チリ

2009/04/15

チリのサケ養殖における抗生物質利用について

 3月16日、チリ、経済省は水産養殖業における「抗生物質の利用と管理計画」という報告書を発表。サケ養殖における抗生物質の利用を管理、規制するための計画を発表した。この計画は水産養殖衛生基準(RESA)に組み込まれるという。
 この計画では、養殖密度、オール・イン/オール・アウト、強制的休閑、死亡個体の除去、予防目的での抗生物質の利用禁止、登録薬品の利用、抗生物質利用に関する報告システムの整備などが含まれているという。[1](これを読むとこれまでは全くの野放し状態であったように読めるのだか・・・) 
 国際的な海洋NGOであるOCEANAはこの計画を歓迎する声明を発表する一方で、キノロン系の抗生物質の利用が禁止されていないことに遺憾を表明している。また今後この計画をどのように履行していくかが重要であると指摘している。[2]
 開発と権利のための行動センター
 青西
[1]Ministerio de Economía da a conocer informe sobre uso de antibióticos en la industria del salmón
http://www.economia.cl/1540/article-188515.html
[2]Oceana Welcomes the Chilean Government's Plan for Reducing Antibiotics in Salmon Aquaculture, and Calls for Additional Measures
http://oceana.org/north-america/media-center/press-releases/press_release/0/986/

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2009/04/03

なぜかグローバルな動きの外にいるサケ養殖の問題

       このブログでも過去に何度か取り上げてきたテーマとしてチリにおけるサケ養殖の問題があります。日本ではどこのスーパーに行ってもチリ産のサーモンを使った塩鮭の切り身を見つける事ができる一方で、チリでは複数のNGOがサケ養殖の問題を取り上げたキャンペーンを行っているにもかかわらずそれが日本でほとんど紹介されていない、このギャップの中でわずかでもと思い、情報発信をしてきました。(チリのカテゴリー参照)

        それでもやはり手が回らないので、なかなかタイムリーな情報発信はできません。どなたかリンクできる情報などありましたら教えてください。
       さて、今日は、養殖サケの問題を扱っているグローバル・キャンペーンのサイトを紹介します。これは米国やカナダ、チリ、ノルウェーなどの組織が過去3年にわたって毎年世界的なキャンペーンを行っているものです。養殖サケが海洋生態系に引き起こす影響なども指摘しています。排泄物や利用される薬品による直接的な汚染だけではなく、養殖サケによる寄生虫や病気の増加、自然界に流出したサケによる拡散などの問題を指摘しています。
        http://farmedsalmonexposed.org/index.html
      世界の10ヶ国、30以上の団体が参加しているこのキャンペーンの組織団体の中に、日本の団体の名称はありません。別にこうしたキャンペーンにくっつかなくても、いろいろな情報が行き渡っているというのであればいいのですが、どうもそうとは思えません。
      この分野の話に詳しいわけではないので、どなたか詳しい方がおられましたら教えて頂ければと思います。

付記(4/7)次のような記事も見つけました。

Acuicultura Insostenible en Chile. El salmón, por el mismo camino que el salitre y el carbón. 29-03-09, Por Dr. Marcos Sommer http://www.ecoportal.net/content/view/full/85031 

参考文献等も掲載されていますので関心ありましたらどうぞ。

       
        開発と権利のための行動センター
        青西靖夫
   
 付記:
   WWFのサイトで関連の話題が取り上げられています。
  http://www.wwf.or.jp/activity/marine/sus-use/index.htm
 海洋生態系関係としては次のような国際NGOが存在するようです
   OCEANA: http://oceana.org/
  Blue Ocean Institute :  http://www.blueocean.org/home

