようである。この委員会は政府直轄のような形に改革されるとのことである。

2月16日 Cerigua  内戦の犠牲者28人が埋葬される。
 2月16日、キチェ県ホヤバフで1982年に虐殺された後、2004年の秘密墓地発掘作業で回復された21人の遺体が埋葬された。またチマルテナンゴ県のシェコショル村でも1981年に軍医よって殺害された7人の遺体が埋葬された。この遺体も2005年の秘密墓地発掘作業で回復されたものである。
 こうした作業を続けてきたコナビグア(連れあいを奪われた女性たちの会)のフエリシアーナ・マカリアさんは、「愛する者を尊厳のある形で、聖なる土地に埋葬することができ、彼らの精神が残された者たちに活力と平和をもたらすであろう」と語っている。
 またコナビグアでは、司法当局に対して、被害者発掘のための法的手続きを早めること、免責を撤廃すること、そして社会正義と民主主義を求めている。いまだ被害者の家族もこうした発掘のプロセスで脅迫に直面しており、寡婦や孤児への安全を保証することも求めている。
http://www.cerigua.org/portal/modules.php?op=modload&name=News&file=article&sid=3255&mode=thread&order=0&thold=02月

21日プレンサ・リブレ紙
 キチェ県ホヤバフで、内戦時に虐殺された21人の遺体が埋葬された。コナビグアのフェリシアーナ・マカリアさんによるとこのうちの18人はバケロン村の公共サロンに埋められていたという。
 トマサ・シモン・サバーラさんは次のように語っている「1981年、ここの住民がお祭りに参加しているとき、自警団がやってきて、18人を誘拐したのです。他の住民は森の中へ逃げ込みました。私の夫ともう二人の男は自警団に追いつかれ、銃殺されました。その後18人は手足を縛られたまま、拷問され、その後ナイフや銃で殺害されたのです。そして軍の命令で村の者が犠牲者を埋めたのです」。「なぜ私の夫が殺されたのか、理解できません。でもやっと夫は平和に眠ることができるのです。

 http://www.prensalibre.com/pl/2006/febrero/21/135113.html

 整理
 開発と権利のための行動センター
 青西

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ハリケーン・スタンからその後

ハリケーン・スタンからその後

2月25日 プレンサ・リブレ紙
 フォディグア(FODIGUA:グアテマラ先住民基金)は、チマルテナンゴのイシムチェでスタンの被害者に対して、地域の衣類を6000着提供。ステイン副大統領はこの席でスピーチの最初をカクチケル語で行い、グアテマラの差別の歴史、こうした物資提供に際しても文化的な適切さを配慮してこなかったことをふり返ったという。
http://www.prensalibre.com/pl/2006/febrero/25/135465.html 
 このような形で文化的な配慮がなされるとともに、先住民系ではない副大統領がカクチケル語でスピーチを行ったということは非常に大きな変化であると考えられる。

2月13日 プレンサリブレ紙
 これまでグアテマラ西部からの重要な出稼ぎ先となっていたメキシコ南部もスタンで大きな被害を受けた。特にソコヌスコやタパチューラのバナナやアフリカン・パームの栽培地に被害が出て、6万人が出稼ぎ先を失ったという。
 こうした状況の中で、ここ数ヶ月米国への大規模な労働者の移動が見られるという。
http://www.prensalibre.com/pl/2006/febrero/13/134535.html
 
 スタンは直接的な被害だけではなく、未だに貧困層の多いグアテマラ西部地区をじわじわと苦しめ続けている。

 開発と権利のための行動センター
 青西靖夫

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グアテマラ鉱山開発問題関係資料

グアテマラ鉱山開発問題関係資料
 グアテマラ鉱山関係出版物(スペイン語)
 
スペイン語ですがグアテマラの鉱山開発に関わる報告書などが公表されています。
 La Actividad Minera y los Derechos Humanos en Guatemala 2005
 グアテマラの人権擁護委員会のサイトからダウンロードできます。
 http://www.pdh.org.gt/html/Informes/especiales/mineria_y_DDHH.pdf
 
 GUATEMALA PETROLEO Y MINERIA - en las entranas del poder
 Inforpress Centroamericana の出版物です。
 こちらのサイト
 http://www.inforpressca.com/api_inforpress/director/caratula-contenido.htm
 もしくは開発と権利のための行動センターのこちらのサイトから
 http://homepage3.nifty.com/CADE/Espanol/mineriaindex.html

 開発と権利のための行動センターはWEBサイト「グアテマラへようこそ」に協力しています。
 グアテマラ関係のイベント案内などは「グアテマラへようこそ」のメールマガジンもご利用ください。
http://homepage2.nifty.com/Guatemala/mailMag.htm

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イベント紹介:3月11日(土)ジェノサイド後の社会の再編成

イベントの紹介
 
 3月11日 国立民族学博物館で次のようなイベントがあります。
 
 講演されるフェルナンド・モスコソ氏の紹介文はこちら
今回来日されるフェルナンド・モスコソ氏は、グアテマラで活躍する法人類学のリーダーの一人で、近年は虐殺の記憶をとどめるための博物館を虐殺現場の村落に建設するNGO活動に従事されています。こうした実践者との対話は、ジェノサイドのトラウマ治癒と開発援助のあり方を問う絶好の機会となると考えられます 
 (下記サイトより引用)
http://www.minpaku.ac.jp/research/fr/060311.html

3月11日(土)ジェノサイド後の社会の再編成
 ─ 平和のためのコミュニティー・ミュージアム ─

■日 時 平成18年3月11日(土) 13:30~18:00
■会 場 国立民族学博物館第4セミナー室
    (本館正面より入り、階段を上って2階)
■定 員 先着80名 申し込み不要・参加無料
■主 催 国立民族学博物館

■お問い合せ 国立民族学博物館 関研究室
  〒565-8511 吹田市千里万博公園10-1 TEL:06-6878-8252 
 
 3月18日には東京大学駒場キャンパスにおいて、国際シンポジウム「暴力/ジェノサイドの記憶 - 平和構築過程におけるその意味」が開催されるそうです。そちらにもモスコソ氏が参加されるそうです。http://www.cgs.c.u-tokyo.ac.jp/ 
(2月25日時点スケジュール未掲載)
 

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2006/02/20

関西報告会 2月25日です

 グアテマラ現地報告会について

 東京では1月28日に「グアテマラハリケーン復興支援の会」の主催で報告会が実施されました。
 
 そのときの報告会は次のような感じだったそうです。
「去る1月28日(土)、JICA東京国際センターで『ハリケーン襲来から3ヶ月を経て ─グアテマラからの報告─ 』が開催されました。報告会はグアテマラハリケーン復興支援の会の主催、JICA東京国際センター、開発と権利のための行動センター後援で行われ、およそ20名の参加者がありました。
報告者の栗田さんから、グァテマラで写した写真をプロジェクターで映しながら、グァテマラ西部に広がる生々しい土砂災害の傷跡、山中に無数に見られる亀裂への不安、避難所の様子、支援が届いていない人々の話、観光産業へのダメージ、これからの食糧難への不安、総括的なコーディネート組織の不在などについて、約1時間に渡って詳細な説明がありました。その後、被災地の植林プロジェクトのDVD上映、そして参加者の自己紹介と活発な質疑応答があり、会場は熱気に包まれたまま、報告会は終了しました。」(開発と権利のための行動センター:木村よりの報告)

 開発と権利のための行動センター主催の関西報告会は今週末です。是非ご参加ください。

グァテマラ現地報告会(関西) ハリケーン襲来から3ヶ月を経て ~グアテマラからの報告~

日  時  2006年2月25日(土)  17:00~19:00 報告者  栗田桂子
場  所  タイ国料理店「イサラ」  〒663-8033 兵庫県西宮市上大市1丁目8-16
       TEL : 0798-51-8885  *阪急今津線甲東園駅から徒歩5分


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2006/02/04

グアテマラ報告会 関西

<ハリケーン襲来から3ヶ月を経て ~グアテマラからの報告~>

日  時  2006年2月25日(土) 17:00~19:00
報告者  栗田桂子

開発と権利のための行動センターでは、グアテマラでのハリケーン災害を受け、復興支援のため昨年末に会員である栗田桂子をグアテマラへ派遣しました。
つきましてはその現地報告会を下記日程で開催いたします。
当日は現地の様子を伝える写真を多数用意しておりますので、皆さんに被害の状況や現在のグァテマラの様子をわかりやすくお伝えできると思います。ぜひご来場ください。

チラシはこちらから>>>「0225.pdf」をダウンロード


主  催  開発と権利のための行動センター
      http://homepage3.nifty.com/CADE/
場  所  タイ国料理店「イサラ」
       〒663-8033 兵庫県西宮市上大市1丁目8-16
       TEL : 0798-51-8885
       *阪急今津線甲東園駅から徒歩5分