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2008/11/26

チリ:サケ養殖に関する情報

チリのサケ養殖産業の問題はまだまだ続いているようです。

1) チリ:私たちのお金をつぎ込むな!(2008/10/24)
 チリの南部のプエルト・モン、チロエ、アイセンなどに大きな社会的、環境的な問題を引き起こしているサケ養殖産業に対して、チリ政府が更なる支援を行うことに抗議の声が上がっています。
 この声明では、チリ政府は2億5千万ドルをノルゥェー、スペイン、日本の多国籍企業も含まれるサケ養殖産業につぎ込もうとしていることに対して、適切な衛生管理を怠った企業が伝染性サケ貧血症 (ISA)ウィルスが持ち込んだことに端を発する「危機」に対して公費で支援することに疑問を呈しています。
 また既に様々な支援策が行われていること、近年非常に高い収益性をあげてきた産業であることも訴えています。そうした中にはノルウェーで最も豊かな人物とが所有する養殖会社も含まれているとのことです。
 こうして大企業はISAウィルスによる危機を利用して、費用を外部化し、国家や労働者そしてチリの住民に押しつけようとしているのだと告発しています。
 
 更に、チリの養殖産業における問題点として、危険な労働条件におかれており、ここ44ヶ月で58人の労働者が死亡していること、抗生物質の濫用(ノルウェーに較べて170倍から300倍)などの問題を指摘しています。
  Ecoceanos
http://www.ecoceanos.cl/index.php?option=com_content&task=view&id=7254&Itemid=52(英語)
http://www.ecoceanos.cl/index.php?option=com_content&task=view&id=7193&Itemid=52(西語)

2)ISAウィルスの広がり
 まだウィルスに汚染されていないとみなされていたマガジャネス地方でもウィルスが発見されているとのこと。
  http://www.ecoceanos.cl/index.php?option=com_content&task=view&id=7334
  http://www.ecoceanos.cl/index.php?option=com_content&task=view&id=6514
  更に淡水のマス類からもウィルスが発見されているとのこと。
   http://www.terram.cl/index.php?option=com_content&task=view&id=3130

 チリのサケ養殖については、時々情報を追いかけているだけですが、どこのスーパーでも見かけるチリ産のサケの向こうに、労働問題や環境問題が厳然と存在することを忘れることはできません。
 前にも書いたように思いますが、やはり日本からも消費者団体なり、購入している生協なりが調査チームを組んで、現地の状況を把握し、報告していくことが重要なのだろうと思います。消費者として「企業の社会的責任」を問うためにはやはり情報が不可欠です。

 ちなみに日本語のニュースとして次のようなものもあります。
サケ養殖でノルウェー「マリーン・ハーベスト」社、チリやカナダの現地から非難される(IPSJapan2008/07/09)
  http://www.news.janjan.jp/world/0807/0807081542/1.php

 行動センターのこれまでの記事はカテゴリーに新設しました「チリ」から確認ください。
 http://cade.cocolog-nifty.com/ao/cat20817999/index.html

 開発と権利のための行動センター
 青西

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2008/11/06

パタゴニアにおけるダム開発計画

 チリ南部のパタゴニア地方におけるダム開発について、10月7日に掲載しましたブログ記事「中南米におけるダム開発問題」でもお知らせしました。
 http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2008/10/post-c444.html

 このダム計画は、パタゴニアのパスクア川とベーカー川の流域に5つのダムを建設し、約2400メガワットの発電量を目指しているものであり、なおかつ、2450キロにわたる送電線で、首都部に電力を供給している中部連結システム( SIC: Sistema Interconectado Central)に結合する計画です。

 しかし10月末にHidroaysen社の水利権の申請が却下されたという情報もあり、ダム開発に歯止めがかかる可能性があります。

 前回紹介以外に、このダム開発に関連するいくつかのサイトを見つけましたので掲載します。

1)アウトドア・ウェアなどのメーカである「パタゴニア」のサイト
  いますぐ行動を起こそう! 
  パタゴニアのダム建設反対キャンペーン
 http://www.patagonia.com/web/jp/patagonia.go?assetid=18771
2)インターナショナル・リバー (英語)
    英語でパタゴニアに計画されているダムの情報にアクセスできます。
 http://www.internationalrivers.org/en/latin-america/patagonia
    スライド・ショーもあります。
    http://www.internationalrivers.org/en/node/2540
   

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2008/10/07

チリのサケ養殖問題

  チリのサケ養殖については今年の春に二度ほどこのブログでも触れました。[1][2]
 サケ養殖業の社会・環境的な問題を訴えてきている“Sin Miedo contra la Corriente”のサイトの情報によると現在でもチリではISA:感染性サケ貧血症ウイルスの影響で減産が続き、第10州、第11州だけで今年に入って8つのサケ養殖業者が3000人を解雇。このほかにも報告されない解雇や、間接的な雇用を入れると、影響を受けている世帯は更に広がっているとのことである。また現在の状況を引き起こすことにつながった養殖業界の活動の改善、規制の強化を行うことなく、これ以上他地域への移動を認めるべきではないと訴えている。[3]
 こうした状況の中、9月22日チリのNGO、Centro Ballena AzulやFundación Terramまた国際的な環境NGOであるOceanaやWWFなどはあらためて政府に対して、チリのサケ養殖の認可のモラトリアムを要請した。パタゴニアの沿岸はその生態系からもまた文化的にも重要なものであり、保全と持続的な利用が求められているにもかかわらず、サケ養殖業は生態系の保全を保証するだけの十分な条件がないままに進められいる。養殖を推進すべきかどうか、適切に決定できる規制や制度が確立されるまで、新しい水産養殖の認可を進めるべきではないと要請している。 [4]
  開発と権利のための行動センター
  青西 

[1]オックスファム:チリにおけるサケ養殖に関するキャンペーン
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2008/02/post_694d.html
[2] 「チリのサケを巡る議論(08/04/03)」 http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2008/04/post_d05f.html
[3]Crisis en la industria salmonera deja miles de trabajadoras y trabajadores cesantes
 http://www.contralacorriente.cl/archivos/29_de_agosto-Cenda.pdf
[4] Carta suspensión concesiones acuícolas
 http://www.contralacorriente.cl/archivos/Carta_.pdf
ONGs se suman a campaña internacional por moratoria salmonera en Chile  http://www.ecoceanos.cl/index.php?option=com_content&task=view&id=7054 

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中南米におけるダム開発問題

 中南米におけるダム開発が、地域社会や環境に与える影響について、また地域住民組織や環境団体による反対運動についてはこのブログにおいても何度か報告してきた。
 グアテマラで先月開催されたラテンアメリカ水法廷においても、ブラジルのマデイラ川水系やパナマのチャンギノーラ川におけるダム開発の問題が取り上げられている。
1)ブラジル、マデイラ水系のダム開発
 「カニンデ民族・環境を守るためのアソシエーション:ASSOCIAÇÃO de DEFESA ETNOAMBIENTAL KANINDÉ 」はラテンアメリカ水法廷において、南米地域インフラ統合イニシアティブ(IIRSA)の一環としてマデイラ水系に計画されているサン・アント
ニオ及びヒラウの水力発電計画がカリタナ、カリプナ、オロボム、カスパなどの先住民族への間接的な影響を適切に評価していないこと、地域住民の意思決定への参加が考慮されていないこと、広範な面積の水没、流域の漁民や農業への影響、先住民族の歴史的、文化的遺産への影響といった問題などを訴えた。
 この総発電量6.494,4 メガワットが見込まれている二つのダムは、ブラジルの電力の8%を供給する計画であり、送電設備などを含めて269億ドルのコストが見込まれている。
http://www.aneel.gov.br/
http://www.biceca.org/es/Project.Overview.138.aspx
http://www.kaninde.org.br/index.php?option=com_content&view=article&id=91:peticao-para-o-tribunal-latino-americano-da-agua&catid=38:primeira-pagina&Itemid=71