タイ料理店「イサラ」についてはこちらのサイトに情報があります。地図もあり。
http://www.thai-square.com/restaurant/shoukai/shokai_081.htm

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グアテマラ現地報告会

グアテマラハリケーン復興支援の会」主催で東京にて栗田桂子さんによるグアテマラ現地報告会が開催されました。開発と権利のための行動センターでも後援しました。また今月関西でも報告会を予定しております。

以下 栗田さんよりの報告

皆様

 1月28日のグァテマラ報告会にご協力、ご参加頂いた皆さん、本当にありがとうございました。お礼を兼ねて先日のご報告をさせて頂きます。

 報告会はグアテマラハリケーン復興支援の会の主催で、JICA東京国際センターで行われました。まず、復興支援の会から募金活動の報告とプロジェクトの説明があり、その後、私の報告となりました。
 今回の報告では、グァテマラでたくさん受け取ってきた写真のデータを皆さんにお見せしながら、グァテマラで感じたことを話させて頂きました。グァテマラ西部に広がる生々しい土砂災害の傷跡、山中に無数に見られる亀裂への不安、避難所の様子、支援が届いていない人々の話、観光産業へのダメージ、これからの食糧難への不安、全体を見てコーディネートできる組織の不在など・・・ わずか1時間弱の報告でしたが、グァテマラに何らかの形で関わってきた人たちが多かったため、積極的に質問も出ました。
 そのあと、復興支援の会で作成したサン・マルコス県テフトラ市での小さなハートプロジェクト(被災地に植林するプロジェクト)のDVDを上映し、参加して頂いたひとりひとりに自己紹介と感想を話して頂きました。私の大学時代の友人3人を除き、他全員が何らかの形でグァテマラに関わり、そして現在も国際協力分野で活躍している人も多く、高い関心を持って参加頂いたことがわかりました。私の友人たちも興味を持ってメモなど取りながら聞いてくれました。
 やはり日本国内では情報が圧倒的に少なく、一体現地はどうなっているのか、それを知ることができてよかったとの感想が多く、写真を多用したことも好評でした。私自身も行くまでは情報が少なくてイライラしたこともありましたので、皆さんの気持ちがよくわかり、そしてそのいらだちを少しでも解消し、改めて支援の気持ちを持って頂けたことはうれしいことでした。

 普段、個人的に「みるぱ」で動いていますが、一人でやっていることが多いために、高知ではグァテマラを知らない人がほとんどですし、国際協力に対する意識も低く、自分だけが空回りしているような錯覚に陥ることがあります。でもこうした機会を頂いて、普段から関心を持ち、行動をしている人たちに出会うと、本当にたくさんのパワーをもらって、私自身もやる気を取り戻すことができます。

 今回、本当にたくさんの人たちのものすごい協力によって東京での講演会を行うことができました。ここに改めてお礼を述べさせて頂きます。そしてこれからもグァテマラのために、できることから取り組んでいきましょう。簡単ですが、これを報告に代えさせて頂きます。

 なお、2月25日には下記日程にて神戸での報告会も決定しております。お近くに友人・知人のいらっしゃる方はぜひお伝え頂きますよう、お願い致します。


<ハリケーン襲来から3ヶ月を経て ~グアテマラからの報告~>
日  時  2006年2月25日(土) 17:00~19:00
講  師  栗田桂子
主  催  開発と権利のための行動センター
      http://homepage3.nifty.com/CADE/
場  所  タイ国料理店「イサラ」
       〒663-8033 兵庫県西宮市上大市1丁目8-16
       TEL : 0798-51-8885
       *阪急今津線甲東園駅から徒歩5分

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2006/01/12

グアテマラ復興支援の今後の方針

グアテマラ ハリケーン・スタン 復興支援の方向について

皆様へ

 開発と権利のための行動センターでは、当会理事である栗田さんを12月13日から31日にかけてグアテマラに派遣し、現地在住の石川さんとともに、復興支援の方向性を定めるための現地視察を実施しました。
被害の大きかったサン・マルコス県とソロラ県のサンティアゴ・アティトランを中心に、避難所の住民や地域の住民組織などを通じて復興にむけての動きを把握し、今後の方針を検討しました。
 今後の復興支援の方向性としては、
1)農業生産基盤再建のための支援活動
2)女性グループに対する織物を通じての生計確立支援活動
を考えています。
1)農業生産基盤再建のための支援活動
 この活動では避難所には入っていないものの、昨年の収穫物を失った農民を主たる対象としています。こうした人たちは避難所に入っている人に較べ、援助物資へのアクセスが困難であり、生計再建への支援が必要とされています。
当会では、サンティアゴ・アティトランの農業生産者アソシエーションの中の約100名を対象に、数ヶ月の食糧援助、肥料、農具の提供などを行っていく予定です。
 また長期的にはより適切な土地利用に基づく持続的な農業の確立への支援も必要であり、こうした点も視野に入れつつ活動を展開していきたいと考えます。

2)女性グループに対する織物を通じての生計確立支援活動
 こちらの活動は、避難所にいる女性たちを対象に、女性たちが現金収入源としていた織物の再開のための支援を考えています。しかし避難所では織機をおくスペースがないので、女性たちの織物のグループの作業場所も設置する方向で検討しています。
 織物の売り先を改めて探すのか、従来からの方法で販売するのか、作業スペースをどうするか、などについて追加的な情報収集を行って最終的な方向性を固める予定です。

 当会では助成金の申請も進めていきますが、それにくわえて、皆様からの支援金が必要です。今後の支援金は現地における上記のような活動を支えるために利用させて頂きます。

● 一家族 一ヶ月分の食用のトウモロコシが約1350円
● 農具が一家族当たり1000円
● 織機が腰織機は1セット750円ぐらい、足踏み式織機は木材だけで5250円
 程度必要です。

 また現地支援金とは別に、長期的に持続的な農業に転換するための専門家の派遣なども行いたいと考えております。こちらに関しては「派遣経費」と記載の上、ご寄付をいただければ幸いです。

◆郵便振替口座:00230-5-131472
◆口座名   :開発と権利のための行動センター
(復興支援もしくは「派遣経費」と明記ください)  

開発と権利のための行動センター
代表 青西靖夫
開発と権利のための行動センターのメインサイトはこちら
http://homepage3.nifty.com/CADE/

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グアテマラ報告会のご案内

 開発と権利のための行動センターよりグアテマラに派遣しました栗田桂子さんの報告会が東京で行われます。
 今回の報告会は青年海外協力隊OB,OGが行っている「グアテマラハリケーン復興支援の会」の主催で行われます。(行動センターとしても復興支援の呼びかけは継続しており、報告会も計画中です)

グァテマラ現地報告会
ハリケーン襲来から3ヶ月を経て ~グアテマラからの報告~  

日  時  2006年1月28日(土) 13:00~15:00

講  師  栗田桂子

主  催  グアテマラハリケーン復興支援の会
      http://guatemalajapon.cocolog-nifty.com/
後  援  開発と権利のための行動センター
      http://homepage3.nifty.com/CADE/
      独立行政法人 国際協力機構 東京国際センター(予定)
      http://www.jica.go.jp/branch/tic/jimusho/index.html#03

場  所  独立行政法人 国際協力機構 東京国際センター
       〒151-0066  東京都渋谷区西原2-49-5
       Tel:03-3485-7051 Fax:03-3485-7904
       ・京王新線 幡ヶ谷駅下車(南口出口)徒歩8分
       ・地下鉄千代田線 代々木上原下車(北口出口)徒歩12分
       (アクセス詳細については上記のHPを参照してください。)

問い合わせ先
グアテマラハリケーン復興支援の会
E-mail : guatemalajapon@yahoo.co.jp(報告会担当:栗田桂子)

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2005/12/19

揺れる自然保護区

揺れる自然保護区

 グアテマラのペテン県にあるラグーナ・デル・ティグレ保護区で、地域住民が「侵入者」扱い、「犯罪者」扱いをするなと抗議の声を上げている。
 
 この地域はラムサール条約にも指定されている湿地帯であるが、火入れや耕作地、放牧地の拡大で生態系の変化が進みつつある。さらにはこの地域はメキシコとの麻薬交易ルートとなっているようであり、武装グループがいて危険な地域もあるとのことである。
(プレンサ・リブレ紙2003/05/04)

 こうした状況に対して、環境保護団体などから政府は保護区を守るために真剣に取り組むべきだという圧力がある。こうした中で政府は「侵入者」を排除するために再定住を進めたり麻薬取り締まり対策で軍を配置するといった方策をとることを検討している。(プレンサ・リブレ紙2005/10/20)
 こうした中でこの地域に居住する37のコミュニティの代表は全国的な農民組織を通じては11月30日に次のような声明を発表している。
1)30年以上も前からこの土地に住んでいるのであり、「侵入者」などではない。外国籍でもなく、自国にいるものを「侵入者」などと呼ぶべきではない。
2)37のコミュニティのメンバーは、抑圧、排除、周縁化、人種差別につながる、私たちに対する政策を全面的に拒否するものである。
3)この保護区を救うなどと言うのはまやかしである。何年も前から政府は秘密裏に文化遺産や自然の種を秘密裏に略奪し、権利を譲渡している。また私たちのテリトリーで相談もなく、多国籍の石油企業に広大な開発権譲渡を行っている。この企業は現在でも「保護区」といわれる地域内で私たちの母なる大地と家族を傷つけつつあるではないか。
4)内務省と国防省はこの「(保護区の)救出」といわれるものへの支援を約束し、それを実施しつつある。現在、軍のプレゼンスは高まり、装甲車や戦闘爆撃機も現れる。しかしこれはこの地域に住む民間人に対する暴力的で、痛ましく、かつ憂慮すべき事態である。私たちの尊厳と権利と主権を侵し、また和平協定にも反するものである。
5)11月13日夜9時半にはセクレイ村で軍がロルマン・フランシスコ・ゴンサーレス・クルスの家を急襲し、誘拐しようとした。その中でロルマンと軍人1名が死亡する事件が起きている。

 コミュニティは
政府に対して排除の中止、抑圧と誘拐、殺害をやめるように求めるとともに、次のように要求している。「私たちに対する敬意の欠如と正当な理由もな暴力の行使を強く抗議する。私たちのための開発政策の実現のために私たちは一度たりとも呼ばれたことがない」。

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 グアテマラ社会の大きな問題の一つは、地域住民の存在が非常に軽く扱われるところにある。保護区であろうと、現実的に人々は生活している。その人と対話することもなく、首都で政策が決められ、地域住民のところに突然ふってくるのである。そのプロセスは非常に暴力的なものである。
 そして、地域の住民たちが組織して、農民組織を通じて抗議の声を上げて、はじめて地域の人々は「存在しはじめる」のである。

 この地域の推移も今後見守っていきたい。

 開発と権利のための行動センター
 青西靖夫

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2005/12/12

サンティアゴ・アティトランその後

 サンティアゴ・アティトランその後(12/9)

 現地在住の石川智子さんがサンティアゴ・アティトラン出身であり、現地農民組織リーダーであるペドロ・エスキーナさんと話しをした内容を整理して報告します。

1) ハリケーン後、確かに多くの人や組織がアティトランにやってきたが、「ここには支援が付いている」という印象を持ってそのまま引き取ったケースも多く、具体的な支援に結びついているケースは少ない。

2) 保健・衛生のテーマではテーマでは、OXFAMやHIVOSの援助もあるが、水やトイレ、ゴミなど衛生面に偏り、治療面での支援は不足している。キューバ人の医師団が来たが、医薬品がなく、緊急援助で受けた医薬品は、下痢や痛みの薬などが多く、治療薬がなかった。
 医者にかかり治療を受けることができれば解決できる健康の問題は多くあるだろうが、しかし治療のための資金は全くない。神経科医や、精神的ケアの必要性もあるだろう。
 現在OXFAMの資金で5人の保健プロモーターを雇っており、彼らから被災者の様々な情報を受けられるが、この援助は来年3月まで。あくまで緊急支援であり、その後のフォローは見込まれておらず、交渉していかなければならない。

3)避難所
FONAPAZ建設による仮設住宅が11月19日に竣工したが、240家族分のみ。トータルで600家族ほどの必要があり、現在第2フェーズで200軒を建設中。
ベルシェ大統領が口頭で約束をしても、実際の動きは鈍い。大統領は来年5月にフォーマルな住居を被災者に渡すと言ったが、住宅建設を担当している平和基金(FONAPAZ)は来年4月までに仮設住宅建設を終了し5月からフォーマルな住居の建設を始める、と言うなど、はっきりしていないまま遅れていきそうである。

また、仮設住居に入った240家族には支援が向けられているが、知人の家に身を寄せている家族などに支援が届いていないことが問題である。

3)生産活動
生産活動が最大のテーマである。2006年10月5日までの1年間で、少なくともノーマルな状態に戻さなければならない。援助を待つだけにならないよう、援助が明日から来なくなっても、それぞれが生活を立てることができるようになること。そのための必要最低限の条件整備が緊急の課題である。
しかし、失われた作物や生産手段のセンサスもなく、被災者が、とりあえず経済活動を再開するための最低限の具体的必要性も把握されていない。例えば、薪割りを仕事にしてきた人であれば、斧と多少の縄さえあればすぐにも仕事を始め収入を得られる。「皆に農具が必要」でなく、一人一人の必要性をまとめることが必要だが、現時点では調査すらできていない。
トウモロコシや野菜、果樹、アボガド、コーヒーなど、植えていくための支援が必要なのは明らかだが、同様に、何がどれだけ必要というデータが不足している。来年の植え付けの時期に適切な支援体制が作れていなければ、さらなる飢えと貧困に見舞われることだろう。

4)Santiagoの状況はあまりに深刻で複雑。他の被災地と比べ、被害の大きさ/密度が違う。一つの小さな市にあって、何百家族もが全てを失い、避難所、緊急の食料、医療、水、などのテーマだけでも充足するに至らず振り回されている。生活建て直しの計画に移れていない。

 以上 現地からの報告を整理したもの。

 開発と権利のための行動センターでは13日より現地に当会会員を派遣し、サンティアゴ・アティトランとサンマルコス県を中心に復興支援のための調査を行います。
 この調査結果をもとに、2006年度の復興支援を実施していきますの、今後ともご支援をお願いします。

 開発と権利のための行動センター
 代表 青西靖夫


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2005/11/26

スタン被災・復興特集記事

 スタン被災・復興特集記事

 BBC放送のスペイン語版インターネットサイトに「グアテマラ:災害から飢餓へ」とショッキングなタイトルの特集が組まれています。ビデオ、写真などもあります。

 グアテマラの農村部の食糧不足の危険があります。次の収穫までの生活を支えていく支援が必要とされます。

http://news.bbc.co.uk/hi/spanish/specials/2005/guatemala/#

 グアテマラの農村部の食糧不足の危険があります。次の収穫までの生活を支えていく支援が必要とされます。開発と権利のための行動センターでも復興支援にも取り組んでいきますので、是非ご協力ください。
 
http://homepage3.nifty.com/CADE/campaign/stan/stan.html

 開発と権利のための行動センター
 青西靖夫

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2005/11/18

グアテマラ被災状況のまとめなど

グアテマラ被災状況のまとめなど

 このところ、あまりインターネット上の情報チェックなどをしていなかったのですが、11月16日にCONRED(国家災害軽減委員会)のサイトにあれこれ情報が掲載されたようなので、それを元に整理します。

1)被災コミュニティ立地と数
 残念ながら被災コミュニティ数は10月25日の情報と較べてもまだ増加し1158だったものが1253となっています。サンマルコスが371、エスクイントラが305。(10月25日時点でそれぞれ359と258)
 もともと、橋一本、道一つで、交通が途絶してしまう可能性があるコミュニティが多々ある国では、災害の状況を的確に押さえることの難しさを証明しているかと思います。
 ちなみに下のサイトにある地図には「番号のふられていないコミュニティ、立地を確認できていないコミュニティ」という区分に754という数字が記載されています。被災しても、「どこにそのようなコミュニティがあるのかわからない」という実態も存在しています。
 本当に山がちの土地にコミュニティが点在しているグアテマラという国で、被災状況を把握することの難しさを思い知らされます。
http://www.conred.org/sig/mapas/CoMuniDam141105.jpg

2)NGOの活動状況
  欧米系大手NGOがどの地域で活動しているか、自治体レベルで把握できる地図が掲載されています。
それぞれがどうコーディネーションしているのかはわかりません。(分野で分けて、活動地域も違ったら、それは適切な調整か???)
 ちなみに行動センターは記載されておりません。あしからず。現在までは太平洋岸低地とサンティアゴ・アティトランで食糧援助等を行いました。
http://www.conred.org/sig/mapas/ONGS15nov.jpg
 
3)そのほか避難所への勧告事項などがアップされています。関心のある方は下のサイトへ
 http://www.conred.org/eventos/tormenta_stan_octubre2005/index.php#maps