2)ブラジルにおける小規模ダム開発
 同時にブラジルでは、小規模ダムの建設も問題となっている。8月4日付のティエラ・アメリカのサイトは、シング川流域に作られている小規模ダムが先住民族に影響を及ぼすと告発している。これらのダムは小規模であるということでクリーンとみなされ、容易に建設が認可されるとのことである。しかし小規模ダムの建設が回遊性魚種の遡上を妨げることで再生産を阻害しているとシング先住民族公園に住むパウロ・カマイウラは訴えている。このことはが先住民族の食糧を脅かすことにつながっている。
 また南部のサンタカタリーナ州では、小規模水力発電がラフティングなどの観光開発の妨げになると、地元の業者の反発を招いているとのことである。
 この記事ではブラジルでは240の小規模水力発電の計画があり、このうち81は既に建設中であり、1342メガワットの電力を供給が見込まれているとのことであるが、ここで取り上げている小規模水力発電がどの程度の規模や形式のものを含んでいるのかは定かではない。
Alud de pequeñas centrales hidroeléctricas(2008/08/04)
http://www.tierramerica.info/nota.php?lang=esp&idnews=3013&olt=382

3)チリ・パタゴニア
 チリ南部のアイセン地方に計画されている巨大な水力発電ダム建設も大きな問題となっている。BBCの報道によるとパタゴニアに位置するこの地域は、豊かな自然環境を活かして、観光や農牧畜業、水産業を持続的な地域開発の柱に据えてきた。しかしここに32億ドルの投資により、3つの貯水地を有する発電所を建設する計画が持ち上がっている。さらにはこの土地で発電した電力を2000キロ離れた首都まで送電するために、自然保護区を縦断する送電線の設置が計画されている。
 この計画に対し、既に様々な社会組織が集まり「ダムのないチリ・パタゴニアを」というキャンペーンを展開している。運動家の一人はこの電力は、太陽光発電の無限のポテンシャルがある北部の鉱業開発に利用されるものであり、なぜここから電力を運ばなくてはいけないのか」と疑問を呈している。
Chile: controversia por represas    (2008/09/25)
http://news.bbc.co.uk/hi/spanish/business/newsid_7608000/7608422.stm
 「ダムのないチリ・パタゴニアを:Patagonia Chilena Sin Represas」のサイトでは、送電線にによってずたずたにされるパタゴニアの景観の合成写真などを提示し、またそうしたポスターなどもダウンロードできるようにしてある。更にこのキャンペーンのサイトでは、今回のパタゴニアにおけるダム開発問題を通じて、自然への敬意をもった新しい社会のあり方を探るべきだと提起している。そこでは、「チリ株式会社」を、より相互関係と連帯に基づく社会に変換すること、自給的な社会を目指すこと、分権化そして地域ごとの多様な経済のあり方を促進することなどを訴えるとともに、パタゴニアを守ることを通じて、世界に対して過去の証と、自然への尊重と愛に基づく新しい時代の始まりを示すことができるだろうと述べている。
http://www.patagoniasinrepresas.cl/final/
 
4)パナマのダム開発
 パナマにおけるダム開発についても、既にこのブログで報告しているが、地球の友インターナショナルが支援している”Radio Mundo Real ”では、パナマの環境保護団体であるACDのルシア・ラソへのインタビューを聞くことができる。
 パナマでは経済成長に伴う電力需要に対応するために政府がダム建設を進めており、150あまりのダム開発計画があり、そのうち30程のプロジェクトが既に進行しているという。しかしこれらの計画には適切な規制がかけられていないという。6500平方キロほどの(栃木県ぐらい)のチキリ地方では現在40ほどの水力発電プロジェクトが存在し、先住民族の土地からの排除も進んでいると述べている。
Aumenta el rechazo a hidroeléctricas en Panamá(2008/08/12)
http://www.radiomundoreal.fm/rmr/?q=es/node/26082