4)CEPALによる被災実態評価 Estimación Preliminar de su Impacto Socio-Económico y Ambiental
  パワーポイントデータです。読みたいけどソフトのないという方はビュワーならインターネットで入手できるはずです。
 http://www.pnudguatemala.org/stan/Documentos/Informe-CEPAL.ppt

4)行動センターから考えることなど

 今年の6月にもアルタベラバス県で22人が土砂崩れで生き埋めになるという災害が発生していました。このときにも2000年から危険な地帯であるという勧告は出されていたと言います。サンティアゴ・アティトランでも土砂崩れの起きる前に危険であることは言われていました。
 確かに、グアテマラだけではなく中米各国を見回しても、山腹の土砂崩れなどに非常に脆弱な地域に数多くの人が生活しています。そこに住む人たちが全く危険を感じていないかと言えば、そんなことはないでしょう。しかし何ができるのか。まず他に住むところはない、避難を勧められても、(無理なく)避難する場所があるかと言えば、それは疑わしい、避難所にいる間の経費は誰が負担するのか?サンティアゴ・アティトランでは、夜に危険だと言われても、雨の降り続く暗闇の中で、懐中電灯もなくどうやって避難するのか、という、「そんなことが問題なの?」といいたくなるような、しかし明らかに避難を妨げる要因も指摘されていました。

 それこそ、望ましい事態ではないにしても、一度被害が起きてしまえば避難所にも援助は届くものの、被災前に避難所に住民を収容する予算などどこも有してはいないでしょう。
 危険と見なしても、強制的な移動を行う権限がないという話しがCONREDの限界としてあげられていましたが、権限だけでは人は移動できません。
 
 危険だということを把握するだけではなく、地域社会が合意して、なおかつ現実的に動かしうる避難のメカニズムというのを構築する必要があるのだろうと思います。
 
 開発と権利のための行動センター
 青西靖夫
 
 
 


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2005/11/17

今後の支援について

 皆様へ

 開発と権利のための行動センターでは、現地からの報告にもありますサンティアゴ・アティトランをはじめとして、スタン台風で被災したグアテマラのコミュニティに対して、現地カウンタパートであるCONICを通じて、緊急の食糧援助などを行ってきました。

 現在、現地の情報などを集めつつ、次の復興支援の方向を検討しております。12月には日本からも当会のメンバーを派遣し、被害の大きかったサンティアゴ・アティトランとサンマルコス県での復興計画の方向を固める予定です。
 下の報告にもありますように、サンティアゴ・アティトランでもまだまだ復興のための支援が必要とされております。
 http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2005/11/post_0a15.html

 特にこれから生計の基盤を再度確立するために生産資材などの支援が必要になると考えております。
 
 開発と権利のための行動センターでは、被災直後には緊急の食糧援助などを行いましたが、現在も復興支援のための支援金を呼びかけておりますのでよろしくお願いします。

◆郵便振替口座:00230-5-131472
◆口座名   :開発と権利のための行動センター
(第一期として12月末までの入金は、会費等と使途の明記されているものを除き、すべて現地への支援経費とさせて頂きます)

開発と権利のための行動センター
代表 青西靖夫

 
 

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サンティアゴ・アティトランの状況(11月12,13日)

 現地石川さんが、11月12日、13日とサンティアゴ・アティトランの視察に行った報告です。

 (援助の調整などを行っていた)緊急委員会は先月末に解散。その後は自治体がこの役割を負っている。各地区(Canton)から2名ずつの代表を決め、自治体との調整を行うなどしているが、支援の実施主体ということではない。全体としてうまく行っていると言える。政党の利益等も入り込む余地を作らせず、調整もスムーズにいっている。

 <避難所生活> 
 避難所から出ている人もあり。家から泥を出し(これが結構大変で1ヶ月から2ヶ月もかかるとか)、改修し、戻れる人は戻っていく。避難所生活はつらいし、今後のことを考えると、同じ場所に戻るのは危険かも知れないが、家に戻りたい、とのこと。

 現在も避難所生活を続けるのは、本当に帰るところのない490家族。その一人がマリアさん(40代?)。CONIC(先住民族農民全国調整委員会)に参加する女性グループのメンバー。「ここの生活は辛いけれど、私は家も持ち物も全て失って行く先がありません。私は下の子が乳飲み子の時に夫を失い、織物をして子どもたちを育てました。最近では娘2人も一緒に織り、やっと3人で暮らしを立てていたのに、織物の道具も糸も失い、買うお金などありません。この先どうしたらいいのか…。」泣きながら話すマリアさんに寄り添う末娘のアナさんが続ける。
「私たち3人は家で寝ていました。でも午前3時頃、ふと目が覚めると、家の中にすでに土砂が入り込んでいたのです。あわててみんなで近くの兄の家に避難しました。何も持って出る余裕はなかったし、こんなことになるとは思ってもいませんでした。翌朝見てみると私たちの家は影も形もなくなっていました。母は毎日のように泣いているんです。ここでは食事作りや掃除、洗濯の他には何もすることがなくて、座って考え込んでばかりいるからいけないんだと思うんだけれど、本当に何もできることがないんです。」

<仮設住宅>
FONAPAZ(国家平和基金)が建設している仮設住宅は、非常に質素な小屋。細い木材を骨格に、壁と床は厚手ビニールシート(USAIDのロゴがべたべた)、トタンの屋根、各棟2部屋の250棟。5人以下の家族なら1部屋、10人家族なら1棟を使う。強風が吹いたら飛ぶか、雨が入り込まないか、土の上にビニールシートが張ってあるだけの床にスポンジなどを敷いて寝ることになる。悲しい家・・・。
11月20日に大統領が来て竣工式を予定。

<再定住の住居>
 パナバフとツァンチャフ
 カトリック教会が8.4ヘクタールを提供する予定。今の仮設住宅地の隣に位置する場所と思われる。各家族が土地の所有者になる予定。政府は、仮設住宅竣工の翌日から、再定住用のフォーマルな住居442軒の建設を始める予定だが、それまでに教会との土地の契約他が終了できるかどうかは定かではない。11月20日に大統領が来たところで、確定される。住居は、当初政府側は「2部屋+中にトイレ」を考えていたが、自治体からは土地は寄付され土地代金を節約したのだからその分を住居に投資し、これを「4部屋+外にトイレ」にするよう執拗に要求、この要求を通させた。ブロックとトタン板の住居になる。しかし、あと数十軒の住居が不足。この住居建設で、被災者自身が仕事をし、賃金を受けられるように、これから交渉する。女性たちが食事作りなどを請け負うことも考えられる。1年かからずに完成させたい。

 パヌル及び他の3地区
 こちらでも家を失った人たちがある。パナバフとツァンチャフとは反対側に位置するので、べっこに再定住用の土地を確保し、住居建設をする必要がある。こちらに関しては、政府もまだ約束していない。現在購入できる土地を探しているところ。

<その他の援助>
 文化・スポーツ省大臣が10日ほど前に来た時に、織りの道具を要請し、昨日(11月11日)に75人分の腰に巻いて使う織機とウイピル2枚分の糸が供与された。ウィピル1枚は自分用、もう1枚は文化省が高値で売る先を見つけ(?)、その代金で各自が2枚分の糸を購入、その後につなげていく、という計画らしい。女性たちの数は多く、今後もこの援助を続けるよう、文化省他と交渉を続ける。
帯を織るための小さな機を失った女性たちも多いが、これはまだ援助を得ていない。男性たちには、ペダルの織り機を使っていた人もあり、CONICを通してやってきた外国人から、木材を援助してもらったので、これで機を作る予定もある。
 また畑仕事に戻れるよう、農具(マチェテ、鍬、他)も少しずつ提供しているが、まだまだ足りない。回復できない状態になっている畑もあるが、農具さえあれば取り戻せる畑も多い。とにかく、被災者が何もしない状態から脱し、仕事を始められるようにする必要がある。

<プロモーター/普及員、指導員>
 CONICがオックスファムの援助で、5人の保健プロモーターを被災者の中から雇用している。皆若く、一人は家を失っている。大半はツァンチャフに住み、家は失っていなくとも、畑を失うなどの被害を受けている。
 プロモーターのテーマは保健だけに限定されない。現在1人は救援物資センターの補助(食料などの援助が減ってきている)、4人は避難所を訪問し、被災者にインタビューして必要性を聞き出し、これをまとめる、また避難所や仮設住宅の衛生条件などを改善するためのアイディアを出すなどしている。被災者は話したがっているので、聞くことも必要、さらに元気づけることが重要だと語る。自分たちも被災者で、みんなと分かり合え、声を代弁できる。現在台所用品などの供与を準備中。
CONICからは現在、特に農具の必要性についてまとめるよう指示を受けている。オックスファムはアティトラン周辺のサンタ・カタリーナ・イシュタウアカンでも支援を展開。台所用品の供与などを昨日始めたところ。被災者57家族というデータに基づいて物資を持っていったら、実際には290家族だった、というように、まだまだデータが定まらない。ナウアラでは、どこからも支援を受けていない村が2カ所残っていることに気づいたところで、これから支援を始める。
 教員や校長たちの子どもたちとの活動も続けている。避難所で子どもたちにアテンドしている。(しかし、私はこれを見たことがないので様子がわからない。)
よそで聞いた話では、GTZやSOSEP(大統領夫人プロジェクト)などが教員に研修を行い、子どもたちにトラウマが残らないようなケアを実施していくらしい。