 開発と権利のための行動センター
 青西

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2008/09/24

チリ、ILO169号条約正式批准

 先住民族の権利に関する国際条約であるILO169号条約(正式名:独立国における原住民及び種族民に関する条約)を、9月15日チリが正式に批准。
 これは上院で3月4日に可決されたのち、動きが見えなかったものですが、正式な批准がなされたということでお伝えします。
 チリ国内では一年間の準備期間をおいて正式に発効するとのことです。また懸案事項となっていた「解釈宣言」は付属していないとのこと。

 10月17日追記:10月2日に法令236によって公布が宣言され、2009年9月15日に発効することとなった。公布を宣言する法令に条約を制限するような条項がはいるのではないかという話もあったが、「解釈宣言」あるいはそれに類似する条項は一切伴っていない。
http://www.servindi.org/archivo/2008/4818
 開発と権利のための行動センター
 青西
 
 関連記事:
ブログ
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2008/01/ilo169_85f6.html
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2008/03/ilo169_e4cd.html#search_word=チリ
 
 現地報道
 Chile ratifica Convenio 169 de la OIT
Tratado internacional sobre los pueblos indigenas entrara en vigencia el 15 de septiembre de 2009, segun dio a conocer hoy el gobierno a traves de los ministros Jose Antonio Viera Gallo y Paula Quintana.
  http://www.lanacion.cl/prontus_noticias_v2/site/artic/20080922/pags/20080922165113.html

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2008/04/18

南米鉱山開発:チリのパスクア・ラマ鉱山開発に関するドキュメンタリー他

 南米鉱山開発:チリ:パスクア・ラマ鉱山開発に関するドキュメンタリー他

1)カナダのバリック・ゴールド社によってチリ・アルゼンチンの両国をまたいでの開発が進められているパスクア・ラマ(Pascua Lama)鉱山についてのドキュメンタリーがインターネット上に公開されています。この鉱山はアンデス山脈の高地に計画されており、氷河の破壊、水系汚染などの問題が指摘されています。   
  Un "gran proyecto" CONTRA LA GENTE PEQUEÑA (スペイン語)
  http://www.coyotefilms.tv/index.html
(きれいに流れないのですが、一度全て流した後に、続けてみることができました。)
 チリにおける鉱山開発を巡っての、企業と政界の結びつき、官僚と企業の結びつき、経済界よりのマスメディア、脆弱な環境行政などの問題が取り上げられています。

更に関心のある方は
Observatorio Latinoamericano de Conflictos Ambientales (OLCA)のサイトへ
Proyecto minero de Pascua Lama
http://olca.cl/oca/chile/pascualama.htm
Pascua Lama, una investigación periodística - I
Decisiones subterráneas: ¿Por qué el oro de Los Andes es norteamericano?
http://olca.cl/oca/chile/region03/pascualama307.htm

Watershedという別のドキュメンタリーもあるようです。鉱山開発が地域の水に及ぼす影響を取り上げています。
http://www.creativevisions.org/projects/watershed.htm
http://www.miningwatch.ca/index.php?/Chile_en/Watershed

2)アルゼンチンにおける鉱山開発と環境運動
JOGMEC (独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構)のサイトに次のような記事が掲載されています。
アルゼンチンの環境問題(1)-パタゴニア地域の環境事情-(2008/2/07) 
http://www.jogmec.go.jp/mric_web/current/08_12.html
アルゼンチンの環境問題(2)-アルゼンチン北西部地域の場合-(2008/3/19)
http://www.jogmec.go.jp/mric_web/current/08_27.html

 鉱山開発反対の動きを看過できなくなっているという現実もあるのでしょうが、「Esquelで発生した反鉱業運動の原因は鉱山開発を進めるMeridian社が地元住民との関係を軽視し、住民にプロジェクトの説明を充分に行わなかったためであると分析されている。住民に対して行なった説明会においても、シアンの安全性及び事業の透明性と住民への理解を求める説明が不十分であった。」というような分析がちゃんと行われ、鉱山開発企業のあり方が改善されていくことは必要なことでしょう。
  しかし2回目の巻頭にある 「シアン等有害物質の使用を禁止する法律が制定され、アルゼンチンの投資環境を悪化させる要因となっている。」という表現は、企業の社会的責任が問われる時代に果たしてどうなのだろうかと思われます。「環境に優しい鉱業」という方向性があり得るとするならば、少なくとも厳しい環境規制があって、それを遵守しながら企業活動を行うことが当然であり、厳しい環境規制ができることは望ましい方向であると考えることが不可欠ではないでしょうか。 