 サンティアゴ・アティトランでこれまでに受けている支援としてはオックスファム(英国)+CONICが大きい。オックスファムはCONICへの支援をずっと以前からしており、CONICをカウンターパートとしてソロラ県での援助を展開中。特に水(貯水タンク、配給システム改修など)、衛生に関する支援と、物資(食料他)。Oxfamは災害の直後から現地に入り、支援を始めている。他に大きく展開している支援はないが、トイレ、医療、食料などでの援助を受けている。

 サンティアゴの南部に位置する村への道路改修工事の必要。政府機関からトラクター他の機械4台を借りているが、その燃料代だけでも大変な出費で、カバーしきれないが、これも緊急に必要。

 というように、これからの必要性としては:
*他の3つの地区(Canton)の被災者のための再定住地と住居建設。
*各家族への台所用品などの提供。また、ベッド、イス、テーブルなど最低限の家財道具の提供(板とブロックで簡単に組むだけでも)。
*インフラ改修。
*みんなが仕事に就けるようにすること。民芸品や織りの道具や材料の提供。農具提供。その後の生産手段。とりあえずの賃仕事も。そうしながら長期の生産活動の準備。

 が自治体からは提起された。

 以上

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グアテマラの状況

 BBCのスペイン語サイトに、グアテマラのスタン台風の被災状況の大きさと、食糧不足の危険性にかんして世界食糧計画へのインタビュー記事が掲載されています。

 長くなりますので、BBCのサイトの方で全文は確認ください。
 
Guatemala: una tragedia humana

Mariusa Reyes
Enviada especial a Guatemala

Mas de un mes despues del paso del huracan Stan por Centroamerica, Guatemala esta al borde de una crisis alimentaria de enormes proporciones que podria afectar a mas de 250 mil personas, en su
mayoria ninos.

http://news.bbc.co.uk/hi/spanish/latin_america/newsid_4437000/4437680.stmGuatemala: una tragedia humana

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2005/11/09

グアテマラ 緊急支援 サンティアゴ・アティトラン続報

サンティアゴ・アティトラン情報 続報
グアテマラ 石川智子さんより

CONIC(先住民族農民全国調整委員会) Pedro Esquina との話から。(2005.11.03)

サンティアゴ・アティトラン

被災者: 
 災害当初から一時的に避難所として利用を認めていた教会などが、10月29日を期限として被災者の受け入れを中止。被災者はその後学校などに移転したが、鍋・皿・コップなど台所用品や、マチェテ、薪を作るための斧など、あらゆる道具を持っておらず、厳しい状況にある。サンチャフでは、泥を取り除き改修すれば住める住居もあり、少しずつ自分の家に戻り始めている家族もあり、避難所生活をする家族数は約半分の490家族となっている。しかし、住居改修のための資材援助は全くない。
 政府が建設中の仮設住宅は、当初予定より1ヶ月遅れて11月20日頃に竣工の予定。300家族から400家族の入居を見込んでおり、大きな建物の中を家族毎の部屋に仕切る。しかし土砂崩れで埋まった土地のすぐ隣に位置し、あまりに強い恐怖から、その地域に戻りたくないと感じている人たちも多い。
 
緊急委員会:
 10月6日(土砂崩れの翌日)にカトリック及びプロテスタントの教会や教員組織他の代表によって委員会を立ち上げたが、10月末をもって委員会構成メンバーを変えた。市長が引き続き長を務め、各村2名の代表を選出し、計13名から成り、この中で救援物資センター、保健、避難所など担当チームを作っている。
 サンティアゴにはCONICのプロモーター5人があり、彼らもこの緊急委員会メンバーとなっており、CONICとしてこの委員会を支援していく体制を整えている。

復興支援: 
- 欧米系のNGOによる復興のための支援なども始まるようであり、サンティアゴ・アティトランでは水や保健衛生分野でのプロジェクトが始まる見込み。
- 被災者の再定住用地確保と住居建設は、国の責任である。しかし国との交渉にはいつも長い時間がかかり、その間苦しむのは被災者。
- CONICからは引き続き、食料、医薬品、台所用品及び農具などの支援を行う。
- 湖岸の土地でトマトなどを生産していた農民たちは収穫を失った。次の植え付けをするために、種や肥料などの支援を要請している。

 以上

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2005/11/03

不足するトウモロコシ 

グアテマラでは11月にはいり冷え込む季節になってきたようです。特にここ数日は強い寒気団は入り込み、サンマルコス県やケツアルテナンゴ県では零度以下まで冷え込むところもでてくるようです。
 避難所暮らしをしている人たちにはつらい時期だと思います。風邪などがはやらないように適切な対処が必要とされているのでしょう。

 また11月3日付のプレンサリブレ紙は、FAOによってスタンの影響に関する調査が行われたことを伝えています。この調査は脆弱な状態に置かれている農村家族を対象に行われたとのことですが、FAOによるとメキシコに接する地域では2ヶ月分、西部で3ヶ月分の穀物があるにすぎず。太平洋岸の低地ではほとんどトウモロコシもフリホーレスもないだろうとのことです。
http://www.prensalibre.com/pl/2005/noviembre/03/127003.html
 低地では種子さえあれば、まだこれからも播種が出来るかもしれません。しかし高地では来年の今頃まで収穫はありません。種子がちゃんと確保できるのか、そして次の収穫まで仕事と食べ物をちゃんと確保できるのか、非常に大きな課題だと思います。
。このスタンの被害は、グアテマラの高地の生活に大きな変化を引き起こすのではないか、非常に大きな文化的断絶を生み出すのではないかという気がします。来年のトウモロコシはちゃんと、昔からの種子で播かれるだろうか・・・ 1月にはCAFTA自由貿易協定が発効する。

 青西

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2005/11/02

グアテマラ サンマルコスの被災状況と復興への動き

 今回のハリケーン・スタンによる被害がソロラ県と並んで大きかったサンマルコス県の情報について

1)ハリケーンの襲来した時の様子を伝えている手記が「グアテマラへようこそ」のサイトに掲載されています。
  http://homepage2.nifty.com/Guatemala/NewsGUATEMALA.htm

2)現地から石川智子さんの報告(11月1日)
  
  ソロラ県と並び今回のハリケーン・スタンの被害が大きかったサンマルコス県を、現地在住の石川さんが10月23日から10月30日にかけて訪問しました。現地で諸団体を訪問しての聞き取り内容です。
 開発と権利のための行動センターでは、鉱山問題に関するキャンペーンでサン・マルコスの諸団体との関係が出来てきたこともあり、来年からスタートする予定の復興支援でもサン・マルコス県も対象とする方向で検討を進めています。
 また反差別国際運動や「ミルパ」もサンマルコスの人々と活動を行ってきました。


<サン・マルコスでの話し>
 サン・マルコスではまず、社会司僕委員会やMTC(農村労働者運動)などカトリック教会系の組織を通じて、今回の被災状況や支援状況についての情報を収集しました。

 サン・マルコス司教館として司教区全域で被災者への支援に当たるよう、緊急支援にむけての会計を一つにまとめて、そこから各地への支援経費などを出している。司教館を構成する16の組織には、社会司僕委員会、女性司僕委員会、カリタス、MTCなどがあり、各組織が援助のテーマや対象地域を定めている。

 他にサン・マルコス県内で活動する組織では、土地問題をテーマとして草の根のメンバーを持つMadre Tierra、先住民族テーマを中心とするAjchimolやFundacion Mam、様々な労働者組合他あり、相互調整ができている組織とできない組織がある。
 
 CONRED(Coordinadora Nacional para la Reduccion de Desastres de Origen Natural o Provocado 災害軽減調整委員会)法により、地域の政府機関及び自治体や地域組織などの参加による緊急対策調整会(COE-Coordinacion Operativa de Emergencia)を県・市・コミュニティのレベルで設置することが定められている。実際には今回の災害に対応する中で体制を作り始めており、十分な調整能力を有していない。
 どこの地域でも、援助が政治的に利用されている様々なケースが見られている。救援物資を受け取った市長が、自分を支援する周辺住民にこれを配ってしまい、被災者には届かない、という話はどこでも聞かれる。サン・マルコス県で住民の反対を押し切って鉱山開発を進めるモンタナ社は、インフラ改修や救援物資配布に乗りだして企業イメージの塗り替えに務め、政府はこれを賞賛する。
 一方で、援助をこれ以上待つこともできない最も困難な状況にある被災者は、既に低地やメキシコの農園に出稼ぎに出始めている。これまででも法定最低賃金の半分しか払わない農園が多く、さらに安い賃金で利用されることが心配される。

 MTCの方針としては、政府が被災者への援助を行う責任を遂行するようプレッシャーをかけると同時に、関係機関・自治体・外部援助組織による援助の展開に地域組織が参加していくよう、地域組織強化を重視しながらその調整を支援し、また社会監査システムを強化していくことを目指している。またMTCとしては県レベルのCOEに参加している。
 MTCの緊急援助計画(10-12月)では、各地域の詳細な被災状況の把握、住居建設資材援助、組織強化を中心としている。住居を失い、同じ場所に戻ることが危険である被災者に、市他が土地を提供するよう交渉すると同時に、最低限の建設資材を早急に提供する。まだまだ必要性の高い食糧及び医療援助に関しては、国家機関や司教館から取り付ける。こうした地域組織の活動を支援するために低地と高地に1名ずつファシリテーターを確保する予定。
また復興資材として、今回の洪水で流されてきた巨大な岩石を崩して砕石を作ったり、ブロックを作る機材を提供し、被災者が仕事と収入を得られるようにすることも考えている。支援の対象は、MTCの活動地域10市(低地6市、高地4市)の被災者全員とし、参加メンバーであるかどうかは問わず、地域住民同士の連帯を強化する。MTCとして活動してきていない地域でも、教会や地域組織を通じて支援するケースもある。
 復興の段階では、ハリケーン前の状態に戻すのでなく、地域開発に向けて前進させる、尊厳のある生活を達成するために、地域住民組織強化は必須。

 社会司僕委員会の計画では、12月までの緊急フェーズにおいて、食糧援助(1万家族)、医療援助(5千人)、水道改修工事(30件)を予定。その後の復興段階では、以下のテーマを中心とする。

1. 環境: 以前の状況とハリケーンの影響を受けた現状の分析から、将来への危険性を把握。
2. 農民の経済的再活性: 補助金、クレジット。
3. 被災者の再定住地確保: 休閑地を接収して提供すべき。(憲法40条)
4. 住居: 尊厳ある住居を政府に要求する。(1軒あたりQ25,000の建設費用?)
5. 市民参加: 村・市レベルの開発審議会他を通して地域開発に参加。

 被災状況のとりまとめはまだ終わっていない。県のCONREDの事務所では、41ページに及ぶ、それぞれのコミュニティの被災状況までを集約したデータを作成しているが、だいぶ漏れがある。どの機関・組織もまだ情報収集を行っている段階で、その情報が共有されていない。
 適切な支援や復興を行うためには、地域ごと、家族ごとの詳細な被害のデータが必要となるが、市や政府機関はそこまで行わずに大まかな数字だけで予算書を作成しており、MTCでは各地のプロモーターを動員して情報を集めている。


避難所の状況 
 被災者の多くは、数日避難しただけで、自分の家に戻るか、親類他の所へ身を寄せており、共同の大きな避難所は少なくなっている。避難所や親戚の家にいる窮屈さに耐えられず、家が部分的に壊されていても、また危険な条件の場所にあっても、戻っている人たちが多い。再定住するための安全な土地の確保と住居建設が必要。

農産物:
 10-11月にトウモロコシの収穫を控え、各家族の食料の貯蓄も底をついていた時期で、この収穫を失ったことで、半年から1年分の食料を失ったと言える。コーヒーも熟していた実が落ちるなどの被害があり、コーヒー農園労働者も仕事につくことが困難になる。低地では大規模な浸水で、作物の他に多くの家畜も失われた。
 また、耕作地の土が流されて石に埋め尽くされた所も多く、畑として回復させるのは難しい。

インフラ:
 県の中心から各市の中心までの道路や橋は国や自治体が改修工事を行うとしても、その先の村への、あるいは村内のインフラ改修には手を付けないだろう。アクセス道路や橋がこわれて車が入れない状態の村は多い。生産しても買い付け業者が来ないし、売りにも出せない。市の中心まで1時間以上も歩いて出荷するのは、現実的に無理。インフラが整備できなければ、村の外へ出稼ぎに行くしかなくなる。

物価:
 交通費、食料品他、何でも上がっている。県の中心から離れたアクセスの悪い地域には商品が入ってこず、値が上がっている。

恐怖:
 少しの雨や物音にも怯えたり、災害のあった数日のことを思い出すだけで恐怖を感じる、家族や近所の人たちの遺体を自分の手で掘り出した感触がまだ手に残っている、など、精神的なダメージも大きい。特に子どもたちに残される影響が心配される。

その他
<反差別国際運動IMADRが支援してきたTacanaのTuicocheとEsperanza>

 これらのコミュニティは高地の中でも高い位置にあり、大きな被害は受けていないだろう。作物への影響は当然あったろう。Tacanaの被災者数はサンマルコス県内でも最も高い数字を示しているが、被害が大きかったのは比較的低い地域で、上からの川と土砂に流されたり埋められてしまった。両側からの土砂にはさまれ、その住民も含め村の大部分が埋められてしまったところもある。

<「みるぱ」が支援する民芸品生産者>

 民芸品の縫製を担当するMarco Vinicio氏の住む村San Pedro市San Andres Chapil村でも、上の方では土砂崩れがあり、3日間ほどは村の住民ほぼ全員が避難した。4人が亡くなり、15軒の家が損害を受けている。村の役員会があり、被災者やさまざまな被害のデータを集めてある。被災者は親類などの家に身を寄せているが、データに基づいて援助物資を配布できる。すでに水道修理の援助をオランダから得たが、これも村の役員会が管理した。この村の村長が非常に積極的に地域活動を行ってきており、道の補修に住民が協力しあうなど、村内はうまくいっている。San Pedro市長は与党で、同じ政党内で援助を分け合っている。
 その隣の地区では、水量の減っていた川に大量の水が流れ込み、たくさんの家を流し去り、20名の死者を出している。この川は以前は大きかったが、周辺住民が乾期の耕作に使うなどしたため水量が減り、その両側に少しずつ家が建てられてきた所。
 San Pedro市内では、特に低い地域の川の周辺で多くの被害を受けている。住民が水を好きなように使い、川の流れを変えてきたり、森林を伐採してきた、またドイツ人は第2次大戦までこの周辺で鉱山を掘り、そのまま放置した、など、自然に逆らってきたからこんな被害が出た、以前のように自然を尊重する考え方を取り戻す必要がある、とMarco Vinicio氏。

 布の織りを担当する10人の女性たちが住むComitancillo市Taltimichi村では、作物が失われるなどの被害はあったが、人的被害や住居への被害はほとんどなかった模様。Marco Vinicio氏と女性たちの間の連絡は取れている。
 
-布の織りは、以前はいざり機しか使わなかったが、コスト軽減のためにペダルの機織り機を導入、現在は全ての布をこれで織り、帯だけをいざり機で織っている。他にかぎ針編みの商品もあり。
-縫製を担当するのがMarco Vinicio氏の他に3~4名、織りのための糸を整える女性たちが5名(San Pedro市San Isidro Chamac村)、織りのみを担当する女性たちが10名(Comitancillo市Taltimichi村)という構成。
-Comitancilloの女性たちも以前はほぼみんなが農園へ季節労働に出ていたが、この民芸品生産が最もうまく行っていた数年間は、農園へ行かなくなった女性たちもあった。今年はすでに何人かの女性たちが低地の農園へ出稼ぎに行っている。
-2000年から商品の売値を上げていない。特に米国ではインドから安く良質な民芸品が大量に入り込むようになり、競争が厳しい。糸の値や労働力などのコストは上がっているが、値を上げられないので、量産するなどしてコストを抑えることに務めている。
-民芸品の生産・販売による利益を、できるだけ正当に配分し、だれもが労働に見合う支払を受けるようにしている。例えば1ヤードの布の織り賃は、普通の市場でQ1.75のところ、このグループではQ7.50払っている。

以上

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2005/10/31

緊急支援 経過報告

グアテマラ緊急支援にご協力ください

行動センターからの緊急支援の途中報告

開発と権利のための行動センターでは、被災直後より緊急支援のための活動を開始し、当会の予備費等を切り崩して、6000ドルを現地の住民組織を通じて緊急支援に投入しました。