 カナダには、自国の鉱山関連企業の動向をモニターしているNGOがいくつかありますが、日本もODAも導入して、アフリカでの戦略的な鉱物資源確保を狙っている時代に入り、アフリカでの日本企業の活動をチェックできるNGOの存在が必要とされるように思われます。

 開発と権利のための行動センター
 青西

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2008/04/03

チリのサケを巡る議論

 チリで養殖されているサケを巡り、米国とチリとの間で議論が沸騰しているようです。これはチリでのサケ養殖に抗生物質やホルモン剤を使っているという記事がニューヨークタイムズ紙に掲載され、それに対してチリの生産者、政府が反論するということになっているようです。
 なんで日本(の報道)は蚊帳の外?
 Chile defiende su salmón (08/04/01)
  http://news.bbc.co.uk/hi/spanish/business/newsid_7325000/7325707.stm
Salmon Virus Indicts Chile’s Fishing Methods (2008/03/2)
http://www.nytimes.com/2008/03/27/world/americas/27salmon.html
 ニューヨークタイムズ紙はサケをテーマに長期的に取り上げているようです。
  http://topics.nytimes.com/top/reference/timestopics/subjects/s/salmon/index.html?offset=0&s=newest

 開発と権利のための行動センターでも
  オックスファム:チリにおけるサケ養殖に関するキャンペーンという記事でOXFAMのキャンペーンを紹介しています。
  http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2008/02/post_694d.html

  *行動センターのメインサイトにここ半年ほどの記事の一覧を入れてありますので、過去の記事を探す際にご利用ください。
  http://homepage3.nifty.com/CADE/

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2008/03/13

チリの上院にてILO169号条約承認

チリの上院にてILO169号条約承認

 チリで18年間にわたって審議が継続していたILO169条約批准が遂に実現する見込みです。3月4日に上院で承認され、最終的にバチェレ大統領による批准を待つのみとなります。
 バチェレ大統領は来週にも批准を宣言するのではないかと思われます。
 しかし36対1という圧倒的多数で承認された背景には、この条約の適用範囲を制限することを含意した「解釈宣言」を付属させることで政治的な取引が行われたことにあるようです。

http://www.senado.cl/prontus_senado/antialone.html?page=http://www.senado.cl/prontus_senado/site/artic/20080304/pags/20080304210637.html 

http://www.mapuexpress.net/?act=news&id=2685

マプーチェの先住民族組織は「解釈宣言」を付けぬようバチェレ大統領に要請
http://www.mapuexpress.net/?act=news&id=2686
http://www.mapuexpress.net/?act=news&id=2672
またアムネスティ・インターナショナルも「解釈宣言」を付けずにILO169号条約を承認することが非常に重要であるとする声明を出している。
http://www.amnistia.cl/index_noticias.shtml?sh_itm=82cadc6f5de53e1f474b0e8cd1d7faeb

行動センターの以前の記事はこちら(2008/1/12)
チリにおけるILO169号条約批准への動き(3/12追記)
  http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2008/01/ilo169_85f6.html

開発と権利のための行動センター
青西

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2008/03/07

IIRSA(南米地域インフラ統合イニシアティブ)とは

IIRSAについて
 
  「南米地域インフラ統合イニシアティブ(IIRSA)」は巨大な開発計画であり、これだけの事業が同時に進んだら、先住民族だけにとどまらず、地域社会や地域住民への社会・経済的な影響をしっかり調査し、対応策を検討し、更にそれを実施できるだけの制度がそもそも存在するのか?という疑問が沸いてきますが・・・

 とりあえずどのようなものなのか、全貌をつかむために、まず地域的な展開を見てみます。

1)2005ー2010に向けての合意された実施案
 これはIIRSAのサイトからの転載であるとのことですが、出典を見つけられず、別の資料から転載しています。
 以下のサイトよりダウンロードできるEstudio de Caso Selva Abierta, Carretera Pasto Mocoa e Hidrovía del PutumayoのP39より転載。 
 http://www.biceca.org/es/Article.716.aspx 

Iirsa

2)開発・統合ハブ 
 IIRSAの中で10カ所の地域統合のハブが計画されています。
 詳細はIIRSAのサイトで英語・スペイン語・ポルトガル語で読めます。この中からハブの地図を転載(
クリックするとポップアップで拡大されます)
http://www.iirsa.org/EjesIntegracion_ENG.asp?CodIdioma=ENG

A)アンデス・ハブ
Mapagruposandino_2

B)アマゾン・ハブ
Mapagruposamazonas

C)ペルー・ボリビア・ブラジル・ハブ
Mapagruposperubrasilbolivia

D)中央・大洋間ハブ
Mapagruposinteroceanico

E)カプリコン・ハブ
Mapagruposcapricornio

F)メルコスール・チリ
Mapagruposmerchile

G)サザン・ハブ
Mapagrupossur

H)ガイアナ・シールド
Mapagruposguayanes

地図情報なし
I) パラグアイ・パラナ水路・ハブ
J)南部アンデス・ハブ

3) Estudio de Caso Selva Abierta, Carretera Pasto Mocoa e Hidrovía del Putumayo (28 Feb 2008)
 IIRSAを構成するプロジェクトの一つであるパスト・モカ道路とプトゥマヨ水路に関わる社会・環境への影響についてのケーススタディが出されています。
(未読)
 ちなみにこの地域は先日のコロンビア政府軍によるエクアドル領内への侵犯・FARCへの攻撃の舞台となった場所とも非常に近い地域です。
報告書はこちらのサイトから(スペイン語)
http://www.biceca.org/es/Article.716.aspx
この地域のプロジェクト概要はこちら
http://www.biceca.org/es/Project.Overview.188.aspx
  
開発と権利のための行動センター
青西

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2008/02/09

オックスファム:チリにおけるサケ養殖に関するキャンペーン

オックスファム:チリにおけるサケ養殖に関するキャンペーン

 オックスファム・インターナショナルのサイトを見ていたら、チリにおけるサケ養殖に関するキャンペーンを行っているのを見つけました。日本でも塩鮭でも生でもすっかりチリ産のサケが幅をきかせているので、ちょっと気にかかり、関連サイトなどを追ってみました。
 「流れに逆らうことを恐れることなく」と銘打たれたこのキャンペーンはチリの市民団体であるテラム財団(Fundación Terram)とオックスファム・インターナショナル が協同で実施していているもので、養殖産業の労働条件の問題、養殖が引き起こす環境問題などを取り上げ、チリのサケ産業の改善を求めています。(詳細については資料を読む時間があればまた後日))

OXFAM  http://www.oxfam.org/es/programs/campaigns/mas_campanas/sin_miedo_contra_corriente
Fundación Terram http://www.terram.cl/index.php?option=com_frontpage&Itemid=87
このページにサケ養殖関係の文書が集められています。 
http://www.terram.cl/index.php?option=com_content&task=blogcategory&id=18&Itemid=122
Sin miedo contra la corriente 
http://www.contralacorriente.cl/
こちらのサイトは2団体が合同で作成しているキャンペーン用のサイトで、やはり関係文書なども集められています。

ちなみに、日本のオックスファムのサイトを見てみましたが、関連したページはありませんでした。
アジア太平洋資料センター(PARC)では1年前にチリのサケ養殖の調査をしているようです。
  http://www.parc-jp.org/main/a_study/ustudy/2007sakanaken/sakana070302(日本語)