まず2000ドルを10月10日にサンティアゴ・アティトランの緊急食糧購入費として投入。
翌週17日に追加の4000ドルを現地の農民組織を通じて、太平洋岸の低地及びソロラ県のコミュニティを対象とした食糧等購入費として提供しています。

また現地在住の石川さんを通じて、サンティアゴ・アティトラン、サンマルコス県の調査、また今後太平洋岸低地と、各地の被災状況と支援ニーズの確認を行っています。

12月には復興支援の方針の確定に日本からの派遣も行います。 

現在までに集まりました寄付金額はまだ行動センターで先行して投入した金額には至っておりませんが、復興支援も行っていく予定であり、更なるご寄付をお願いします。

10月30日現在
 現地むけ支出額  6000ドル

  収入(見込額含む)
当会予備費     3000ドル
 寄付金見込額  3000ドル

3000ドルを超えた寄付金は、追加的な緊急支援及び復興経費に充当していきます。
(予備費の補填には使いません)   

緊急救援そして復興とまだまだ資金が必要とされています。是非緊急支援にご協力ください。

◆郵便振替口座:00230-5-131472
◆口座名   :開発と権利のための行動センター
(第一期として12月末までの入金は、会費等と使途の明記されているものを除き、すべて現地への支援経費とさせて頂きます)

開発と権利のための行動センター
代表 青西靖夫

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2005/10/30

被災状況集計

1)被災状況集計(10月25日CONRED 発表)
  
  被害を受けたコミュニティ 1158
  死者・行方不明者     1513人
  被災者数        474928人
  避難所にいる人     31971人

2)10月19日付け被災分布(CONREDサイトより)
  地図をクリックすると大きくなります
倒壊した家屋  
VIV_DEST_xdepto191005
 
被災したコミュニティ
comuni_damini_xdepto191005

以上

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2005/10/26

スタン被災関連新聞報道

10月26日 スタン被害状況まとめなど(新聞報道から)

1)41の自治体の532のコミュニティで、スタンの被害により飲料水の供給に問題がある。
  このことから、保健省では病気の発生も危惧している。保健省ではこれまでに20台の浄水器と水タンクを供与したとのこと。

2)ウエウエテナンゴ県の被害が県知事とCONREDによって正式に報告される。
  ウエウエナンゴ県で被害が大きかったのは Cuilco, Tectitánと San Ildefonso Ixtahuacánの3つの自治体。
  Cuilcoでは3人の死者と7760の被災者、305戸が崩壊、558家族が避難所に
  Tectitánでは4人の死者と4712人の被災者、1603人が避難所に
   Ixtahuacánでは7戸が被災、3000人が何らかの被害を被った。

上二つは26日づけプレンサリブレ紙

3)小学校も大きな被害を受ける
  教育省によると被災地域にある700の小学校のうち30が完全に破壊され、100が避難所として利用されており、そのほかのも屋根や壁などに損傷がある。
  すべての学校の補修にはQ50 millones(Q1=約14円)かかると想定されている。

25日付プレンサリブレ紙

4)災害復興法が議会に
  スタン被害に対する復興のための特別法が議会にかけられている。
  復興に必要な総額はQ2500millonesとみつもられているが、そのうちQ1000 millones を今年度予算の振り替え、Q600 millones が2006年度のプロジェクト予算から利用することが見込まれている。しかし残りのQ900 millonesに関しては、 資金源が確保されていない。
26日ペリオディコ紙

 以上

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グアテマラ被災関連情報源など

現地情報案内

 新聞で得られる情報はだいぶ減ってきましたので、これまで利用してきた現地新聞以外のスタン被災緊急救援関連の情報源などをお届けします。

1)見落としていましたが、SEGEPLANのサイト
  http://www.segeplan.gob.gt/stan/index.htm  Evaluación de Daños y Necedidades al 20/10/05 (EDAN)
  この表に、100ほどの主要な被災地域の情報、ニーズなどが自治体ごとに整理されています
http://www.segeplan.gob.gt/stan/docs/estad/EDAN_20102005.xls

2)国連機関などが発表した、被災状況、緊急支援案など
 -10/10/05 Flash Appeal. Llamamiento mundial de ayuda a Guatemala.
  
  http://www.onu.org.gt/ver_noticias.asp?idnoticia=78
  http://www.onu.org.gt/Tormenta%20Stan/flashappeal.pdf

3)洪水被災状況の画像情報など・・・ダウンロードするには大きすぎ、ダウンロードしても開かないなど問題があると思いますが。関心のある方へ。土砂崩れ関係は把握できません。 
http://servir.nsstc.nasa.gov/alert_el_salvador_10-05.html

4)ロイターのAlert Netでもいくつか記事がまとめられています。
http://www.alertnet.org/thenews/emergency/TSR/200520N_AL20.htm

 とりあえずのご参考までに
 開発と権利のための行動センター
 青西

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2005/10/25

スタン被災 支援動向

国際社会からの支援動向

1)CONREDのサイトに10月20日時点での Centro de Coordinación de Asistencia Humanitaria CCAH.を通じた緊急支援の一覧が掲載されています。

http://www.conred.org/boletines/201005/boletin201005c.php

2)キーコーヒー株式会社がスタン被害の見舞金をグアテマラ大使館へ
http://www.keycoffee.co.jp/archive/news/051017-1.html

3)開発と権利のための行動センター以外にも日本の市民団体もグアテマラ緊急支援の呼びかけを続けています。
  「グアテマラへようこそ」のサイトで紹介しています。
  http://homepage2.nifty.com/Guatemala/

開発と権利のための行動センター
青西

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鉱山開発関連記事紹介

 10月24日付ニューヨークタイムズで、世界の鉱山開発の問題を扱った特集記事を掲載しています。
「金の輝きの裏側で」 
Behind Gold's Glitter: Torn Lands and Pointed Questions
http://www.nytimes.com/2005/10/24/international/24GOLD.html?pagewanted=1

そのページからMultimediaというコーナーの「The Cost of Gold」に入ると、スライド映像付きで各地の鉱山開発の状況などにアクセスできます。
黒いフレームの中に「Guatemala」という表示がありますから、そこにはいると直接にグアテマラの状況に移ります。
 
 ちなみにペルーのヤナコチャ鉱山の記事もあります。
 Tangled Strands in Fight Over Peru Gold Mine
http://www.nytimes.com/2005/10/25/international/americas/25GOLD.html?hp&ex=1130299200&en=23432fdef2b26449&ei=5094&partner=homepage

 ここからもペルーの鉱山開発の映像にはいれます。

 参考までに
 リンクから直接入れなければ、ニューヨークタイムズのHPからお探しください 
http://www.nytimes.com/ 

 
 開発と権利のための行動センター
 青西

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2005/10/24

復興支援にむけて(10月23日)

復興支援にむけて(10月23日)

 国際機関などからの復興支援についての情報についてはまた改めて整理したいと思いますが、小さな規模ですが、政府機関の取り組みについて

1)和平局では被災した女性tを対象とした約1500万円相当のプロジェクトを行う。このプロジェクトでは、伝統的な衣服を作るために必要なマテリアルなどの購入費を支援するとのことである。
2)ケッアルテナンゴ県とソロラ県で、技術指導庁は、被災者が家づくりなどの復興支援に参加できるような研修を行う。
 以上Diario de Centroamerica(政府広報紙10月20日付)より

 しかし復興に向かう一方で、未だにグアテマラではサンマルコス県、ソロラ県などを対象に飛行機を利用した緊急食糧支援が続いている。(注:これは直接村に飛行機がはいるのではなく、近郊の適切なポイントまで運搬するもの)交通網が寸断されている影響は大きく、通常の経済活動の復興のためにも交通網の早急な回復がまたれる。道路網の再整備に約200億円の資金が必要であろうとのこと。

 開発と権利のための行動センター
 青西
  

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2005/10/23

鉱山開発関連情報

グアテマラ鉱山開発問題に関する情報

 FIAN(食糧第一情報と行動ネットワーク)とドイツのカトリック系組織MISEREORから、「鉱山開発による人権侵害と環境破壊 -グアテマラ マルリン鉱山のケース」という報告書が発行されました。

 FIANのサイトからダウンロードできます。 英語とスペイン語バージョンがあります
Documento completo en inglés

http://www.fian.org/fian/index.php?option=com_doclight&task=details&Itemid=100&dl_docID=54

Documento completo en español

http://www.fian.org/fian-es/index.php?option=com_doclight&task=details&Itemid=97&dl_docID=47

 開発と権利のための行動センターでは、グアテマラの鉱山開発に関連するキャンペーン及びスペイン語での情報収集・発信も行っています。
 関心のある方は次のサイトへおたちよりください。