 日本とも関係の深いチリのサケなのに、日本国内ではなぜこうした取り組みについて情報が流れてこないのだろうか、という点について考えているのですが、日本では、国際的なNGOを通じてというのではなく、生協や消費者運動などがより国際的なつながりを強めていく、それぞれの国の市民組織と連携を深めていくという流れの方が自然なのではないかという気がします。(既にいろいろな生協や消費者団体が様々に取り組みを進めていることは承知の上で、更に・・・ということなのですが。) 
 個人的には、やはり国内の問題にちゃんと取り組んで、その上で国際的な連携を強めていく必要があるのだろうな、と考えています。

 開発と権利のための行動センター
 青西

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2008/01/12

チリにおけるILO169号条約批准への動き(3/12追記)

 ラテン・アメリカ諸国の大半が先住民族の権利について定めているILO169号条約を批准する中で、いまだ批准していないチリにおいて、批准に向けての審議が進められています。(注1)
 現在、上院の外交委員会において承認され、近々上院での審議にかけられる見込みです。(注2)しかしこの委員会での審議の中で169号条約の35条が定めている「この条約の適用は、他の条約及び勧告、国際文書、条約又は国内の法律、裁定並びに慣行又は合意に従って関係人民に与えられる権利及び利益に不利な影響を及ぼすものではない。」(注3)という条項の適用について制限をする「解釈宣言」を承認しました。
 この「解釈宣言」では35条の適用範囲を「チリ国が批准し、効力を有する条約に限る」と定めているとのことです。  これに対して、この「解釈宣言」はこの条約の精神を損なうものであり、将来的に他の国際的な宣言、特に2007年に採択された「先住民族の権利に関する国連宣言」との関係での発展的な解釈を妨げるものであるとの批判が出されています。
以上次のサイトの情報を中心に整理しました。
   http://www.biodiversidadla.org/content/view/full/38417  http://www.observatorio.cl/contenidos/naveg/navTpl.php?id=20080110052922 http://www.mapuexpress.net/?act=publications&id=1046 http://www.elmostrador.cl/modulos/noticias/constructor/noticia_new.asp?id_noticia=237447
  開発と権利のための行動センター
 青西

3/13 追記:3月4日にチリ上院はILI169条約を承認したとのことである。あとは大統領による批准を待つのみ。しかし問題となった解釈宣言も付随している模様。しかしこの宣言の扱いには不透明な点が残る。
http://www.observatorio.cl/contenidos/naveg/navTpl.php?id=20080312151339
http://www.senado.cl/prontus_senado/antialone.html?page=http://www.senado.cl/prontus_senado/site/artic/20080304/pags/20080304210637.html

(注1) ILO169号条約(独立国における原住民及び種族民に関する条約)
南米ではアルゼンチン、ボリビア、ブラジル、コロンビア、エクアドル、パラグアイ、ペルー、ベネスエラが、また北・中米ではメキシコ、グアテマラ、ホンジュラス、コスタリカが既に批准しています。 http://www.ilo.org/ilolex/cgi-lex/ratifce.pl?C169 地図が次のEl Centro de Políticas Públicas y Derechos Indígenas のサイトにあります。 http://www.politicaspublicas.cl/convenio169/mapa_ratificaciones.html
(注2)次の文書によりますと、チリでは既に2000年に下院にて承認されており、上院での審議を待つだけとのことです。http://www.politicaspublicas.cl/documentos/2006_a_dos_votos_del_convenio169_inf12.pdf
(注3) 訳文はILO駐日事務所のサイト掲載の訳文によります。http://www.ilo.org/public/japanese/region/asro/tokyo/standards/c169.htm また同じく駐日事務所のサイトでILO169号条約について解説をしていますので、関心のある方はどうぞ。 http://www.ilo.org/public/japanese/region/asro/tokyo/feature/2006-08.htm

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