 キャンペーン「未来を決める権利は誰のもの」
 http://homepage3.nifty.com/CADE/news.htm
 スペイン語 グアテマラ鉱山開発関係の情報収集・発信
 http://homepage3.nifty.com/CADE/Espanol/mineriaindex.html

  開発と権利のための行動センター
  青西

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2005/10/21

現地情報10月21日

 現地情報 (10月21日)
 ちょっと時間が取れず、簡単ですが数字だけ。
1)19日22時の時点の被災状況集計(CONRED)
  時間がたち、遠隔のコミュニティの情報も入ってくる中で、被害の全体像が把握され、被災コミュニティの数は増えているのだと思われます。数日前の新聞にもありましたが、交通の途絶から援助物資が届きにくい地域も残されているものと思われます。
 同時に避難所にいる人数も、避難所数も減少し、コミュニティに戻っているのだろうと思われます。

被災コミュニティ数   1063 
(サンマルコス県が286、エスクイントラ県が259、ウエウエテナンゴ県81,ソロラ県 80)
  死者及び行方不明者 1513人
  被災者数   441431人 
避難所にいる人 59478人
避難所数 504

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2005/10/20

現地報告

 サンティアゴ・アティトランの状況 改訂・補足版 現地 石川さんより 

<避難所暮らし>

 サンティアゴ・アティトランは市場も再開され、少しずつ日常の生活を取り戻しつつある。
 しかし避難所がサンティアゴ・アティトランに41あり、どこも一杯である。避難所に登録されている人数は4025人で、場所により30人から400人が共同生活を送っている。このほかに、知り合いの家に住んでいる住んでいる人も多くあるが、人数は把握できていない。
 政府は家に戻れない被災者全員のための仮設住宅建設を約束し、緊急委員会(市長と市民セクター代表により設置)は10月20日には現在の避難所を閉められるよう、実施を急がせた。10月13日から建設が始められたが、この仮設住宅は体育館のような施設で(90m×150m)、共同生活をすることとなるので、果たしてどれだけの人がここに行きたいと思うかは定かではない。
 仮設住宅を使う期間を1年と定め、この間にその後の定住地となる農園あるいは土地を入手するという方向を考えている。
 
 <パナバフ地区>

 土砂崩れは10月5日水曜日の未明に起きた。その2日前や前日にも避難勧告が出ていたが、事前に避難していた人はほとんどいなかった。午前1時頃に初めの土砂崩れが起きたが、雨の降り続く暗闇の中、状況も把握できずにそのまま家に多くの人が残ってしまったのだろうという。そして再び4時頃に大規模な土砂崩れが襲ったのだという。せめて懐中電灯でも持っていれば、夜中でも避難ができただろう、という声もある。

 パナバフ地区で発見された遺体は大人25人、子ども63人。このほかに500~600人が生き埋めになったと思われる。この地区の正確な人口統計などもなく、正確な数はつかめていない。500家族ほどがパナバフ地区で生き残り、避難所で生活している。(この地区の災害前の世帯数は1400~2000という数字も言われている)

 パナバフ地区は現在「危険地域」に指定され、立ち入りを禁止されているが、地域内に土地を持っていたり住宅が残っている家族などは戻りたいという気持ちが強い。その一方で、また土砂崩れがあるかもしれないという不安・恐怖も抱えている。
 自治体関係者は「危険地域」に住民が入っていくことを認めるわけにはいかず、地域住民と行政の立場の板挟みでつらいところもあるとのこと。
 
<ツァンチャフ地区>

 ここでは、コミュニティ全域が飲み込まれたのではなく、場所によって被害規模は異なる。それでも、少なくとも9名の死者が確認されている。
 一部の住居は崩壊、多くの住居が損害を受けた。家が残っていても、土砂が入り込んでおり、修復には時間も費用もかかることや、さらなる土砂崩れの心配から、避難所生活を送っている人も多い。家を空けている間に、残っていた物を盗まれることもよくあると言う。

<救援活動>

 当初、外部からの援助が届かない中で、土砂崩れに飲み込まれた家族を救うために住民同士が連帯した。被災者の救出と遺体の発掘、避難所での食事や毛布・衣服の提供などに地域住民みんなが動きだし、少しずつ支援の体制が作られた。
 被災から3日目には、ディエゴ市長を責任者に据えた「緊急委員会」を設置し、援助の調整窓口としている。その下に、避難所、救援物資センター、保健、救出他のチームを作り、教員や教会、消防団ほか市民セクターと自治体がが協力して、組織的な支援を展開し始めた。政府機関からの支援物資は、土曜日(4日目)にわずかな量がやっと届いた。
 災害から10日が過ぎ、また少しずつ食料援助などの流れが減ってきている。他に不足している物資は、女性 たちの民族衣装。洋服の援助は届いてくるが、女性たちはコルテとウィピルしか身につけない。

緊急委員会では、以下の段階で緊急支援から復興をとらえている。
第1フェーズ: 1ヶ月間。被災者救出と遺体発掘。被災者への避難所と食事の提供など。
第2フェーズ: 1年間。被災者に仮設住宅を提供。食糧の確保。中期、長期の計画を立てる。
第3フェーズ: 土地を購入して、住居を建設、1000家族(??)が定住できる条件を整備。
第4フェーズ: みなが生産し、仕事を持てる。これでやっと災害の傷が癒えることになる。

 CONICを通じて入ってきた、OXFAMやHIVOS、Save the Childrenなどの大きなNGOも動き始めている。
避難所への仮設トイレの供給、水道設備の修復なども検討されている。カナダ政府は避難所向けの飲料水共有に浄水器を設置。スイス大使館はCONICを通じて、食糧輸送のためのボートを提供している。
 CONICからは何人かのメンバーがずっとサンティアゴに入って、緊急委員会と調整しながら支援している。当面はトウモロコシとフリホールなどの食料確保を優先する。

 サンティアゴ・アティトランでは、援助窓口を「緊急委員会」としているが、救援当初に100万円相当を自治体の予算から投入しており(地域住民を避難させたり遺体を運び出すための車とボートの燃料代、お棺の費用)、この分をどこから埋めることができるのか、に頭を悩ませている。
 
<ディエゴ市長から日本へのメッセージ>

 「支援して欲しい。」と開口一番。少し間をおいて、以下のように続けた。
 「サンティアゴ・アティトランは、深い悲しみにあります。この10月5日から、サンティアゴのコミュニティPanabajは消えてしまいました。保健省から危険地域として宣言され、自治体はこれを承認しました。多くの死者が確認され、土砂の下には何百という人々が埋められたままです。親を失った子どもたち、子どもたちを失った親たち、連れあいを失った男性や女性たち、そして存在しなくなってしまったたくさんの家族。
 被災者のために、地域の皆が連帯しています。このサンティアゴの市長として、地域住民の今後の安全な生活を保障するために力を尽くします。日本の友人のみなさんからの支援に感謝し、これからも支援を続けていただきたく思います。」

 市長自身も、いとこの家族を失った。子どもの多い、11人の家族だったという。


おまけ:
 「アティトランの水は汚染されている、危険。」「アティトラン湖の魚を食べたら病気になる。」
土砂に飲まれた犠牲者の遺体や、動物の死骸、畑の農薬、様々なゴミが湖に流れ込んだので、水道水には自治体が塩素を入れるようになり、漁は禁止された。漁師たちが「生活できなくなる」として反発し、「湾の外では漁を許可する」とした。市場ではまたたくさんの女性たちが魚を売り始めたが、買い手はない。
 湖面には、まだまだたくさんのゴミや木の枝が浮かび、ボートのモーターにビニールが引っかかったり。
 湖も、何とも悲しい様子。またこの湖の水が、みんなに信頼される自慢の水になるのに、どのくらいの時間がかかるだろう。

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現地情報など(10月19日)

現地情報など(10月19日)

1)いまだに援助を受け取れないコミュニティーがある。(19日プレンサリブレ紙)
 先週の金曜日の段階で未だ90のコミュニティが援助物資を受け取れていないことが人権擁護委員会(PDH)から報告された。この報告によると40のコミュニティがいまだ陸上からのアクセスができないという。
 チマルテナンゴでも少なくとも3つのコミュニティがいまだ孤立したままである。

2)被害状況集計(19日プレンサリブレ紙より)
  被災コミュニティ数  15県 の953
  被災者数       390187人 うちエスクイントラ県で168469人
  孤立しているコミュニティ 90(サンマルコス県45、ソロラ県23など)

3)開発と権利のための行動センターの資金利用状況について
 最初の$2,000はサンティアゴ・アティトラン及びパナハッチェル、サン・ホルヘ・ラ・ラグーナの被災者の食糧援助に利用。